SCP下書き 『楔の先の楽園、あるいは雪辱の先の栄光』
アイテム番号: SCP-2XXX-JP |
Level 2/2XXX-JP |
オブジェクトクラス: Keter Safe |
Classified |
クレジット
タイトル: SCP-2XXX-JP – 楔の先の楽園、あるいは雪辱の先の栄光
著者: ©︎
Lychee
作成年: 2020
オーストラリア空軍機が撮影したSCP-2XXX-JP-A-1と見られる飛行物体
特別収容プロコトル
SCP-2XXX-JP実体群はアリススプリングス協定に基づき、東オーストラリア連邦北部管区の[編集済]郡に設置された監視サイト-6101に収容されます。SCP-2XXX-JPが規定の個体数を超えた場合、規定数以下の数に収まるように終了処分を行ってください。現在、SCP-2XXX-JPの交配による増加を防止するためSCP-2XXX-JP各個体は隔離室にて収容されます。
SCP-2XXX-JPの脱走を防止するため監視サイト-6101には駐屯部隊υ-9(“スペードの3”)を常時駐留させ、周囲2㎞四方を対戦車地雷と鉄条網、監視塔から構成される警戒線によって封鎖してください。
説明
SCP-2XXX-JPはエミュー(学名:Dromaius novaehollandiae・以後SCP-2XXX-JP-Aと呼称)・コアラ(学名:Phascolarctos cinereus・以後SCP-2XXX-JP-Bと呼称)の二種類の異常性を持つ生物から構成される実体群の総称です。SCP-2XXX-JP実体群の異常性は各型ごとにおよそ三つに分類できることが確認されていますが、SCP-2XXX-JPが有性生殖を行った場合、突然変異による全く新しい異常性が発現することも確認されています。以下はSCP-2XXX-JP実体群の各型についての概要を記した表です。
識別番号 |
概要 |
SCP-2XXX-JP-A-1 |
翼の骨格が変化し、飛行が可能になった個体。また、消化器官にも異常性が存在し、排泄物に爆発性を有することが確認されている他、唾液腺も変化しており凝固した状態の唾を生成可能なことが確認された。 |
SCP-2XXX-JP-A-2 |
分泌した汗などの排泄物を体表にて硬化させた個体。動きは鈍重ではあるが高い耐久性を示し、小口径銃弾や小型の刃物などの殺傷武器にもある程度の抵抗を示している。摂食性が変化しており、鉱物などを摂食できるように消化管などが変化している。 |
SCP-2XXX-JP-A-3 |
個体群の統率者として知能の著しい向上が見られる個体。SCP-2XXX-JP-A-1及び2に比べると確認されている数は少数であるものの、翼によるハンドサインや鳴き声によってほぼ完全に個体群を統率することが可能であり、危険度は最も高いと推測される。 |
識別番号 |
概要 |
SCP-2XXX-JP-B-1 |
腹部を撥水性の素材に変化及び体内に浮袋を生成することによって水面を滑走することが可能になった個体。他のSCP-2XXX-JP-B個体を背中に乗せて海上を滑走する姿が見られるため、SCP-2XXX-JP-B個体群における"輸送役"を担っていると考えられる。 |
SCP-2XXX-JP-B-2 |
現実改変特性を持ち自らの姿を"悪魔"のように変化させる個体。この現実改変は人間に対する効果も存在し、対処には対現実改変装備で武装した機動部隊が当たる。 |
SCP-2XXX-JP-B-3 |
鉤爪が発達し地下への潜航が可能になった個体。SCP-XXX-JP実体群における工兵部隊と目されている。 |
追記:上記の全ての個体に生殖器官異常が存在し、本来不可能である単性生殖が可能であることが確認されている。
SCP-2XXX-JPは少なくとも199█年にはオーストラリア連邦ノーザンテリトリー州に存在する███国立公園内のGoI-610A("絶えゆくものの楯")が所有する研究施設内で飼育されていたことが判明しています。
SCP-2XXX-JPはインシデント・ワルキューレによって財団に認知され、オーストラリア国内に収容されている他のオブジェクトも含めた極めて重大な収容違反を引き起こしましたが、財団・世界オカルト連合・オーストラリア政府・GoI-610Aの四者によって一時的に鎮圧された後に締結されたアリススプリングス協定によって財団の収容下に入りました。
補遺-2XXX-JP-1 > インシデント・ワルキューレ
インシデント・ワルキューレは2003年11月1日~12月7日に掛けてオーストラリア連邦全土で発生した、GoI-610Aを始めとする要注意団体によって引き起こされたSCP-2XXX-JP実体群による国内騒乱に与えられた通称です。これは上記のアリススプリングス協定締結団体内での名称であり、一般には"第二次エミュー戦争"として認知されていることを留意してください。
インシデント・ワルキューレの発端となったSCP-2XXX-JP実体群によるオーストラリア中央部および東部での動乱は既に鎮圧されましたが、それに伴い発生したオーストラリア支部所管オブジェクト群の収容違反は現在対処中です。担当者は財団機動部隊及び世界オカルト連合排撃班、オーストラリア国防軍との連携の上で可及的速やかな事態の鎮静化に当たって下さい。
補遺-2XXX-JP-2 > GoI-610A概要
要注意団体報告
財団記録部門作成
GoI-610A ("絶えゆくものの楯")
活動状況: 活動中
脅威レベル: ● 黄
概要: GoI-610Aはオーストラリアを中心に活動する、絶滅危惧種の保護及び絶滅種の復活を目的とする異常環境保護団体です。現在確認されているGoI-610A構成員の中には過去にウィルソンズ・ワイルドライフ・ソリューションに所属していた形跡が認められており、両団体には少なからず関係があるとみられています。
GoI-610Aの思想は反人間至上主義及び急進派環境主義に基づいており、目的のためなら武力を用いた行動を辞さない姿勢を取ることで知られています。設立以降確認されているだけで██件の人為的超常災害及びテロ行為を各国で引き起こしており、本拠地があると考えられているオーストラリア政府およびその同盟国からは『特定過激派環境保護団体』として反政府テロ組織指定を受けていました。
GoI-610A構成員は生体技術者や生物学者、環境学者などからなり、その殆どが異常性を付与する技術や局地的な天候を改変する事が出来る異常性を持ち、その技術及び改変能力を使用して各地の自然開発運動に対する妨害活動や異常性を持った動物の作成を行っています。
補遺-2XXX-JP-3 > 初動
インシデント・ワルキューレは2003年11月1日の午前11時前後に開始されたと推測されています。以下はインシデント・ワルキューレ開始直後に記録されたGoI-610A研究施設から4㎞地点に存在するオーストラリア国防軍国立公園監視所とノーザンテリトリー州司令部との音声記録です。
Record 2003/11/01 - 348712
オーストラリア国防軍███国立公園監視隊による通信記録
司令部管制: こちら北部準州司令部、███国立公園監視隊どうぞ。
監視隊員: こちら監視隊、ノーザンテリトリー州司令部に増援を至急要請する!
司令部管制 落ち着いてください。何があったのか簡潔に報告を。
監視隊員: エミューが……エミューが飛んでやがる。こちらに向かってきてる、至急応援を!
司令部管制: 何ですって?冗談はよしてください。
監視隊員: 冗談じゃない!今もこちらに―
[銃声のような音が複数回響き、通信が途絶]
通信が途絶する寸前に送られてきた映像記録から北部準州司令部は███国立公園監視隊の報告に一定の信憑性があると判断しキャンベラにある参謀本部に上申しました。
ノーザンテリトリー州司令部からの報告後、一般市民や周辺の軍部隊から異常性を有した生物群の大規模な東進が開始されているという通報及び報告が相次いだため、オーストラリア国防軍参謀本部は直ちにノーザンテリトリー州及びサウスウェールズ州駐留部隊に治安出動命令を発令すると共に財団及び世界オカルト連合と会談を行いました。
Record 2003/11/01 - 112432
財団・世界オカルト連合・オーストラリア国防軍による会談
メンバー:
・ 財団オーストラリア支部統轄監査官 リーナ・グローブナー
・ 世界オカルト連合渉外部門外交官 ササンガ・ミロレス
・ オーストラリア国防軍異常存在対策集団司令官・空軍中将 マーク・ヴィンストン
[記録開始]
リーナ: お呼びいただき感謝します、マーク中将。それで、どんな状況ですか?
マーク: 最悪の一歩手前といったところです。現在ノーザンテリトリー州及びサウスウェールズ州からありったけの部隊を投入して対応していますが、後退を余儀なくされています。
ササンガ: 待ってください、現在移動中の異常存在は軍事部隊なのか?
マーク: ええ。正確に言えば武装したエミューとコアラです。それも夥しい数の。
リーナ: エミューとコアラ、ですか?それは私たちの管轄ではないですね。それとも1世紀前の仇討に我々も参加しろとおっしゃられるのですか?
マーク: ただのエミューとコアラなら良かったんですがね。いわゆる異常性を持ったエミューとコアラですよ。
ササンガ: なるほど、それなら我々の出る幕だ。それで、そのデータは送っていただけるんですか?
マーク: 協力していただけるというならばすぐにでも手配させていただきましょう。
リーナ: 具体的に私たちは何をすれば?
マーク: 何しろ我々国防軍には何よりも異常存在との戦闘ノウハウが不足しているわけで。人を相手にするより心理的な抵抗感がないことはメリットですが、無知はそのメリットを上回るデメリットです。
ササンガ: 我々の知識が必要、と。
マーク: ええ。あなた方は我々の数倍、いや数十倍は賢い。駒が必要なら我々が用意します、あなた方には彼らを導いてやって欲しい。人類をこの大陸から絶やさないためにも。
リーナ: ……いいでしょう。私たちは今のところ利害は一致しています。上の判断を待たない限り確約は出来ないですが、最善を尽くすことは約束しましょう。
ササンガ: 私も同意見です。ポーランドのような事態は防がなければならない。
マーク: 納得いただけたようで何よりです。では私は上との調整がありますのでここらで失礼します。色良い返事をいただけることを期待しておきますよ。
[記録終了]
以下はインシデント・ワルキューレ開始直後の61管区内財団施設の通信状況の記録です。中央部を中心とする同時多発的攻撃に対し北部準州・タスマニア州・ニューサウスウェールズ州・南オーストラリア州の四管区に所在する財団施設のほぼ全施設が通信不能に陥りました。
機動部隊υ-66("ドメスティッカーズ")からの報告
ACT管区: 全施設健在 ●
東部オーストラリア機動部隊司令部: 健在 ●
西部オーストラリア機動部隊司令部: 健在 ●
ニューサウスウェールズ州管区: 全施設健在 ●
タスマニア州管区: 地下施設を除くほぼ全施設連絡が途絶 ●
クイーンズランド州管区: 地下施設を除くほぼ全施設との連絡が途絶 ●
南オーストラリア州管区: 全施設との連絡が途絶 ●
ノーザンテリトリー州管区: 全施設との連絡が途絶 ●
三者会談後、財団オーストラリア支部及びGOCは正式にオーストラリア政府の支援を決定。11月2日未明には財団・GOC・国防軍による非公式の三者合同対策司令部が設置され、財団エージェント及びGOC排撃班要員が国防軍に派遣されて対異常存在戦闘の指導に当たりました。
その間も国防軍による異常生物群に対する防衛戦は継続されていましたが、異常生物群の極めて強力な補給線及び劣悪なインフラストラクチャーを危惧した合同対策司令部は戦線を主要都市が集中する東部沿岸と中央の砂漠地帯を隔絶するグレートディバイディング山脈まで下げ持久戦闘を実施、戦略兵器の集中投入で敵攻勢を擱座する作戦計画を作成。11月4日までに防衛線の構築を完成し、7日まで民間人の避難誘導を実施しました。
Record 2003/11/06 - 238925
機動部隊σ-11("イカロスの翼")による記録
メンバー:
・ 機動部隊σ-11管制司令部
・ σ11-アルファ[Rhino-01]
・ σ11-ベータ[Rhino-02]
[機動部隊σ-11はF/A-18E/F戦闘攻撃機2機で異常生物群との戦闘地域に飛行中]
[17:25] Rhino-01より管制。本機は目標空域へ飛行中、現在航路上に飛行実体は確認できない。送れ。
[17:26] こちら管制。各機はそのまま航行を継続せよ。
[17:34] Rhino-01より管制。目標空域に到着した。指示を仰ぐ。どうぞ。
[17:34] 当初の作戦通り偵察任務を実施せよ。先制攻撃はこれを許可しないが、危急の被害が迫った場合は例外とする。送れ。
[17:35] Rhino-01了解。これより作戦行動を開始する。
[17:38] Rhino-02よりRhino-01、3時方向に複数の飛行実体を確認。指示を仰ぐ。
[17:38] 司令部は先制攻撃を許可していない。偵察任務を優先せよ。
[17:39] 了解。
補遺-2XXX-JP-3 > 対応体制の構築
防衛線の構築後の11月8日にオーストラリア国防軍参謀本部は東部沿岸部に駐留する全部隊の無期限の防衛出動及びオーストラリア全土の戒厳令を議会及び政府に要求しましたが、議会はこの要求を緊急議会にて反対多数で否決。これに対し、国防軍はオーストラリア総督及びイギリス政府の承認の下オーストラリア特殊空挺連隊及びコマンド連隊を動員して議会及び政府機関を攻撃しこれを占拠。シドニー及びメルボルンでも同様に国防軍部隊によって市街が占拠され、イギリス女王の承認下でウィンストン陸軍大将を首班とする臨時軍政府が成立し、全土の戒厳令及び全部隊の防衛出動命令を発動しました。財団及び世界オカルト連合は戦闘には直接関与しませんでしたが、機動部隊Ι-10("ポリ公")が計画立案及び外交工作に関与しています。
クーデター後、国防軍異常存在対策集団に対して国防軍全部隊の指揮権が移譲され、財団及び世界オカルト連合との間で正式に三者合同司令部が発足。司令部最高司令官には異常存在対策集団司令官のマーク中将が就任し、異常生物群の特徴特定及び対策兵器の国防軍への配備が実施されました。財団はO5評議会の認可の下対象の異常生物群を暫定的にSCP-2XXX-JP実体群と命名。国防軍から提供された情報及び機動部隊σ-11などの偵察報告などから各型の分類を実施し暫定的な対策プロコトルを設定しました。
Record 2003/11/08 - 238925
国防軍異常存在対策集団司令官による演説
親愛なるオーストラリア人民諸君、私は国防軍異常存在対策集団のマークだ。諸君らは今困惑の渦の中にいることだろう。何故我々がクーデターを起こしたのか、いや、それ以前に今この国で起きている異常な現象について今まで我々は沈黙し続けてきた。かつて先人が敗れた鳥が、翼を得て我々に挑戦している。我々が保護する存在だった獣が、我々に牙を剥いている。かつての我々であれば俄かには信じがたかったことだろう。あるいは宗教的な逃避をしていたかもしれない。
しかし、たったの5年前、我々を包んでいた霧は暴かれた。残念ながらもはや我々にはこれを神の怒りだの最後の審判だのと言い逃れをすることは出来ない。我々が……いや人類がこの地で歩んできた歴史にここで幕を閉じさせないためにも、我々は武器を取らなければならないのだ。幸い我々は孤独ではない、今まで霧を閉ざしてきた賢者たちは、今や公然たる我々の味方だ。
諸君、恐れるなかれ。人類は幾度も危機に立たされたが、その度に乗り越えてきた。それは霧が暴かれてからも変わらない。アメリカはマンハッタンの危機に打ち勝った、あのポーランドでさえ自らの未来を切り開いたんだ。偉大なる大英帝国の一員足る我らに成せぬはずがない。全てが終わって笑えるか否かは諸君らの判断に委ねられた。政治家たちは戦争責任を嫌って腰を抜かしたが、我々は違う。最後の一兵となろうとも最後まで戦う覚悟を決めた。後は諸君らが我々を信じてくれるかだ。
偉大なる女王とオーストラリアに栄光の道が開かれんことを。諸君が正しい判断をしてくれることを願う。
クーデター後、イギリス政府はイギリス連邦軍及び軍事顧問団の派遣を申し出ました。ウィンストン軍事政権はこれを一時受諾しましたが、軍部内の介入反対派や財団の反対によって方針を転換し、軍部隊の派兵を辞退した上で軍需物資の援助のみという条件で妥協しました。
Record 2003/11/06 - 238925
オーストラリア支部統轄監査官 リーナ・グローブナーによる記録
メンバー:
・ オーストラリア支部統轄監査官 リーナ・グローブナー
・ 不明
リーナ: あぁ、君かい。根回しは済ませておいたよ。何とかイギリス軍の派遣要請は阻止出来たよ。
不明: 感謝する。こっちも評議会の連中を説得している途中だ。うまくいけば一週間以内にそっちに増援を送れる。
リーナ いや、こっちこそ感謝するよ。ボクたちも一杯一杯だからね。規模は小さいしろくな地上戦力はいないしで国防軍に借りばかり作って困ってたよ。
不明: 正直イギリスが介入すると聞いたときは驚いた。
リーナ: それはこっちも一緒さ。どうやら支部長と国防軍の一部がけしかけたみたいだけど、焦ったよ。君たち本部、そして合衆国としてはイギリスに介入されるのはマズそうだし早めに手を打っておいて正解だったみたいだね。
不明: 察しが良くて助かる。どうやら米軍にとってイギリス軍がオーストラリアに乗り込んでくるのは少々困るらしくてな。合衆国の意に沿うことを財団がやれば、その分合衆国からの支援が手厚くなるってわけだ。
リーナ: 私はそこらの政治的な事情について特に興味はないけど、程々にとだけ言っておくよ。今回は仕方なく裏工作を使ったけど、こんなのは性分に合わないんだ。
不明: 忠告はありがたくいただいておくよ。ともあれよくやってくれた。本部の人間も満足している。後は……
リーナ: 分かってる。この戦争を終わらせてくれ、でしょ?言われなくても元よりそのつもりさ。これに負けたら人類の歴史ごと私の首も飛ぶんでね。全力で当たらせてもらうよ。その点でも、これからも頼りにしてるよ、ジェイソン
不明: そりゃどうも。そろそろ淑女はお眠りなさる時間ですよ、お嬢さん。良い夢を。
リーナ: ……余計なお世話だよ。
[記録終了]
追記: 本記録は別事案で回収されたリーナ統轄監査官の携帯機器から復元された記録です。本案件によりリーナ統轄監査官はオーストラリア支部より越権行為及び財団に対する私的背信行為の疑惑を理由に二ヶ月の謹慎を命じられましたが、倫理委員会の裁定によって撤回されました。
補遺-2XXX-JP-4 > 攻勢準備
Record 2003/11/11- 112432
三者合同対策司令部での記録
メンバー:
・ 情報担当臨時統轄官 リーナ・グローブナー
・ 臨時特命連絡官 ジャック・ブライト
・ 情報担当臨時統轄官補佐 リーカス・キール
・ 機動部隊管轄官 シャーリー・ムルシア
リーカス: 統轄官、本部からジャック・ブライト博士が到着なさいました。
リーナ: ブライト博士?あの生物学の権威がわざわざこんな地方まで出張ってきたのかい?
リーカス: ええ。本部はこの案件を相当重要視しているらしいですね。博士は2年前のマンハッタン・クライシスでの対応経験、そして生物学的見地から抜擢されたそうです。
リーナ: ……分かった。すぐに応対に向かうよ。
[リーナらは応対用の大広間に向かう。既にブライト博士は到着しており、オーストラリア支部の職員に]
ブライト: 初めまして、オーストラリアの愉快な同志諸君。私はアメリカの本部からここに派遣されたジャック・ブライトだ。 この事案が解決するまでここで君たちと寝食を共にする予定だ。どうぞよろしく。
リーナ: 初めましてドクターブライト。オーストラリア支部はあなたを歓迎しますよ。
ブライト: この可憐だが場違いな少女は誰だい?オーストラリアの支部は秘密施設内に無関係の部外者を入れるほど平和な毎日を過ごしてるのかい?
リーナ: 場違いとは心外ですね、ドクターブライト。私の名前はリーナ・グローブナー、オーストラリア支部統轄監査官で現在は情報担当臨時統轄官を拝命しています。以後お見知り置きを。
ブライト: リーナ・グローブナー……あぁ、君が例の最年少管理官か。オーストラリア支部にいるとは思わなかった、これは失礼。まさかここまでちんちくりんだとは思わなくてね。
リーナ: ちんちくりんと言わないでください。成長期です。
ブライト: おっと失礼。……それで、俺は何をすればいい?上も無能じゃない、そこまで暇でもない身をわざわざオーストラリアくんだりまで運んできたんだからそれなりの役目は与えられるものだと予想しているが。
リーナ: あなたにやっていただきたいのは、現在この騒動を引き起こしてるオブジェクトの異常性の究明と、現地職員への教導、そして報道管制です。
ブライト: また報道官かね。もう2年前でこりごりなんだが、現場の偉いさんが言うなら謹んで拝命しなければいけないな。
リーナ: 報道官はおまけです。本命は前者二つなわけで。
ブライト: オッケー分かった。俺がここで何をすべきかは理解したよ。その上で一つ質問していいか?
リーナ: 答えられる範囲なら。
ブライト: そもそも何故この案件に我々が介入しているんだ?有害鳥獣の駆除なら軍の役目だし、実際君たちは実働部隊の多くを国防軍に頼っているらしいじゃないか。
リーナ: ごもっともな意見です。確かに我々支部の中でも反対意見は当初ありました。我々の仕事は国防軍が鎮圧した後始末であって駆除ではないという声も多かったです。しかしそうも言ってられない状況になったんですよ。
ブライト: と、言うと?
リーナ: 我々オーストラリア支部の収容サイトは、収容違反の際の隠蔽性や脱走したオブジェクトの捜査が容易なことから多くは中央部の砂漠地帯に設けられています。しかし、その殆どが中央部にあったが故にこの動乱の初期の段階で音信不通になるか壊滅しました。収容していたオブジェクトの状態は絶望的でしょう。
ブライト: つまり、国防軍だけにこれを任せると例の動物を追う途中で脱走したオブジェクトと会敵し、最悪の事態を起こしかねないという訳か。
リーナ: 理解していただくのが早くて助かります。
ブライト: 例の生物のサンプルは?
**
補遺-2XXX-JP-5 > GoI-610Aとの交渉
11月11日未明、三者合同対策司令部に対しGoI-610Aから交渉を求める連絡が入りました。財団及びGOCは上位機関に判断をゆだねた上でこれに応じ、一時的に休戦協定を締結しました。
Record 2003/11/11- 112432
GoI-610Aとの通信記録
メンバー:
・ 三者合同対策司令部渉外課主任 オーサリー・クロノフ
・ 情報担当臨時統轄官 リーナ・グローブナー
・ GoI-610A戦闘部隊指揮官 マリー・スミス
[記録開始]
オーサリー: はい、こちら合同司令部渉外課・財団オーストラリア支部連絡官のオーサリーだ。
マリー: SoEのマリーというものだ。司令官と話をさせてくれ。
オーサリー: SoEだと?少々待ってくれ。
[電話を切り替え、オーサリー連絡官がリーナ統轄監査官に合図を送る。リーナ統轄監査官は頷き、受話器を取る]
リーナ: どうも初めまして。財団オーストラリア支部統轄監査官のリーナです。それで、本日の御用件は?
マリー: あんたが財団の責任者か。まずは一つ言わないといけないといけないことがある。あの空飛ぶエミューたちを作ったのは俺たちだ。そいつに関しては謝罪しよう。管理がまずかった。
リーナ: やっぱりあなた方だったんですね。管理がまずかったと反省する前に早くエミューやコアラの軍隊を何とかしてください。こっちは山籠もりして戦ってるんです。それとも後始末を全部押し付けて逃げようっていうつもりじゃないでしょうね。
マリー: 残念ながら今の我々にはどうしようも出来ない。 何せ我々の管轄下にないんでね。今彼らを支配下に置いてるのはカオス・インサージェンシー、君たちの宿敵だ。
リーナ: 何ですって?
マリー: 君たちは知らないだろうが、我々の研究施設も最近彼らの襲撃を受けていてね。その中で奪われたのが例のエミューやらコアラやらを研究していた施設だよ。もちろん、我々もただ手をこまねいて見ていただけじゃない。行動を起こす前にインシデントは始まってしまったが。
リーナ: つまりこれはあなた方ではなくカオスの責任だと。だから自分たちに非はないと、そうおっしゃるおつもりですか?
マリー: そこまでは言わない。無論元凶になったのが我々だという事実に揺らぎはない。さっきも言った通り今の我々には動物をコントロールすることは出来ない。だがいくらか君たちを手助けすることは出来る。
リーナ: どういう意味ですか。
マリー: 取引をしようということだ。我々は施設の場所を知っているが、そこを奪還できる戦力はない。もし君たちが我々と協力してくれるのなら、先導役は努めよう。交換条件はたった一つ、この戦いが終わってから、例のエミューやコアラを数頭ばかし生き残らせたうえで安全な場所に収容してくれということだ。君たちの十八番だし利害は一致するはずじゃないのかね?GOCもこの戦いが終わるなら文句も言わないはずだと思うが。
リーナ: ……もし取引に応じないと言ったら?私たちが独自で施設を探し出せる可能性もゼロではありません。
マリー: その時はその時だ。自分でいうのもなんだが施設は相当巧妙に隠匿したし、それに連中がどういじくってるか分かったもんじゃない。施設探しに手をこまねいているうちに弾切れなんて事態は君たちも嫌なはずだ。
リーナ: それは確かに一理ありますが、どうやってそれを裏付ければいいんですか?これは私の主観込みですが、そっちの話が百歩譲って半分本当だったとしてもカオスと結託して私たちを罠に嵌めようとしか思えないですね。
マリー: そう思われるのも仕方ないか。ダーウィンの軍部隊にでも連絡を取ってくれ。我々は今そこで市民を守ってる。
[リーナ統轄監査官は一旦マイクをオフにし、部下に通話の逆探知を行うように指示する]
リーナ: 市民を守ってる?人間を敵視するあなた方にしては随分と殊勝な行動をとってるじゃないですか。
マリー: 我々は人間を絶滅させたいわけではないのでね。それに私もオーストラリアの人間だ。祖国の危機には思想は関係ないのだよ。
リーナ: そうですか。それは高尚な考えをお持ちですね。
[逆探知を行っていた部下がリーナ統轄監査官に地図を示す。探知地点は確かにダーウィンを示していた]
リーナ: ……少なくともあなたがダーウィンがいることは確認できました。しかしそれだけでは信用に値しません。もっと確かな証拠を示さなければ私たちが交渉のテーブルに着くことはないでしょう。3時間後にまた連絡します。それまでに私たちを納得させるだけの証拠を用意しておくことですね。
マリー: それなら3時間も待つ必要はない。今君たちのところに決定的な資料を送ろう。では、また折り返し電話するよ。
[記録終了]
追記: 通信後、"マリー・スミス"を名乗る人物により三者合同対策司令部に映像ファイルが送付されました。
Record GoI-610A-1
GoI-610A研究施設内での記録と推測される映像
[前略]
[薄暗い廊下と思われる空間が映っている。連続して複数の発砲音が響き、GoI-610Aの戦闘員と見られる男が立て続けに倒れる。男たちは必死の抵抗を試みるが、すぐにバラクラバを付けた戦闘員に制圧される。バラクラバを付けた戦闘員の肩にはカオス・インサージェンシーの紋章が縫い付けられていた]
CI戦闘員A: A班よりCP。対象施設の制圧に成功した。指示を仰ぐ。
[無線で交信しているらしき様子が見受けられる]
CI戦闘員A: フェイズ2に移行せよ、との仰せだ。
CI戦闘員B: 了解。状況を開始する。各員は施設復旧を急げ。
[監視カメラに気づいたカオス・インサージェンシー戦闘員がカメラに銃を向け、発砲。それとほぼ同時に映像が終了]
O5評議会提言概要
提言: GoI-610Aとの交渉に関する第1回投票 — O5-13
評議会投票概要:
是 |
非 |
棄権 |
O5-01 |
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O5-02 |
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O5-03 |
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O5-04 |
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O5-05 |
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O5-06 |
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O5-07 |
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O5-08 |
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O5-09 |
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O5-10 |
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O5-11 |
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O5-12 |
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O5-13 |
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承認。GoI-610Aから供された情報の信憑性が完全であるとは言いがたいものの、現状GoI-610Aとの連携による早期解決の他有効な手立てが存在しない上、彼らが提示してきた交換条件は我々の目的と一致する。現地で対応に当たる各員はGoI-610A及び世界オカルト連合、オーストラリア国防軍と連携の上動乱の可及的早急な鎮圧に奮励努力せよ。
-O5-13
補遺-2XXX-JP-6 > 反攻作戦
GoI-610との協定締結及び第二戦線の構築によってSCP-2XXX-JP実体群の後方補給線の破壊準備が完了したと判断した財団は11月11日10時段階で世界オカルト連合及びオーストラリア国防軍に反攻作戦を提案しました。これが受理され、対SCP-2XXX-JP実体群反攻作戦『"コスモスの楯"作戦』が発動されました。本作戦は4フェイズによって構成されます。
・フェイズ1: グレートディバイディング防衛線北部での局所攻勢による敵攻勢線の寸断
・フェイズ2: 臨時合同部隊θ-23による後方攪乱及びGoI-610A研究施設の破壊もしくは奪還
・フェイズ3: 中南部戦区部隊による寸断した攻勢線の突破及びSCP-2XXX-JP実体群の各個包囲及び撃滅
・フェイズ4: SCP-2XXX-JP実体群の追撃
主作戦目標であるGoI-610A研究施設の奪取もしくは破壊のために財団機動部隊ψ-4("マスターキー")及び機動部隊Ν-6("スローンクラッシャーズ")、世界オカルト連合排撃班8990("Wolfpack")及びGoI-610A戦闘部隊から構成される臨時合同部隊θ-23("ファイナル・アンサー")が編成されました。施設内に展開していると考えられるカオス・インサージェンシー主力部隊及び脱走オブジェクト群との交戦を想定し、同部隊には奇跡論的携行兵器が配備され、先遣隊として国防軍から空挺操作兵中隊が提供されました。
参加部隊: σ-11("イカロスの翼")・θ-20("ブリタニアの怒り")・δ-12("ゲレンデの守り手")・Ω-13("アヴェンジャーズ")・Ν-7 ("下される鉄槌")他多数の財団機動部隊・世界オカルト連合排撃班集団・オーストラリア国防軍第二混成師団及び第七戦車旅団、第一航空戦隊、第二航空戦隊、第一空母打撃群
作戦目的: グレートディバイディング防衛線攻略を図るSCP-2XXX-JP実体群の阻止及び戦力の撃滅/北部戦区における航空優勢の確保/敵攻勢線の浸透突破による連絡線切断並びにSCP-2XXX-JP実体群中央集団の包囲
SCP-2XXX-JP実体群を追撃する機動部隊Ν-7の機甲中隊
作戦推移:
11月12日午前4時: 三者合同対策司令部により北部戦区方面集団に攻撃命令を発令。これに伴い首都防空を担当していた機動部隊σ-11及びδ-12は北部戦区に移動し、世界オカルト連合排撃班は大幅な増強を実施。6時までに国防軍を主力とする地上部隊の攻勢準備が完了。
11月12日午前8時: 国防軍偵察機部隊がSCP-2XXX-JP実体群を偵察。途中SCP-2XXX-JP-A-1群に襲撃されるも護衛の戦闘航空団によってこれを撃退。偵察隊によって北部戦区正面のSCP-2XXX-JP実体群は合計20万体以上に上ると報告がなされる。
11月12日午前9時: 北部戦区方面集団所属の砲兵部隊及び誘導弾部隊によって攻勢準備砲撃を実施。焼夷砲弾及び奇跡論的弾道弾を中心とする1時間の砲撃によって戦闘正面に当たるSCP-2XXX-JP-A群の一時的無力化に成功。
11月12日午前9時半: 財団航空部隊・世界オカルト連合上空排撃班・国防軍航空隊の先遣隊が出撃。SCP-2XXX-JP-A-1群約3000体の迎撃に遭うものの先遣隊はこれを誘導して制空域内に誘引。待機していた高射砲連隊を始めとする対空砲部隊による対空砲火によってSCP-2XXX-JP-A-1群の殲滅に成功。
11月12日午前10時: 攻勢準備砲撃の完了を待って国防軍第二混成師団及び9個の大隊規模機動部隊及びGOC排撃班からなる主攻部隊(オ号軍団)と、第七戦車旅団及び機動部隊Ν-7からなるコマンド部隊(ア号支隊)の二部隊に編制された北部戦区地上部隊が進軍を開始。
11月12日午後1時: スターテンリバー国立公園付近でア号支隊とSCP-2XXX-JP-A-2を主力とするSCP-2XXX-JP実体群(推定一個師団3万体規模)が交戦。ただし攻勢準備砲撃によって同集団は負傷及び戦闘能力を喪失した敗残兵多数を抱えており、奇跡論的兵器及び大口径重火器・装甲車両で武装したア号支隊はこれを包囲殲滅し橋頭保の確保に成功。
11月12日午後2時: グレートディバイディング山脈を越えた機械化歩兵及び空挺部隊を中心とするオ号軍団先遣部隊がSCP-2XXX-JP-B-1を主力とするSCP-2XXX-JP実体群(推定二個旅団2万体規模)と交戦。当初平野での戦闘においてSCP-2XXX-JP実体群ゲリラ部隊による強襲によって戦線は膠着。
11月12日午後4時: 制空域内での対空砲火及び戦闘機部隊での掃討によって北部区域からSCP-2XXX-JP-A‐1群が一時的に消滅。財団航空部隊・世界オカルト連合上空排撃班・国防軍第一・第二航空戦隊がオ号軍団救援に急行しSCP-2XXX-JP実体群を航空攻撃。これによって膠着状態であった戦線がオ号軍団側に優勢となり、SCP-2XXX-JP実体群は潰走。
11月12日午後7時: 当初の作戦目標をほぼ達成し、ア号支隊がSCP-2XXX-JP実体群中央集団の包囲に成功。オ号集団は敵攻勢線の寸断を完遂し、北部戦区正面のSCP-2XXX-JP実体群は戦力の6割を失陥し後退。
参加部隊: 臨時合同部隊θ-23("ファイナル・アンサー")・オーストラリア国防軍第二海兵連隊、空挺操作兵中隊・第三特別戦闘航空団
作戦目的: 主戦線後方への上陸による敵戦力の分散及び攪乱/GoI-610戦闘部隊との合流/GoI-610研究施設の奪還もしくは破壊
作戦推移:
11月13日午前4時: 三者合同対策司令部からノーザンテリトリー上陸部隊の編制命令が発令。
11月13日午前6時: 編制が完了。国防軍艦艇『D-38 HMAS Perth』を旗艦とする上陸部隊輸送艦隊がメルボルンを出港。
11月13日午前8時: 輸送艦隊が補給地であるオーストラリア委任統治領東ニューギニアのポートモレスビー港に寄港し、燃料弾薬及び食糧を満載した後出港。同時に上空直掩隊として国防軍第三航空戦隊がポートモレスビー飛行基地を出撃。
11月13日午前8時半: SCP-2XXX-JP-A-1群が輸送艦隊に対し空襲を実施。第二海兵連隊の二個中隊を搭乗させた輸送艦1隻の推進機関が破壊され反転を余儀なくされるも、第三特別戦闘航空団の上空掩護及び艦隊防空システムによってこれを撃退。作戦司令部は作戦続行を指示。
11月13日午前9時半: 上陸部隊がノーザンテリトリーへの上陸を完了。輸送艦隊は上陸部隊の要請に応じてミサイルによる援護射撃を行うために待機。
11月13日午前10時: SCP-2XXX-JP実体群(推定一個連隊約2000体)と上陸部隊が交戦。
11月13日午後4時: 上陸部隊とGoI-610A戦闘部隊が合流。GoI-610A戦闘部隊の先導を受けつつ上陸部隊は███国立公園へ急行。
11月13日午後8時: 第三航空戦隊所属のF-15AU戦闘爆撃機がオーストラリア政府許可の下███国立公園地下に隠匿されたGoI-610A研究施設をGBU-28誘導貫通爆弾で爆撃。
11月13日午後11時: 施設内に突入した臨時合同部隊θ-23が内部を制圧。
我々が犠牲になる事で人類が前へ進めるのなら、我々は喜んで未来への片道切符となろう
臨時合同部隊θ-23部隊長の残したメモより
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