待望の再会 - SCP-JPサンドボックスⅢ

待望の再会

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クレジット

タイトル: SCP-2651-JP - 待望の再会
著者: ©︎p51
作成年: 2022

アイテム番号: SCP-2651-JP

オブジェクトクラス: Safe

特別収容プロトコル: SCP-2651-JPが保管されているサイト-8199の5km圏内に電気柵と検問所が円状に配置されます。サイト-8199方面への移動を試みる民間人は捕縛され、記憶処理の後に解放されます。

説明: SCP-2651-JPは███県落涙湖湖畔の放棄されたコテージで発見された木製の棺です。SCP-2651-JPの蓋は強固に封鎖されており、非異常な手段による開封は困難です。SCP-2651-JPに対する非破壊検査の結果は、内容物が存在しないことを示しています。SCP-2651-JPの異常性は過去に交際相手の女性が死亡¹した経験のある男性にのみ影響を与えます。影響を受けた男性(以降、曝露者)はSCP-2651-JPの現在の所在地を正確に認識し、認識した場所で過去の交際相手が曝露者を待ち受けていると確信します。独身の曝露者は90%、既婚または交際中の曝露者は30%の確率でSCP-2651-JPの所在地へ移動し始めます。曝露者が同時期に複数存在した事例は確認されていません。SCP-2651-JPの影響は記憶処理によって除去が可能です。

SCP-2651-JPを発見した曝露者はオブジェクトの開封を試みますが、現在まで開封が成功した例は確認されていません1件のみ確認されています²。SCP-2651-JPの開封に失敗した曝露者は帰宅し通常の生活サイクルを再開しますが、定期的にSCP-2651-JPを訪問し日常生活で発生した出来事について語るようになります。訪問の間隔は曝露者がSCP-2651-JPを発見して以降の経過時間に比例して短縮され、最終的にSCP-2651-JPの所在地を購入し転居します。曝露者がSCP-2651-JPへの訪問や転居について質問された場合、SCP-2651-JPの隠匿を目的とした虚偽の返答を行います。曝露者は転居から1ヵ月以内に失踪します。発見された証拠は曝露者が失踪の直前まで家屋内に存在していた事を示しますが、監視カメラ及び録音機器などで失踪の様子を記録する試みは必ず失敗します──これまでに発生した事例として未知の原因による機器の停止、記録要員の不在、映像が全編にわたり不明な女性の泣き顔に置換される等が確認されています。

補遺: インシデントレポート2651-JP

概要: 2022年1月22日、サイト-8199はクラスⅢ現実改変能力を有する人型実体により襲撃されました。保安要員は応戦したものの有効打を与えることなく無力化されましたが、交戦時の言動から実体がSCP-2651-JPの曝露者であると推測した天宮博士の指示によりSRAを備えた収容室へSCP-2651-JPが運搬され、実体の捕縛が試みられました。

<記録開始>

[現実改変実体が収容室へ進入する。部屋の中央にはSCP-2651-JPが鎮座している]

実体: ああ、やっと君に会えた。顔を見せておくれ。エル。

[実体は素手で開封を試みるも失敗、SCP-2651-JPの蓋に対し現実改変能力を行使する]

[天宮博士の指示によりSRAが起動。起動率1%]

実体: もう2度と会えないかと思っていたよ。今度こそ君から目を離したりしないからね。

[SCP-2651-JPの蓋が木材の破砕音と共に緩慢にめくれ上がる]

[SRA起動率10%]

実体: 相変わらず恥ずかしがり屋さんだね。でも時間はたっぷりあるんだ。心の扉と同じようにゆっくり開けてあげるよ。

[SCP-2651-JPの蓋が半分ほどめくれ上がる]

[室内の気温が急激に低下]

[SRA起動率38%]