SCP-XXXX-JP 勝者

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アイテム番号: SCP-XXXX-JP

オブジェクトクラス: Euclid

特別収容プロトコル: SCP-XXXX-JPは標準人型収容室に収容され、毎日3回の食事が与えられます。給仕の際はDクラスを使用してください。SCP-XXXX-JPへのインタビュー及び実験は事案XXXX-JP発生以降凍結されています。SCP-XXXX-JPは複合型霊的存在収容プロトコルに従い収容されます。

説明: SCP-XXXX-JPは天宮 麗花氏に憑依している霊的実体です。SCP-XXXX-JPは他者の肉体に憑依し、その主導権を奪取する異常性を有する霊的実体です。

発見: 天宮 麗花氏は█人が被害を受けた連続殺人事件の容疑者として逮捕され、裁判において本人の責任能力の有無が争点となり、医師の診察を受けていました。病院に潜入中だったエージェントが行った異常性検査によって霊的実体が憑依していることが明らかになり確保されました。殺人事件はSCP-XXXX-JPが肉体の主導権を奪っている間に起きたことだと天宮氏は主張しています。また、全ての事件で異常性は確認されませんでした。

以下は天宮 麗花氏へのインタビュー記録です。

インタビュアー: 今、どのようなお気持ちですか?

天宮氏: 未だに信じられません、私に幽霊がとり付いているなんて。ずっとストレスが原因の病気だと思ってたんです。

インタビュアー: 信じられないかもしれませんが、事実です。

天宮氏: 私は、どうなるんですか…?

インタビュアー: それについてはまだお話しすることはできません。

天宮氏: [沈黙]

インタビュアー: 今までお気づきではなかったので難しいと思いますが、貴女にとりついている幽霊に関して、どこで取り憑かれたとか、どんな性格なのかとか。ご存知のことを教えていただけますか?

天宮氏: [数秒の沈黙]小学生の時に肝試しをしたんです、途中で私だけ気絶しちゃって。気が付いたときには病院に居たんです。その時に何かあったのかもしれません。

インタビュアー: なるほど。どんな性格かはわかりますか?

天宮氏: とても怖いです、いつも私に呪いみたいな言葉を囁いたり、お前の周りの人間を殺してやると言って脅してきたり。でもまさか…本当にやるなんて[両手で顔を抑え嗚咽する]

インタビュアー: 大丈夫ですか?続けられますか?

天宮氏: すみません、終わりにしてください。

インタビュアー: わかりました、インタビューを終了します。

<終了>

終了報告書: 天宮氏の証言について調査を行ったところ、肝試しが行われた墓場は以前は研究所であったことが判明しました。研究目的や研究内容については廃棄される原因となった爆発事故によって記録が失われ、ほとんど判明していません。

補遺: 夕食の給仕時にSCP-XXXX-JPが天宮氏の肉体の主導権を奪い、収容違反を起こしました。詳細は事案記録XXXX-JPを参照してください。

この事案が切欠となり、SCP-XXXX-JPを現在の状態を維持したまま収容を続けることで潜在する収容違反の危険性、SCP-XXXX-JPを天宮氏から分離し、近年になって開発された、非物質変位無効装置(nPDN)、スラント霊素固着波生成器等の対霊的実体収容装置を複合した新規の収容手順を適用した場合SCP-XXXX-JPの収容違反の可能性が現在と比較して劇的に低下するという予測結果を考慮し、以下の事項が決定しました。

  • 天宮氏からSCP-XXXX-JPを分離し、新規収容プロトコルを適用する。

新規収容プロトコル適用後SCP-XXXX-JPは1度も収容違反を起こしていません。天宮氏は本人の強い希望により財団職員として雇用されることになりました。

以下のインタビューは新規収容プロトコル適用後に行われました。

対象: SCP-XXXX-JP

インタビュアー: 天宮研究員補佐

付記: このインタビューは天宮氏が財団に雇用されてから初の業務であるため既存の形式から逸脱している箇所があります。インタビュー内容に特筆すべき点がないため、最初の部分のみを読み飛ばしても問題ありません。

<録音開始>

インタビュアー: 御尋ねします、何故私の体をたびたび奪ったのですか?

SCP-XXXX-JP: …タシノ…エシテ…。

インタビュアー: 全く意味がわかりませんね、SCP-XXXX-JP。どういう意味でしょうか?

SCP-XXXX-JP: スベテウ…ナタガ…。

インタビュアー: 得られるものがないと判断した場合インタビューを終了します。何か伝えたいことはありますか?

SCP-XXXX-JP: …ケデ…ダズ…

インタビュアー: 聞こえません、なんと言いましたか?

SCP-XXXX-JP: …テ…カエシ…

インタビュアー: 得られるものはなさそうです。

インタビュアー: 労力の無駄と判断し、インタビューを終了します。

<録音終了>

終了報告書: インタビュー中、SCP-XXXX-JPは常に涙を流し、天宮研究員補佐を直視することを避けていました。また、天宮氏の述べていた性格との不一致については環境の変化に起因していると推測されます。


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