Cum to nothing

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アイテム番号: SCP-XXX-JP

オブジェクトクラス: Keter Euclid

特別収容プロトコル: SCP-XXX-JPはAMFSの子機を装着された状態で標準人型収容室に収容されます。SCP-XXX-JP内のMFE量が限界値に到達した場合、収容担当官(現在は天宮博士)によって排出手順M1が実行されます。

説明: SCP-XXX-JPは超常的な物質破壊能力を有する年齢と人種が不明な女性です。能力を行使する際は対象となる物質の付近で爆発が発生します。この爆発およびそれに伴い発生する爆風の規模は同威力のTNT爆薬と比較して0.001%に抑制されたものとなります。これは爆発および爆風によってSCP-XXX-JP自体が損傷を負うことを防ぐための性質であると考えられています。SCP-XXX-JPは自身の能力以外の要因による破壊に対して極めて高い耐性を備えています。SCP-XXX-JPの物質破壊能力は体内で生成・蓄積されるMFE1の消費量によって変動します。限界値まで蓄積したMFEを1度に全消費した場合は標準的な収容サイトを消滅させる威力となりますが、最小値では成人男性の殴打以下の威力に低下します。物質破壊能力を除いたSCP-XXX-JP自体の身体能力は平均的な成人女性を下回ります。

MFEの生成・蓄積効率はSCP-XXX-JPの破壊衝動と密接に関連しています。SCP-XXX-JPが破壊衝動を抱いた際にその衝動を異常・非異常な手段によって解消(教会を能力によって破壊する、手で紙を引き裂く等)しなかった場合、平常時と比較して凡そ1000~1500倍程度のMFEが生成・蓄積されます。平常時の生成・蓄積量で能力を行使する場合、最小値の消費量を確保するのに10年の準備期間が必要となります。上記の事実を感覚的に理解しているため、SCP-XXX-JPは破壊衝動の我慢を習慣としています。

対象: SCP-XXX-JP
インタビュアー: 天宮博士

<省略>

天宮博士: あなたはどのような理由で人々や物を破壊するのでしょうか?あなたの破壊活動には法則や因果というものが見られません。

SCP-XXX-JP: あー難しい言葉使わないでくんない?ぶっ壊したくなるから。つっても黙ってたって居座るみたいだから教えてあげる。答えは単純、ぶっ壊すと気持ちいいからよ。特にさあ、我慢して我慢して一気にぶち壊した時の快感はヤバいわよ。まああんたには分かんないでしょうけど。

天宮博士: ではなぜ此処に留まっているのでしょうか?あなたの能力ならば壁を壊すこともそれほど難しくは無いでしょう。

SCP-XXX-JP: いまは貯めてんのよ。エネルギーじゅうてんちゅーってやつ。貯まりきったらアンタら丸ごと吹き飛ばして出てくから。精々怯えてなさい。

天宮博士: やはりそうでしたか。そういえばあなたは笑うことがありませんね、SCP-XXX-JP。感情というものが存在しないのでしょうか?

SCP-XXX-JP: それは違うわ。ただ、なんかをぶっ壊すこと以外に楽しめるものが無いだけ。クスリやってもオトコ引っ掛けてもカネ奪ってもたらふく食ってもダチと遊んでも襲っても全然楽しくなかった。だけどダチをぶっ殺してぶっ壊した時は生まれて初めて楽しいと思えた。そういえばガキのときにアリ踏みつぶした感覚と似てたわね、あのときからかしら?モノをぶっ壊せるようになったのは。まあどーでもいいけどね。

天宮博士: なるほど、了解しました。インタビューを終了します。

SCP-XXX-JP: こっから出たら一番にその綺麗なすまし顔を吹っ飛ばしてあげる。

<録音終了>

終了報告書: SCP-███-JP2と同様に低い知性と性質上の危険を考慮すれば終了処分が適切であると思われる方もいるでしょう。しかしながら、SCP-XXX-JPはMFE研究の貴重なサンプルでもあります。現状SCP-XXX-JP以上に安定してMFEを行使できるサンプルは財団に存在しません。厳重な無力化の上で研究サンプルとしての保存を進言させていただきます。そのための手順は我々MFE研究チームが用意して見せます。 - 天宮博士

進言は受理されました。SCP-XXX-JP内のMFE量が危険域に到達するまでが猶予期間です。猶予期間を超過した場合SCP-XXX-JPは終了処分となります。

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実験-XXXX

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