【チムコン23】欺瞞部門が作成・流布したカバーストーリー一覧

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クレジット

タイトル: 欺瞞部門が作成・流布したカバーストーリー一覧
著者: ©︎p51
作成年: 2023

序文

欺瞞部門は財団の諸活動における隠蔽と偽装工作を担当しています。本記録は、欺瞞部門が作成・流布したカバーストーリーおよび関連する事象を参照するために作成されました。目撃者への記憶処理、SNSに投稿されたメディアの削除や報道機関への介入、土地の買収といった関連業務は、特筆すべき点が無い限り省略されています。

— 因幡・ハーパー博士、欺瞞部門主任

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カバーストーリー: 陰謀論

事象: X(旧Twitter)に投稿された、超国家的な秘密組織に関する言説

カバーストーリー: 人身事故

事象: 発達した腕部とイヌ科の特徴を持つ頭部を備えたヒト型異常存在の轢死体が、桜木町駅の線路内で発見された。

備考: 轢死体の付近で発見された衣服は、地下鉄内で行方不明となった人物が着用していた物と一致した。

カバーストーリー: 即興のサプライズイベント

事象: 埼玉県さいたま市のドッグスポーツ大会で、15人の飼い主がドッグランに四つん這いの状態で乱入した。飼い主たちは四足歩行でコースを走行し、ゴール地点に辿り着くと正常な状態へ復帰した。

備考: ドッグランに侵入した15人は当日の記憶を失っていることが事後インタビューで明らかとなった。カバーストーリー適用のため、大会スタッフと参加者15人にクラスA記憶処理が施された。

カバーストーリー: 視界不良および体力低下に起因する幻覚

事象: 北海道トムラウシ山で遭難した登山ツアー客の1人が、救助後に「自分は毛皮の巨人に助けられた」と証言した。

備考: 遭難者を救助したレスキュー隊の隊長は、発見地点付近で目撃した幅1mを超える由来不明の足跡について証言した。

カバーストーリー: いたずら電話、異物混入

事象: 警視庁に対し「イベント会場で牙の生えたケーキに襲われた」という内容の通報が32件寄せられた。

備考: 通報者は発見されていない。会場で販売されていたケーキ500個に対する検査で異常性は検出されなかった。会場から回収されたVHSテープ「アタック・オブ・ザ・デス・ケーキ」について、イベント関係者のいずれも見覚えがないと証言した。回収後の検査で異常性は検出されなかった。

カバーストーリー: ガス爆発

事象: GoI-003("カオス・インサージェンシー")構成員とフィールドエージェントの偶発的な交戦。戦闘の結果フィールドエージェントが生存し、GoI-003構成員は死亡した。GoI-003構成員により、市街地でサーモバリックグレネードが使用された。

備考: GoI-003構成員はグレネードを両掌の砲口から射出した。回収した死体の検視では、超常的な肉体改造の痕跡が発見された。

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カバーストーリー: 資材搬送

事象: 大規模収容違反の発生したサイト-5に対する救援物資および人員の輸送

カバーストーリー: 行方不明

事象: 未収容のヒト型異常存在の確保、サイト-81RIへの移送

備考: 確保から1か月後、事後観察プロトコル終了直前に朽縄氏¹が失踪した。氏は、失踪直前にGoI-α-19("蛇の手")構成員との接触が報告されており、対応の為に派遣されたエージェントは朽縄氏の自宅で奇跡論的儀式の痕跡を発見した。調査の結果、当該の儀式は「1度の使用で消滅し、標準的なものより安全性が低い、即席の"道²"」を作り出す目的で実行されたと判明した。

カバーストーリー: 新規性の高いネタ、温まった会場の雰囲気、巧みな身振りと話術、緻密に構成された漫才の相互作用

事象: バラエティ番組の収録中、お笑いコンビ「オカメッサル」が漫才を披露した結果、観客が3分間に渡り笑い声を上げて拍手し続けた。

備考: 当初のカバーストーリー「仕込み」に対し、漫才を目撃した人物の80%が拒否反応を示したため、上記のカバーストーリーが流布された。

カバーストーリー: 食品偽装、閉鎖

事象: 井恩いおん食肉加工センターで、再生能力を持つ異常存在に由来する肉が牛豚肉として出荷されていた。

警告: 以下の記録はレベル4機密情報です

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この警告および以降の記録はレベル4以上のセキュリティクリアランスを持つ職員の端末にのみ表示されます。あなたが適切なクリアランスを有していない場合、速やかに閲覧を中止して最寄りの施設でクラスA記憶処理を受けてください。

カバーストーリー: 輸送作戦の完遂

事象: 物流部門の輸送部隊は、少数の武装した集団による襲撃を受けた。襲撃者は囮車両と護衛を無視し、物資を積んだ車両に攻撃を集中した。結果、収容違反中のサイト-5に対する物資輸送は失敗した。襲撃者は、財団職員が侵入不可能なポータル³を用いて逃走した。

備考: 内部機密の漏洩が疑われるため、潜入工作員への情報かく乱を目的とするカバーストーリーが財団内部に向けて流布された。

カバーストーリー: 村を襲う怪物の討伐

事象: ボーオン村付近の森に営巣する異常存在(以降、SCP-███)の確保

備考: 本カバーストーリーは財団の前身組織によって流布された。

SCP-███は、かつてポーランド西部に存在した農村「ボーオン村」において"守護獣"として信仰されていた。SCP-███は村民と交流を行っていなかったものの、森を訪れた村民に対して攻撃を行わなかった。財団の前身組織は、2度に渡るSCP-███確保の失敗を受け、扇動した村民主体の確保作戦を計画、実行した。作戦の一環として、ボーオン村の歴史資料、民謡、口伝に対する改竄が行われた。並行して行われた破壊工作の原因をSCP-███に偽装し、前衛の村民を盾とする確保作戦は成功裏に完了した。

カバーストーリー: 架空戦記

事象: オーストラリア ビクトリア州メルボルンの州立図書館で、"第三次世界大戦の戦禍"と題された一連の文書群が発見された。

備考: 文書群は、大戦で米ソ両国が使用したとされる複数の固有兵器⁴の概要と、それによって発生した被害の詳細について記述している──文書群によれば、戦争により地球人口のおよそ59%が死滅し、土壌の78%が汚染された。

文書群の著者欄には、サイト-45所属の職員と一致する氏名が記述されていた。氏名の一致を除いて、文書群と職員間の関連性を示す証拠は発見されていない。

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カバーストーリー: 地震

事象: サイト-5の最終フェイルセーフ実行

備考: 名称の再割り当ては行われていない。

カバーストーリー: 家畜伝染病の流行、食肉廃棄の委託業者、除染作業、ドローンによる広域消毒

事象: 世界で流通する食肉の20%が、SK-BIO⁵に由来すると判明した。O5評議会は本件を優先度: イプシロンに分類し、各部門に対し即時対応を指示した。主な対応として、流通経路から割り出したサーカイト管轄下の牧畜施設に対する襲撃、食肉の供給源となっているSK-BIO個体の確保、カバーストーリーの流布が実行された。また、対応中に以下の事象が発生した。

所属不明のドローンにより、管理・運営者にサーカイトの疑いがある牧畜施設にナノマシンが散布された。また、一部の牧畜施設および食肉加工施設に対して、世界オカルト連合PHYSICS部門所属の排撃班による襲撃が確認された。

備考: 実験の結果、ナノマシンはSK-BIOにアポトーシスを引き起こし、無力化する機能を有することが判明した。解析により、ナノマシンはGoI-004C("マクスウェリズム教会")⁶の関連技術を用いていることが確認された。

排撃班の襲撃が確認された施設は、共通して敷地内に巨大な地下空洞を有していた。空洞内からは、高脅威SK-BIO個体の痕跡が発見された。

カバーストーリー: 長期療養

事象: 放浪者の図書館に関するセキュリティクリアランス違反の情報を有していた事から、マロリー研究員に背信の嫌疑が掛けられた。捜査の結果、マロリー研究員の個人用端末から、物流部門の輸送計画に関する機密情報を削除した痕跡が発見された。標準的取り調べ手順の後、同研究員はISD規定に基づき身柄を拘束され、記憶抽出処理が行われた。

備考: 本カバーストーリーは財団内部に向けて作成・流布された。

警告: 以下の記録はレベル5機密情報です

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この警告ならびに以降の記録はレベル5のセキュリティクリアランスを持つ職員の端末にのみ表示されます。あなたが適切なクリアランスを有していない場合、速やかに閲覧を中止して最寄りの施設でクラスA記憶処理を受けてください。

カバーストーリー: 環境回復活動の成果

事象: Thaumielクラスのアノマリーを用いた異常な環境汚染の除去

備考: 非異常の環境汚染に対し同アノマリーを用いる提案は、財団の活動理念に反するとして却下された。

カバーストーリー: オーパーツ

事象: SCP-2000が起動する以前に存在した文明の遺物が発見された。

備考: 発見された遺物は、年代測定機器に誤認を引き起こす処理が施された非異常の模造品とすり替えられた。

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カバーストーリー: O5評議会決議

事象: O5-4、D・C・アルフィーネ⁷、アーノルド・フォン・ノイマン⁸の会合

備考: O5評議会は、財団単独で食肉の供給源となっている全SK-BIO個体を収容しつつヴェールを維持するのは困難であると結論付け、各団体へ秘密裏に協力を要請した。

世界オカルト連合と、壊れた神の教会の3宗派に対するコンタクトの結果、上記3名の会合が実現した。協議の結果、各団体が担当するSK-BIO個体の割合は財団が3、世界オカルト連合が3、マクスウェリズム教会が4で合意が形成された。マクスウェリズム教会のドローンによって低脅威のSK-BIO個体を無力化、財団と世界オカルト連合はヴェール維持のためカバーストーリーを流布しつつ、無力化したSK-BIO個体の収容、ナノマシンの効力が薄い高脅威SK-BIO個体の粛清を実行した。

本カバーストーリーは財団内部に向けて作成・流布された。

カバーストーリー: 欺瞞部門が作成・流布したカバーストーリー一覧

事象: 改竄済みの情報を含むカバーストーリー一覧の作成

備考: 本カバーストーリーは財団内部に向けて作成・流布された。無編集のアーカイブは要請に応じて閲覧可能

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批評していただきたい点
・分かりづらいところはないか
・無理があると感じたカバーストーリーはないか
・その他、気になった部分

タグ: tale jp チームコン23

本記事はチームコンテスト2023参加作品です。チーム「私たちはいつも嘘をつく」としてエントリーしています。

[*url 欺瞞部門が作成・流布したカバーストーリー一覧] 投稿しました。

チームコンテスト2023参加作品

+ プロット

カバーストーリー案
映画撮影

集団ヒステリーに伴う幻覚
集団食中毒

事象

欺瞞部門が作成・流布したカバーストーリーの一覧

事例番号、流布したカバーストーリー、実際に起きた出来事

冒頭:以下の文書は欺瞞部門が作成・流布したカバーストーリー云々
序盤: 財団世界でありそうな感じの出来事とカバーストーリー(死亡事例は控え目、アノマリーによる超常現象を誤魔化す系やほっこりアノマリーも少数入れる)+実際に起きた出来事との対比で笑えるカバーストーリー(重い話ばかりだと飽きられる)
中盤から終盤:扱う出来事を序盤より大規模に(被害者数や影響地域の拡大、凄惨な被害も追加)+終盤には財団の闇要素(アノマリーを輸送中、GoIに襲撃された事案を交通事故による被害と偽る)(誤情報で尻尾を見せたスパイが内部保安部門により捕縛、尋問。低クリアランスの職員向けに収容違反や事故による長期療養と偽る)
オチ:高位クリアランス要求→当分書は欺瞞部門によって作成されました。改竄を含まないアーカイブの完全版は要請に応じて閲覧可能です。

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  Zatto13 10 Dec 2023 13:29

  内容は文句なしのUVなのですが、絶対に量がすげぇ～データを生のまま参照する状況（しかもO5が）なに？っていう疑問が出てきました。

  p51 10 Dec 2023 15:30

  御批評くださりありがとうございます。O5関連の記述は、セキュリティを突破できることの理由付け+他の方から外部で頂いた批評により追加したもので、整合性を取れていませんでした。

  O5関連の記述を消去し、単なる一覧とする形に改稿しようと思います。

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利用ガイド

1. portal:5875210 (22 Nov 2019 06:43)

Footnotes

1. 確保以前のアノマリーと交友が確認された民間人

2. ポータル

3. このような性質は、主に放浪者の図書館と接続するポータルで確認されている

4. 超常的な大量破壊兵器

5. サーキック・カルトの作成する異常な生物の総称

6. GoI-004("壊れた神の教会")の宗派の1つ

7. 世界オカルト連合事務総長

8. マクスウェリズム教会のハイプログラマー