tale下書き「さいやくのはつゆめ」//削除済み

このページの批評は終了しました。


rating: 0+x

記憶処理に似た頭痛に襲われ、辺りを見渡すと一人の男が立っていた。
「やぁ、お目覚めかい?初めましてのご挨拶はいらないだろう」
帽子にスーツ姿をした男がこちらに手を差し出してくる。軽くその手を払いのけ、光を乱反射する地面に手をつき体を跳ね上げた。
「私のこと、その意味は正しく分かっているようだね」
「その通りだ。さぁ、プロトコルに従って話をしようじゃないか、君も自己紹介は不要だろう?」
「その前に少しだけ散歩しないかな?これも一つの交友と思うのだけれど」
「その必要はない。お前が言いたいようにここが我々の頭痛の種の一つであることは百も承知だ」
広がる裾野の反対側、澄み渡った空をつんざく山頂をが仰ぐ。SCP-3480、異常な低ヒューム領域がO5-2020の立っていた場所だった。
「しかし君にしてはえらく具体的な場所を選んだな」
「これは私が選んだものではないよ。かのモノに引き寄せられたのさ。私ももう長くここにいることはできないだろうね」
雪原にあてもなく足跡を残していく中、体に何かが混ざり、浸透していく感覚。
「安心するといい、外のあなたは大丈夫だから。楽しーー」
そう言い残し、彼は消え去った。ここで終わるかと思われた夢は赤い光にさえぎられる。
尾根の向こうからこぼれた光は空を夕焼けよりも濃いあかに染め上げ、ガラスの割れる音と共にナニカが打ちあがった。
空を支配したそのモノは血走った瞳でO5-2020を射り、その場に釘付けにした。空気を震わす咆哮はその平常心を吹き飛ばした。
「心を支配したと盲信する者よ。我はここに舞い戻りし。しからばその心、既に空ろと思え」
これまでに喰われた者の残渣が体に馴染み切り、O5-2020は理解した。人の心の脆きことを。そして彼が何を言わんとしたかを。
「緋色の鳥よ、1つ問おう。貴様の目の前を布団が邪魔したらどうする?」
「かくや布団など、吹き飛ばさん」
1つ瞬きの後、緋色の鳥が迫りくる完熟のナス科野菜に押しつぶされ、
2つ瞬きの後、エージェント・ヤマトモの目の前には机があった。
3つ瞬きの後、疲労に潰れた者はひっくり返り、4つ瞬きの前に鈍い音が響いた。


ERROR

The DrClipper's portal does not exist.


エラー: DrClipperのportalページが存在しません。利用ガイドを参照し、portalページを作成してください。


利用ガイド

  1. portal:5712708 ( 10 Oct 2019 14:57 )
layoutsupporter.png
Unless otherwise stated, the content of this page is licensed under Creative Commons Attribution-ShareAlike 3.0 License