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「ねえ、ここどこ?」
「心配するな、なにも怖いことはない」
博士は震えながら深呼吸したあと、画面の中の存在に話しかける。
「君には、あと1つだけ頼みたいことがあるんだ。聞いてくれるか?」
「いいよ!なんでも言って!」
「そう言ってくれて嬉しいよ」
博士は持っていたパソコンを目の前の巨大な操作盤に接続した。
「まずはここに行ってみてくれ」
「分かった!」
頼もしい相手は即座に指示を実行する。
「ねえ、誰かいるよ」
「それはな、君のお母さん、いやお父さんか、どっちかの親だよ」
「そうなの?へんなかたちだけど」
「そうだ。宇宙から来たんだからな」
対象は紫色の外見、3つの目、10本の足を持っていた。
「ほんとにおとうさんなの?」
「モデルと言ったほうが正確なんだが、まあ信じないだろうな。よし、今操作するから待っててくれ」
博士が装置を操作し、目的の物を起動する。蒼い光を放ちながら動き出した物を見て、相手は目を丸くする。
「なにこれ?きれいだね。」
「君のお友達だよ。挨拶してみなさい」
「ほんと?こんにちは!」
相手は挨拶を返す。
「名前はなんていうの?聞いたことある?」
「…名前は最後に教えるよ。じゃあ、やることを話すよ。よく聞くんだ。」
「分かった!」
「まず、さっきも言ったように、君の助けがいるんだ。頼もしいお使いさんのな」
「うん」
「その子も、その子の親も、君の親もお使いだった」
「そうなの?」
「そうだ。それで、その子はこれから初めてのお使いをするんだ。だから、そのお手伝いをして欲しい」
「えっ?」
「大丈夫。君の親もその子の親を手伝い切ったんだ。君にもちゃんとできるさ」
「分かった!それで、なにをお使いするの?」
「荷物はその子が持っている。中身はお手紙だが、勝手に読んじゃだめだぞ。そのうちその子が読むまで待つんだ」
「はーい」
相手は頬を膨らませる。
「そう怒るな。それで、君にはずっとその子のそばにいて欲しい」
「でも、それだと五條さんさみしくない?」
「私は気にしなくていい。今度こそ世界は終わるんだからな」
「えっと、えっと、そんなこと言わないで!また助けてあげるから!」
「いや、今度は無理だ。前とは違うんだからな。このままだと、君も本当に死ぬだろう」
「やだやだやだ!」
「話してしまうぞ。私達は、最後に手紙を送ることにしたんだ。前に君がやったようにな」
「やだやだやだ!」
相手は首を振り続ける。
「その手紙は、その子が持っている。しかし、届けるのには、とても時間がかかるんだ。君がかかった時間よりもずっと長く」
「えっ…」
「だから、お願いだ。君にはこの子の側にいて欲しいんだ。それはとても大切なことなんだ。聞いてくれるな?」
「…」
「よし、時間がないんだ。この子のおなかの部分に行ってくれ」
「…五條さん」
「どうした?」
「この子の名前はなんて言うの?」
「ハーピンジャーだ。覚えられるか、伝書使くん」
「大丈夫!」
程なくして、2人は長い長い旅に出た。2人の親がこの星に手紙を届けに来たように。
ここまで
荒削り+独自解釈だらけです
内容は、「たんぽぽが咲く頃に」を一歩進めた物を目指しています
話の流れ
地球が滅ぶ前にハーピンジャーの次世代を送り出すのですが、その際に伝書使を乗せます。
これで伝書使は死ぬことを回避し、なおかつハーピンジャー2号との話相手になれます
また、先代ハーピンジャーはその星での伝書使の誘導のもと、地球に来れた、という設定です
なので、このハーピンジャーも、伝書使の誘導が必要、ということにしようと思っています
タイトル変更候補:君を乗せて
ハーピンジャー視点になる
初めてのお使い 変更なし?
旅は道連れ世は情け(?)
同人マシーンニ突っ込む!
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アクションSFオカルト/都市伝説感動系ギャグ/コミカルシリアスシュールダーク人間ドラマ/恋愛ホラー/サスペンスメタフィクション歴史任意
任意A任意B任意C- portal:5608384 (19 Oct 2019 02:22)
最初に断っておきますが、2000-JPを使うからと言って2000-JP作者の私のヘッドカノンに従う必要はありません。独自設定も読者から受け入れられるなら自由にして頂いて構いません。あくまでも一人の読者の一意見として聞いて下さい。
まず、この五條研究員と犬はどの時空の存在でしょうか。アノマラスアイテム時代なら五條研究員はそこまでの思い入れは無いはずです。特殊な設定を付加するならそれと分かるような説明を加えましょう。
この犬はデータを破壊する可能性があるのですがこの任務を任せて良いのでしょうか。話相手が欲しいだけなら別の電子生命体でも何でもいいはずです。
2000-JPはあの美しい世界の終わりを描いた3519を2000で解決すると言うあらすじだけ抜き出すと身も蓋も無い展開なのですが、2000を動かすに至るまでの説得力を持たせた事で受け入れられました。
たんぽぽが咲く頃には名作です。博士とハービンジャーの対話は非常に綺麗にまとまっています。そこに独自設定の別の登場人物をねじ込むなら、犬をもっと話に絡めて乗せざるを得ないような話にするなど、物語としての説得力が必要になります。
たんぽぽの咲く頃にのハービンジャーは死んでいく星から助けるために送り出したわけではありません。伝言を届ける事が目的で、むしろ博士はその役割を与える事に後ろめたさを感じています。ハービンジャーに乗せる事で助けると言うのは解釈違いかなと感じました。