面白いか
考察しようと思える程の面白さはあるか
真相がわからずとも雰囲気で楽しめるか
クレジット
タイトル: SCP-2051-JP - 固くて苦いチョコレート
著者: ©︎
p51
作成年: 2020
アイテム番号: SCP-2051-JP
オブジェクトクラス: Euclid
特別収容プロトコル: SCP-2051-JPの敷地内に民間人が侵入するのを防ぐため、カバーストーリー「解体工事」を適用し、4人の警備員を配置してください。SCP-2051-JP-1は非実体的存在収容ロッカーに保管してください。
説明: SCP-2051-JPは神奈川県███に存在する空座 希求氏の自宅として使用されていた一軒家です。唯一の入り口である正面玄関扉の横の外壁に引き下げ式レバーが存在すること、内部を観測可能な全ての箇所がコンクリートによって塞がれていることの2点を除いて外見上の異常は観測されておらず、内部に関する情報は後述の異常性の影響から判明していません。
SCP-2051-JPに何らかの物体を投入すると扉が閉まり、レバーを引くとSCP-2051-JPは投入された物体に関わらず銀紙によって包装された板チョコレートを排出します。チョコレートはロボットアームに支えられた銀色のトレーに載せられて排出されます。レバーを引いてからチョコレートの排出までに掛かる時間は投入した物品の大きさによって変化し、1分から20分の間に終了します。物品投入から排出までの間にSCP-2051-JPの扉を開放する試みは現在まで成功していません。SCP-2051-JP内部を映像機器で記録する試みは故障という結果を齎し、肉眼での観測は内部の暗さから失敗しています。また、外部で用意した光源によってSCP-2051-JP内部を照らす試みは光源の機能停止という結果に終わりました。
SCP-2051-JP-1はクラスB霊的実体です。容姿は20歳前後の日本人男性で、行方不明である空座希求氏と酷似しており、物的証拠及び本人の証言から空座氏が変化したものであると推測されています。また、SCP-2051-JP-1の下半身は腰部からチョコレートと一体化しています。
実験記録:
実験記録XXXX-JP-1
対象: 市販の板チョコレート1枚
実施方法: 対象をSCP-2051-JPに投入し、排出されたチョコレートをDクラス職員に摂食させる。
排出までに掛かった時間: 1分
結果: Dクラス職員は問題なくチョコレートを消費した。
分析: 排出されるチョコレート自体に異常性は無いのか? - ██博士
実験記録XXXX-JP-2
対象: 生の牛肉50g
実施方法: 前回と同様
排出までに掛かった時間: 3分
結果: Dクラス職員は1口だけ齧り、チョコレートを消費することを拒否した。理由を質問したところ「生肉の味がする」との返答が得られた。
分析: 味は投入した物品と同じようだ。 - ██博士
実験記録XXXX-JP-3
対象: 金属板1枚
実施方法: 前回と同様
排出までに掛かった時間: 3分
結果: Dクラス職員は1口だけ齧り、チョコレートを消費することを拒否した。理由を質問したところ「食いもんの味じゃない」との返答が得られた。
分析: やはり味は投入した物品に依存するらしい、それにしても無機物すらチョコレートにするとはな。 - ██博士
実験記録XXXX-JP-4
対象: 異常性が関わらない事故によって死亡したD-8900の死体
実施方法: 前回と同様
排出までに掛かった時間: 5分
結果: Dクラス職員は問題なくチョコレートを消費した。味について質問したところ「ミルクチョコレートの味だった」という返答が得られた。また、摂食担当のDクラス職員がチョコレートの中ではミルクチョコレートを好んでいる事実との関係性が予想される。
分析: 人間の死体の味だけが変わるというのか? - ██博士
実験記録XXXX-JP-5
対象: 異常性が関わらない事故によって死亡したD-9001の死体
実施方法: 前回と同様
排出までに掛かった時間: 5分
結果: Dクラス職員は問題なくチョコレートを消費した。味について質問したところ「ビターチョコレートの味だった」という返答が得られた。また、摂食担当のDクラス職員がチョコレートの中ではビターチョコレートを好んでいる事実との関係性が予想される。
分析: 人間の死体に限定して摂食対象が好むチョコレートの味に変わるようだ。 - ██博士
SCP-2051-JP敷地内を調査した結果、空座 希求氏の日記が発見されました。以下はその抜粋です。
2月14日
今日はとても良い日だった。真衣からチョコを貰うことが出来た。徹夜して作ってくれたのだろう、目の下には隈が出来てしまっていた。
啓介の奴もチョコを貰ったらしいが、彼氏の俺より小さいなんてことは見なくてもわかる。そうとも知らず浮かれて、可哀そうな奴だ。
2月15日
真衣と啓介がキスしているところを見た。可哀そうに彼女は襲われていた、俺が助けなくては。裁判になれば彼女はもっと傷ついてしまうだろう、ネットの声は容赦ない。俺が秘密裏に啓介を消さなくては。だが奴は格闘技の経験者だ。俺が正面から挑んでどうにかなる奴じゃない。
書庫を調べていたら本を見つけた。儀式の方法やら呪文が書いてあったその本を、俺はどうしてか読むことが出来た。そういえば、死んだ親父がおふくろを魔女だって言ってたっけ、あれは酔っ払いの妄言じゃなかったんだな。
3月1日
最近はずっと本を読んでいて日記を書く暇が無かった。使えそうな魔法を見つけた。人体変異の魔法、人の体を作り替えるこれならば、死体は見つからず捕まりはしないだろう。ぴったりだ。
最近ますます真衣のことが頭から離れない。やっぱり彼女と俺は赤い糸で結ばれているんだ。そうに違いない。
3月12日
啓介を捕らえた。いくら体格が良くて格闘技が出来ようが、呪いで手足を麻痺させれば造作もない。
啓介は面白いことを言う、真衣が俺のことを愛していないなどとほざいている。折角だ、俺と真衣の愛を証明してやろう。儀式の内容を変更する。俺と啓介、真衣に選んでもらう。当然、選ばれるのは俺だ。
インタビュー記録XXXX-JP-1:
**日付:*: 2019/03/16
インタビュー対象: 連理 真衣
インタビュアー: Agt.甘味屋
注記: 対象はSCP-2051-JPの発見者であり、インタビューは現在行方不明である空座 希求氏、比翼 啓介氏についての警察による調査という名目で行われました。
[記録開始]
Agt.甘味屋: それでは真衣さんがどうして空座さんの家に行ったか教えてくださいますか?
連理 真衣: はい。空座くんから手紙が届いたんです。あっ[沈黙]実は私と空座くん、それに比翼くんは大学の同期で3人で良く会ってたんです。それで、手紙には「バレンタインのお返しがしたいから来て欲しい」とだけ書かれていて。本当は比翼くんとホワイトデーのデートをする予定だったんですけど、比翼くんのついでに余りで作ったチョコを送ったので、何だか申し訳なくて行くことにしました。
Agt.甘味屋: 比翼氏と真衣さんはお付き合いなされているんですか?
連理 真衣: はい。でも3人で会う時は付き合っていることは伏せてました。わざわざ話してギクシャクしたくなかったんです。
Agt.甘味屋: なるほど、解りました。続きをお願いします。
連理 真衣: えーっと、それで[沈黙]ああ、空座くんの家に行く時ついでに比翼くんも誘うことにしたんです。だけど手紙が届いた日の前日から彼と連絡がつかなくて、結局当日は私1人で行くことになりました。
連理 真衣: 空座くんの家に着いたら、何だか様子がおかしかったんです。窓は何かで塞がれてて中が見えないし、インターホンを押しても誰も出てきませんでした。そうしたら扉の前に紙が貼ってあることに気付いたんです。「レバーを引いて、選んでね」と書いてありました。扉の横にレバーがあったので、これのことかと思ってレバーを引きました。どんなサプライズが待ってるんだろうとワクワクしたんです、空座くんは面白いからくりを作っては比翼くんと私によく見せてくれたんです。
連理 真衣: 10分くらい待ってたら扉が開いて、暗闇の奥からトレーに載せられた銀紙が2つ出てきました。トレーは何か金属の棒みたいなものに支えられてました。私が両方の銀紙を取ると、トレーと棒はすぐに奥に引っ込んでいきましたね。それで銀紙を開いたら、中身は2つとも板チョコでした。
連理 真衣: 最初はわけがわからなかったんですけど、紙に書いてある「選んでね」というのはもしかしたらこのチョコからどっちかを選んで食べろってことかなと思い食べることにしました。
Agt.甘味屋: チョコレートはどんな味でしたか?
連理 真衣: そんなことまで聞くんですか?
Agt.甘味屋: ああいえ、個人的興味です。すみません、こういうどうでもいいことが気になっちゃうたちで。
連理 真衣: まあ良いですけど。私の大好きなブラックチョコレートの味でした。
Agt.甘味屋: なるほど、ありがとうございます。
連理 真衣: それでまあ、チョコを1口食べたら何だか寒気がして、怖くなって帰っちゃいました。2人とは未だに連絡が付かなくて、比翼くんと空座くんが心配です。
Agt.甘味屋: 心中お察しします。ところで、持ち帰ったチョコレートはどうなさいましたか?
連理 真衣: 齧らなかった方を食べたら、何だか心が安らいだので、そっちだけを全部食べて、寒気がした方は棄てちゃいました。一応ゴミ箱の中にありますけど、どうするんです?
Agt.甘味屋: 何らかの手掛かりになる可能性があるので提出していただいてもよろしいですか?
連理 真衣: そうなんですか?まあ構いませんけど。
Agt.甘味屋: ありがとうございます。我々も2人が見つかるよう全力で調査いたします。ご協力ありがとうございました。
[記録終了]
対象には記憶処理を施しカバーストーリー「待ち人来ず」が適用されました。
回収したチョコレートを検査した結果、クラスB霊的実体の憑依が確認されたため、SCP-2051-JP-1に指定されました。
インタビュー記録XXXX-JP-2:
日付: 2019/04/05
インタビュー対象: SCP-2051-JP-1
インタビュアー: 天宮博士
注記: 対象の霊的特性を無効化するためインタビューは非物質変位無効装置(nPDN)を用いて行われました。
[記録開始]
天宮博士: それではインタビューを始めます、SCP-2051-JP-1。まずあなたがそのような状態になったわけを話していただけますか?
SCP-2051-JP-1: -してだ。
天宮博士: もう少し大きな声でお願いします。
SCP-2051-JP-1: どうしてだ、どうして真衣は俺じゃなくて啓介を選んだ。どうして。
[対象は以降問いかけに反応せず同様の文言を繰り返し続けているためインタビューは中止された]
[記録終了]
インタビュー記録XXXX-JP-3:
日付: 2019/05/01
インタビュー対象: SCP-2051-JP-1
インタビュアー: 天宮博士
注記: 対象の霊的特性を無効化するためインタビューは非物質変位無効装置(nPDN)を用いて行われました。
[記録開始]
天宮博士: 落ち着かれましたか?SCP-2051-JP-1
SCP-2051-JP-1: 教えて欲しい、どうして真衣は俺じゃなくて啓介を選んだんだ?どうして俺は真衣の口から吐き出されたんだ?どうして俺はゴミ溜めに捨てられたんだ?ここは何処だ?お前は誰だ?なあ教えてくれよ。
天宮博士: こちらだけが情報を渡すわけにはいきません。あなたからお話してください、まずはそれからです。どうしてそのような状態になったのですか?SCP-2051-JP-1。
SCP-2051-JP-1: お前は誰だ。ここは何処だ。
天宮博士: それを知ってどうするのですか?
SCP-2051-JP-1: お前に乗り移ってここから逃げるに決まっている。そうだ、真衣を助けないと、お前たちが俺と真衣を攫ったんだな?お前たちは悪の組織か何かなんだろう違うか!
[天宮博士はSCP-2051-JP-1の発言中に質問への返答許可を得る。収容装置は霊的実体による憑依を完全に防ぐことが可能であると過去の運用実績で証明されているため許可が下された。]
天宮博士: お答えしましょう。私の名前は天宮麗花です。あなたの番ですよ、SCP-2051-JP-1。
SCP-2051-JP-1: 馬鹿な女だ今すぐお前の体を-[SCP-2051-JP-1は天宮博士に飛び掛かろうとする姿勢を取り、その状態で停止している]どういうことだ。どうして移れない。何をした。
天宮博士: こちらは質問に答えました。あなたの番ですよ?SCP-2051-JP-1。私への憑依は装置で防がれていますが、それ以前の問題として、あなたそのチョコレートから離れられるんですか?他の霊的実体でも収容房の中を歩き回るくらいは出来ますが、あなたはそれすらしていないように見えますね。もしかして、動くことが出来ないんですか?
SCP-2051-JP-1: [沈黙]
天宮博士: まあいいでしょう。我々は特殊な装置を持っています。あなたの動きはそれらによって阻害、無効化されているんです。さて、今度こそ答えていただけますか?あなたがどうしてそのような状態になったのか。
SCP-2051-JP-1: [沈黙]解った。俺は-[沈黙]真衣を守りたかったんだ。最初は本当にその一心だった。そのために、家で見つけた怪しい本から得た知識を使って-
[SCP-2051-JPの敷地内で発見された日記から判明している情報と重複している箇所を省略]
SCP-2051-JP-1: そういうわけで、俺は啓介の「こんなことをしても真衣が悲しむだけだ、目を覚ませ」という言葉を忘れることが出来なかった。怖かった、もし本当にそうだったらどうしようと。だから試してみることにした。元々啓介は儀式の試運転に使ったら庭にでも埋めるつもりだった。それを辞めて、全ての準備を整えてからは2人で家に残った。彼女は俺を愛しているから、俺を選んでくれるだろうと思ってた。俺と1つになるんだと思っていたんだ、でも、ほんの少し不安だった。選ばれなかったらどうしようって。不安を紛らわすために日記には自分を奮い立たせるようなことを書いた。それでも気休めにしかならなかったが。
SCP-2051-JP-1: そして運命の時が来た。彼女がレバーを引いて、自分が潰されて混ぜられて固められるのを感じた。魔法のおかげで痛みは無かった。あるのは緊張と不安だけだった。真衣の前に俺と啓介だったものが現れた時、真衣は2つとも手に取った。予想外だったけど、問題はそこからだ。最初に真衣に齧られたのを感じた時、俺は飛び上がらんばかりだった。なのに、真衣は俺を吐き出した。地面に向かって、虫かゴミが口に入ったみたいに。それで、目の前が真っ暗になって、気が付いたら真衣の家だった。最初は自分がどこにいるか分からなかったけど、生臭い匂いでゴミ箱だって分かった。俺はそこから見た。真衣が啓介だったチョコを幸せそうな顔で食べているのを。啓介は1口も残らず食べられた。そこから記憶が無い、気が付いたらここに居た。
天宮博士: 怪しい本というのは現在どこにありますか?
SCP-2051-JP-1: たぶん、書庫にあると思う。でも、あの家に入ったらもう戻ってこれない。そういう構造に改造した。戻し方はわからない。
天宮博士: 解りました。今日はここまでで良いでしょう。インタビューを終了します。
[記録終了]
インタビュー記録XXXX-JP-4:
日付: 2019/05/10
インタビュー対象: SCP-2051-JP-1
インタビュアー: 天宮博士
注記: 対象の霊的特性を無効化するためインタビューは非物質変位無効装置(nPDN)を用いて行われました。また、インタビューはSCP-2051-JP-1の要請を受けて行われました。
[記録開始]
天宮博士: 私と話がしたいと聞きましたよ、どうしました?SCP-2051-JP-1。
SCP-2051-JP-1: あんたの意見が聞きたい。俺はどうして真衣に選ばれなかったと思う?
天宮博士: 私よりもあなたの方が良くご存知だと思いますが、それでも良いですか?
SCP-2051-JP-1: 構わない。俺以外の人の意見が欲しい。
天宮博士: では1つだけ質問を。SCP-2051-JP-1、あなたは真衣さんにご自分の気持ちをハッキリとお伝えになったことが1度でもありますか?
SCP-2051-JP-1: それは-無い、と思う。
天宮博士: どうしてです?愛していたのなら、それを伝えれば良かったのではないですか?
SCP-2051-JP-1: [沈黙]怖かったんだ。拒絶されて、1人ボッチになってしまうのが。人生で初めて優しくしてくれた、2人の友人を失いたくなかったんだ。だから-[沈黙]俺は。
天宮博士: 前回のインタビューでも仰っていましたが、あなたは日記に虚偽の情報を記すことも多かったようですね。
SCP-2051-JP-1: ああ、啓介と真衣が付き合ってることなんてずっと前から気づいてた。でも、それでも俺はあの2人と離れたくなかった。親からも愛されず、碌に友人と呼べる相手も居なかった俺と一緒に過ごしてくれた2人を、失いたくなかったんだ。だから気付いていない体で日記を書いた、日記の中でなら自信過剰に振る舞えた。啓介と真衣のキスだって、優しいアイツが真衣のことを無理矢理襲うなんてありえないと解ってた。でも、心がグチャグチャになってどうすればいいのか分からなかった。そうしたら、段々日記に書いた嘘に自分が引っ張られていた。書庫であの本を見つけてからそれは酷くなって、自分が何をしているのかも曖昧になっていた。
SCP-2051-JP-1: そうして気が付けば啓介を捕まえてしまっていた。あそこで辞めておけば-[沈黙]いや、そんなことを言ってももうアイツは戻ってこないんだよな。啓介、ごめんな。俺は、俺はお前になんてことを-
SCP-2051-JP-1: 先生、こんなことを言う資格が俺にあるとは思えない。けど、お願いだ。啓介と真衣に謝らせて欲しい。会って、2人に謝罪したい。お願いだ。
天宮博士: 検討しておきます。
[記録終了]
scp-jp euclid 家電 機械 構造 死体 人間型
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利用ガイド
人をトーストに変える、味は投入物に反映される(一般的な常識に基づく)という特異性で完結しており、食物系オブジェクトの類型に収まっている印象です。インタビューに何かしら情報が潜んでいるような気もしますが、実験ログ以上の情報が出てこないので三人の関係性を掘り下げることはできませんでした。
独自の雰囲気を構築するのであれば、ニッチな物体+ニッチな行為を極めた方が良いと思います。現在はトースト+物体変化であり、それほど特殊な物体、行為には思えませんでした。
何でもトーストにする巨大な部屋型トースターというアイディアが面白いと思いました。しかし人間もトーストになるならレバーにストッパーを取りつける、部屋を施錠した鍵は別の場所に保管などもう少しプロトコルを厳しくしてもいいような気がします。それとタイトルが「チーン!」なのに非活性化に移行する際レバーが戻るのと同時に「チーン!」と鳴らないのは残念でした。
活性化時に内容物を変質させながら250.0℃で3分間加熱するのは分かりますが、質量保存の法則がどうなっているのか少し気になりました。博士がトーストになった際には30枚だったので、衣服を含めた博士の質量と出現したトーストの質量は比例していませんよね。それとも一部は何らかの原因で消失して残ったのが30枚のトーストになったのでしょうか?トースト1枚あたりの質量のデータと、そのあたりついての説明があると説得力が増すと思います。
さらに個人的な意見になってしまいますが、どこかを考察するというよりも少しブラックな不思議オブジェクトとしての側面を強化した方がシンプルで面白くなるのではないかと思います。
例えば
・実験の結果、一般的なものより美味しいトーストが出現したパターン。
・誰かがオブジェクトを私的に利用して問題を起こす。
・博士がオフィスで残業中→外にいた研究員が興味本位でレバーを操作するがすぐに変化が見られなかったのでそのまま退勤→翌朝オフィスの中には山盛りのトーストが!→オブジェクトに指定。
など考えようではまだまだ面白くなると思います。頑張ってください。
ありがとうございます。外部でいただいた批評も考慮し、大規模な改稿を実施しました。
批評終了にして改稿を行っている最中に批評を頂いたことに気付きました。そのため、現在では大改稿を行った結果頂いた批評を活かすことが大変難しくなっております。本当に申し訳ございません。