祈る絡繰

祈りの書

序章: 宗教記

一. この日の感動を日記にしたためておきませう。そう思ひ、物置の隅の日記帳を拾ひあげて、机の前に向かつています。

二. 街の百貨店に足を運んだ時、素敵な柄に目を奪われて母にせがんだこの日記帳。何も書かずにしまい込んでしまつたのも今日まで取つておくためだつたのかもしれません。

三. 神聖令状の形式をとるのは私の宗教記、つまり私自身の信仰について、ここに記したい。そう思ったからです。お祈りの時間以外に本をあまり読まない私ですが、できるだけ続けてみたいと思います。

第一章: 自らが神へ近づく。

一. 義肢を買つてもらいました。誕生日のことです。ほんの少し木の香りが残る桐箱を渡されて、中には私の腕となる、いいえ、私の腕がしまわれていたのです。

二. 家の神様が機械ですので、そういう筋の知り合いも多く、父も母も大正天皇が"機関"になられたその年に機械化手術を受けられたとよく話してらっしゃいました。そのおかげで私もよいものを、それも百貨店の硝子展示で見るような高級品を戴きました。

三. 問題を挙げるとすれば、それを取り付ける手術といふのが1週間後だつたことです。

四. そして今日、街へ出向き、父の友人を訪ねました。彼の義躯カラダは全身を、もしかしたら臓器までもを、置き換えていらっしゃいました。一目見ただけで、とても大切に使ってもらつている、しかしながらこれまで動き続けた時間を感じられる。金属の塊ながら生命の力強さを感じたのです。

五.「嬢ちゃんかい、今日の施工は。こっちだ。」彼は低くザラついた声で私を呼びました。手術室に入ると青い革張りの手術台が真っ先に見え、そこに腰を掛けると彼は移動式の机をこちらに持つてきたいのです。そこに乗せられた義肢の所為でせうか。まるで手術室が聖殿に、この手術もなにか儀式めいたものに感じたのです。手術自体は数時間程度で済みましたが、終わりを待つ私の時間は義肢が送られたあの日を何倍にも引き延ばしたように長かったことが印象に残つています。

六:

第五章: 神から遠ざかる。

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押収済
"壊レタ神ノ教会"ニ関連スル書類
現在該当組織ハ陛下ニ反抗スル恐レガアルトシテ
要注意対象ニ指定サレテイル


イ. 祈り- 神がいるなら、助けて。


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執筆者: Zatto13
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最終更新: 21 Feb 2021 12:44
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