このページの批評は終了しました。

Sketch of SCP-870 from the journal of Mr. ██████ ████.
██████ ████氏の日記に描かれたSCP-870
Item #: SCP-870
アイテム番号: SCP-870
Object Class: Keter
オブジェクトクラス: Keter
Special Containment Procedures: SCP-870 is to be contained in a sealed chamber measuring 8 m x 8 m. Motion sensors are to be placed in the containment area and movements of SCP-870 are to be monitored at all times.
特別収容プロトコル: SCP-870は8m×8mの密封された部屋に収容されます。モーション・センサーが収容区域に置かれ、SCP-870の動きは常に監視されることになっています。
特別収容プロトコル: SCP-870は8m×8mの密封された部屋に収容されます。収容エリアにはモーションセンサーを設置し、SCP-870の動向が常に監視されます。
A motion activated turret is to be placed directly outside the containment area to prevent the escape of SCP-870. One (1) D-class personnel suffering from schizophrenia is to observe SCP-870 via camera at all times.
SCP-870の逃亡を防ぐために運動センサー式回転銃座が収容地域の外に直接置かれます。統合失調症を患っているDクラス職員1名が常時カメラでSCP-870を監視することになっています。
SCP-870の逃亡を防ぐために収容エリアの付近にはモーションセンサー式銃塔が配置されます。統合失調症を患っているDクラス職員1名は常にカメラでSCP-870を観察します。
SCP-870 is to be provided with one (1) bovine carcass every forty-eight (48) hours.
SCP-870には48時間に一度牛の死体が提供されます。
SCP-870には48時間ごとにウシ1頭の死体が供給されます。
Description: SCP-870 is an animal species of undetermined proportions and appearance, which, for unknown reasons, can only be perceived by individuals suffering from schizophrenia. This often results in specimens of SCP-870 being dismissed as hallucinations. Specimens of SCP-870 are omnivorous and seem to eat nearly all kinds of plants and meat, but will typically eat their food in secluded areas.
説明: SCP-870は定かではない大きさと外見の動物種で、そしてそれは未知の理由により、統合失調症を患う人間のみが知覚することが出来ます。この事から、しばしばSCP-870の標本は幻覚として退けられる結果に終わります。SCP-870の標本は雑食で、殆どの種類の植物と肉を食べるようですが、一般的には人里離れた場所で食事をします。
説明: SCP-870は大きさや外見が不確定の動物種であり、未知の理由によって、統合失調症を患う人間のみが知覚できます。これにより、多くの場合SCP-870の個体は幻覚として処理されています。SCP-870の個体は雑食性であり、ほとんどの種類の植物や肉を摂食すると思われますが、基本的には人里離れた場所で摂食します。
Notably, two people with the ability to perceive SCP-870 will describe its appearance in completely different ways, even when looking at the same specimen of SCP-870. Descriptions of SCP-870 have included:
とりわけ、SCP-870を知覚する能力を持つ2人の人物が同じSCP-870の標本を見たとしても、2人は完全に異なる方法でその外観を詳述します。彼らはSCP-870を以下のように評しました:
なお、SCP-870を知覚する能力を持つ2人の人物が同じSCP-870の個体を見たとしても、2人は全く異なる外見を述べます。SCP-870の説明として以下が挙げられます:
- An alligator with spider legs and three eyes.
- A man made out of smoke.
- A giant ant with a human face.
- A hunchbacked child with a parrot's head.
- A spider with 'too many legs'.
- A giant centipede with human arms instead of legs.
- 蜘蛛の脚と三つの眼を持つ鰐。
- 煙男。
- 巨大人面蟻。
- 鸚鵡頭の猫背の子供。
- '余りにも多すぎる脚'を持つ蜘蛛。
- 脚の代わりに人間の腕が生えている巨大百足。
- クモの脚と3つの眼を持つワニ。
- 煙でできた男。
- ヒトの顔をした巨大なアリ。
- オウムの頭をした背中が湾曲している子供。
- 「脚が多すぎる」クモ。
- 脚の代わりに人間の腕が生えている巨大なムカデ。
Specimens of SCP-870 are highly predatory, and will typically stalk their prey for months and years without eating. It is unknown how they manage to last this time without succumbing to malnutrition. Eventually, at a seemingly random time when their prey is alone or in a secluded area, SCP-870 will kill and swallow their prey whole. (See Interview 870-1)
SCP-870の標本は非常に捕食的で、一般的に数年数か月間食べずに餌の後を付けます。この時、SCP-870がいかにして栄養失調に陥ることなくいられるのかは知られていません。最終的に、餌が一人でいるか人里離れた場所に居る一見すればランダムな時間に、SCP-870は餌を殺して丸呑みします。(インタビュー870-1を参照)
SCP-870の個体は非常に捕食性が強く、通常は数ヶ月から数年に及び摂食することなく被食者を追跡します。この時、SCP-870がどのようにして栄養失調に陥ることなく生存するのかは分かっていません。最終的には、被食者が単独でいるか人里離れた場所にいる場合、SCP-870は一見無作為な時間に被食者を殺害して丸呑みします。(インタビュー870-1を参照)
SCP-870's method of reproduction is currently unknown, but the journal of schizophrenic researcher ██████ ████ speculates that they do not actually require sustenance to survive, and instead re-purpose the body of their victim into their young over a large period of time. This theory has not been verified, and research is underway to test it.
SCP-870の繁殖方法は現在の所不明ですが、統合失調症を患っていた研究者の██████ ████の日記からは、SCP-870達は自身が生き延びるための栄養を必要としておらず、代りにかなりの長期間SCP-870達の幼生体に餌を再利用していると推測できます。この理論は確定的ではなく、それについての実験が進行中です。
SCP-870の生殖法は現在のところ不明ですが、統合失調症の研究者██████ ████の日記によると、SCP-870は実際には生存するために栄養を必要とせず、被害者の死体を長い時間をかけて自身の子供に転用していると推測されています。この説は実証されておらず、検証のための研究が進行中です。
The specimen of SCP-870 currently in Foundation custody frequently attempts to breach containment, and has proven hostile to all personnel. Banging noises are audible from SCP-870's containment area at all hours of the day. Research is ongoing to find a way to perceive SCP-870 without being schizophrenic, but this may take a considerable length of time.
現在財団が有するSCP-870の標本はしばしば封じ込めを突破しようとし、全職員に敵対的であることが分かりました。SCP-870の収容地域で毎日毎時間大きな音を立てているのを聞くことが出来ます。統合失調症なしにSCP-870を視認する方法を見つける研究が進行中ですが、これにはかなりの時間がかかるやもしれません。
現在、財団で管理されているSCP-870の個体は頻繁に封じ込めの突破を試みており、すべての職員に敵対心を示しています。SCP-870の収容エリアからは終日、何かを打ちつけるような物音が聞こえます。統合失調症でなくともSCP-870を知覚する方法の研究が進められていますが、これには相当な時間がかかる見込みです。
It is currently believed that there could be dozens, if not hundreds of SCP-870 in the world. They are a clear and present danger to the public, and steps must be taken to destroy or contain the species.
現在の所、何百とまではいかないまでも、世界中で多数のSCP-870が存在しているものと考えられています。これらは大衆に対する明白で目の前に迫っている危機です。全ての種を殲滅するか収容する処置が取られなければなりません。
現在、世界には数十の、ともすれば数百のSCP-870がいるのではないかと考えられています。これは一般市民にとって明白かつ目の前に迫っている危機であり、種に対する殲滅もしくは封じ込めの措置が取られなければなりません。
Addendum 870-1: I, personally, don't believe that the schizophrenics are really seeing SCP-870 fully, they can just see it more than us. We don't see it because our brains aren't made to see it. The schizophrenics, their brains are wired up just that tiny bit differently, and they can see it just a tiny bit more. These things have the perfect camouflage, and we simply are unable to see through it. - Dr. ███████
補遺 870-1: 個人的には、統合失調症の人らが本当に完全にSCP-870を見ているとは私は信じておらず、我々よりは彼らのほうがよく見ることが出来るだけだ。我々の脳がそれを見せようとしないので、我々は見ることが出来ない。統合失調症の人らは、彼らの脳はほんのちょっとだけ違った配線をしていて、それで彼らはほんの少しだけその姿を見ることが出来る。これらは完全な迷彩を身にまとっており、我々は単にそれを見る能力を持たないのだ。 - ███████博士
補遺870-1: 私見だが、統合失調症患者には実のところSCP-870が完全に見えているとは思えない。我々よりは彼らの方が見えているというだけだ。我々の脳はSCP-870が見えるようには作られておらず、奴らを見ることはない。彼らの脳はわずかに違う繋がり方をしていて、ほんの少しだけ奴らを見られる。奴らは完璧なカモフラージュを身にまとっていて、我々は単にそれが見破れないのだ。 - ███████博士
- portal:5700026 ( 09 Oct 2019 23:47 )

このhttp://ja.scp-wiki.net/scp-870は読んでみて結構好きだったのですが、
があったため、改訂案を少しずつ考えているうちに記事のほぼ全てを改稿する見込みになりました。
どなたか査読していただけると助かります。文章は下記の順に並んでおります。
>SCP-870の動きは
様子や動向などのほうがいいかもしれません
>ウシ
カタカナのほうがいいかもしれません
>幻覚として片付けられるという結果に終わります
処理されるなどのほうがいいかもしれません
>栄養失調に陥ることなく生き延びるのかは分かっていません。
生存としたほうがいいかもしれません
>█████氏: 無くなったんじゃないのさ。やつが、彼が定規を落としたのを俺は見てたがあいつ、あいつが彼の机の下にいて、それでそれをあいつが盗み取って丸ごと食ってた。それから何日か経って、あいつは彼を食いやがった。丸ごと飲み込んじまった。
あいつが多いのが気になりました
to2to2さん、ありがとうございます。
動向はアリだと思うのですが、どちらかというとより物理的なニュアンスに近いかなと思うので、動き→動作に変更しました。
と思いましたが、実際の文章を見ると動向の方が自然なように感じられました。
なぜなら動きや様子を探る手段がモーションセンサーというだけで、財団が知りたいのはSCP-870の動向であると思われるため、「動向」に決定しました。
「牛」→「ウシ」に変更しました。
この変更漏れは盲点でした。感謝します。
eat→摂食と同様、より「それっぽく」するための工夫として賛同できたのでそのように変更しました。
このようにしてみました。
原文のニュアンスとしては、唐突に「this guy(食べられちゃった人)」が登場したりと、「█████氏」は自分の話に夢中になって聞き手(博士)をおいてけぼりにしているような感じがあります。
一方で、to2to2さんの指摘はそういう問題ではなく、翻訳調から脱しきれていないところにあるのだと思います。これは認めざるを得ません。
名前のはっきりしない曖昧な存在が1人と1匹出てくるので、この一文を意味を損なわずに自然に訳すのはこの記事の中で最大の難関であると感じています。
「あの化け物がよ、アレが」という風に、
「アレ」とかを使うといいのかもしれませんが、すぐには決定できません。
しばらく検討してみます。どなたか提案があれば大歓迎です。
ちょっと根本的なところで頭が固かったかもしれません。
ただ訳出しなければいいだけですね。引き続き検討します。
インタビュー部分を下記のように修正しました。
このインタビューを翻訳する方針として、原文を見ると意外と支離滅裂なニュアンスはないので(もしそうであれば博士も理解が出来ずに何か聞き返しているはず)、うん、言っている事はわかるよ、という風に訳すのが大事であると考えています。
ある男、こいつ、この人等と訳せるので、日本語の会話として自然さを出すために「人」と訳しました。
以降のhimなどを「彼」と訳すのは翻訳調である気もしますが、「█████氏にとっての見知らぬ男性」を意味する、他に自然な表現というと「あいつ、そいつ」とかになる気がして、SCP-870を指す表現と非常に紛らわしくなるので、ここはもう彼で妥協するべきだと判断しました。
2回目のthis guyが出てきます。和訳した後では、別に無いと困る部分でもないので訳出しないことにしました。
という風に続いていて、流石に定規と一緒にSCP-870を落としたりしないので、後の文に続いていると解釈し、that thingはSCP-870を指していると判断しています。
そしてこれを「あの怪物」と意訳してみることにしました。
口頭での言いやすさから「化け物」も検討しましたが、この記事のメタタイトルにもなっている「怪物」の雰囲気を変える必要はないと判断しました。
読み直してみると赤字部分は現行訳の方が良いと感じたので戻しました。
あんたは: 省略していましたが、やっぱり「Have…have」の感じを反映することにしました。
床の方: 表現が冗長であると感じたため削りました。
彼の机の下: 彼の家を見張っているという説明から状況が変わっていないので「彼の」を削りました。
それでそれをあいつが盗み取って丸ごと食ってた: 適度に言葉を削って読みやすく修正できたかと思います。また、「食ってた」は「食ったんだ」に変更しました。
あいつは彼を食いやがった: 自然さを考慮して、「彼も」に変更しました。また、インタビューという文脈を考慮すると「食いやがった」より「食っちまった」の方が説明として自然になるかと思いました。
丸ごと飲み込んじまった: 原文が「it ate him.」の補足という感じであること、並びにインタビューが終了するという前後のつながりを加味して、「だった」で終わる自然な表現に変更しました。
お疲れ様です。改稿とのことなので個人的な好みで色々指摘させてください。
undetermined、「不確定」の方が好みです。「不定形」のように、形が一定でないのニュアンスとも取れます。
「結果に終わります」がばりばりの翻訳調で、正直なところ避けたい表現です。単に「処理されます」、「処理されることになります」「処理されています」辺りで十分ニュアンスは伝わるかと。
改訂前の語順を推したいです。
案:通常は数ヶ月から数年に及び摂食することなく被食者を追跡します。
緊張というよりかは日本語での「ストレス」そのもので、「少しピリピリしてたんだ」や「ちょっと精神的に参っててな」とか、何なら「ちょっとストレスが溜まっててな」でも良いかなと。
インタビュー相手の体験から少し時間の開きを感じます。thisとはありますが、改訂前の「その時」の表現を持ってきて「その時が初めてでしたか?」がハマるように思います。
・訳の取り方は異論無いです。
・「彼が定規を落としたのを俺は見てたが」辺りのテンポが非常に悪いです。少なくとも「俺は」は上手く隠したいです。
・前の発言から続いて、「彼」と書かない方がもっときれいになりそうな気がします。「彼」としているところほぼほぼ全部を「男」としても良いのかもしれません。
案:彼は、見てると定規を落としたんだが、あの怪物は、あいつは机の下にいて、定規をさっと掴むと丸々食いやがった。
//ate it wholeは最初「食っちまった」としていたんですが、前後で色々ぶつかっていたので調整してます。適当に。
状態で訳したいです。「見ている」→「見えている」
案:統合失調症患者には実のところSCP-870が完全に見えているとは思えない。
//追記:personallyが案の部分から抜け落ちてますね。すみません。個人的でも私的でもよいとおもいます。
wire upはここでは接続する、でしょうか。もうちょっと原文に沿って良いと思います。
案:彼らの脳はわずかに違う繋がり方をしていて、
ccleさん、ありがとうございます。
自分では思いつかない域の自然さに引き上げてくれるとても良い案だったので、全部採用させていただきます。→反映しました。
以下は採用する上でどう思ったかを記します。
不確定にしました。余談ですが「不定形」だとなんだか途端にクトゥルフ神話っぽくなると思いました。
分かりました。ご提案の中では「処理されています」がふさわしいと感じたのでそれにしてみます。
確かにご提案のほうが良いと感じました。そうします。
「ちょっと緊張してたんだ」を「ちょっとストレスが溜まってたんだ」に変えてみるか迷い、必ずしも変えなくて良い箇所かなと思っていました。
しかしやはり、人が食べられて死ぬ光景を見る→自分も命の危機に瀕する→警察を頼っても嘘つき呼ばわりされる、と全然思うように行かない、イライラする状況なのでストレスで良いという確信が持てました。
提案いただいた表現の方がなんだかSCP記事らしさがあって自然に感じたのでそちらを使わせていただきます。
確かに「Mr. █████ was later found to be schizophrenic 」の一文からそういう感じがするのでご提案に従います。
いただいた案がとても綺麗だなと思ったので、まずこれに従い、そのあと呼び方を「男」に変える感じで文章を見直してみました。「あいつは男も食っちまった」というフレーズに着地するのはちょっと避けたいと思ったので部分的に「彼」を残してみます。
「さっと掴むと」なるほど、良いですね!
指摘内容はおっしゃる通りだと思うので修正します。最初の前置きみたいなのはあったほうが良いように感じるので残そうとした所、「個人的には、」からご提案の文に繋がると何か変な感じがしたので、語感を考慮して「私見だが、」に変えてみます。
当初、確証は無いものの「配線」まんまだと違和感があるという理由で言い方を変えていました。ご提案の方が原文のニュアンスがあって良いと思うので使わせていただきます。
それに「彼らの」だと収まりが良くなりますね。
細かい話になるのですが、少しコメントさせていただきます。
hunchbackは脊椎湾曲を指す割と一般的な語彙で、「ノートルダムの鐘」を持ち出すほどの固有名詞性は無いように思います。昔どうだったかまでは分かりませんが、症状単体をくる病と結びつける医学的根拠も薄いかと。
https://health.usnews.com/wellness/articles/2018-08-17/older-adults-heres-what-causes-hunchback-and-how-to-prevent-it
https://www.telegraph.co.uk/news/health/news/11935291/Children-becoming-hunchbacks-due-to-addiction-to-smart-phones.html
背筋の曲がった老人や、姿勢の悪い子供にも使うような言葉なはずです。
被験者が容姿を述べる時に具体的な病名まで指定できるというのも妙ですし、広めに意味を取れる「背筋の曲がった」「猫背」で問題無いと思います。
if not の解釈について。
https://www.economist.com/johnson/2012/10/23/if-not
https://www.grammarphobia.com/blog/2013/10/if-not.html
ここらへんを読むと、A if not B の解釈は 「BではないがAである」よりも「Aであり、Bかもしれない」の方がどちらかと言えばメジャーなんですよね。英和だと前者が目立ちますが、oxfordだと後者しか記載が無かったり。この記事の例だと、1)SCP-870の危険性を強調する文脈である 2)SCP-870の個体数の上限を定量的に評価する方法が無さそう という2点から、「Aであり、Bかもしれない」を採用すべきだと思います。
案: 現在、世界には数十の、もしかしたら数百のSCP-870がいるのではないかと考えられています。
it's true は 俺の言ったこと(it)は真実だ と取るのが順当かと。
案: あんたも俺を嘘つき呼ばわりするのか?本当だ、誓って言う、確かにあそこにいたんだ!
szh_tmhさん、ありがとうございます。
hunchbackの件以外は修正を適用しました。もしよければhunchbackの件でまた意見をいただけると助かります。
リンク先を拝見しました。日常でも見かけるような、ひどく背骨の曲がったご老人にも適用できる言葉であり、くる病との結びつきが強い(しかもマイナーである)「背虫」という単語の選択は不適切だったことが理解できました。
ただ個人的に、SCP-870の外見描写で挙げられているのはscaryだったりspookyな、幻覚のような表現であることが暗に示されていると感じるので、そのまま「猫背」にするのもそれはそれでニュアンスを損なう気がします。私が初めて「鸚鵡頭の猫背の子供」という現行訳を読んだ時、ちょっと姿勢が悪い程度の子供としか思いませんでした。
ちょっと猫背・猫背・かなり猫背という段階に分けた場合、hunchbackは少なくとも「かなり猫背」以上のニュアンスを持つ固い言葉なのではないでしょうか。
私が見たロングマン現代英英辞典のページでは「an offensive word~」と書かれています。日常会話で「僕猫背で困ってるんすよ」と言えますが、英語でそれを言う場合別の柔らかい表現になりそうに思います。
2番目の記事でも文中ではこういう表現になっています。
もう一つの根拠として、Googleを英語設定の状態で( https://www.google.com/webhp?gl=us&hl=en&gws_rd=cr&pws=0 )「hunchbacked child」「hunchbacked」「hunchback」「hunchbacks」と画像検索してみたところ、訳注にも出していたカジモドだったり、ショッキングなぐらい背中が曲がっている人の写真が上位に出てきます。補足するとノートルダムの瞳の原題が「The Hunchback of Notre Dame」なので、その影響も強いはずであることには注意が必要だと思います(findingで画像検索すると所々ニモが出てきますし)。
一方で日本語で「猫背」と画像検索した場合、あくまで常識的な範囲で、姿勢の悪い人の図、および写真が多いようです。
かといって日本語に猫背より強い丁度いい単語もありませんし、頂いた案の「背筋の曲がった」をもう少しきつそうに言えば良いのだと思います。
以上を踏まえた上で、他に列挙された証言とも遜色ない感じに表すべきだと思います。
原文:
改訂案:
色々考えているうちにどれが良いのか分からなくなってきましたが、2が明白で良いかなと思います。
ちなみに証言のまんまじゃなくて財団側で解釈して言い直している気がなんとなくするので、説明的な表現はある程度意図的です(現行訳にある「煙男」が不適当だと思った理由でもあります)。
全く知らなかった情報で本当にありがたいです。
丁度ここは「財団っぽくない言い回しだな」と非常に気になっていた部分であり、そういう表現の積み重ねで初見時「この報告書を書いた研究員は統合失調症で、存在しないSCPについて書かれているのでは?」と思ってしまった程でした。
頂いた案をベースに考えたいと思いますが、よりフォーマルなトーンにした方が財団の報告書に合う気がします。置き換え対象は「もしかしたら」の部分です。
3ほど強く言ってる感じではないので、2で修正します。
本当: 実は少し悩んだ上で弄らないようにしていた部分でした。
再度考えてみると、「本物の怪物」と「偽物の怪物」がいたとして、SCP-870を射殺した所で姿が見えるようにはならない(そのような記載はない)ので、そもそも射殺の事実を警察に信じてもらえなかったはずです。
おっしゃる通り「本当」とするのが自然な流れだと感じます。
本当だ: 彼が言ってるところを想像してみると「本当なんだ」と言ったほうが口頭の発言として自然に思えたのでそこは変更してみます。
言う: 「言う」は、確かに漢字にした方が主張が強まりますね!
詳細な返信をありがとうございます。
確かに、hunchbackは医学的な処置が必要なレベルの脊椎湾曲を指していると見れそうです。程度の差で考えた場合、「猫背」は不適な訳の範疇に入るだろうと考えを改めます。
「背中が湾曲している子供」等、挙げられた改訂案の方向で異論ありません。
他2点も、文体に関してこれ以上私からコメントすることは無いと感じます。
返信ありがとうございます。記事に反映しました。
改めて、貴重なご意見に感謝します。