SCP-XXX-JP 再起

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クレジット

タイトル: SCP-XXX-JP - [メタタイトル]
著者: ©︎SuamaX
作成年: 2020

アイテム番号: SCP-XXX-JP

オブジェクトクラス: Thaumiel
 
特別収容プロトコル: SCP-XXX-JPの一般社会への露見を防ぐため、クラスC以上の記憶処理を施した一般人は記憶処理後3日間程度の監視を行い、インターネットなどにSCP-XXX-JPに関連すると考えられる投稿をしたことが確認できた場合それを速やかに削除します。

現在財団で保護されているSCP-XXX-JPが発生中のSCP-XXX-JP-A個体はXXX-JP収容チームの主導の下毎日メンテナンスを行います。

説明: SCP-XXX-JPは睡眠中の人間に発生する異常な現象です。(以後、SCP-XXX-JPの対象となる人間をSCP-XXX-JP-Aとします)SCP-XXX-JPは以下の条件を満たすことでほぼ確実に再現可能です。

・記憶処理などにより記憶の大部分を失っている¹
・SCP-XXX-JP-Aがレム睡眠の状態にある。
・入眠時、SCP-XXX-JP-Aが緊張状態や興奮状態にある。
・[XXX-JP収容チームにより編集済]
・[XXX-JP収容チームにより編集済]

SCP-XXX-JPが発生した場合、SCP-XXX-JP-Aは再帰的な構造を持つ夢を知覚します。夢の内容は概ね「夢から目覚めたのち再び眠り、SCP-XXX-JPが発生する」というものであり、SCP-XXX-JP-Aはレム睡眠が継続している間常に一定の周期で夢の中で目覚めと眠りを繰り返します。

SCP-XXX-JP-Aが知覚する夢と無意識下で発生している夢のタイムラインの図。

このうち、SCP-XXX-JP-Aが知覚可能なのは1つのタイムラインのみですが、実際にはSCP-XXX-JP-Aの脳内において無意識下で全てのタイムラインについての処理が行われます。この際、SCP-XXX-JP-Aの脳内に時空間異常が発生²し、SCP-XXX-JP-Aの脳内の相対的な時間を早めることによってSCP-XXX-JP-Aの脳内伝達物質の摩耗を防ぐため、これが原因でSCP-XXX-JP-Aが死亡した例は確認されていません。

SCP-XXX-JPはSCP-XXX-JP-Aがレム睡眠からノンレム睡眠に移行するか、もしくは外部からの刺激などによりSCP-XXX-JP-Aが目覚めた際にプロセスが終了します。SCP-XXX-JPによる重大な後遺症は確認されていませんが、ほとんどの場合SCP-XXX-JP-Aは著しい疲労感を訴えます。　

SCP-XXX-JPは財団職員の間で噂されていた、「クラスC記憶処理の後に見る悪夢」についての調査時に発見されました。財団で用いられている記憶処理薬とSCP-XXX-JPの関連性は無いと考えられていますが、明確な否定には至っていません。

補遺: SCP-XXX-JPの異常性より、SCP-XXX-JPが発生している人間の脳内で経過する時間の相対的な速度が指数関数的に上昇するという特性を利用し、NP問題³を用いたプログラムをSCP-XXX-JP-Aの脳内で計算することで線形時間で結果を出力することが可能です。これは組合せ最適化問題を利用した近似アルゴリズム等の分野で極めて有用であり、財団内で使用されているAICのうち12██体にこれを利用した計算エンジンが搭載されています。

現在、倫理委員会の認可の下四肢が機能不全になるなどして日常生活を送ることが極めて困難になった財団職員の中から提供者を募る形でSCP-XXX-JP-Aとなる人材を選定しています。XXX-JP収容チームにより選定された財団職員はクラスG記憶処理剤の投与及び薬剤注射による半永久的な睡眠導入を行うことにより一部のAICの計算エンジンに用いられます。また、希望者のうち一定の忠誠度が認められた財団職員は、補償の一環としてクラスG記憶処理を行う以前の人格を模倣した仮想人格がAICに導入されます。この際、混乱を防ぐためにSCP-XXX-JPの報告書を閲覧することを義務付けられます。

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記事ここまで

批評していただきたい点

・内容が薄味ではないか。
・中盤の論理展開に不整合や論理飛躍がないか。
・前半の伏線とオチは有効に機能しているか。
・その他、読んでいて引っかかるところはないか。

scp jp thaumiel ループ 数学 睡眠 外部エントロピー 時間

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ページ情報

執筆者: SuamaX

文字数: 2716

リビジョン数: 14

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最終更新: 04 May 2021 11:12

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利用ガイド

1. portal:5585175 (02 Feb 2020 16:56)

Footnotes

1. クラスE記憶処理などで完全に記憶を消去したのちSCP-XXX-JPの発生条件を満たした場合SCP-XXX-JPの発生率は100%であり、SCP-XXX-JP-Aの記憶量に反比例して漸近的に0に近づくと考えられています。

2. この時空間異常はSCP-XXX-JP-Aの頭蓋骨の内部のみで完結し、外部に影響を与えることはありません。

3. ある程度大きな入力量に対して、入力量が増加すると演算量が爆発的に大きくなるために演算が難しいとされる問題。