22年後

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1998年に起きた神格実体出現事件、それに伴うヴェール崩壊。さらに3年後に発生したCIによるパラテロ行為と、それに起因するマンハッタン次元崩落事件。これらの事象に伴う膨大な後処理に封殺された結果、O5-4のダマルング計画はとん挫していた。それらの喧騒も過ぎ去った2020年のある日、世界はようやく訪れた束の間の平穏を、三度奪われることとなった。

実のところ、安楽死というのは重度の肉体異常疾病罹患者にとって最後の唯一残された救済だった。
発達した医療技術と整備された保険制度でも、最も症状の重度な肉体異常疾病は完治させることができず問題の先延ばしをすることしかできなかったのである。
それでも、患者たちは死によって永遠の休息を手に入れることはできた。今までは。

2020年9月12日、それは全くの偶然だった。O5-4──ダマルング計画の発起人であり、プロジェクトの統括者であるダニエルでさえもその発生を予測できなかった。様相を大きく変えた世界でも相変わらず全ての人々に平等に鎌を振るっていたはずの死神は、突然その役割を放棄した。世界から死が失われた。

プロメテウス、ニッソ医機、Yakushiは患者達の苦痛を少しでも和らげようと努力したが、完全な休息を与えることはできなかった。肉体異常疾病罹患者──哀れなカック灰の犠牲者たちは、科学による救済が齎されないことに気づくと、宗教に救いを見出すようになった。
世界情勢の大幅な趨勢によってその影響力を減退させ暫くの間表舞台から退いていたサーキックカルトは、この機会を見逃さなかった。彼らは教義の一部を”再解釈”し、それを広めることによってあたかも自分たちが失われた死を取り戻すことが出来るかのように振る舞った。カルキスト・イオンはその強大な現実改変能力と奇跡論行使能力によって、あたかも患者が死んだかのように見せかけるパフォーマンスを世界各地で披露した。
殆どの患者たちは病院から脱走し、カルトの用意した居住地でその教義に従った儀式的食人や、自傷行為を中心とした生活を送ることになった。


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  1. portal:5875210 (22 Nov 2019 06:43)
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