サーティーン×凋落一夜城

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私はいつまで落ちるのだろう。あと何度、この切ない思いを繰り返せばいいのだろう。スワイガートはいない。ヘイズもいない。私もそろそろいなくなるかもしれない。
いや、それでも私は…

私はいつまで焼かれるのだろう。あと何度、この虚しい思いを繰り返せばいいのだろう。戦おうとする者はいない。新客もいない。私もそろそろあきらめるかもしれない。
いや、それでも私は…

もしもし、ヒューストン、聞こえるか。(英語)

何?ヒューストン?

応答せよ、応答せよ。(英語)

いかがなさった。
Oh! Ah.ヒューストンか!返事をくれたのはいつ以来か。
いや、ヒユーストンとやらにはあらず。こちら城主の北畠と申す。
おお、サムライか。本当にいるとは。
そちらはなんと申す?
こちらアポロ13号船長のラヴェル。あなたは今どこにいる?
アプォロ13号とはなにか教えていただけないだろうか。
月に行く宇宙船、といえば分かるだろうか。
月とな。竹取物語に似ておるな。
そして、私はここから出られない。いつまでも落ち続けるのだ。今回は日本辺りで落ちるようだ。
待て。お主は日本の空を飛んでいるのか?それならここから見えるやもしれぬ。
今は真下にフジヤマが見える。
おお、でかいのが見えたぞ。拙者は富士の近くの山にいる。そこから城が見えるはずだ。
こちらも城を確認した。もう少しで真上を通るな。それで頼みがある。
申してみよ。
実はこの私、もう少しするとアポロ13号ごと落ちてしまうのだ。私は燃え尽きたあと、また別な場所に転移する。私が落ちるときは、とても目立つだろうからどうか見届けて欲しい。
ならお主、拙者の部下にならぬか?今すぐ別れるには惜しい。
飛び降りたら死ぬと言ったと思うが。
それなら心配御無用。我が力、ご覧に入れよう。