ひかりのちから

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アイテム番号: SCP-XXX-JP

オブジェクトクラス: Thaumiel

特別収容プロトコル: SCP-XXX-JPの実行にはクリアランスレベル4職員2名の許可が必要です。記憶処理による影響除去も同様です。SCP-XXX-JP実行の前に必ず本人への意思確認を行ってください。本人の同意無くSCP-XXX-JPを実行することは禁止されています。

SCP-XXX-JP手順の履修についてはミルグラム従順性試験において80点以上を獲得し、財団において5年以上の医療業務に従事していることが必須条件となります。

説明: SCP-XXX-JPは視床下部に存在する特定の器官への処置です。投薬と催眠を組み合わせた複数の手順によって構成されています。含まれる手順は全て非異常、非侵襲的であると確認されています。

SCP-XXX-JPを受けた人間(SCP-XXX-JP-Aと表記)は職務遂行能力が120%向上し、職務に対する姿勢が劇的に改善されます。副次的効果として、意識領域の拡張が確認されています。SCP-XXX-JPの作用はAクラス記憶処理によって除去可能です。

発見: SCP-XXX-JPはサイト-8199の医療部門によって発見された、[編集済]。この器官へ働きかけることで、前頭葉白質切截術1に代表される侵襲的試みとは異なるアプローチで精神治療が可能であると判明しました。当初は精神治療に限定して用いられていたSCP-XXX-JPですが、処置を受けた職員の職務遂行能力に著しい向上が確認されたため、更なる性質の解明と実験規模の拡大が許可されました。Dクラスを利用した10年に渡る研究の結果、「収容業務への深刻な懸念事項無し」と判断され、サイト-8199での全面的な運用が認められました。サイト-8199の職務効率はSCP-XXX-JP実行以前と比較して約300%改善されました。

インタビューログXXX-JP-1:

インタビュー対象: Agt.蜜柑

インタビュアー: 月杜博士(SCP-XXX-JP-A-111)

注記: 月杜博士はSCP-XXX-JP研究チームに所属しています。


[記録開始]

[Agt.蜜柑が2人の保安要員を伴って入室し、月杜博士と机を挟んで対面の椅子に着席する]

[SCP-XXX-JPの詳細な手順が説明される]

月杜博士: 以上がSCP-XXX-JP終了から現場復帰までの行程です……不安そうですね。気になることでもありましたか?蜜柑さん。

Agt.蜜柑: 具体的な方法とか説明しちゃって大丈夫なんでしょうか?私はそこまで高いセキュリティクリアランスは持ってないんですが……。

[Agt.蜜柑は月杜博士と保安要員から目を背けている]

月杜博士: そのことなら大丈夫ですよ。インタビュー後には綺麗サッパリ忘れることになっていますから。

Agt.蜜柑: あっ[沈黙]そうですか。確かに、そうですよね。すみませんおかしなこと聞いちゃって。

[5秒間の沈黙]

月杜博士: 何故SCP-XXX-JPを受けようと思ったのか、聞かせていただけますか?

Agt.蜜柑: お恥ずかしい話ですが、私はここで一番役立たずのエージェントなんです。大ポカをやらかしたことは無いですが、それは大仕事に駆り出されないだけ。同僚からはDクラスよりマシ程度の扱いです……この状況をどうにかしなければならないと思いました。

月杜博士: それは辛かったでしょう。しかし、そんな日々とはもうお別れです。

Agt.蜜柑: はい、ただ……1つだけ不安な事がありまして。

月杜博士: なんでしょうか。

Agt.蜜柑: 処置を受けた同僚達が、ちょっとおかしいんです。

月杜博士: おかしい、ですか。詳しく聞かせてください。

Agt.蜜柑: 解りました。処置を受けて戻ってきた同僚達は、誰もが見違えるような働きぶりを示しました。それは良かったんですが、私は彼らの様子に何処か違和感を覚えていました。違和感の正体に気付いたのは、処置を受けた同僚と食事をしている時でした。向かい側の椅子に座って食事を摂っている彼の眼に光が見えたんです。覗いていると吸い込まれるような、何処か仄暗さを感じる。そんな光でした。

月杜博士: その光を写したメディア記録か、同様の証言をしている職員は他に居ますか?

Agt.蜜柑: 写真やビデオ等で記録しようとしたのですが、光は撮影機器に映りませんでした。他の職員達にも聞いてみましたが、どうも光を見たのは私だけのようでした。同僚達は自分の眼に宿る光に気付いていないようです。

月杜博士: 記録が存在しないとなると、残念ながら大規模な調査を行うわけにはいきませんね……。

Agt.蜜柑: そうなっちゃいますよね……やっぱり。

[Agt.蜜柑は俯く]

月杜博士: 一応私から報告を行っておきます。個人的な調査も兼ねて。

Agt.蜜柑: 本当ですか!?ありがとうございます!

月杜博士: 他に質問等無ければ終わりにしようと思うのですが。どうでしょうか?

Agt.蜜柑: はい、大丈夫で[Agt.蜜柑が椅子から崩れ落ちる]

[月杜博士と保安要員は床に横たわるAgt.蜜柑に視線を向けたまま微動だにしない]

[記録終了]

インタビューログXXX-JP-2:

インタビュー対象: Agt.蜜柑(SCP-XXX-JP-A-370)

インタビュアー: 月杜博士(SCP-XXX-JP-A-111)

注記: Agt.蜜柑への処置後に行われたインタビューです。


[記録開始]

月杜博士: 気分はどうですか?Agt.蜜柑。

Agt.蜜柑: 至って健康です。体の何処にも違和感はありません。これなら財団のためにキチンと働けます。

月杜博士: それは何よりです。以前、同僚の方々の眼が気になると仰っていましたが。

Agt.蜜柑: あー[微笑]そうでしたね。あの時は失礼しました。気分が不安定だったのかおかしなことを口走ってしまったみたいです。申し訳ない。

月杜博士: お気になさらず。そうそう、食事はちゃんと摂っていますか?

Agt.蜜柑: はい!勿論です……はい、ちゃんと摂ってます。

月杜博士: 前回のインタビューの後は大変だったんですからね?インタビュー室でいきなり倒れて、何事かと思って急いで医療部門まで運んだら、栄養失調が原因の立ち眩みだって言われたんですよ!

Agt.蜜柑: いやホントすみません。あの時は何故か「絶対にここで出されたものは食べてはいけない」なんて思ってたみたいで。おかしな話ですよね。

[無関係な会話につき省略]

[記録終了]


scp jp thaumiel



ページ情報

執筆者: p51
文字数: 3644
リビジョン数: 262
批評コメント: 9

最終更新: 29 Mar 2021 04:40
最終コメント: 02 Mar 2021 19:48 by RTa_technology

scp jp thaumiel

VoilaVoila氏主催のTouhou Challengeに参加します。使用楽曲は「やみのちから」です。
スペシャルサンクス: nemo111nemo111様、kamimorikamimori様、WagnasCousinWagnasCousin


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