タカオ

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黒の女王・ディヴァーニです。今日も健やかでいられますように。

えっと……シュワンだ。kingdomタイムラインの調査は今回で初めてでな。お手柔らかに頼む。

他の人のやってるようにすれば大丈夫ですよ!あっ私は黒の女王・ボニート

クリムゾンレッドだ。早く始めようぜ。


ベースライン

「タカオ」は、有機物全般とのコミュニケーションを取れる能力を持っている男性を指します。有機物と言っても、知性が発達するにつれて意図が読みにくくなるらしいがな。 つまり、植物や食べ物、あとは一部のArtikel物品限定の能力というようになっているのだろうか。 そうですね。タカオさんの能力は精神的な要因に大きく左右されるみたいです。例えばなんですけど……無差別に声を聞き取るだけのことがあったり、特定の対象と心を通わせるという形を取ることもあるみたいです! 彼の場合は、自らの能力に自覚的でない場合も多いので前者のパターンがほとんどみたいですね。

必須条件

あやつには出自や能力の発現に特殊な要因が絡んではいなさそうだな。必要なのは日本語が氏名に使われる国が成立していることくらいか。 平行宇宙同位体は多数存在してはいるんですが、残念ながらごく一部を除く各タイムラインにおいて運命の要となる機会はないと言っていいんですよね…… 能力がきっかけで超常世界に属することが多々ありますが、いずれも凡人の域を出ていないようですしね。

とりあえずはあいつがいようがいようがいまいが多くのタイムラインでは影響がゼロな存在ってわけだ。 ちょっと!もっと言い方を考えてくださいよぉ!タカオさんだって機会がないだけでちゃんと活躍のポテンシャルはあるんですぅー!

実用性

確かにあやつはほんの少しばかりJustiz正義感が強いだけの、しかも環境次第ではそれすら揺らいでしまう凡人であろう。だが、凡人の域を出ない者が一部のkingdomでは中心人物となっている前例として注目すべき……だったか。 ええ、一般的に重要な人物は他のタイムラインでも重要であることが多いことがほとんどです。逆にいえばダメなやつはどこ行ったってダメって感じだろう。 だからこそ、タカオさんはすごいんですよ!他の人物でもある程度までは存在感の上下があるんです。でも、ここまで極端な活躍をしている事例はタカオさんくらいしかいないんですよ!このような凡人の中の反例、その他一般の活躍を研究することで、何か人材面での新たな発見、ひいては勢力の拡大のヒントが掴めるのではないかと考えている訳ですね。

傷つきやすさ

こいつは並の成人男性と同等レベルだ。ある程度準備さえすれば、間違いなく問題はないだろう。 しかし、タイムラインによっては職務相応の装備、またはアノマリーで武装している場合もありますので油断は禁物です。サルモンですね!やっぱりタカオさんはサルモンとパートナーなときが一番カッコいいんですよぉ〜!サルモン……が何か、私は知らないが、Abnormal異常物を対象として能力を発動させた場合厄介になることは間違いなさそうだな。


実例: タイムライン A-010

タイムライン自体が逸脱しすぎていないことが前提になるんですけど、ある地点まではどのタイムラインも似たような経歴を辿っていますね。タカオさんは、これはどの年齢かタイムラインによってまちまちなんですけども、ある時から社会生活を送る中で人並みのストレスを抱えてしまうんです。そこから無意識ではありますが、現実逃避に自らの能力を用いるようになります。 現実逃避にぃ〜?そんなんで解決するのか? 解決はしないと思います。ですが、毎日帰ってくる家の柱や畳、そう言ったものに励まされてしまって。そこから依存してしまうのも無理はないのかもしれませんね。えぇ、でも結局、それがきっかけで周りと距離を置いてしまって、加えて物の声自体も一度外へ出るとプラスな言葉とも限らず、どんどんタカオさんにいろんな言葉が投げかけられて、さらに追い詰められてしまうんです。 段々と精神がHalluzination物の言葉を聞きたい、と常に受け取ってしまう方向に傾いていってしまった訳だな。なんとも寂しい。 最終的にタカオさんは駅のホームから飛び込み自殺を図りました。が、結局自殺は失敗に終わって、その後財団に捕まってDクラス職員になってしまうんです。 Dクラス職員としては特筆すべき事項はなさそうだ。大抵はアノマリーに殺されて、単なる数字として記録されて終了って流れになってる。

実例: タイムライン L-233

こっちもある程度一般的なタイムラインだ。まぁ現実逃避?の過程で、幻聴やイマジナリーフレンドとして接していた物の声を能力として認知し始めたんだ。結果、こいつは情報収集や状況確認に能力を用いた空き巣に手を出し始める。 えぇその事例なら私も把握してますね。 盗みに入った先の一家を殺害、一度は能力で逃げ通せたものの、次の仕事先でどうにも行かなくなり逮捕に至ると。死刑の後、財団に入って……以下は同じってところかな。 うぅ……かなり暗い話が続いちゃってちょっと悲しくなってきちゃいます…… そうですね、次は彼が活躍してるタイムラインを見ていきましょうか。

実例: タイムライン E-014

このタイムラインでは日本警察の異常案件を取り扱う部署で活躍してるみたいです。……あれ?大抵はタカオさん、自殺か強盗殺人犯になっちゃうんじゃなかったんですか?警察ってなれるんですか? このタイムラインでの彼は高校時代に自殺未遂を起こして、それでDクラスとなったんです。運よく生き延びた末、1ヶ月解雇の対象になることができ、記憶は消されましたがその後警察を志すようになりました。さっき正義感についても触れたが、こいつの能力はとにかく聞き込みをするのに向いているから、もしかしたら警察は天職だったのかもしれないな。調査した限りでは、聞き込み以外に頭部が物体に置き換わってる人型実体などを担当していました。多分"帝国"出身の方だと思うんですが、あの頭部は物体……なんですかね。身体の一部だと思っていましたが。どっちにしろ、意思疎通なんか出来なさそうな人たちじゃないですけどね。

実例: タイムライン K-998

えぇっと私の番か。このタイムラインはここでの調査経験があるカルミナさんと一緒に調査をした。実習も兼ねてというやつだろう。この世界は1998年を境に……魔法やらが民衆にも広まってる世界らしい。 ……えっと、ごめんね。いや……謝らなくてもよい。とにかく、ここでこやつはTrismegistus Translation and Transportationというところで働いているそうだ。 トリス……あ〜Ttt社ですね!確か神様向けのサービスをやってる会社ですよね。そこで何を? それがよく分からなかったが、animismとか付喪神とかそういったことを言っておったな。正確には違うかもしれないが、目には見えない妖精とか精霊、自然そのものを相手に商売をやる業務についたということかな。魔法を行使する以外で精霊と接触するなど考えもしなかったわ。 そのタイムラインだと顕著だと思うが、そっちの界隈も最近は行動も現代めいてるというか進歩が続いてるらしいからな。そういう需要も増えてるんだろう。おまけにあっちが勝手にメッセージ飛ばしてきて一方向のコミュニケーションになりやすいからな。逆に他のタイムラインのTTT社にとっては手が出せなくてヤキモキしてる分野だろうよ。

実例: タイムライン B-034

このタイムラインでの彼は寿司を回転させる異常を扱う超常コミュニティーに属していますね。あっ私の出身タイムラインですね!言ってくれれば情報まとめましたのに……今回はボニートさんが生まれる前の時代も関わってくるので、外側の者が調査をしてほうがいいと思いまして。近いうちにまた調査に出向く予定ですので、その後にでも情報の引き継ぎをしましょうか。

お願いしていいですか?思い返してみたら、確かにタカオさんについて正道寿司の実力者で大会上位常連の有名人とか、そういう界隈の一般情報程度にしか知りませんでした……財団でDクラス職員として参加した調査がきっかけでこの競技、スシブレードに関わることとなりました。先ほどボニートさんも仰っていましたが、彼はサルモンと呼ばれるサーモン寿司を相棒としています。そもそも、なぜこやつは財団に捕らえられておったんだ?聞いてる限りはGute Jugend好青年ではないか。詳細は省きますが、回らない寿司協会という組織の会長が彼を洗脳し、彼自身の母と妹を殺害させた事件がきっかけみたいですね。このタイムラインのタカオは冤罪でDクラスになっちまったんだな。そうなりますね。その影響か、成人後にDクラスとなったタイムラインの中でも一番精神が安定しています。つまり、その回らない寿司協会とやらが存在しなければこやつはここまでの影響力を持つことはなかったと? なるほどぉ〜スシブレード文化の発達がなければ回らない寿司協会も規模を大きくしていない。それで過去にまで遡る必要があったんですね!

彼の父親は、正道寿司の対極に位置する闇寿司の幹部の一人でドラゴン仮面という方らしいですね。タカオさんの師匠である勝氏とともに新型スシブレードの開発をしていましたが、回らない寿司協会に妨害され、最終的に闇寿司に所属することとなります。勝氏とともに影響力があった彼が表舞台から姿を消したことによって回らない寿司協会の権力は強くなってしまいました。んで、最終的に巡り巡ってあいつが洗脳されることとなったと。タカオさんが本当に可哀想です……そう考えると協会を手放しに正義と捉えるのはダメですが、結果としてタカオさんがこうして活躍することになったのも協会のおかげ、とも言えるのが複雑ですね……心情的にも物語的にも。

実例: タイムライン D-040

そういえば少し気になる事例を見つけたのだが。 特殊なタイムラインですかね? いや、このkingdomでこやつは自殺未遂でDクラス雇用され、そのままAnomalous Location超常領域である 酩酊街に関わる実験を行った際行方不明になっておる。 あぁ、お前確か酩酊街について最近よく調べてたな。その過程でな。タカオとかいう名前に聞き覚えがあると思って調べ直していた。こやつが酩酊街に消えた後の話なんだが、財団の記録によると、同領域に由来する非固定ポータルから、とても巧いとはいえないが、寿司に類似したAbnormalが出現した例が3件、収容している関連物の付近に出現する手紙に寿司について言及された例が1件確認されていた。確か、あそこの住民は知的生物とそれ以外の境界が曖昧な傾向がありましたね。現実の世界よりはそちらの世界の方が彼にとっては救いになったのでしょうか。まぁ、本当に関係があるかは確かめようがないがな。
 

実例: タイムライン P-916

最後は俺だな。このタイムラインはバッタが異常発生したタイムラインですね。他にもこのイベントが起きてしまったタイムラインはいくつかあるんだが、ここの筆記すべき点として、財団の日本支部と他の超常団体が手を組んで一つのプロジェクトを立ち上げてるんだ。 人類の危機に敵対する者同士が協力しあって立ち向かう。いいですね〜どんな計画ですか? 計画名!『昆虫地獄の王者ムシキング』! え? 独自開発の巨大昆虫や強化昆虫などなどをベースに外的な改造もプラス!虫をベースにしているため、こちらも数的強さを発揮できるだけでなく、個別の強化も果たしたメイドインジャパンの最高傑作!タカオことD-1028が指揮に付く昆虫軍はバッタの大群に立ち向かっていったんだ!それで、どうなのだ?勝てたのか?正直運がよく勝てたと言った方がいいかもしれない。時間もなかったし、これだけだと圧倒的に足りなかっただろう。ということは逆にいえば、勝つに至った何かがあると。そこで、その戦いの記録の映像をこっそり財団から盗んできた。資料としてな。では、これを見て今日はお開きにしましょうか。

[再生開始]


[大量のバッタが炎上し、炎の壁が形成されている。そこから逃れようと退却するバッタが大部分を占めているが、一部は火を飛び越えなお向かってくる。]

[向かってくるバッタが巨大カマキリの薙ぎ払いや強化カブトムシのスクリューアタック、改良カナブンの毒ガスなどで倒れてゆくが、同時に人類陣営の昆虫はバッタに捕食され数を減らしていく。]

D-1028: バタフラ=エナジー!ビートルビート!もう限界だ!戻れ!

D-1028: クソッ!このままだとみんなやられちまう……。後もう少しなのに……どうすれば……!

謎の声: 諦めないで!

タカオ: この声は……?

謎の声: どうか、絶対に勝つという意思を強く持って。このままだと全人類だけでなく、ムシを含めた全生物まで滅んでしまいます。

D-1028: そんな……動物や植物だけじゃなくてムシも……昆虫仲間同士じゃないのか……!

謎の声: いいえ、あれはもはや生物ではなく、一つの災厄と化しているのです。

D-1028: でも……でもどうしたら!このままだと俺たちだけじゃなく、支えてくれたみんなまで!

謎の声: 私が導きましょう。

[突如一点に光が集まり、現在まで確認されていない昆虫のような形態を取る。]

謎の声: さぁ、私に続いて。まずはこの状況を乗り切りましょう!

D-1028: な……バッタが次々に倒されていく……みんな!無事か!

[投入された昆虫は謎の光に助けられ、続投可能なレベルのダメージで留まっているように見える]

D-1028: よし、これなら……!

[D-1028が大きく息を吸う]

D-1028: みんな!よく頑張ってくれた! もうすぐで援軍が来る!相手側の戦力ももう少ない!後一息だ!

[昆虫たちはバッタの大群に勢いを増して反撃を開始する]

D-1028: それで……あんたは、いったい……?

謎の声: 私は"ムシの意思"。あなたたちをずっと見守っています。

謎の声: 私たちを、世界を守ってください、タカオ。


[再生停止]

結局謎の声はなんだったのでしょうか?俺の想像だが、人々が抱く対抗手段としての昆虫のイメージ、その具現化だったんじゃないかなと思う。このプロジェクトはいわゆる最後の希望だったんだ。虫に対抗するための虫、その開発の過程には力強い虫のイメージがあったに違いない。カマキリの攻撃とその動き!カブトムシの力強さと装甲の硬さ!少年の頃に聞いた昆虫最強伝説!実際の研究ではそれらを人間サイズにするのは現実的ではないというが、そこは超常の世界の人間だ、逆に希望ロマンを抱き続けられたのだ!昆虫が最強であって欲しい。敵を蹴散らすパワーが欲しい。そんな人々の願いが、希望が、イメージが!実際に顕現し、みんなを救ってくれた。そう俺は解釈している。そ、そうですか……でも結局、一時的に対処できただけで解決してないのだろう?え?見てて思ったんですけど、日本だけにしてもここからしか入ってこないわけじゃありませんよね?そもそもこの作戦以上にもっと効果的な作戦はあると思うんですけど。それは……それは?……まぁ、タカオにとって本当の戦いはこれからだ!ってやつだ。


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執筆者: Zatto13
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最終更新: 03 Jan 2023 15:26
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