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アイテム番号: SCP-XXX-JP

SCP-XXX-JP-Aの表皮細胞を電子顕微鏡にて観察した画像。細胞壁が構築されていることが分かる。
オブジェクトクラス: Anomalous Euclid Safe
特別収容プロトコル: SCP-XXX-JPは標準的なノンエンベロープウイルス1保護手順にしたがって培養されておりさらに完全な塩基配列が解析中です。感染力や生存力は非異常性のアデノウィルス2に準じるため、塩素消毒剤やオートクレーブ3を利用して除染を行います。SCP-XXX-JP実体の収容ケース外での取り扱いはバイオセーフティレベル2以上の実験室で行い、万が一の収容違反に備え保管するサイト内の入り口には塩素消毒剤が設置されます。
SCP-XXX-JP-AおよびSCP-XXX-JP-Aのおそれがある者は、SCP-XXX-JP-Bの除去設備およびモニタリング設備一式が排気システムに設けられた収容房に諸症状が見られなくなってから2日経過するまで隔離されます。収容房から排気される気体の許容残留SCP-XXX-JP-B濃度は0.00400ppmです。
SCP-XXX-JP-Aの治療にあたる人員は感染以前に面識がある人物が担当してください。
説明: SCP-XXX-JPはB種3型のHuman adenovirus(以降アデノウィルスと呼称)の変異種です。
感染時の初期症状に同型の症状4と有意な違いはありません。
SCP-XXX-JPの異常性は感染者(SCP-XXX-JP-Aに指定)に異常な遺伝子を導入し、皮膚付近の構造を変化させることです。
この影響は発症後2日目までに顕著に現れ始めます。
SCP-XXX-JPが免疫系によって排除されることにより症状は沈静化し、症状が出なくなってから2日以内には物理的損傷を除く身体の異常が完全に回復することが分かっています。
主な変化は2つあり、第1の変化として全身の表皮細胞がセルロースの細胞壁を構築するようになります。このときの例外的な経路によるセルロースの副産物としてポリゴジアール5が合成され細胞質内に多くが残留する傾向にあり、またSCP-XXX-JP-Aの体表が樹皮様に硬質化するためSCP-XXX-JP-Aの軽微な動きや免疫作用による回復に伴ってボロボロと劈開し落ちることがあります。
第2の変化として汗腺からヘキセナール6を軸とする化合物(SCP-XXX-JP-Bに指定)を分泌するように変化します。空間汚染速度は平均0.047μg/L/hです。
SCP-XXX-JP-Bは次の条件に当てはまる人物の場合とMonolepta dichroa7の成虫を特異的に誘引してSCP-XXX-JP-Aに対する食欲を旺盛にさせ、大抵の場合には摂食行動に至らせます。
大抵はSCP-XXX-JP-Aの抵抗により失敗に終わりますが、数的有利から摂食を完遂してしまった事例も記録されています。ポリゴジアールを多く含むため一般に風味が食用として適さないにもかかわらず対象となった人間が摂食を行う理由は不明です。
SCP-XXX-JP-Bが誘引を引き起こす対象となる条件は
- 空間中のSCP-XXX-JP-B濃度が0.0800ppmを超えている
- 本人と新しく知り合った者
- 本人と一緒に居ることを選んだ者
であり、これを満たすもののうちおおよそ70%の確率で対象となるため未解明の要素が係わっていることが指摘されており現在調査中です。
収容経緯: SCP-XXX-JPはもともと"発症すると皮膚が樹皮状に変化するアデノウィルス"としてAnomalousアイテムに登録されており、2020/02/17に治療実験が行われています。しかし、参加していたDクラス職員を医療スタッフ8が突然攻撃し始めるインシデント-XXX-JP-2020/02/17が実験中に発生したため実験は中断され未解明の異常性があるとして特別収容プロトコルが制定されました。このインシデントについての詳細な記録はインシデントレポートXXX-JP-2020/02/17を参照してください。
後の当該医療スタッフへのインタビューで「ピリッとした匂いがしてなんだか無性においしそうに思えた」という証言から異常な化学物質が疑われたため現行の収容プロトコルが策定されました。
2020/06/19追記: 異常性確認実験の参加者の情報を精査したところ、誘引の対象となる条件に"SCP-XXX-JP-Aが一般に恋愛対象として好意的にみられる要素を兼ね備えていない"があることが判明しました。異常性による誘引条件が判明したためオブジェクトクラスはEuclidからSafeに変更されています。
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- portal:5712708 (10 Oct 2019 14:57)
植物型細胞.jpgのクレジット
アデノウィルスの情報の出典:Wikipedia-アデノウィルス
バイオセーフティレベルの情報の出典:Wikipedia-バイオセーフティーレベル
蛍葉虫の情報の出典:語源由来辞典-蓼食う虫も好き好き
ヘキセナール系化合物の情報の出典:Wikipedia-トランス-2-ヘキセナール
草食系に関する出典:2011_GODIRECT_調査リリース_short_ver5.ppt
読ませていただきました。
なるほど、蓼食う虫も好き好きというわけですね。
私は病理学全般に詳しくないため、その分野の門外漢として批評させていただきます。異常性とオチ自体は中々面白いものがあります。"蓼食う虫も好き好き"という言葉からこういったものを思いつくのは中々難しいでしょう。その分、少し導線が分かりづらくもったいない印象を受けますね。
おそらくメインとしては"蓼食う虫は好き好き"という言葉をそのまんま、といったようなシュールと少しコミカルな部分が合わさったところにあると思います。そうであるならば、もう少し読者に"ああ、これあの諺か!"と思わせるようにする必要がありますね。
まず、蓼を食うのがホタルハムシであるというのはまず知らないと考えます。私もググりました。そのため、別の部分で諺を想起させるような描写が求められるでしょう。例えば、ちょっと陳腐ですが剥離した部分を摂食させて、「とても食えた味じゃない」としながら、曝露者には「めっちゃ美味いやん」みたいなことを言わせてみたり。もしくはいっそ最後の補遺等で曝露者が変化してるのは蓼だぜ! とか言い切ってしまったり。そういった分かりやすい描写が欲しいところです。
また、"誘引の対象となる条件に"恋愛に対して積極的ではないこと"があることが判明しました"とありますが、諺の意味を考えると、これはちょっとズレている気がしますね。諺に寄せるのであれば、曝露者の方に視線を持っていき、曝露者がお付き合いしたくない人間である等としてみてはどうでしょうか。その方が原義に近づくような印象があります。
加えて、全体的に文章が短く、読みにくい印象を受けます。もう少し文同士を接続させ、長い文章にしてみてもいいかもしれません。
以上、細かく個人的な意見でしたが記事作成の一助となれば幸いです。
kyougoku08さん,ご意見ありがとうございます.
最後に行くにつれ"あぁ、あの諺か!"となるように書こうと思ったのですが、ご指摘の通りどうにも言葉足らずで導線が細くなってしまっていたようです.ホタルハムシやオートクレーブなどについては脚注での解説を増強いたしました.
調べたところ,ポリゴジアールという物質がタデの独特な辛みの成分のようなのでこれを含み一般に食用には適さない味としました.
もともとタデを食うのに必要な条件って草食性であることだよなーと思ってこのオチとしました.しかしこの条件では引っ張ってきた導線からずれ,物語の整合性がよろしくないと感じたので恋愛対象として魅力的ではないというように転換いたしました.
そのほか記事を書く上での文章面の指摘など本当にありがとうございます!今後の記事でも生かしていこうと思います.
サンドボックス3オペレーターです。
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