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アイテム番号: SCP-XXXX-JP
オブジェクトクラス: Keter
@everyone 現在、D-XXXX17は定期実験に投入された他のDクラス人員へ過剰な暴行を加えるなど、数々の問題行動が見られます。しかしこれらの行動を制止した場合に他の担当職員にその矛先が向けられる恐れ、並びにこれら問題行動の黙認がSCP-XXXX-JP-Lの成長と更なるXXXX-JP特定感情群の誘発に効果的であるとの観点から、D-XXXX17の問題行動に対しては一貫して黙認の姿勢をとるべきと見なされている事に留意してください。
特別収容プロトコル: SCP-XXXX-JP-Lの個体数を維持するため、SCP-XXXX-JP-Aによる産卵プロセスを管理してください。仮にSCP-XXXX-JP-Lの個体数が15体を越えた場合、潜在的に財団によるコントロールが可能な限界を超過する事が懸念されます。
現在、D-XXXX17がSCP-XXXX-JP-Lの宿主として収容されています。彼は潜在的に機動部隊み-X("空蝉の極悪人")の一員であると見なされ、本報告書へのアクセス並びに質問の書き込みが許可されています。D-XXXX17はSCP-XXXX-JP-Aへと変化した時点で正式に機動部隊み-Xへと配属され、新たな宿主の選定が行われます。
質問: 随分と良い待遇だな。
回答: 我々としても不本意なのですが、SCP-XXXX-JPが世界中に放たれてしまった以上、まだ手元にいる貴方がたと良好な関係を築いて機動部隊に招き入れ、抑止力とする他無いのです。
説明: SCP-XXXX-JPは、霊素生命体の1種です。当該オブジェクトには「幼虫期」と「成虫期」の2つのライフサイクルが存在し、人間もしくは一部の人型アノマリーとの共生関係を築く事が知られています。以下、幼虫期の個体をSCP-XXXX-JP-L、成虫期の個体をSCP-XXXX-JP-Aと呼称します。
SCP-XXXX-JPと人間ないし人型アノマリー(以下、"宿主")との共生関係は、SCP-XXXX-JP-Aによる "産卵プロセス" によって開始されます。本プロセスはSCP-XXXX-JP-A個体が宿主となる対象の頭部に2秒間掌をかざす事によって完了し、以降宿主の体内には1体のSCP-XXXX-JP-L個体が確認されます。この際SCP-XXXX-JP-Aは「自身は極めて不道徳な人物である/悪人である」との主観的認識を強固に有する対象のみに産卵プロセスを実行する事が知られており、この条件を満たさない人物がプロセスの対象となる事はありません。
質問: 何故博士たちは選ばれない?
回答: 我々が制作者ではないので、明確に言い切る事はできません。しかし "マナによる慈善財団"、そして "悪人正機説" 。これらの言葉がキーワードになるでしょう。
Re: 回答: 分かるように言え。それと、お前らは悪人ではないとでも?
回答: 我々には、守るべき対象と使命があります。故に、我々は「空蝉の極悪人」にはなれない。少なくとも、SCP-XXXX-JPは我々を "悪人" とは見なさないのだと結論付けています。
SCP-XXXX-JP-Lは外見上セミ科(Cicadidae)の幼虫に酷似した霊素生命体であり、ハルトマン霊体撮影機によって宿主の胸腔内部に存在を観察可能です。SCP-XXXX-JP-Lは宿主が自由意思により「XXXX-JP特定感情群」1の何れかに属する感情に基づく行動を選択した際に成長し、宿主に対して段階的に様々な異常性を付与します。
SCP-XXXX-JP-Lが宿主に付与する異常性は以下の通りです。
段階 | 発現時期 | 付与される異常性 |
---|---|---|
第1段階 | 共生開始後2~5ヶ月 | 痛覚の消失 |
第2段階 | 共生開始後6~10ヶ月 | 恐怖心の消失 |
第3段階 | 共生開始後11~12ヶ月 | 身体への異常な耐久力の付与 |
質問: 俺は今第1段階か。
回答: はい。
質問: 第2段階で親父が夢に出なくなった。恐怖が消えたらしいぞ。
回答: すると、我々の事も怖くはないのでしょう。
@everyone 管理体制を強化し、D-XXXX17の取り扱いに細心の注意を払ってください。
そしてこれらの段階を終えたSCP-XXXX-JP-Lは、やがて「羽化プロセス」へと移行します。本プロセスに於いてSCP-XXXX-JP-Lは宿主の身体を霊素生命体的構造へと変換して宿主との融合を行い、宿主と一体化する形でSCP-XXXX-JP-Aへと変化します。この際外見は宿主のものから大きく変化し、外骨格並びにセミ科昆虫に類似した頭部と羽を備えた人型となります。また、SCP-XXXX-JP-Aの人格は宿主のものが引き継がれることが確認されています。
SCP-XXXX-JP-Aは基本的には霊素生命体でありながらも、一時的にその身体部位を物質化する事で物体への物理的干渉が可能である他、以下の異常性を有します。
任意に複眼部からの、レーザー光に類似した3.8MWの指向性エネルギーの照射を行う |
前腕部の外骨格を鉤爪状に変形させ、接触した物体に対して瞬間的に30MPaの圧力を発生させる |
半径9.7m以内の任意座標への瞬間的な転移を行う2 |
補遺1: SCP-████-JPの回収作業中に発見された、マナによる慈善財団が集会に使用していたと思われる施設にて内部捜査が行われた際、復元に成功した電子メールの一部にSCP-XXXX-JPとの関連が疑われる内容が発見されました。以下はその内容です。
████ 様
この度我々は、遥々中国の██省より、██寺の大袖住職様からの贈り物を頂きました。大袖住職様は中国浄土教の開祖である曇鸞大師の言葉を引用し、
蟪姑春秋を識らず伊虫あに朱陽の節を知らんや
と語られました。これは、「セミは春も秋も知らない。ならば、自身が体験している夏というものも、知っているとは言えないだろう。」という意味です。
現在、虐待や苛めといった社会問題が存在します。これらは被害者の心に大きな影を落とし、彼らの中には「人にいたわられる」という経験を受けられないまま生き続ける人々もいます。そうなれば、彼らは「人を傷つける」という事の本質も、知らないままなのではないでしょうか?
私たちは、彼らに身を包み守るその術と、より高みの視点から愛と悪意の双方のある世界を見渡せる羽を授けたいのです。
さて、日本で曇鸞大師を七高僧の一人としている浄土真宗では「悪人正機説」というものがあります。その環境から悪人として振る舞う以外の術を持たなかった人々こそが、真っ先に救われるべきなのではないでしょうか。3我々は大袖住職様からの慈悲に満ちた御言葉と贈り物についての説明を受けて、直ちにその贈り物、悪人正機の羽虫たちを各地に輸送し人々の元と解き放ちました。
「根っからの悪人なんていないのだと結論付けられるその日まで。」と微笑んでいた、大袖住職様の御顔が今も思い出されます。
財団の認知している限りでは「██寺の大袖住職」なる人物は実在せず、当該人物は虚偽の肩書きを自称していたものと考えられています。
補遺2: 現在、最低でも███体以上のSCP-XXXX-JP個体群が未収容の状態であると考えられており、産卵プロセスによって今後も個体数は指数関数的に増大していくものと見られます。この状況を受けての緊急措置として、機動部隊み-X("空蝉の極悪人")が創設されました。当該部隊は財団所属の元DクラスであるSCP-XXXX-JP-A群によって構成され、対外的な抑止力並びに実働戦力として運用されます。
@D-XXXX17 羽化プロセスを完了した場合、こちらを押下して下さい。機動部隊を管轄する担当者に切り替わります。
伺いたい点
①UV NV DV のいずれか
②内容は面白いか
③全体の流れや言い回しに改善点は無いか、またあるとしたら具体的にどのようなものか
宜しくお願い致します。
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- portal:5662538 (14 Sep 2019 13:02)
内容的には面白くUVです。
しかし少々疑問に思ったのですが何故わざわざオブジェクトと共生状態にある17へ情報の公開が行われたのかいまいちよく理解出来ませんでした。文章読解力の問題でしょうが個人的にはセキュリティ制限を設けて隠す程度でいい気がします。
またSCP-XXXX-JP-Lって何でしょうか、Aの他にも種類が存在するのでしょうか?そこらへんもよく分かってない感じです。ほんと読解力なくて御免なさい…
有り難うございます。以下にお答え致します。
こちらですが、17に「自身に都合の良い事が起こっている」と思わせるためです。2ページ目に記載のある通り、SCP-XXXX-JPは極めてデリケートです。そしてもし17に「都合の良い情報」を与えること無く収容した場合、思考の大半が「俺に訳の分からない実験(=酷いこと)をしてくる奴らへの憎しみ」で占められる恐れがあります。これは17にとって主観的に「俺に酷いことをしてくる奴らへの正当な怒り」であり、SCP-XXXX-JP-Lがエサとして摂食できない感情です。
なのでそのような事態を防ぐために、17に対して「スーパーパワーの化け物になれる」とちらつかせ、「やがて力を振るって好き勝手暴れてやろう」というSCP-XXXX-JP-Lが摂食可能な感情/思考を誘発させているとの形です。
LとAはそれぞれ「larva(幼虫)」と「adult(成虫)」の頭文字に由来します。
成る程、理解しました。しかしながらSCP-XXXX-JP-A等の表記はそれぞれ幼体をA、成体をBへ分類する方が一般的で分かりやすいかと思います。今のままだと何処となくオブジェクト個体それぞれにアルファベットが割り振られていると勘違いする可能性もありますし…
もしくはLとAがなんの頭文字であるかを明記した方が誤解が生まれにくく良いかと思います。
以上です。
拝読しました。オチが面白いと感じました。現在のわたしの理解でNVです。
真実の情報をD-XXXX17に対して開示しなければならない合理的な理由が思いつかなかったので、教えていただけると幸いです。何も説明せずに実験に放り込むほうが自然な気がします。
また、1ページ目がフェイクの報告書であることは明らかですが、2ページ目はどのような位置づけになるのでしょうか。おそらくD-XXXX17に対する通知書面のような形式でしょうが、だとすれば本来の(と推測される)オブジェクトクラスが付記されているのは不自然です。
わたしの理解不足がありましたら申し訳ありません。
有り難うございます。
こちらですが、虚偽の報告書で与えられていた「自分は機動部隊に所属して暴れるように命じられている」という認識を、「そもそもそんな機動部隊は無い」という正しい認識で上書きすることで1度まっさらにして、そこに新たな命令を今後下していく為であるとの形です。
またオブジェクトクラス表示に関してはメタ的な読者を想定した故の事情の比率が大きいのですが、それでも上記の「そんな機動部隊は無い、という認識で上書きする」という目的の補助として捉えられるものだとの認識を持っております次第です。
ご回答いただきありがとうございます。
その上での勝手な意見となりますが、D-XXXX17に対して開示される情報が過大に感じます。極端に言えば、「あなたは肉体強化実験の対象に選ばれました。1年後に開放されます。」の2文で済み、「嘘でした。開放なんてしません。」の2文で足りるものを、演出の都合上、報告書の形式で伝えているため、先に質問された方が抱いたような疑問を多くの読み手は抱くことになると思われます。
不要の意見でしたら、ご放念ください。
「わざわざD-XXXX17に1枚目の報告書を読ませる必要性が分かりにくい」とのご指摘を受けて、その理由がより効果的に伝わるように1枚目、2枚目の双方に記述の追加を行いました。
引き続き宜しくお願い致します。
現状DVです。
実際はSCP-XXXX-JP-Aはレーザー攻撃や瞬間移動など行わない上融合も行われないので、この部分は虚偽であると思うのですが、正確な特別収容プロトコルがどこにも記載されていないのが気になります。
特定感情発露によって生育を促すためだと思うのですが、宿主を好待遇とすることと宿主が特定感情発露との関連性がわかりませんでした。「俺に訳の分からない実験(=酷いこと)をしてくる奴らへの憎しみ」で占められる恐れがあると説明されていますが、希少なオブジェクトに対してそのような酷い実験は許可がおりないでしょうし、ページへのアクセスを許可せずとも口頭で済む話だと思います。このような複雑な収容方法をとらずとも個室に収容して、口頭で今後の身体変化とその後機動部隊への配属の虚偽の説明とだけすればいいのではないでしょうか。
上記のような虚偽の記載をする意図が不明です。特殊な性癖でもない限りこのような身体的変化は嬉しいものではないと思います。
これらについても上記同様不明です。特別な力が与えられるということを表現したいのでしょうが、ハルクのように単純に強いだけではダメな理由があるのでしょうか。
これについて説明がないので
「なのでそのような事態を防ぐために、17に対して「スーパーパワーの化け物になれる」とちらつかせ、「やがて力を振るって好き勝手暴れてやろう」というSCP-XXXX-JP-Lが摂食可能な感情/思考を誘発させているとの形」
この部分が読み取れません。
わざわざこのページをDに見せつける意図がわかりません。Dに説明しなくとも主体性を失っているのであればこのページを見せずとも実験なりなんなりにとっとと投入してしまえばいいのではないでしょうか。
マナによる慈善財団と袖まくり倶楽部の意図が不明でした。
マナによる慈善財団は「悪人として振る舞う以外の術を持たなかった人々」の救済が目的だと思うのですが、オブジェクトの異常性と合致していないように思います。
袖まくり倶楽部については各メンバーやグループは皆異なる方針を有してはいるものの大原則としては「異常な手段を利用して、犯罪といった違法性のある行為を過激かつ惨忍な方式で制裁しようと試む」ことが目的の団体であり、悪人の安楽死ともいえるこのオブジェクトの異常性と指針が合致していないように思いました。
ご批評有り難うございます。
ご指摘頂いた点については、全て説明が可能です。……が、それが上手く伝わっていなかったとなりますと、それぞれについてどのように表現方法を改めるのが良いかをお聞きしたく思います次第です。
以下に、それぞれの点についての回答を記載します。
こちらは、徹頭徹尾「Dクラス視点」での記事となっております。このように「真の管理者向けのプロトコルが本文中に記載されていない記事」の前例としては、 SCP-2032-JPなどがございます。
こちらは好待遇とするというよりも、本質的には「事実上の権力を与えて好き勝手に振る舞わせる」といった方が近いです。よく一般的に、「人は権力を握ると本性が露になって暴走する」と言われます。その状態を誘発するのが目的です。そして口頭ではなくダミーの文書まで見せるのは、「財団は本当に手の打ちようがなくて全ての情報をさらけ出しているのだ」とDクラスに思い込ませるためのダメ押しの演出です。まとめると、Dクラスに自分の悪意を「環境故に仕方なかったのだ、と正当化」させないために彼自身に全てを自ら決定できる権力を与えている(と思わせている)のです。
また
こちらについては情報開示が0だったという場合には、と想定した文脈での話であり、「Dクラスが、SCP-XXXX-JP-Lの宿主にされることを "酷い実験" と認識するかもしれない」の意です。
SCP-XXXX-JP-Aの外観は虚偽ではなく事実です。D-XXXX17は産卵プロセスの際にSCP-XXXX-JP-A個体の外観を目撃しているので、ここを偽ることはできないとの形です。
一応ハルクのように単純に強いだけではダメ、ではないのですが、逆にハルクのように単純に強いだけでなくてはならない理由も無いと考えます。また、上記の外観の変化の情報を併せて考えると、「これ程特殊なスーパーパワーなのだから、単純な身体強化に留まらずそりゃ外観も同時に大きく変わるだろう」と納得させる効果が見込めるかもしれません。
footnoteの記述からの類推、並びに2ページ目での記述では不足でしたでしょうか。具体的には、「明確な悪意」と呼べるものが悉く該当します。(しかしこれをクリニカルトーンで表現するのが難しいため、現状のような形になっております次第です。)
Dクラスは、何でも言うことを聞くような状態になってしまいました。それだからこそ、まず最初に「自分はSCP-XXXX-JP-A個体となって機動部隊に入るように命じられているのだ」という認識を「嘘でした」と訂正しておかなければ、「矛盾した2つの命令を同時に下されている」状態になってしまい、どう動けば良いか思考がバグってしまいます。その上で、中途半端にダミーの報告書を信じさせたまま部分的に訂正する位なら、もう全ての真実を開示してしまった方が後々意図せぬ思考のバグを引き起こさない、との形です。
大袖住職の都合の良い説明だけを聞いて、ロクにその性質を確認もせずにばらまきました。
私は、これを「安楽死」ではなく、「悪事に走った末の悲惨な自滅」と捉えています。例えるなら、「余命を1年にしてしまう悪人向けドーピング剤」といったイメージでしょうか。
これら、どのように表現を改めると効果的に伝わりますでしょうか。
宜しくお願い致します。
SCP-2032-JPについては新人研修のためのダミー報告書であり、真の報告書は存在しません。あるとすれば講師となる研究員などが使用する研修用の教材のようなものだと思います。しかし、当記事の場合は「真なる報告書」が存在するはずです。存在はするであろう報告書が一切記載されていないのが気になります。
与えているのは本報告書のアクセス並びに質問のみですよね。「権力を与えて好き勝手に振る舞わせる」とはならないのではないでしょうか。
自分に寄生してるオブジェクトの報告書が見れるだけで全ての情報をさらけ出しているとは思わないんじゃないでしょうか。1報告書のみではなくダミーの重要機密などにアクセスできるというならまだわかります。
ここの繋がりがいまだにつかめません。悪意を持って物事を考えることと権力を与えることとどうつながってるのでしょう。悪意をもって物事を行わせたいならば財団が下手にでなくともDクラスの中だけで明確に上位の存在であるように位置づけておき、Dクラスだけという狭いコミュニティの中で冗長させればいいのではないでしょうか。スタンフォード監獄実験などと同様の反応を示すと思います。
であればなおさら面白さに寄与しない不要な異常性だと思います。
具体例として、他者への嗜虐心、殺意、その他の害意、嫉妬等が挙げられます。該当する感情の完全なリストは、
1行目のこの部分を見落としていました。
最初に命令するとき「これからは機動部隊ではなくDクラス職員として実験に参加してもらう」と一言いえば済むのではないでしょうか。
その部分についてどこかに説明があるといいと思います。
であったとしても影響を受けた犯罪者を尊大な態度で観察し、愉悦に浸っているような人間性の団体がわざわざ死への恐怖などの感情を喪失させてやる理由がわからなかったです。
内容、把握致しました。
その上で、この2ページ目というオチの後に更に本物の報告書を続けてしまうと読み物として冗長になってしまう恐れが高く、こればかりは「メタ的な事情でどうしようもない」部分……、との認識をしています。
D-XXXX17は、他のDクラスへの暴力などの数々の問題行動を全て黙認されている、という部分が肝です。それに、彼は今後(彼の知識の及ぶ限りではどう考えても規格外に最強の)機動部隊への加入が約束されており、更に彼が「元々ただのDクラス」という点も考慮に値するかと思います。彼は例えるなら、「実験動物扱いの無力で矮小なDクラス」から、「機動部隊に加入して暴れることを認められたアベル」にも等しい立場へと一気に成り上がったのです。その状態で財団が下手に出て問題行動まで見て見ぬふりをされれば、充分に「俺は事実上権力を握って好き勝手振る舞っている」という認識になるのではないでしょうか。
私の言葉選びのせいで語弊があったようです。「全て」というのは別に「財団が持つ全情報」という意味ではなく、「自分が何に参加させられているのか、自身に宿っているのがどんな存在なのか」に関する明確な情報、という意味です。普通、Dクラスは(一部例外はあれど)自分が実験等に参加しているオブジェクトの詳細を知ることなどできません。それを「SCP-XXXX-JPの報告書のアクセス、更に質問まで許可する」という状態を目の前にしたら、そしてそのオブジェクトが超危険な上にいずれ自分自身がそのオブジェクトそのものになれるとしたら、「財団のやつら、もう本気で俺の足を舐めるしか無い状態に落ちかけてるんだな」と思わせるには充分ではないでしょうか。また、繰り返しになりますがこのダミー報告書の記載に於けるSCP-XXXX-JPは超危険です。682や世界を貪る者などの存在を知っている我々読者はメタ視点から「別にコイツは最強のオブジェクトという訳ではない」と認識できますが、D-XXXX17は当然それらのオブジェクトの存在を知りません。そこに上記のような処遇と併せてこんな報告書を提示されれば、「SCP-XXXX-JPこそが最強クラスに位置するオブジェクトである」「財団がこんなに危機に立たされているのだから、この報告書はかなりの重大機密に位置するに違いない」と錯覚する事になりませんでしょうか。
狭いコミュニティの中で冗長させるだけでも、"もしかしたら" 上手く行くかもしれません。が、同時にその方法は、「俺がイライラして暴れるのはこんな所に閉じ込められているせいだ。」という財団への責任転嫁の形での「正当化」を誘発する恐れや、「俺は財団の奴らから "偉いDクラスとして振る舞え" と命じられているから何しても良いんだ」というやはり財団への責任転嫁の形での「正当化」を誘発する恐れが考えられます。そして、実際のSCP-XXXX-JPは絶滅寸前のオブジェクトです。このような不確定な手段をとるよりは、もっと徹底的に「全ての悪事は俺の意思でやった。財団が黙認してるのは、許してるからではなく単にいずれ怪物となる俺が怖いからだ!」と思わせる方が望ましいと考えます。
こちら、「羽化した後の脱け殻」というモチーフと連動して蝉型になっております。
もし「多くDクラスがそんな姿になる事が喜ばしいと考えるか?」という点が引っ掛かるようであれば、「D-XXXX17は、内容を開示された上で自ら志願したDクラスの中から選ばれた」という形に記述を一言追加するというアイディアもあるのですが、いかに思われますでしょうか。これなら「コイツはスーパーパワーの化け物になりたいDクラスなんだな」と読者を納得させられるかな、と考えています。(また、そういう人間は一定数いると思います。)
例えば中途半端に「俺はSCP-XXXX-JP-Aになった筈なんだ」という虚偽の認識の断片が残っていると、「探索中できるだけ危険は回避しろ」という命令を受けても、それに対して咄嗟に「俺は強い筈だから、鉄骨が飛んできたけど避ける必要はない」という行動を出力してしまう可能性も考えられます。これが先程申し上げた「思考のバグ」というものです。
なので、虚偽の情報は全て最初から訂正しておくのが堅実と言えるかと思います。
(もしかしたら、この思考のバグの具体的な内容が伝わっていなかったのでしょうか & どこにどのように記述すると簡潔に伝わりますでしょうか)
承知致しました。どのように説明を挿入するかの思案を開始致します。
痛覚や恐怖といったリミッターをわざと外した状態で観察し、「案の定奴らには理性や自制心なんて無かったんだな!自滅しやがった!ハハハハッ!!!」と悦に入っているのを想定してました
再三の意見失礼いたします。
Enginepithecus さんの書きたいこと(目的)とその手段が衝突してしまっていると感じます。
とのことですが、そうであるならば、「何でも言うことを聞く」という設定そのものが必ずしも必要ではありません。(少なくとも、無用の混乱を招くリスクを負うほどの設定ではないと思われます。)
同様に、「XXXX-JP特定感情群」が不必要に複雑であることも、混乱を招いていると言えます。「悪意」を維持するために、「正当化」を防いで、「正当化」を防ぐために、「決定権」を与えて、、、、、、というような構造は読み手にとって直感にそぐいませんし、説明されても回りくどいと感じます。そして、「XXXX-JP特定感情群」がなぜここまで複雑なのか?という疑問を突き詰めると結局、Dに対して報告書という形で情報開示をしたいからという、メタ的な理由でしかないわけです。すなわち、「Dクラス職員を持ち上げて最後に落とす」オチにしたいという思いと、報告書の形式で書きたいという思いが衝突した結果、両方において失敗してしまっているものと考えられます。
身も蓋もない考えで申し訳ありません。
ふむふむ……有り難うございます。
こちらは、「実質的に人格が死んだも同然の状態になってしまった」というのも描きたいオチの一部であるため、「描きたいオチのために不要な設定」には該当しない形です。
成る程です。現状の書き方では、「XXXX-JP特定感情群」が複雑なものであるかのように見えてしまう訳ですね。
「XXXX-JP特定感情群」を一言で言い表すと、「宿主に責任のある悪意」です。これを、より端的に伝えられる書き方を考えてみることとします。
その後、頂いた批評を反映して各部を改めました。
引き続き宜しくお願い致します。
ご指摘の点の根幹を私なりに解釈してまとめると、
という認識で宜しいでしょうか。
それぞれについて質問をさせて頂きたいのですが、
これは、3つの中では比較的ご指摘を理解できる内容です。しかし、これに対して「バグる」理論を提示することそのものが問題であるとの内容が理解できずにおります。この理論が「展開を創出したいがための後付け」であるというのは正にその通りです。では、その逆をやったらどうなるかと考えると、それは「異常性を先に考えて、その異常性にストーリーを取って付ける」という形になります。これで出来上がるのはストーリーの希薄なマジックアイテムか、その辺の怪物ではないでしょうか……?少なくとも私がこの手順で考えを進めた場合には、そういったものが生まれ落ちるとの実感があります。
よって、私は今も尚「説明の仕方に問題がある、あるいは説明不足であることが原因」と考えているのですが、この認識は誤りと見えますでしょうか……?
それがコンセプトの1つです。1ページ目で「それ単体なら間違いなくDV対象となるであろう報告書」を展開した上で2ページ目で種明かしをし、「やはり財団は何枚も上手だった」と描く、というコンセプトを実現するには、多少以上に不合理なプロトコルが必要となるかと思います。以上を踏まえた上で、「プロトコルが不合理なことの何が問題なのか」を私は理解できない現状です。
との事ですが、むしろ上記を踏まえて考えると「「XXXX-JP特定感情群」が複雑であることが問題の根源である」と考えるのが自然に思えてならないのですが……こちらについてはどのような視点をお持ちなのでしょうか。
こちらについては
との事ですが、私はこの精神構造を「人間らしくない単純なもの」と認識できません。より具体的にはどのような部分に不自然さを感じておられるのか、解説を頂けますと幸いです。(或いは私自身の精神構造がアメコミの悪役のように単純なのか……)
また以上3件とは別件として、
こちらですが、このような内容はコンセプトに反します。「D-XXXX17が自発性を喪失し、指示を聞くことしかしない状態になって淡々と後続の実験で消費されていく」という皮肉な様が、コンセプトの根幹に含まれるからです。
そして最後に頂いたポストの結論の部分に関しまして、
との内容ですが、この例えに於いて「論理的破綻」と表現されている部分は、具体的には下書きのどの部分が該当しますでしょうか。私自身は現状、「論理的破綻」を認識できておりません。
以上により、私は現在も「説明の仕方に問題がある、あるいは説明不足であることが原因」との考えを維持しております。
ご回答頂けますと幸いです。
追記
との事ですが、これは即ち「説明の仕方に問題がある、あるいは説明不足であることが原因」という事を意味しませんか……?
追記2
説明の仕方に問題がある、あるい説明不足である部分として目についた箇所を修正してみましたので、再度本文をご確認頂けますと幸いです。
Discordで頂いた批評を受けて、大袖住職の台詞を追加しました。
またそのDiscord批評での手応えを受けて、明日の夕方頃まで待ってみて、既存ポストへの返信や追加の批評ポストが無かった場合には投稿に踏み切ろうか……?とも考えております。その後別所での評価も踏まえて、少し予定より早いですが投稿してしまっても良さそうかな……?