Jakomeshi-4--0ccf

SCP-JP SB3 » Jakomeshiの居間 » Jakomeshi-4--0ccf

このページの批評は終了しました。

アイテム番号: SCP-XXX-JP

オブジェクトクラス: Safe Explained

特別収容プロトコル:施錠された財団施設内の一室に収容されています。SCP-XXX-JPの収容室内には監視カメラ、録音機能のあるマイクを設置してください。

説明:当被験体は縦1.7m、横0.6m、高さ0.45mのオークの木材を使用した洋式の棺です。SCP-XXX-JPは中に収納したものを蓋を閉めた時点の状態で形態、性質を維持するという異常性を有しています。この異常性は収納したものをSCP-XXX-JPの外に出した際に消失します。

SCP-XXX-JPはアメリカ合衆国████州のある廃墟で発見されました。また、その地域に住んでいた男性がSCP-XXX-JPを製作したことが後の調査でわかっています。

実験記録SCP-XXX-JP:SCP-XXX-JPの内部に様々な物体を入れ、その結果を観察します。

+ 実験記録を表示

SCP-XXX-JP調査記録:以下はSCP-XXX-JPを製作した█████¹氏の姪にあたる人物と、警察関係者を装った財団職員のインタビューの音声記録です。

+ 調査記録を表示

- 調査記録を非表示

対象:50代女性(█████氏の姪)
　
インタビュアー:財団職員
　
<録音開始, [__ 日付20██/█/██__]>
　
財団職員:この度はご協力のほど、誠にありがとうございます。
　　
女性:いえいえ、お気に召さらず。
　　
財団職員:早速なのですが例のオブジェクトについて知っていることは何かありますか？
　
女性:オブジェ…クト？あの叔父が作った棺桶のことでしょうか？ごめんなさい、叔父が自分の奥さんのために作ったということしか私は知らないんです。
　
財団職員:ふむ、なるほど。では█████さんのことについてお教え願えますか？
　
女性:そうですね、叔父はとても温厚で町の人たちからの信頼も厚くて、子どもから大人まで叔父のことを悪く言う人なんていないってくらい素晴らしい人でした。それに私も家が隣だったこともあって、小さい頃よく遊んでもらいました。
　
財団職員:█████さんは生前、何かものを作る職業をなされていたのですか？
　
女性:はい、腕のいい家具職人として評判でした。けど………。
　
財団職員:けど？
　
女性:奥さんが亡くなってから誰にも顔を合わせようとしなくなってしまったんです。
　
財団職員:その後は？
　
女性:道でたまたま出くわして、けどその時は別人みたいに痩せこけていて、話も少ししたのですが叔父は「私はやってしまった、ただもう一度妻を抱きしめたかった。それだけだったのに。」と言い残してどこかに行ってしまいました。
　
財団職員:あなたは積極的に█████さんと会おうとしていたのですか？
　
女性:母から、ですから叔父すると姉ですね。実は止められていたんです。今叔父の精神は不安定で何をするか分からないからって。ですが、どうしても気になって叔父の家に行ってしまったんです。けど、その時にはもう叔父は立ち直っていて……………。叔父が言うには昨晩、奥さんが枕元にやって来て私に未来へ進む勇気をくれたって言っていたのですが私にはさっぱりで……………。
　
財団職員:その後、█████さんに変化はありましたか？
　
女性:特には。変わったというよりは元の明るく優しい叔父に戻ってくれたといった感じですかね……。ああ！後、口癖のように私に言うようになった言葉が……。
　
財団職員:ん？それは気になりますね。
　
女性:そんな大層なものではないんですが、つい日頃から叔父は「思い出を無理に自分の手元に置いておこうとしてはいけない。そもそもそんな必要など無い。なぜなら本当に大切な思い出は望まずとも"ずっと一緒にいてくれる"から。」って……。私、昔はよくわからなかったのですが、結婚し子どもを産み育てた今はとてもよくわかるようになりました。
　
財団職員:フフ、なるほど…………。いや、今日はありがとうございました。
　
女性:お力になれたなら幸いです。あの…………、もしよければあの棺桶の側にこれを置いてくれませんか？昨日叔父夫婦が大切にしていた指輪が金庫から見つかったんです。多分婚約指輪だと思うんです。婚約指輪は別にありましたから。それにきっと二人にとって大切なものだったから……………。
　
財団職員:検討します……。
　
<録音終了, （日付20██/█/█)>
　
終了報告書: この女性にはレベル1の記憶処理が行われました。また、この時女性から渡された『指輪』は特に異常性が確認されなかったためO5によってSCP-XXX-JP内に収納することの許可がおりました。現在この『指輪』はSCP-XXX-JP内に収納されています。