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特別収容プロトコル: 現時点で基底現実に露出しているSCP-XXX-JPは遮光プロトコルによって全体の37%が有機的収容コンテナに収容されており、残存する63%はオリンピア級収容コンテナに収容されています。しかしながら、オリンピア級収容コンテナに収容されているSCP-XXX-JPは本質的には収容違反状態であり、これらのSCP-XXX-JPを完全に収容するには有機的収容コンテナに収容する必要があります。オリンピア級収容コンテナにアクセスする際は事前に時限式盲化処置を受けることが義務付けられています。オリンピア級収容コンテナはサイト-8199の地下11階に存在する専用アクセスポイントからアクセス可能です。アクセスポイントを通過する際はセキュリティクリアランスレベル4/XXX-JPの提示が必須となります。
説明: SCP-XXX-JPは白色の発光体です。オリンピア級収容コンテナの中央に存在する時空間ポータルに超次元的な方法で固定されており、移動の試みには成功していません。
SCP-XXX-JPは人間によって目視された場合、サイト-8199を中心とした半径1671kmの円状領域内に存在するサイトで収容違反を発生させる可能性が非常に高いと考えられています1。目視を継続することで収容違反が発生する領域は拡大します。目視の条件は肉眼での直接的なものに限定され、監視カメラおよび写真を通しての間接的な目視による収容違反は発生しません。
SCP-XXX-JPは複数の概念的な混合物であることが判明しています。以下の表は現時点で基底現実に露出しているSCP-XXX-JPの組成を示しています。
| SCP-XXX-JPを構成する概念 | SCP-XXX-JPに占める各概念の割合 |
|---|---|
| 五 | 35% |
| 5 | 25% |
| 収容 | 20% |
| 安堵 | 15% |
| 光 | 5% |
補遺I - 歴史
事案記録XXX-JP.1: SCP-XXX-JPは2019/12/24にサイト-8199地下11階で建設中だったオリンピア級収容コンテナ内に出現しました。出現後、コンテナ内の作業員23名が全員SCP-XXX-JPを目視したことが判明しています。結果として、サイト-8199で収容されていた全オブジェクトが収容違反し、近隣のサイトでも連続的に収容違反が発生しました。事案後の調査によりサイト-8199を中心とした半径50kmの円状領域内(当該領域を「収容違反領域」と定義)に存在するサイトから収容違反が発生し、時間経過によって収容違反領域が拡大していったことが明らかになりました。収容違反領域の拡大は事案発生から30分後に半径1671kmの円状領域まで進行し、その直後に停止しました。収容違反領域の拡大が停止した理由として、オリンピア級収容コンテナ内の全作業員が死亡し、SCP-XXX-JPを目視する人物が存在しなくなったからという説が有力視されています。SCP-XXX-JP隠蔽の為、当該事案は財団日本支部で発生した原因不明の同時多発的収容違反事件、通称"悪夢の前夜祭"事件として事後処理が行われました。
SCP-XXX-JPが出現したオリンピア級収容コンテナ内からは作業員23名の遺体2並びに下記のメモが回収されました。回収されたメモの筆跡は酷く歪んでいたため、執筆者は不明です。
今日は最初から何もかもおかしかったんだ。仕事の急な日程変更、それも、誰からの指示かもわからないなんて、そんなこと今まで一度だってなかった。なんで今日に限って立て続けにこんなことが起きる？おまけに、俺たちのせいで大勢の仲間が死ぬなんて、どうしてこんな目に合わなきゃならないんだ？誰か教えてくれ。ああ、もうやめてくれ。重なりすぎて誰の声かもわからない。耳元で叫ばないでくれ。俺以外はもう誰も動いていないし、俺も耐えられそうにない。謝るから、その叫び声を止めてくれ。
事案記録XXX-JP.2: SCP-XXX-JPの体積が増加しているという報告を受け調査が行われました。監視カメラの映像を確認した結果、増加分のSCP-XXX-JPは時空間ポータルから出現していることが判明しました。調査の結果は財団保有の収容施設で発生した収容違反の日時とSCP-XXX-JP拡大のタイミングが一致していることを示しています。また、SCP-XXX-JPの拡大に比例して収容違反の発生数が増加していることから、SCP-XXX-JPと収容違反には密接な関係があると考えられています。
補遺Ⅱ - 収容計画
月杜博士の提言
半年前サイト-8199に出現し大規模収容違反の元凶となったSCP-XXX-JPは現在もポータルを通じて基底現実への侵入を試みており、停滞する様子は全くありません。SCP-XXX-JPが現在のペースを維持して侵入し続けた場合、全世界規模での収容違反数増大によって、1年以内にXKクラスシナリオの発生を迎えると予測されています。これはヴェール政策を中止した場合の試算です。よって、SCP-XXX-JPは迅速かつ完全に収容される必要があります。
SCP-XXX-JPを収容する為、遮光プロトコルの実行を提言します。遮光プロトコルの根幹となるのは、意識領域活用技術3です。SCP-XXX-JPへ試みられた無数の対処の中で当該技術が最も有意な結果を齎しました。SCP-XXX-JPの一部を職員に移植した結果、職務遂行能力の向上や勤務態度の改善が確認されましたが、注目すべきはSCP-XXX-JP拡大によって増加していた収容違反率が0.1%という僅かな割合ながら減少したことです。誤差では無いという事は追加実験によって既に確認されています。
遮光プロトコルはサイト-8199全職員へのSCP-XXX-JP移植計画です。前述の処置をSCP-XXX-JPとし、偽装報告書を作成します。これはサイト-8199外で勤務する財団職員に対する隠蔽を目的としています。そして、サイト-8199の全職員を有機的収容コンテナとし、分割されたSCP-XXX-JPを移植します。現在の職員数から試算した結果、この処置によって現時点で基底現実に出現しているSCP-XXX-JPの30%以上が収容可能であると算出されました。
SCP-XXX-JPは移動不可能であるため、遮光プロトコルの対象はサイト-8199職員に限定されます。また、移植処置を受けた人物が死亡した場合、切除された分のSCP-XXX-JPが復元されるため、職員の損失が発生した場合最優先での補充が求められます。
共に働く人々をこのような形で利用しなければならないのは大変心苦しいです。しかし、この光を野放しにすれば、恐怖が市井の人々を蹂躙することでしょう。そうさせないために、私たちはここに居ます。
月杜 灯火
SCP-XXX-JP収容担当官
書くこと: 消灯プロトコルの実行
概要: サイト-8199に概念的封印処理を施した後に基底宇宙から放逐するということ。
方法: 2021/12/24に追加される予定の人員に紛れて日本支部理事会直属の機動部隊がサイト-8199に潜入し、秘密裏に概念的封印処理の準備を整える。
潜入した機動部隊が準備を終え次第、サイト-8199所属の全職員がサイト-8199の多目的公演エリアに召集される。全職員の到着が確認され次第、全ての出入り口をロックし、換気システムを利用して睡眠ガスをエリア内に充満させ、全職員を無力化する。
無力化が終了し次第、機動部隊はサイト外に脱出、サイト外で概念的封印処理に必要な奇跡論的儀式を実行後、WSTPGデバイスを起動し、サイト-8199を基底宇宙より放逐する。
理由: 日本支部理事会は基底宇宙にSCP-XXX-JPという、「誰かが見ただけで81管区そのものが消滅しかねない危険なアノマリー」を抱えて職務を続けるよりは、別宇宙に放逐すべきであると考えたため。
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scp jp neutralized K-クラスシナリオ
Voila氏主催のTouhou Challengeに参加します。使用楽曲は「夢は時空を超えて」です。
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- portal:5875210 (22 Nov 2019 06:43)