アイテム番号: SCP-XXX-JP
オブジェクトクラス: Thaumiel Keter
特別収容プロトコル(20██/01/30更新): SCP-XXX-JPはサイト-81██管理者のオフィス内に収容されます。SCP-XXX-JP-αとSCP-XXX-JP-βを用いた実験は禁止されています。それ以外のSCP-XXX-JPを用いた実験を行う場合、サイト-81██管理者の許可を得てから行ってください。SCP-XXX-JPの使用が必要とされるような状況になり、O5から承認を得た場合のみ、SCP-XXX-JPをオフィスから出し、適切な方法で使用してください。SCP-XXX-JPによる異常現象の発生を完全に防ぐことは不可能であると考えられています。そのため、SCP-XXX-JPが収容されているサイト-81██とその周囲1kmにいる全ての財団職員を退避させ、サイト-81██に収容されているオブジェクトは別のサイトに異動してください。
説明: SCP-XXX-JPは、大きさ87mm×56mmのカード108枚です。カードの片面(以下裏面)には、黒地に赤い楕円が描かれており、楕円の中には黄色の文字で「0Nn」と表記されています。全体のうち100枚のもう片方の面(以下表面)には4種類の背景色があり、それぞれの色に15種類の絵柄が描かれています。残り8枚の裏面には黒の背景に2種類の絵柄が描かれています。
SCP-XXX-JPの異常性は、人間がカードを机などの水平で安定した面に██と発言しながら置くことで発現します。発現する異常性は、カードに描かれている絵柄とその背景色で決定します。以下は、発現する異常の一覧です。尚、SCP-XXX-JP本体はこれらの現象によって破損・変化しないということが確認されています。
色 |
現象 |
赤色 |
SCP-XXX-JPの周囲の広範囲が発火する。地面が不燃性の物質で構成されていても炎は発生する。発生した炎は通常の手段で消化が可能。ただし、SCP-XXX-JPによって発生した水では消火は不可能。 |
青色 |
SCP-XXX-JPの真上に、未知の手段によって一定体積の水が発生する。 |
黄色 |
SCP-XXX-JP上空に非異常性の雷雲が複数現れ、SCP-XXX-JP付近に雷が落ちる。 |
緑色 |
SCP-XXX-JPの付近に、触れた有機物を自身に置換する緑色の半固体状の物体が出現する。物体は一定期間(日)後に消失する。 |
絵柄 |
現象 |
数字(0~9まで存在する) |
カードの色に対応する現象が発生する。範囲・体積・個数・持続時間は描かれている数字になる。 |
2枚の札が描かれている模様 |
カードの色に対応する現象が発生する。範囲・体積・個数・持続時間は2。ただし、数字の描かれているカードに重ねて異常性を発生させた場合、範囲・体積・個数・持続時間はそのカードの数に2を足した数になる。 |
赤色、青色、黄色、緑色の4色が描かれている模様(背景色は黒) |
全ての色の現象が発生する。範囲・体積・個数・持続時間は1。 |
赤色、青色、黄色、緑色の札が1枚ずつ描かれている模様(背景色は黒) |
全ての色の現象が発生する。範囲・体積・個数・持続時間は4。ただし、数字の描かれているカードに重ねて異常性を発生させた場合、範囲・体積・個数・持続時間はそのカードの数に4を足した数になる。 |
丸の中に斜め線が描かれた模様 (SCP-XXX-JP-α) |
カードの色に関係なく、地球上の時間が ██分~██時間進む。進行している全ての現象は、それがその時眼が経った後に最も取りうる状態をとる。 |
双方向の矢印が捻れているような模様 (SCP-XXX-JP-β) |
カードの色に関係なく、地球上の時間が█~██日戻る。全ての物体は█~██日前の状態に戻る。ただし、人間の記憶や意識には影響を及ぼさない。 |
SCP-XXX-JP-αは、起こる事象に偶然が入り込む余地をなくすことができるため、重要なプロトコルの実施やオブジェクトの収容などに活用できる可能性があります。SCP-XXX-JP-βは、もし重大な収容違反やK-クラスシナリオが発生した場合、そのことをなかったことに出来ると指摘されています。さらに、記憶は引き継げるのでこれらの出来事を未然に防ぐことも可能です。以上のことから、SCP-XXX-JPのオブジェクトクラスはThaumielに決定されました。
事案-XXX(20██/01/25): SCP-XXX-JPのさらなる異常性の調査のための実験の一環として、手にカードを持った状態で何も言わずにカードを置いたところ、SCP-XXX-JPが強い光とともに消失し、SCP-XXX-JPがあった場所には「言ってない」と書かれたA4サイズの異常性を持たない紙が出現しました。
補遺1(20██/02/05):サイト-81██の付近に、触れた有機物を自身に置換する緑色の半固体状の物体が出現し、1週間後に消失しました。SCP-XXX-JPとの関連性が現在調査されています。
補遺2(20██/01/30):サイト-81██の付近で、新たに上記の半固体状の物体が累計123体出現し、周囲900mが数日間にわたり激しく発火し、900,000Lの水が出現し、合計54回の落雷が発生しました。サイト-81██は機能を喪失しています。このような現象が発生している理由として、事案-XXXで消失したSCP-XXX-JPが異なる世界に移動し、そこでSCP-XXX-JPの異常性発現の条件が満たされているという可能性が指摘されています。SCP-XXX-JPによって発生していると見られる現象の危険性と、それらを防ぐことは不可能であることを考慮して、SCP-XXX-JPのオブジェクトクラスはKeterに変更されました。
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完全に特別収容プロトコルの記載を忘れていました。申し訳ありません。
記載したため、批評タグを変更します。
ご指摘ありがとうございます。修正を加えました。