改稿 虫たちのあそび (現題)

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SCP-592-JP-aを作り終えたSCP-592-JP

アイテム番号: SCP-592-JP

オブジェクトクラス: Euclid

特別収容プロトコル: SCP-592-JPが発見された場合は、巣及び周囲の昆虫ごとSCP-592-JPを回収して下さい。回収された個体群はサイト-8128の昆虫飼育エリアにて、同一空間内で飼育して下さい。

追記: 今後新たにSCP-592-JPを回収する場合は、周囲の昆虫も合わせて回収、飼育して下さい。

説明: SCP-592-JPは██市に生息する、作成する巣(SCP-592-JP-a)に異常性を持つジョロウグモ(Nephila clavata)です。外見に異常な点は見られませんが、脚力が通常種と比べて高く、また昆虫類ではなく植物の胞子や種子を主食とします。

通常種とSCP-592-JPの営巣過程の最も大きな差として、巣を地面に水平につくることがあげられます。分泌する糸は粘性を持たず、昆虫を固着する能力はありません。完成したSCP-592-JP-aは、通常のものより目が細かくつくられています。また異常な点として、極めて丈夫かつ強い弾性を持ちます。

補遺: 以下は20██/█/██に行われた日本生類創研関連施設調査作戦の際に入手したSCP-592-JPに関する資料の一部抜粋です。

発注書


概要:

発注者: 不明

納期: 65000000000██/█/██


発注概要: 強靭な糸を合成する蜘蛛の改良。サンプルが送られている。

依頼者によるコメント: 50年ほど前に人を吊るすのに使ったのですが、彼が糸を登る途中で30人ほどぶら下がったところで切れてしまいました。ですので、それに耐えられる強度が欲しいのです。


メモ: 依頼者は人を下から上にすくい上げるのが目的のようだ。既にこの蜘蛛の糸はこれ以上強くできなさそうだから、別な方法を試したほうがいいかもしれない。


試験個体A

test-a.jpg

試験個体A


仕様:

依頼者によるコメント:


メモ:


自分で面白いと思う場所
画像から情景が想像しやすい
説明を組み合わせて、かわいい描写はできている
いじめの描写は少し足りないかもしれない
読み慣れている人からすると、飛び抜けた面白さなどはない

k-cal氏の著者ペ(http://scp-jp.wikidot.com/author:k-cal)より引用
ラフコンセプト
与える感情:初めは虫たちが遊ぶほのぼのとした光景から、いじめの描写に移すことで落差を出し、胸糞を演出する
改稿:カマキリは受け入れられ、ひたすら読むものを幸せな気持ちにさせる
異常性:巣がトランポリンになるクモ、精神影響などは今のところなし
改稿:ハンモックなどを作る個体も
組み立て
起(画像、説明)承(虫の種類)転(カマキリ登場)結(映像記録)
改稿:転結(捕獲、収容)をもう1段階

構造
今回使う構造は、初めに説明部分を、あとからその使われ方の変化を配置している起承転結
この構造を使用すると、余計な解釈や感情を生むことなく読者に意図した感情を覚えさせられる
使用例:思いつきませんね
構造を出すのに必要な要素:説明をしっかりしている、いじめを十分に描写できている(と思う)
その他面白さを出す工夫:虫ごとの説明を詳細に書き、世界観を深める
不要な要素:ない

異常性
具体的か:具体的である
要素分解:クモのつくる巣が丈夫である+虫がそれをトランポリンとして使う
新規性:虫が遊ぶというだけでは特に新しくはない
バックストーリーに:余すとこなく使われている

トランポリン要素も使える
メタタイトルが決まらない
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SCP-592-JP-aを作り終えたSCP-592-JP

アイテム番号: SCP-592-JP

オブジェクトクラス: Euclid

特別収容プロトコル: SCP-592-JPが発見された場合は、巣及び周囲の昆虫ごとSCP-592-JPを回収して下さい。回収された個体群はサイト-8128の昆虫飼育エリアにて、同一空間内で飼育して下さい。

追記: 今後新たにSCP-592-JPを回収する場合は、周囲の昆虫も合わせて回収、飼育して下さい。

説明: SCP-592-JPは██市に生息する、作成する巣(SCP-592-JP-a)に異常性を持つジョロウグモ(Nephila clavata)です。外見に異常な点は見られませんが、脚力が通常種と比べて高く、また昆虫類ではなく植物の胞子や種子を主食とします。

通常種とSCP-592-JPの営巣過程の最も大きな差として、巣を地面に水平につくることがあげられます。分泌する糸は粘性を持たず、昆虫を固着する能力はありません。完成したSCP-592-JP-aは、通常のものより目が細かくつくられています。また異常な点として、極めて丈夫かつ強い弾性を持ちます。

SCP-592-JP-aに接近した昆虫類は、SCP-592-JP-a上に移動します。その後、後脚を用いて跳躍を始めます。この際、SCP-592-JPが同時に跳躍を始める場合があります。なお、捕食関係にある昆虫同士が遭遇した場合も、捕食行動は発生しません。SCP-592-JP-aから離れるとこれらの効果は解除され、徐々に通常の振る舞いを取り戻します。なお、これらの異常性は後脚が欠損した個体には暴露しません。

以下は、██市に生息する昆虫の種類と跳躍距離の対応表です。

種類 平均距離 備考
チョウ、ガ(Lepidoptera)類 5cm 翅が障害になるケースが多々見られる。
甲虫(Coleoptera)類 8cm カブトムシ(Trypoxylus dichotomus)類、クワガタムシ(Lucanidae)類は網目に角を頻繁に引っ掛ける。
トンボ(Anisoptera)類 20cm 尾部をバネのように使用する。
バッタ(Caelifera)類 221cm 他種と同時に跳躍する場合、跳躍距離が抑えられる傾向にある。
ワラジムシ(Porcellio scaber)類 5cm 基本的に体を折り曲げて跳躍する。
アリ(Formicidae)、ハチ(Hymenoptera)類 11cm 女王個体のみ突出して跳躍力が高い。
セミ(Cicadoidea)類 12cm 高さに応じて異なる鳴き声を発する。

発見経緯: SCP-592-JPは、██市において「庭でダンゴムシが跳ねている」という通報を受けて発見されました。

実験記録:
199█/█/█、SCP-592-JPの発見頻度が急激に低下し、破壊された巣が増加しました。調査の結果、外来種のオオカマキリ(Tenodera aridifolia)が関与していることが明らかになりました。

種類 平均距離 備考
カマキリ(Mantodea)類 5cm 高確率で、鎌で巣を切断する。

このことから、SCP-592-JPの巣が切断されることで、SCP-592-JPの居住域が奪われる確率が上昇したことが原因だと結論付けられました。

補遺2: 199█/1█/█以降、廃墟等の人間のいない屋内でのSCP-592-JP観測例が急激に増加しました。また、SCP-592-JP-aに暴露する昆虫の種類が増加しました。以下はその一覧です。

種類 平均距離 備考
ゴキブリ(Blattodea)類 41cm カブトムシ類、クワガタムシ類よりも安定した跳躍を行う。
アブ、ハエ(Diptera)類 13cm 無し。

また、特筆すべき点として、SCP-592-JP-aに接近したカマキリ類は他種の昆虫に追い立てられるようになりました。この際、捕食行動は発生せず、カマキリがSCP-592-JP-aから離れるに留まります。

補遺3: 199█/1█/█以降、██市の昆虫の行動パターンに、SCP-592-JPに由来する変化が確認されます。

映像記録:
昆虫の行動パターンの変化を調査するために設置されたカメラから回収されたものです。

<映像開始>

11:14:23 監視カメラ4は草原を捉えている。カマキリの幼体1頭が草原に接近する。

11:14:45 アリ2頭がカマキリを抑える。

11:14:55 20頭程度の昆虫がカマキリを取り囲む。

11:15:10 SCP-592-JPを先頭に、集団で南西に移動する。カマキリは抵抗するが、アリによって引き戻される。

11:18:18 監視カメラ3は、崖に到着した昆虫集団を捉える。到着地点の標高は出発地点から5mほど上に位置する。崖直下にはSCP-592-JP-aが確認できる。

11:18:42 セミ2頭がSCP-592-JP-aに向けて飛び降りる。問題なくSCP-592-JP-aに着地し、跳躍を開始する。スズメバチ2頭、ハエ5頭が続く。

11:22:31 SCP-592-JPがカマキリの背中を3回押す。カマキリは振り向き、その後下を覗き見る。

11:23:14 カマキリがSCP-592-JP-aに向けて飛び降りる。

11:23:17 着地点付近のカメラ3は、アリ6頭がSCP-592-JP-aの角度を変更するのを捉える。カマキリは着地し、北に飛ばされ、空中で手足を動かし抵抗する。跳躍中のセミ、スズメバチ、ハエはホバリングする。

11:23:25 カマキリが池に着水する。

11:23:30 アリがSCP-592-JP-aの角度を元に戻す。崖上の昆虫が全て飛び降りる。ホバリング中の昆虫は跳躍を再開する。

11:23:55 カマキリが浮上する。アリが交互にカマキリに触れる。

11:31:01 カマキリが西に移動する。

<映像終了>

記事ここまで


補遺2: 199█/1█/█以降、通常の巣の発現頻度が徐々に増加していることが確認されました。調査の結果、██区に生息するSCP-592-JP個体群が糸でカマキリのかまの覆いを作成する能力を持ち、カマキリが跳躍を行う際に覆いを装着することが判明しました。覆いが普及するにつれ、カマキリがSCP-592-JPの巣を破壊する頻度が減少していると考えられます。

補遺3: 201█/█/██に、全てのSCP-592-JP個体の収容が完了しました。それに伴い、巣以外のSCP-592-JPを作成する個体がいることが観察されました。
以下はその一例です。
作成物 個体分布 概要
ハンモック 森林部 樹上からハンモックを吊り下げることで、捕食を回避していると思われる。
ソリ 山間部 ソリを使うことで、移動が遅い昆虫が素早く捕食を行っていると思われる。
衣服 寒冷部 葉を体表に巻くことで、汚れや寒さから身を守っていると思われる。

予定タグ
scp-jp euclid クモ 生命 節足動物


記事ここまで

ソース: https://pixabay.com/ja/photos/%E3%82%AF%E3%83%A2%E3%81%AE%E5%B7%A3-%E5%82%98-%E6%BB%B4-%E6%B0%B4-%E9%9C%B2-3336982/

ライセンス: Public Domain

タイトル: poyonpoyon.jpg
著作権者: AdinaVoicu
公開年: 2018年

書きたい流れ:虫はトランポリンを楽しんでいた
また、子どもたちに良い影響もあった
しかしカマキリのせいで台無し
もちろんカマキリは単純にトランポリンで楽しみたかっただけで、誰が悪いわけでもない
↓いるかもしれない
以下はその一覧です。
種類 対象 行動内容
カブトムシ類 カマキリ類 角で突き飛ばす。
アリ類 カマキリ類 狩猟中に、集団で輸送を行う。
ハチ類、セミ類、アブ類 カマキリ類 睡眠中に集団で周囲を飛び回り、羽音で強制的に覚醒させる。
ハエ類 カマキリ類 体当たりする。

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