ころころポリゴン

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からん ころん かろころ きろらろ

ころころポリゴンは、転がっていた。これは彼らのルーティンでありアイデンティティだった。

かりろ くりん ころん

ころころポリゴンは、転がっていた。群体で行列をなしていた。群体とは言っても、現在のころころポリゴンは5体。多い時は10体ほどだが、あちらこちらへ散開して、消えて、無くなって、今は5体。しばらくしたらまた増えるから、ころころポリゴンは気にしない。

こと かたた

ころころポリゴンは、転がっていた。しかし今その転がりを止めた。

かたかた たた きろろ

ころころポリゴンは、互いに二言、三言の言葉を交わした。そして再び、ころころポリゴンは転がりはじめる。

かろ こりり ころころ

ころころポリゴンは、転がっていた。先程までの会話はなんだったのか、それを知るのはころころポリゴンだけ。

こつ こつ こつ こつ

ころころポリゴンではない物の音。アスファルトを踏み締めるヒールの音。ころころポリゴンは動きを止めた。ひっそりと静まりかえった。ころころポリゴンは、ころころポリゴンであることを悟られてはならないのだ。

こつ こつ かた

ヒールが、ころころポリゴンのうちのひとつを掠めて音を立てた。ヒールは動きを止めた。ヒールの持ち主が、ころころポリゴンを見つめる。

「あなた達、だれ?」

ばれた。ころころポリゴンが、ころころポリゴンであることがばれた。

かたたた ころ きりろ こらろろ

ころころポリゴンは、動揺した。動揺する為の感情を持ちえないころころポリゴンが、動揺した。一体どうしたことだろう。

「え、あ、本当に生きてるんだ……適当に話しかけただけだったんだけどな」

くすくす

ころころポリゴンは、唖然とした。ころころポリゴンに口があったらあんぐりしていただろう。しかし口はない。ころころポリゴンにはころころポリゴンしかない。

「もしお話しできるなら、あなた達のお名前教えてくれるかな?」

私たちはころころポリゴン。

「そう。ころころポリゴンっていうんだ。私は  とりあえず、博士って名乗っておこうかな」

はかせ。覚えたぞ。

ころころポリゴンは、はかせに連れていかれた。財団という場所へ行くまで、あと2時間。ころころポリゴン研究員群になるまで、あと数ヶ月。


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