あなたと夢で会いたい - SCP-JPサンドボックスⅢ

あなたと夢で会いたい

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アイテム番号:　SCP-XXX-JP

オブジェクトクラス:　Safe

特別収容プロトコル: SCP-XXX-JPはサイト２７のロッカーに収容し、実験以外で持ち出せないように施錠してください。

説明： SCP-XXX-JPは蝶をモチーフとした枕です。SCP-XXX-JPの異常性は他者と会いたいと考えている人物がSCP-XXX-JPを用いて睡眠をとろうとする時に現れます。SCP-XXX-JPの異常性は以下の５段階に分けられます。

1:夢に出てきた人物に再び会いたいと思う。

2:夢を見ることに固執しだす。

3:現実を否定し始める。

4:現実と夢の区別がつかなくなる。

5:植物状態になる。

以下はSCP-XXX-JPの実験記録です。

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実験記録 - 日付１９██/██/██～██/██
担当者　エージェント██　　　　　　　責任者　戻橋博士

対象: Dクラス職員

実施方法:Dクラス職員に数日間、SCP-XXX-JPを使用させる。
以下エージェント██とDクラス職員のやり取りの音声記録

○実験前の説明

エージェント██: はじめまして、私の名前は██。今回の実験を担当させていただきます。

Dクラス職員: ん？あ、よろしく。

エージェント██: 早速ですが今回の実験について説明させていただきます。あなたにはこれから数日間、この枕を使い睡眠をとっていただきます。

Dクラス職員: え？

エージェント██: どうかされましたか？

Dクラス職員: いや、実は俺これが初めての任務でさ。てっきりもっと怖いことさせられるもんだと。なんだビビッて損したぜ。

エージェント██: ああ、それとこの写真の女性██さんと夢の中で接触を試みてください。

Dクラス職員: おお！けっこういいネェチャンじゃねーか。よし、じゃあまた明日。

エージェント██: はい、それではお願いします。

○１日目

エージェント██: 今朝はどうですか？

Dクラス職員 ああ、昨日言ってたネェチャンに会えたぜ。

エージェント██: それでどうでしたか？

Dクラス職員: あー、会えはしたんだがなぁ。なんかそっけなかったから萎えちまったよ。ああ、あと会いに行く途中で変なおっさんに絡まれたんだがあんたらの知り合いか？

エージェント██: ……いえ、お気になさらず。これからも引き続きよろしくお願いします。

Dクラス職員: お、おうそうか。んじゃまた。

エージェント██: 戻橋博士、一応上に……。

※特に進展がなかった日は省略します。

○5日目

エージェント██: どうですか、いい夢は見れましたか？

Dクラス職員: おう、おかげさまで結構仲良く話せるようになってきたぜ。

エージェント██: そうですか。それは良かったです。

Dクラス職員: なぁ、今からもうひと眠りしてきていいか？あの娘に会いに行きたいんだよ。

エージェント██: いえいえ、今日の業務を…。

Dクラス職員: はぁ？何だとてめぇ！！！

エージェント██: ちょっと落ち着い……はい、博士。はい、はい。わかりました。

Dクラス職員: おい、なんだよ。俺の話聞いてんのか！

エージェント██ その、そんなに会いたいなら実際に会ってみては？

Dクラス職員: はぁ！なめててんのか！現実なんてつまらねぇもんなんてクソくらえだ。おめぇらだって本当は！！！

エージェント██: と、取り押さえてください！

その後、このDクラス職員は他の職員によって取り押さえられ鎮静剤が投与されました。

※

○8日目

エージェント██: 最近はどうですか？

Dクラス職員: おう、そりゃもう上々だぜ。昨日なんてあっちから情熱的なのをイッパツプレゼントされたんぜ。

エージェント██: そ、そうですか。

Dクラス職員: なぁ、もうそろそろ起きてもいいか？待たせてんだよアイツのこと。

エージェント██: え?

Dクラス職員: いやな、夢の中であんたと話すのが嫌ってわけじゃねぇんだけどよ。なぁ、わかるだろう？

エージェント██: は、はぁ。

Dクラス職員: そんじゃ、あんちゃんも可愛い彼女作れるよう頑張りな！

エージェント██: …………。はい、博士。………いえ、羨ましいとかそういうことではなく……。