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「ザ・グランタワー本郷」
アイテム番号: SCP-XXXX-JP
オブジェクトクラス: Safe
特別収容プロトコル: SCP-XXXX-JPが存在する「ザ・グランタワー本郷」は、所有者から買い上げた後サイト-8144-hに指定されます。民間人のSCP-XXXX-JPへの接近及び侵入を防ぐために、マンションのエントランスに管理人に扮した警備員が1名、506号室、508号室に警備員が各1名配備されます。なお、506号室と508号室に配備された警備員は、2時間に1回目視によるSCP-XXXX-JP内部の観察を行ってください。この際、SCP-XXXX-JPに異常が認められた場合、即座にサイト-8144のSCP-XXXX-JP担当職員へ緊急連絡を行ってください。
また、SCP-XXXX-JP内には常時最低30機の空撮ドローンが配置されます。ドローンにより撮影された映像は、サイト-8144で2名以上のDクラス職員に24時間体制で監視させます。映像からSCP-XXXX-JPに異常が認められた場合も、上記と同様に担当職員へ緊急連絡を行ってください。
説明: SCP-XXXX-JPは、東京都文京区本郷█丁目███番地██号に立地している13階建てマンション「ザ・グランタワー本郷」(以下、サイト-8144-hと記述)の507号室内に存在する、異常な時空間領域です。SCP-XXXX-JPには、507号室の玄関のドア(以下、SCP-XXXX-JP-Aと記述)から進入することが可能です。SCP-XXXX-JPでは、基底世界の100日後の時点における東京23特別区内の状態が保たれています。また、SCP-XXXX-JPには同時点の東京都に存在する人工建造物及び植物とほぼ同形の、セメントコンクリート質の物質で構成された構造物群が存在し、その所在や構造などは基底世界のものと完全に一致しています。
SCP-XXXX-JP-Aは、高さ1.9m、幅0.8mの一般的なステンレス合金製の外見をしたドアで、サイト-8144-hに存在する他の玄関ドアとの外見上の差異は見受けられません。しかし、SCP-XXXX-JP-Aは極めて高い破壊耐性を有しているため、これまでSCP-XXXX-JP-Aはいかなる手段を用いてもサンプル採取などはできておらず、その組成は不明です。
SCP-XXXX-JPが存在するサイト-8144-hは、1992年12月13日に竣工しました。完成当初はSCP-XXXX-JP-A及び507号室に異常性は無かったことが、工事関係者やマンション所有者、当時の507号室入居者への聞き取り調査で判明しています。なお、サイト-8144-hにはSCP-XXXX-JP-Aのような極めて高い破壊耐性は無く、通常のコンクリート建造物と同様の解体方法で破壊することが可能であると推測されます。
SCP-XXXX-JP内部には、複数のクラスD人型霊的実体(以下、SCP-XXXX-JP-Bと記述)が直立した状態で存在しています。SCP-XXXX-JP-Bは、SCP-XXXX-JP内の不特定多数の地点に、不定期かつ瞬間的に出現します1。複数回にわたる調査により確認されたSCP-XXXX-JP-Bの総数は、SCP-XXXX-JPが発見された2015年6月7日から増加し続けており、本報告書の最終更新日である2023年8月31日現在まで、累計で509,557体に上っています。SCP-XXXX-JP-Bは、顔つきや体格などそれぞれの外観に多少の差異はあるものの、凡そモンゴロイド系のヒト(Homo sapiens)と共通の外見を有しています。なお、SCP-XXXX-JP-Bは歩行や会話などの自発的動作を行わず、接触不可能であるが故に外部からの物理的干渉を受け付けることが無いため、コミュニケーションや強制的な移動、サンプル採取など、SCP-XXXX-JP-B調査に関するあらゆる試みは失敗に終わっています(調査XXXX-JP-bを参照)。
調査報告書XXXX-JP: 調査は、SCP-XXXX-JP及びSCP-XXXX-JP-Bを対象として行われました。
調査XXXX-JP-a
実施日: 2015/6/18
対象: SCP-XXXX-JP
内容: SCP-XXXX-JPの領域範囲を調査するために、SCP-XXXX-JP内を複数の機動部隊に走査させる。
結果: 多少の誤差はあったものの、SCP-XXXX-JPの領域は基底世界の東京23特別区とほぼ一致することが判明した。ただし、SCP-XXXX-JPの領域外に出ることは不可能であった。このことから、SCP-XXXX-JP内外の境界には何らかの力が加わっているものと見られる。また、SCP-XXXX-JPでは2015年7月22日の状態が保たれていることが、複数の部隊からの報告で判明した。
付記: 領域外にもSCP-XXXX-JPと同様の光景が広がっており、富士山など遠方の物体が確認できることから、更なる調査が求められる。
なお、本調査中確認されたSCP-XXXX-JP-Bは計1,164体に上った。
調査XXXX-JP-b
実施日: 2015/6/23
対象: SCP-XXXX-JP-B-1
内容: SCP-XXXX-JP-B-1に対して、以下の調査を行う。
- 日本語をはじめとする複数の言語を用いて、口頭会話、手話、及び筆談によるSCP-XXXX-JP-B-1とのコミュニケーションを試みる。
- 手で押し引く、抱え上げるなどの方法で、SCP-XXXX-JP-B-1をその場から強制的に移動させる。
- 表面の皮膚組織や体内組織、衣服の一部からサンプルを採取する。
補足: SCP-XXXX-JP-B-1は30代のモンゴロイド系男性のような外見をしており、SCP-XXXX-JP内のSCP-XXXX-JP-Aから最も近い地点に存在。今回の調査にあたりSCP-XXXX-JP-B-1に指定された。
結果: 全て失敗。SCP-XXXX-JP-B-1はこちらからの呼びかけに反応せず、コミュニケーションを行うことは不可能であった。また、SCP-XXXX-JP-B-1へ接触することはできず、移動やサンプル採取などあらゆる物理的干渉も同じく不可能であると判断された。
付記: 他のSCP-XXXX-JP-Bのうち、無作為に選んだ2体(それぞれSCP-XXXX-JP-B-2、SCP-XXXX-JP-B-3に指定)にも同様の調査を行ったが、結果は同一内容であった。
補遺(2017/11/14): 2017年11月13日12時37分、SCP-XXXX-JP内の監視を行っていたDクラス職員からSCP-XXXX-JP担当職員の湯島博士に、「SCP-XXXX-JP-Bがとてつもない速さで増えている」との緊急連絡が入ったため、即座に湯島博士を含むサイト-8144職員ら10名がサイト-8144-hに駆け付けました。その後SCP-XXXX-JP内の調査を行ったところ、SCP-XXXX-JP-Bの急激な増加が確認されました。
同日、SCP-XXXX-JPの観察を担当していた、506号室に配備されている██警備員2及び508号室に配備されている███警備員に対して事情聴取が実施されましたが、有益な情報は得られませんでした。
なお、同調査において以下の文書が発見されています。

SCP-XXXX-JP-B-1の足元に出現した文書
筆跡鑑定の結果、筆跡が以前の507号室の住人であった██ ██氏3のものと一致しました。文書は、SCP-XXXX-JP-B-1の足元に出現していたところを発見、回収されました。文書は霊的実体ではなく、市販のルーズリーフに同じく市販の油性ペンで書かれていることが回収後の組成分析により判明していますが、出現した理由についてはその一切が分かっていません。
なお、該当文書については特に異常性は確認できず、暫定的にAnomalousオブジェクト(AO-XXXX-JP)として2017年11月14日よりサイト-8144で保管されることが決定されています。
記事ココマデ
- portal:5685798 ( 01 Oct 2019 09:36 )

画像出典
何か「こうすればいいのでは?」とか「ここがダメ」という点があれば遠慮なく仰っていただければ幸いです。
(2020/4/29追記)ルーキーコンテスト2020エントリーのため下書き改稿を行いました。批評宜しくお願いします。
何度か拝見した記事ですが、大まかなところは変わっていないように見受けられました
なぜ凍り付いた世界があるのか、それってひょっとしたら未来の世界を局所的に顕現させているのではないかなど、考察する部分がいるかもしれません
たいしたアドバイスはできずすみません
ご意見ありがとうございます。
なるほど、このSCPが黙示録のような働きをする、という構想は思い付きませんでした…。
拝読しました
いわゆる心の冷たさをオブジェクトに反映させているのだと思いますが、それ以外に氷、凍っているという要素を広げられたらいいかもしれません。
ベタではありますが、範囲以外にも段階的にオブジェクトの性質を変化・遷移させていってもいいと思います。
また東京が冷たいとされるなら他の地域はどうか、というところで広がりを持たせることもできるかもしれません。
上記とは別に、自然災害などと関連付けて危機感を付け足してもいいかもしれません。
手を出さなければ安全な“Safe”というのは多少安直な印象を受けます。
批評いただきありがとうございます。
そうですね、確かに「ただ凍っているだけ、何もしなければ安全」ということでは、脅威性が小さく、面白みに欠けますよね…。もう少し視野を広げて考えてみようと思います。
サンドボックス3オペレーターです。
しばらく更新が見られないため、この下書きのステータスを「批評中断」にしました。下書き批評を受ける準備が整ったならば、お手数ですが、改めて下書きのステータスを「批評中」に変えていただくようお願いします。
拝読しました。
内容
ただ別次元の類似世界が凍っているというだけであり、記事に展開があまりない印象です。その世界が何なのか、その世界で何が起きるのか、どのように広がっていったのかなどの要素の掘り下げが必要に思います。
オブジェクトクラスについては基底世界に干渉ができなくなった場合、確かにNeutralizedで問題ないでしょう。しかし、Neutralizedには"期待されるストーリーライン"が存在します。どういうことかと言いますと、Neutralizedが先頭に掲げられているとき、読者は"何等かの大きな変化があってこのオブジェクトは無力化されたんだろう"と考えます。ですが、現在の記事の内容だと、唐突に1998年要素が出て行けなくなったわ!となるので読者は面食らうと思います。打ち切りエンドみたいな感じです。そのため、Neutralizedを使う場合は外部要因ではなく、オブジェクト自体の変化を描くとよりいいものになると思います。
批評ありがとうございます。
おっしゃる通り、自分で見返してみても「ただ凍っているだけ」という印象は拭いきれません。(若干メタタイトルに引っ張られ過ぎたかもしれません。)この点については、もう少し背景やらを詰め込むような形で改善していこうと考えています。また、「基底世界の64日後の時点における東京都の状態」をもうちょっと活用してみようとも思います。
オブジェクトクラスについては、ずっと悩んでいたのでアドバイスとても有難いです。言われてみれば、確かに外的要因によるNeutralized再分類はちょっと味気薄かったですね…。ここについても、詳細な記述だったり、SCP-XXXX-JPからの何らかの働きかけ的な変化を組み込んでみようと思います。
ごくごく微細な改稿を行いました。
調査記録XXXX-JP-cを削除し、内容を-aと-bに分散させました。
異常性の要素掘り下げに関しては現在案を練っています。
(2020/5/3追記)スポイラー的なものを追加しました。
(2020/5/5追記)事情聴取ログXXXX-JPを追加しました。
(2020/5/12追記)改稿を行いました。
(2020/5/25追記)改稿を行いました。
読みました。基本的な文体やフォーマット等に特に違和感はありません。
(すぐさま、という表現は財団的ではないと思いましたが)
まずは記載頂いたポイントについて答えます。
1.オブジェクトクラスに違和感は無いか
特にありません。記載もこれで問題ないと思います。
2.都市再構築現象をオチに持ってくること
問題は無いと思いますが、留意頂きたいのは、何かしらのカノンやクロスリンクをオチに持ってくる場合、そのリンク先のコンテンツを知っている人にしか評価されない可能性があります。これは単純に読者に読ませる量が多くなる事に直結し、評価が増えない、またはリンク先のコンテンツに評価が左右されるなどが考えられます。その為、世界観・設定としての都市再構築現象は問題ありませんが、オチの大部分をそれに頼るのはお勧めしません。
3.面白いか
面白くありません。理由を述べていきます。
①要素が多すぎてまとまりがなくなっている。
・マンションの一室が別空間に繋がっているという異常
・64日後の東京という異常
・氷で出来ているという異常
・壊したものが現実の東京に反映されるという異常
・張り紙が突如出現した異常
・異常性を消失した現象
・都市再構築現象
ざっと上げるだけでも読者が覚えておく必要がある要素がこれだけあります。特に、時系列が2017→2044と大きく飛ぶ構成に対して、64日後の東京という時系列に絡むもう一つの異常要素が混乱の元となり得ます。
私としてはマンションの一室が64日後の東京に繋がっている、というだけで十分異常性としては魅力的かと思いますし、それだけでも話が広げられるかと思います。
また、例えば凍っている要素が無くても、最後のオチに繋がるように思います。話の本筋から逸れる要素は出来る限り排除した方が読みやすくなるかもしれません。
②話に起伏が無い
起承転結の「転」が活きていないように思います。
私的にこの話を起承転結に当てはめると
起:異常なマンションが見つかる、異常性の説明
承:内部調査の内容、異常性について解った事の説明
転:異常性の消失、逃げろという張り紙の出現
結:東京が崩壊する
となっています。転から導かれる結末が割と予測可能である事と、転がインタビューになっており「あ、これどうなるんだろう」と思わせる部分が分量が多くもったりしてしまっています。結果的に、「そういうことか!」となる謎解きの爽快感、納得感が小さくなっているように思います。起承の部分も、結末に関わる要素が少ないにも関わらず多いので、相対的に話の起伏はなだらかになってしまっています。もっとインパクトが欲しいです。分量を減らしつつ、転部分にもっと大きな以外性を持ってくる、発想の転換を持ってくる必要があります。筋部分から変えた方が良いかもしれません。
③話の軸が二つある
①、②と関わりますが、坂本 隆史さんが仕事が上手く行かず辿った結末は…という人物を軸にした物語と、64日後の東京という時間を使ったSF、預言、ミステリの物語という二つの物語の軸が詰め込まれており、話の味をボカシてしまっています。私としてはSF方面に舵を全振りしてしまっていいのではと思います。
・改善方法としての提案
まず、読者にどこでどのような感情を抱いて欲しいか、を明確化し、何故それが面白いかをある程度自分の言葉で説明できると良いかと思います。その部分がこの記事の「核」となるので、その核が一番映えるように物語や異常性、筋を構築していくと良いかもしれません。この話は人情もの(共感させる必要がある)なのかドキュメンタリー(想像しなかった事実をリアリティを保ちつつ語る必要がある)なのか、SFなのかホラーなのか、決めた上でその方向に話を絞る必要があるのではないでしょうか。
・全体として
長くなり申し訳ありません。非常に力のあるアイデアが詰め込まれているように思います。
それぞれを取り出して分離し、まずは単純な筋で書いてみることをお勧めします。
文章力は申し分ないと思うので、大きな筋の部分で工夫されれば良い記事になると思います。
批評ありがとうございます。
ある程度は分かっていましたが、やはり問題点が山積みですね…。
確かに、都市再構築現象をリンクするからには読み手に少なくとも1998年のシーズン3を予め理解してもらっている必要がありますし、そもそも1998年カノンとヘッドカノンが衝突する人も少なくないでしょうし…。ここはもう少し上手い活用法を見出だそうと思います。
また、多すぎる異常性、平坦なストーリー展開、ブレブレな話題の主軸etc…、全てが面白みを薄くしているのもかなり考え物ですね…。この下書きは、自分の思い付いた異常性を何とか元ある文章に組み込むという作業を繰り返して出来ている部分が大きいので、このやり方については反省します(今思えばとんでもない事をやってますね)。ここも大規模に改稿する必要がありそうですし、そもそも話の大筋を定めた上で案を練っていこうと思います。
大変参考になりましたので、ご指摘のいくつかを今後の記事作成に取り入れさせていただこうと思います。改めて、ありがとうございました。
拝読しました。
大まかに問題と思った点について書いていきます。
東京事変との関連性
東京事変をオチに持ってくること自体は悪くないですが、関連性が現状かなり薄い印象です。メタタイトルに「黙示録」とあるので、あちらで東京事変が起こったのかな?と予測はできますが、文面通りだとオチは「ポータルが壊れたから入れなくなりました」としか読み取れません。異常性消失の時点でもう少し東京事変につながるようなヒントを散りばめておいたほうが、オチがより有効に働くでしょう。
そもそものフックの弱さ
以前は全てが凍っているという設定だったようですが、それをなくしたことによって異世界の面白さがより薄くなってしまったように思えます。どれだけその後にどんでん返しが待っていたとしても、最初に興味を持てないと読者は読んでくれませんので、異世界には何かしらの違和感を入れておいた方が良いでしょう。それがオチに繋がる違和感だったらなお良いです。
2つに共通するのは「オチを最大限に活かす展開になっていない」という点です。見せたいオチがあるなら、そのオチを面白く見せるために後ろからストーリーを書いてみるというのも1つの手です。
批評ありがとうございます。
確かにオチへの繋げ方は問題有りですね…。
もう少しブラシアップして改善したいと思います。
再度拝見いたしました。
やはり、オチが面白く無い気がしています。
64日後の東京を反映しているという設定は面白いのですが、だから東京事変によって壊れた、というのが当たり前過ぎている気がします。
・何故507号室の異常性が消えたのか?
の謎というフックは良いのですが、それが何故か、謎を探る手段に乏しく、気付いたら答えが提示されている感覚なので、納得感を妨げています。
全体としてはだいぶすっきりして読みやすくなったとは思うので、
一旦大きなストーリーを考え直す事をお勧めします。無理に東京事変を絡めようとして面白さが損なわれている気もするので、64日後の東京に繋がる、という異常性を生かしたまま一度ゼロベースでストーリーを考えてみるのも良いかもしれません。
再度の批評ありがとうございます。
異常性を結構削ったので前より味気が無くなっているのは否めません。ルーキーコンテストの本投稿終了までに何とかストーリーを加える等して投稿できる形に出来ればいいなと思っています。