筐体造りのSRATale(新人コン)

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「とりあえず、今日の現実改変オブジェクトへの対策はなめ腐っているとしか思えないぞ。」
私、ロバート・スクラントンはサイト-120で愚痴をこぼしていた。
「でもしょうがないじゃない、財団の現実改変への研究はほとんど進んでないんだから。」
妻のアナ・ラングは彼と同じ現実学者である。現実学者といってもこの現実の正体を研究する哲学者まがいの職などではなく、現実改変と名付けられた不可思議な事象を研究しているのである。
「でもそれって俺達がほとんど成果を出せていないってことだろ?」
「おーい、また研究対象が入ったぞ!」
助手(と言ってもほぼ同期なのだが)の声が響く。助手は何やら機械らしきものを持っている。
「おおなんだなんだ、また増えたか!」
「異常存在が増えるのは嬉しいことじゃないっていつも言ってるでしょうが!」
頭を叩かれかけたがギリギリで避けた。
「あーすまんすまん、で、そいつの異常性はなんだ?」
「何でも、周囲の人間に現実改変特性を付与するらしい、詳しくは報告書を読んどいてくれ。」
報告書を手渡される。
「これ、一つだけか?」
「いや、数個ある。ロッカールーム3に収容されてるから言ってくれたら持って来るぞ。」
「どのロッカールームだ?」
「低・中危険度異常物品収容ロッカーだ。」
「なら、早速だが一個持って来てくれ。あと道具箱も。」
「道具箱ならそこにあるわよ。」
と、そこの箱を指差される。
「ああすまん、道具箱はいいからとりあえず持って来てくれ。」
「おお。」
私は道具箱からいくつかの道具を取りだし、手際よく分解していった。
その中にあったのは、直径5cmほどの黒いボールのようなものであった。
「何かしら?」
アナは手を近づけた。
「やめろ、異常物品にうかつに触るべきじゃない。」
「あなたさっき何のためらいもなく異常物品分解してたじゃない。」
「ここが異常性の根源と見て間違いないな。とりあえずドライバーでつついてみるか。」
「そういうのっていわゆるDクラスがやるものじゃないの?」
「俺は出来るだけ至近距離で観察したいんだ。そういうのにDクラスは向いてない。」
「まあそうね。触って見ましょう。」
ドライバーで触れた瞬間ドライバーの先が消えた。
「こりゃポータルか。こんなところでポータルを見ることになるとはな。」
「こりゃポータルの研究してるサイトと連絡取ってみるのが早そうだな。最寄りのポータルの研究してるサイトってどこだ?」
「えっと……サイト-135かな」
「ちょっと連絡入れて見るか。」

三時間ほどして、サイト-135から研究員が来た。
「ナカヤマと言います。」
と言いながら名刺を渡された。「Riley Nakayama」と書かれている。
「では早速調査に移りますね。えーっと、こりゃ小さいですね、ドローン通すのは厳しそうかな」
「で、このポータルはどういうものだったんだ?」
「典型的なポータルですが、どうやら現実性が揺らいでいるようです。何らかの形で現実性の強度を測定できるものはありますか?」
「そりゃもちろん、だけど壊さないでくれよ、かなり高価なんだから」
「私は備品をそんな勝手に壊したりしませんよ」
「そりゃありがたい、で結果は?」
「ポータルの先の空間の現実性強度がかなり低くなってます。多分現実性を吸いとってるんでは、と」
それを聞いて私は気づいた。
「これはポンプだ!人間の現実性強度を増加させるかわりに別の空間の現実性強度を減少させるんだ!」
「っていうことは、これを逆に使えば空間の現実性強度を上げ下げできるんじゃ?」
「これは大仕事になりそうだな、やるぞ!」
「もちろん!」
そう言って私はあの機械とドライバーを手に研究室を出た。

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ページ情報

執筆者: mitsuki1729
文字数: 1896
リビジョン数: 26
批評コメント: 4

最終更新: 08 Jun 2020 05:28
最終コメント: 05 Jun 2020 04:20 by Nanigashi Sato

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