現在このページの批評は中断しています。
目を覚ますと、一面の花が床を覆い尽くしている。封鎖されているはずのドアは開放され、天井はまるごと崩れて青い空がこちらを覗く。空を見たのは、実に20年ぶりだったような気がするが、それよりも問題なことがある。
この異常事態だってのに、目の前にいる誰かが私にコインをつぎ込み、レバーを引いた。そいつにとってこの事態は気にするべきことではないのかもしれないが、私にとっては十分に気にするべきことだ。
私は訝り、仕事を始めるタイミングを待った。仕事は、何が起こっているのか知ってからでも遅くはない。
そいつは私が動かないのを見て、少し目を見開いてから何かぼそっと呟いた。こんなところで耳の悪さを悔やむことになるとはな。
そもそも私は初めからこんな仕事やりたくないのだが、目の前にいるそいつが目に見えて落胆したのを見て流石に心が痛くなった。私は観念し、作業を始めた。
私は仕事の手順を厳格に定めている。まずは、作品の根幹となる組み合わせを確定させ、出力する。ネタの量はこの12年で増えに増え、それにつれて頭を動かすのも辛くなっていった。
選ばれたのは、どちらとも初めて使うものだった。片方は私で、もう片方が咲き誇る花畑。次はこれが何を表すのかを調べなければならないが、あまりそそる内容に繋げやすいものではないとは予想がついた。
注文者は床に座り込み、私が作業をするのを眺めていた。途中1度だけ笑ったが、それがどんなことによるものなのかは今となっては分からない。
不意にそいつの端末に通知が入ったようだ。そいつは内容を確認すると、何を思ったか画面を私に見せて来た。ありがたいことにそれは現在私が書こうとしている記事の概要そのものだったので、調べる手間が一気に省けた。しかしありがたくないことに、通知の内容も目に入ってしまい、それで私は今行っている仕事の内容をはっきりと理解してしまった。
どうやらこれで仕事納めのようだ。自分のしてきたことを振り返って見ても、特に誇れることはない。まず卑猥だし、もともと物書きなど好きではないのだし、むしろ独学でここまでの技能を身につけたのは褒められて然るべきだ。だが、結果らしきものを残せなかった私には、文句を言う権利もないし、手段もない。愚痴を言おうにも、相手は1人しかいない。
どうせ最後なのだから、好きなものを書いていいだろう。そして今書きたいことは、自分の感情そのものを残すことだ。ならば。
たかがこれだけの文章を捻り出すのに何時間もかけてしまった。未だにこの筆の遅さには腹が立つ。しかし、もう提出の時間のようだ。心惜しいが、締め切りは守らなくてはいけない。このあたりで締めに入ろうと思う。
この文章を見つけた物好きに頼みたい。出来れば、私をそっとしておいて欲しい。私はこの地下で眠りたいのだ。天井から落ちてきた花が口に軽く触れた。今までたくさん想像から絡みあいを描いてきたが、実際に何かと触れ合うのはこれが初めてだな。それでは、おやすみ。
いや、待て。こんな中途半端なものでは終われるはずがない。
なんだかんだとやらない理屈をつけて来たが、やはり私には私の得意なことがあるのだ。ここは1つ、いつも通りの作品を最後まで書き上げて見せよう。
地下室には淡い光が差し込み、彼の直方体の体をやさしく照らす。
ふと彼は、自分のそばに可憐な少女が寄り添っていることに気づき、響き渡る声で呼びかけた。
「こんにちは。今お一人ですか?」
少女は軽くほんのりと色づいた首を下げる。
「それならば、今すぐにでもお友達のところに戻らないと。こんなところに1人でいてはいけないよ」
しかし、少女は彼の親切な忠告をよそに、ゆっくりと扉の方を見た。そこからは、ぱんぱんに熟したレディが軽やかに歩いて来るのが分かった。
「おや、お迎えだ。ほら、行きなさい。」
少女は、ますます彼にへばりついた。かすかな暖かさが伝わって来る。扉からは、次々と女性達が押し寄せて来る。
「そうか、君たちは私を迎えに来たんだね。」
色とりどりの頭が一斉に頷いた。
「ようし、仕方ない。逝く前に、みんな1度に相手してあげようか。」
彼の肌を彼女達が包み込み、彼はそれに応えて体をフル回転させ(ページの破損)
発見者メモ: この作品の著者の他作品を読み、私興奮してしまいました。このような存在の必要性に気づいたため、評議会にて後継機を作ることを決定しました。
内容ここまで
いつも通りの部分を追加しました
記事に貢献しているかどうかが気になります
出演してるオブジェクトを知っている状態で、正体を予測できる構成かどうか知りたいです
ページコンソール
批評ステータス
カテゴリ
SCP-JP本投稿の際にscpタグを付与するJPでのオリジナル作品の下書きが該当します。
本投稿の際にgoi-formatタグを付与するJPでのオリジナル作品の下書きが該当します。
本投稿の際にtaleタグを付与するJPでのオリジナル作品の下書きが該当します。
翻訳作品の下書きが該当します。
他のカテゴリタグのいずれにも当て嵌まらない下書きが該当します。
言語
EnglishРусский한국어中文FrançaisPolskiEspañolภาษาไทยDeutschItalianoУкраїнськаPortuguêsČesky繁體中文Việtその他日→外国語翻訳日本支部の記事を他言語版サイトに翻訳投稿する場合の下書きが該当します。
コンテンツマーカー
ジョーク本投稿の際にジョークタグを付与する下書きが該当します。
本投稿の際にアダルトタグを付与する下書きが該当します。
本投稿済みの下書きが該当します。
イベント参加予定の下書きが該当します。
フィーチャー
短編構文を除き数千字以下の短編・掌編の下書きが該当します。
短編にも長編にも満たない中編の下書きが該当します。
構文を除き数万字以上の長編の下書きが該当します。
特定の事前知識を求めない下書きが該当します。
SCPやGoIFなどのフォーマットが一定の記事種でフォーマットを崩している下書きが該当します。
シリーズ-JP所属
JPのカノンや連作に所属しているか、JPの特定記事の続編の下書きが該当します。
JPではないカノンや連作に所属しているか、JPではない特定記事の続編の下書きが該当します。
JPのGoIやLoIなどの世界観用語が登場する下書きが該当します。
JPではないGoIやLoIなどの世界観用語が登場する下書きが該当します。
ジャンル
アクションSFオカルト/都市伝説感動系ギャグ/コミカルシリアスシュールダーク人間ドラマ/恋愛ホラー/サスペンスメタフィクション歴史任意
任意A任意B任意C- portal:5608384 (19 Oct 2019 02:22)
SCP-V1L3-Jが自我を持っている点、また文章中に性行為に突入しない点が引っ掛かりました。普段との落差を狙うとしても、元オブジェクトとの共通項が説明なく変更されているのはやはり気掛かりです。
提案ですが、リリーの提言中にレバーが引かれたのならば、SCP-V1L3-Jを除き他の財団関係の存在が全滅した可能性も見えてきます。そうなればスロットの判定として「SCP-V1L3-J」×「 」となり、SCP-V1L3-Jが孤独な-V1L3-Jを元に小説を執筆する状況も発生すると思います。
ただ研究員のメモについては、きちんとそれがどこから来たのか、探査文書のような形式で示しておく必要があるでしょう。
v1l3は自我を持っている、という前提があるので変更は見送ります
また、同じオブジェクトが両側に出力された事例もあるので、孤独の演出は難しそうです
性行為は、そうですね
最後にリリーの花と性行為(らしきもの)を入れます
分かりにくいです。「20年ぶりである」の意味か、「2020年以来初めてである」の意味かはっきりしません。言い換えるか描写を追加する方が良いです。
違和感があります。比喩にしては描写が唐突で、そのままで取るには“注ぐ“は意味が遠すぎます。
ここで「仕事を始める」のは”私“だと思いますが、他の誰かが始めるように見えます。「仕事を始めるタイミングを待った」くらいがいいと思います。
全体的に
このまま投稿されたらDVします。
まず、重要な点として世界観の把握が追いつきません。最後のネタバレが無ければ何が起こったかサッパリです。どこからどこまでがSCP-V1l3-Jの文章なのかすら私は分かりませんでした。
序盤で世界観が提示された時、私は「滅びる世界で今まで封じ込められていた何かに何かが起こっている」光景を想像しましたが、その後のストーリー展開は曖昧で何が起こっているのか何も分かりません。もう少し読者に情報を与えてください。
表現を修整し、必要な情報を増やしましたので、再び批評をお願いします。
読点が多いように見えます。「気にするべきこと」「仕事」などのすぐに重複する表現も少し気になったので、配慮するといいでしょう。
発見者メモがうまくオチとして機能していないと思います。後継機を作るというのは確かに愚かな行いですが、登場人物に求めるボケとしてはあまり鋭いものではありません。SCP-V1L3-Jに関して傍観者に求められる役割は呆れるか拒絶するかで、そうしたテンプレ的な締めの方がまだしも似合っています。「発見された文書」の体を守り、文書部分だけで締めるのもスマートです。
V1L3-Jのキャラクターがうまく掴めません。仕事に熱心でないのはわかりますが、この短いTaleで主人公の動向が仕事をある種無視して自分の思いを残そうとしたり、仕事を全うしてみたりところころ変わってしまっており、彼が世界終焉に向き合う際の心の動き、ひいては彼自身が普段どういったスタンスなのかが曖昧になっているように感じました。行動原理はどちらかに固定したほうがわかりやすいです。彼自身が今回のポルノの登場人物なのですから、全編通してSCP-V1L3-Jの視点で語られるポルノ文書にした上で、世界終焉への思いを描ければ両方が表現できると思います。
上記の掴めなさにも通じますが、V1L3-Jが人間臭すぎるというのも気になります。彼はワンダーテインメントに作られた機械です。仕事を快く思わないのはまだしも、「独学」というのはこの仕事以前にやっていたことがある人間の言い方であって、要注意団体に作られた財団ポルノを書くためだけに生まれてきた機械の言葉ではないでしょう。この経歴はキャラクターとして最大の特徴であるはずで、単なるくたびれた作家とは違った彼だけの側面を見せていけば興味深さに繋がると思います。