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アイテム番号: SCP-XXXX-JP
オブジェクトクラス: Safe
特別収容プロトコル: SCP-XXXX-JPの完全なデジタルコピーはサイト-01、サイト-76及びSCP-████及びSCP-████内のデータベース内に確保された財団のイントラネットから独立した情報維持ライブラリに保存されます。SCiPNET内には検閲済みかつ関連情報を削除した情報のみをレベル3/XXXXにて公開します。関連オブジェクトへのアクセス権限に基づき、標準化されたセキュリティ手順に沿った収容が行われます。SCP-XXXX-JPの新たな観測及び既存観測データからのサルベージ及び復号はSCP-2897の余剰メモリを用いて稼働するアプリケーション"Bookworm"1を用いる事で完全に自動化されており、SCP-XXXX-JPの収容チームは解析部門の指揮下に組み込まれて運用されます。全てのO5評議会及び機動部隊アルファ-1 ("レッド・ライト・ハンド")メンバーへのSCP-XXXX-JPへのアクセス権付与は差し迫ったK-クラスシナリオの予兆が確認されるまで保留され、結果的にKクラスが回避された場合はその期間に応じた記憶処理を行います。
説明: SCP-XXXX-JPは、スーパーブラディオン仮説2に基づく次世代型█████=████████████の概念試験中に意図せず記録された、一連の文章化可能な情報群です。SCP-XXXX-JPはMD53で暗号化されており、その収容経緯及び内容を除いては非異常性の文書として記述されます。当該プロジェクトで運用されていたSCP-2897のニューラルネットワーク・アーキテクチャ上にある余剰領域を用いて稼働していた解析アルゴリズムが余剰中性ヒグシーノ4の不自然な時差的偏移を検出するまで、SCP-XXXX-JPはホワイトノイズに埋没したままでした。SCP-XXXX-JPの担当職員は、█████-NGプロジェクトはその技術的困難により放棄されましたが、主要なメンバーはSCP-XXXX-JPに再割り当てされています。SCP-XXXX-JPは明らかにK-クラスシナリオ後に記述されたと思われる内容を含む報告書の体裁を有しており、その様式は現在の財団に於ける標準フォーマットに類似しています。SCP-XXXX-JPに於いて言及される幾つかの単語は、SCP-XXXX-JPが記述された時期には既知の学術的概念が大きく進化している事を示唆していますが、それにも拘わらず既知かつ脆弱性が証明されている暗号化技術5によってSCP-XXXX-JPが送信された理由は不明です。現時点でSCP-XXXX-JPは計13通が確認されており、この内SCP-XXXX-JP-13にはSCP-████及びSCP-████を含む████████級オブジェクトへの言及が含まれている為、SCP-XXXX-JPを記述した実体は高いセキュリティクリアランスを付与された財団職員であるか、若しくは未来に発生するセキュリティ違反発生の可能性を示唆しています。
SCP-XXXX-JP-01~12の概要を以下に示します。
通番 | 概要 | メモ |
---|---|---|
01 | "人類復興戦力群"6と呼ばれる組織に所属すると思しき"D部隊"として言及される戦力群に新たに付与される装備についての概略です。████年に地球の静止軌道上に複数の拠点が配置された事、それによってD部隊の兵員が着用する新装備を用いた地表面への降下に必要な地理的及び作戦上の情報が継続的に得られるようになった事が示されています。 | "D部隊"はSCP-XXXX-JP内に於いて"暫定模倣構成体"7で編成された戦力である事を前提とした文脈となっています。 |
02 | 【検閲済み】8 | N/A |
03 | "D部隊"として言及される戦力群に新たに付与される装備についての概略です。 | 物理的構成は"形相9サーバー"と呼ばれる一種のデータベースから生成されたものである事が記述されている他、PCSは人類を模倣した形態である事を示唆する文脈が含まれます。また、ARFGの上位組織として"統治局"10と呼ばれる機関が存在する事が示されています。 |
04 | 静止軌道上からの核兵器の投射による初期攻撃を行う計画に関する文脈です。 | 核爆発によって生じる放射性残留物がPMCSに与える影響についての言及は見られませんでした。 |
05 | 【検閲済み】11 | PMCSの制御ソフトウェアとして"識心"12、"表象"13と呼称される概念についての言及があります。また、SCP-XXXX-JP-05が記述された時点では電子励起爆薬14が実用化されて久しい事が読み取れます。 |
06 | 地球上で確認された脅威実体の新種についての概略です。 | 機構が交戦状態にある脅威実体は"現行支配種"15と総称されており、それらは異常な肉体改変に加えて人類が構成したネットワークへの接続機能を有している事が述べられており、これが"カタストロフ"16のトリガーとなった事が示唆されています。 |
07 | 稼働状態にある"D部隊"のアセット配置に関する記録です。 | SCP-XXXX-JPが記述された時期にも歩兵・騎兵・砲兵・工兵の兵科区分が存続している事が示されています。但し、その内容は現在のものと大きく異なっている様です。 |
08 | "統治局"が次世代の"D部隊"個体を生成する際に必要とする資材の一覧です。 | 多くの資材は独自の固有名詞によって記述されているため詳細は不明ですが、"PMCS"は仮想情報処理機構が組み込まれたダイヤモンド・ナノロッド凝集体と水分子、及びシリコンから構成される無機物17と未知の手段によって強化された生体細胞のハイブリッドで構成されている事が読み取れます。 |
09 | 最高位警備収容資産18と呼ばれる実体群確保についての報告書です。 | MSCA-0には01~12までのサブナンバーが付与されており、いずれも静止軌道上のSCP-████から回収された事が示されています。 |
10 | "新世界回路"と呼称される実体からサルベージされた情報に関する報告書となっています。 | 興味深い事に、"中枢表象サーバー19"は"新世界回路"の原形として描写されているにも拘らず、現在はそれから独立しているかのように記述されています。また、前述の形相、識心の情報を格納する領域が存在する事が示唆されています。 |
11 | "中枢表象サーバー"に含まれるノイズデータに関する経過報告です。 | "中枢表象サーバー"には"F5-Oプライム"と記述される何らかの意志決定機能を備えた階層が存在する事を示しています。 |
12 | 【削除済み】 | N/A |
SCP-XXXX-JP-13は、収容チームから財団解析部門に"SCP-XXXX情報群に財団の機密に関連すると思われる言及が含まれている"との報告が上げられた事によって初めてその異常性が明らかになりました。SCP-XXXX-JP-13はSCP-XXXX-JP-01~12と同じ様式での暗号化が行われていましたが、SCP-XXXX-JP-13には復号出来ない箇所があります。Bookwormを含むWATCHDOGプログラムの構成要素はいずれもはその異常性を検知する事が出来ませんでした。収容チームのメンバーがBookwormから出力された文書を目視した事でSCP-████及びSCP-████のセキュリティ違反が発生した事から収容チームには直ちに記憶処理が実施されました。これがSCP-2897の動作上の問題なのか、SCP-XXXX-JP-13自体の異常性に拠るものなのかは現時点で判明していません。復号済みのSCP-XXXX-JP-13文書はSCP-2897の記憶領域にのみ保管されており、閲覧に際して異常性を発揮する事はありません。現在SCP-XXXX-JP-13には将来発生し得るK-クラスシナリオの予測及び対策に有益な情報が含まれていると看做されており、現在の収容チームによる解読及び関連情報の検索が実施されています。
復号済みのSCP-XXXX-JP-13の閲覧に必要な資格はレベル5/████及び████に準じており、これは標準的なThaumiel級セキュリティプロトコルとは別個に付与されるものです。
警告: 保安用認識災害による認証
未承認のアクセスは、即時解雇の理由となります。
認証の為、ファイルの閲覧前には保安用の認識災害的画像が展開されます。アクセス者はこれを以て致死性の認識災害に曝露され、アクセス承認に伴う予防措置を受けている事を確認します。認証されていないアクセスである事が検知された場合、この端末はそれ以降貴方からの操作を受けつけなくなり、貴方がその後も生存していた場合は直ちに拘束されます。拘束後、財団は貴方の身柄に関して一切の保証を持ちません。
XXXX
ケツを拭いて待っていやがれ。
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- portal:5828346 (02 Nov 2019 14:12)
批評を頂くに際して、個人的に気になっている点は以下の通りです。
・冗長になっていないか(情報過多ではないか)。
・必要以上に情報を明示しすぎていないか(ぼかすべき点はないか)。
・全体の整合性
・ギミックの妥当性
・関連オブジェクト或いは財団の運用への理解不足
何卒よろしくお願いいたします。