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「それで…あなた達のお名前は?」
「私は天宮麗花」
「私も天宮麗花」
「私も天宮麗花」
「私も天宮麗花」
「私も天宮麗花」
真っ白な部屋の中で、全く違う顔、違う身長の5人が顔を合わせている。それを混乱した1人が眺めている。
黒沢百合は混乱していた。
いつも通り自分のオフィスに出勤したら、何故か部屋からは全ての家具と装飾品が取り払われ、照明、床、壁しか残っていなかった。しかも、そこには全く知らない顔の5人組がいて、私が来るのを待っていたというのだ。
さらに、名前を聞けば全員が同姓同名を名乗り始める始末なのだ。これで混乱するなというのは無理がある。
「えーっと、私はからかわれているのかしら?もう一度聞くわね?あなた達お名前は?」
「天宮麗花」
「右に同じ」
「同じく」
「答える必要はない」
「聞く必要ある?」
駄目だ、埒が明かない。取りあえずこいつらがどこの誰なのかは置いておき、自分のオフィスがもぬけの殻になっている謎を解決すべきだろう。
少なくともそっちの方がまだ何とかなりそうだ。
「私のオフィスがDクラスの居住スペースより貧相になってるんだけど、何故かしら?」
「天宮博士の指示」
「右に同じ」
「同じく」
「守秘義務」
「言わなくてもわかるでしょ?」
なるほど、5人に聞いているはずなのに、得られる情報が1人分しかない。まあそれはいい。犯人は天宮博士か。嫌な予感がするけれどもう一度聞いてみよう。
「その天宮博士、っていうのは本名天宮麗花じゃないかしら?」
「正解」
「すごい」
「私もすごいと思う」
「ほう…やるじゃないか」
「ふーん、根っからのバカってわけでもないのね」
思った通りだった…さっきから全然進展がないぞ。どうする?私。
ああ…そうだ、別にこいつらに聞く必要はないんだ。携帯を取り出し、同僚に天宮博士がどんな人物かを聞いてみた。
しかし、それで得られた情報もまた、彼女を混乱させた。
「天宮博士は人見知りで…控えめな性格…?」
自分の目の前にいる変人たちは、とてもそうは見えない。
だが、もう一つ分かったことがある。天宮博士はあるオブジェクトの影響で大量の複製が存在し、普段はそれらの管理業務を行っているという。
ということはこいつらは恐らく管理から漏れた野良の個体ではないだろうか?
そこまで思いついたが、それでは疑問が残る。何故なら、彼女たちは天宮博士の指示で私のオフィスをすっからかんにしたと言っている。それが真実なら、何故彼女たちは仕事を終えた後もここに居座っている?
「ねえあなた達、わたしのオフィスを片付ける仕事が終わったなら、帰ってくれないかしら?」
「不可能」
「ダメ」
「私もダメだと思う」
「それはできない相談だ」
「あら、可笑しなことを言うのね」
頭に疑問符が踊る。
ということは、まだ何かやることが残っているということなのか?
「じゃあさっさと残りの仕事を終わらせて帰ってくれないかしら」
「了解」
「わかった」
「私もわかったと思う」
「すぐに取り掛かろう」
「さっさと終わらせて帰りたいと思ってたところなのよ」
彼女たちはそれぞれ服の内ポケットらしきところから、拳銃、ナイフ、同じようなナイフ、カプセル剤、注射器を取り出した。
「選択式」
「選んでいいよ」
「私も選んでいいと思う」
「さあ、どれにする?」
「選ばせてあげる」
どういうことだ?これでこいつらを皆殺しにすればゲームクリアとかそういうことなのか?イエーイ!コングラチュレーション!とかいって派手な色の服着たサイト管理官とかが出てくるのか?
「あの、どういうことかしら…選べって、何を選べというの?」
「方法」
「自分の思うままに」
「私もそう思う」
「君の意思だけが重要さ」
「一番大切な事よ」
もう付き合っていられない。さっさと部屋から出ていって天宮博士のオフィスに直談判しに行こう。
しかし扉を開けようとすると5人が私の前に立ち塞がる。
さすがに5対1はどうしようもない。
それではと携帯で助けを求めようとすると、繋がらない。どういうことだ?先程は繋がったのに。
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