湖の花嫁

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クレジット

タイトル: SCP-2051-JP - 湖の花嫁
著者: ©︎p51
作成年: 2020

水中カメラによって撮影されたSCP-2051-JP

アイテム番号: SCP-2051-JP

オブジェクトクラス: Euclid

特別収容プロトコル: SCP-2051-JP出現を防止するため落涙湖の周辺を封鎖した上で監視所に警備員が3名配置され民間人の落涙湖への接近を防止します。出現したSCP-2051-JPと接触することは可能な限り避けてください。

説明: SCP-2051-JPは███県落涙湖に出現するクラスA霊的実体¹です。外見は概ねヒト女性のものですが、出現の度に容姿が異なり現在まで同一の容姿をした個体は確認されていません。

SCP-2051-JPが出現するには一定の条件が必要であると推測されていますが、それらを詳細に記述した文書はどのような形式でも「不明なヒト女性の微笑みと認識される画像または絵画」に改変されるため本報告書には記されません。SCP-2051-JP出現から消失までの過程も同様であり、目撃した職員の記憶も上記と類似した改変を受けます。唯一の例外はSCP-2051-JPが水没した瞬間であり、この時の記録のみ保存可能です。以下はSCP-2051-JP出現後に落涙湖周辺で発見された物品です。

• 所有者不明の自動車(出現事例ごとに車種は異なり、内部の物品は全て不明なヒト女性の微笑みの写真または絵画です)
• 所有者不明の携帯(全てのデータが不明なヒト女性の微笑みの画像で埋め尽くされている点を除き異常性はありません)
• 桟橋の先端に置かれている1足の靴(全ての事例で靴は整えられた状態で置かれています)

補遺: 落涙湖は20██年まで女性が頻繁に行方不明となることで財団の注意を引いていましたが、調査の結果異常存在の関与が見られないことからそれ以上の興味を引くことはありませんでした。財団がSCP-2051-JPを発見して以降男性の行方不明件数が増加傾向にあることは留意すべきです。

scp-jp euclid 人間型 記憶影響 死体 情報災害 精神影響 反ミーム 非実体

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ページ情報

執筆者: p51

文字数: 1260

リビジョン数: 20

批評コメント: 4

最終更新: 02 Nov 2020 12:50

最終コメント: 02 Nov 2020 03:00 by p51

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  M_Kousaka 01 Nov 2020 23:49

  + おそらくは

  桟橋の先端に置かれている2足の靴(全ての事例で靴は整えられた状態で置かれています)
  財団がSCP-XXX-JPを発見して以降女性の行方不明件数が減少し、男性の行方不明件数が増加傾向にあることは留意すべきです。

  想定される記事のフックとして感じるポイントとして上の2つを挙げさせていただきます。二足の靴は一人が飛び込んだとしては多く感じますので霊的実体が履いていた分と推察します。(1足の単位は左右両方揃っていることなので誤字の可能性もある?)
  また、湖の名前である落涙から「悲しみ」に関連する事柄も影響するとしたら靴の存在の意としては「湖に飛び込まざるを得ない事情があった」とも読み取れるが、タグの記憶影響と精神影響の組み合わせと女性の微笑みの絵画や写真からは先に上げた事情があったかの様に記憶を改変し、精神的にも疲弊した状態に仕立て上げられたとも感じ取れます。

  財団発見後に男性の行方不明者が増加し女性の行方不明者が減少している事については最初「男性を性転換させているのでは?」と感じましたが、言葉としてはまとまりませんがどこか考え込むフックとは感じました。、

  p51 01 Nov 2020 23:54

  + ご批評頂きありがとうございます。

  解りやすさを取る場合、靴は"2足"(左右1足ずつが2組)でした。申し訳ないです。ただ、整合性を保つ場合は1足が相応しいと考えています。霊的実体の靴は残らないので。
  異常性が関与しない女性の行方不明多数、同一容姿の個体無し。上記と合わせてここに注目していただけるとわかりやすいかと思います。

  考え込むフックについて

  現段階では解りやすくする方策が思い浮かばないため、投稿までに思い付いた場合変更しようと思いますしました。ご指摘くださりありがとうございます。

  更なるスポイラー
  花婿は写真に写りたくなかったようです。

  最後の編集 02 Nov 2020 00:55 by p51 さらに表示

  M_Kousaka 02 Nov 2020 02:11

  + なるほど!

  解りやすさを取る場合、靴は"2足"(左右1足ずつが2組)でした。申し訳ないです。ただ、整合性を保つ場合は1足が相応しいと考えています。霊的実体の靴は残らないので。

  クラスA実体という干渉出来る実体ならば現物である靴を履いていた可能性もあると考慮していたのですが、よくよく考えたら霊的な実体であるならば靴も生成出来ると思うので現物は残りませんね。

  異常性が関与しない女性の行方不明多数、同一容姿の個体無し。
  花嫁と一緒に結婚式に出るのはどういった方でしょうか？

  異常性が関与しない行方不明の女性が多数かつ、同一容姿の個体が存在しないということは自分の意志で行方不明になったという可能性でしょうか?
  霊的実体が人型の女性という所まで読んだ後に先に上げた湖の名前から悲しみを想起していたのですが、先に挙げられたスポイラーとメタタイトルから真逆の内容(=幸福に関連する事柄)だったことに感服しております。

  その上で財団の発見以降に女性の行方不明者が減少し男性の行方不明者が増えた事から

  - 女性の行方不明者が居る = 独身女性である
  - 異常性が関与しない行方不明 = 推測ではありますが、婚礼に関連する何らかの噂が広まっていた?
  - 男性の行方不明者が数が増えている = 湖に居る女性の霊的実体は自身の花婿を求めている

  この3つの結論にいたりました

  p51 02 Nov 2020 03:00

  考察していただき大変嬉しいです。これ以上私から情報を明かすとむしろ考察の余地を減らしてしまいそうですし、このまま投稿しようと思います。

  M.Kousakaさんの導きだした結論にとても驚いています。

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1. portal:5875210 (22 Nov 2019 06:43)

Footnotes

1. 知力と干渉力を有する霊的実体