ウマル=アル=カフタニ、あるいはビン=ラディンと呼ばれた男

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 2022年6月、アラブ首長国連邦・アブダビ。異常性が暴かれてもなお豊富なオイルマネーを元手に世界でも有数の発展を遂げるこの都市に、ある男が降り立った。

 男の名はウマル=アル=カフタニ。あるいはかつての彼を知る人はこう呼ぶ。ビン=ラディン、と。


「お待ちしていました。こちらです、将軍アミール

 もはやイスラム世界を外敵から守る聖戦士ではなく、異教徒たちの組織の駒として走り回る身となり果てた我が身。それでもなお私をその称号で呼ぶ古くからの部下に私は苦笑した。

「」

「境界線イニシアチブから派遣された渉外担当官のウマル=アル=カフタニだ。イスラム・アーティファクト開発事務局との交渉のために来た、通行許可を求める」

 ビルを警備していた兵士は手渡した身分証と命令書を一瞥するとそれを私に返し、「行け」とジェスチャーで示す。私は軽く一礼をし、部下を連れたままビルの中を進んだ。

「しかしアミール……本当によろしかったのですか?」

「致し方あるまい。今の私はもはや人々を率いる立場にないのだ。上にとって私はそれなりに使い勝手がよく、そして死んでもそこまで困らない都合のいい駒に過ぎんのだろうからな」

 私は自嘲を込めてそう嘯く。まだ境界線イニシアチブこの組織に加わった頃はよかった。アフガンでの戦闘経験を買われ、かつてからの子飼いの部下たちと共に戦闘部門に配属された私は異教徒たちと関わることを最低限にし、ひたすら戦闘に従事した。上層部は私の来歴を知っていたのか私のことを煙たがっていたが、私が率いる部隊が戦火を挙げる限り何も言われなかった。

「あの時マンハッタンなぞに行かなければよかったと、今でも後悔しているよ」

 上からの命令でアメリカに飛ぶことになった時は本気で断ろうかと一晩考えたものだ、と私は当時を思い出し再びため息を吐く。結局アメリカに渡りマンハッタンに渡った私を待っていたのは大量の悪魔と正常性維持機関の連中だった。結局難なく任務自体は成功したのだが、その際に正常性維持機関の連中とうまく連携が取れたと判断したらしい上は私を戦闘部門から渉外部門へ異動させた。それが悪夢のような日々の始まりだった……

「だが今はそんなことを気にするヒマはないようだ」

 指定された部屋のドアを開け、私は中にいる人物を見据える。

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