SCP-XXX-JP-EX (元)嫌な奴
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アイテム番号: SCP-XXX-JP-EX

オブジェクトクラス: Euclid Explained

アーカイブ版特別収容プロトコル: SCP-XXX-JPは標準ヒト型収容セルに収容されます。SCP-XXX-JPへのカウンセリングの際も含め、可能な限りSCP-XXX-JPの顔を視認しないでください。機動部隊は記憶処理とカバーストーリーを用いてSCP-XXX-JPの顔が写った写真や映像を最低限の資料を残し破棄します。

説明: SCP-XXX-JP-EXは収容時点(1996/04/12)で12歳の日本人女性である高林 ██氏です。高林 ██氏の身体機能に異常な点は見受けられません。

SCP-XXX-JP-EXの顔を人間が視認した場合、SCP-XXX-JP-EXに関して不快な印象1を抱きます。この印象は記憶処理により消去することが可能ですが、再びSCP-XXX-JP-EXの顔を視認した場合同様の印象を抱きます。また、この異常性はSCP-XXX-JP-EXの顔を直接視認しなかった場合でも、写真や映像内にSCP-XXX-JP-EXの顔を確認した場合発現します。なお、外見を褒めたうえで内面を憶測で批判する例なども確認されていることから、SCP-XXX-JP-EXの異常性により抱く印象とSCP-XXX-JP-EXの外見に対する評価は相関関係にないことに留意してください。

SCP-XXX-JP-EXによる異常性を受けた人間の人格に対して直ちに影響が及んだ例は確認されていません。しかし、SCP-XXX-JP-EXと共に生活した人間にSCP-XXX-JP-EXを無視するなどといった行動が確認されています。この行動は不快感が持続することによる自然な反応であると考えられていますが、長期的にSCP-XXX-JP-EXの異常性を受け続けた場合どうなるかは不明2です。

SCP-XXX-JP-EXは、群馬県██市の██中学校で発生した高林氏の自殺未遂についての警視庁の捜査が明らかに不適当なものであったことがきっかけで発見されました。財団による調査の結果、担当していた警察官がSCP-XXX-JP-EXの異常性に暴露したために高林氏に対し不当な先入観を持って調査していたと結論付けられました。なお、警視庁の出した結論は収容に問題がなかったためカバーストーリーは流布されませんでした。

インタビュー記録: SCP-XXX-JP-EXの異常性について理解するためインタビューが行われました。以下はインタビューログの書き起こしです。

対象: SCP-XXX-JP-EX

インタビュアー: ██研究員

付記: SCP-XXX-JP-EXの顔を視認しないよう、インタビューは電話で行われた。

<録音開始>

██研究員: では、苦しいとは思いますが自殺未遂に至った経緯について教えてください。

SCP-XXX-JP-EX: [数秒間沈黙] はい。まぁ、なんというか。私って嫌われやすい体質みたいで。結構顔見られただけで嫌な顔されたりしてたんですよ。

██研究員: なるほど、嫌われていると感じたのはいつからかお聞きしても?

SCP-XXX-JP-EX: 物心ついたころからは親からも結構嫌われてましたね。親は共働きなんですけど、仕事から帰ってきて私の顔見るなり舌打ちとかして。でも、虐待とかはされなかったのでまだましな方なのかなって思います。

██研究員: それに耐え切れなくなったのがが自殺未遂の理由だと?

SCP-XXX-JP-EX: えーと、私って小学校のころいじめみたいなの受けてて、でもいじめっていってもそんな大掛かりなものじゃなくて、単純に無視されたりとか、陰で悪口言われたりとか。まぁ、私の反応を見るのもいやだって感じなんでしょうけど。

██研究員: では、何故卒業後自殺を図ったのですか?

SCP-XXX-JP-EX: 中学校に通うようになったら、新しい友達ができて仲良くできるかなって、そう思ってました。でも、入学して教室に入ってみたら、全然そんなことはなくて、みんな嫌な顔してこっち見て。同じ小学校の子が舌打ちするのが聞こえて。それで[嗚咽]

██研究員: 落ち着いてください、それが自殺未遂の原因なんですね?

SCP-XXX-JP-EX: [約30秒嗚咽] はい。私に居場所はどこにもないんだって思って、それで放課後部活してる人たちがいなくなったタイミングで校舎から飛び降りました。

██研究員: その後はどうなりましたか?

SCP-XXX-JP-EX: 足を折っただけだったので、意識はあって。痛いって叫んでたら、残ってた先生が救急車呼んでくれて、病院に行きました。で、病院で警察の人とお話ししたんです。でも、初対面の相手にそんなことするわけない、被害妄想だって決めつけて。

██研究員: なるほど、もう分かりました。ありがとうございます。

SCP-XXX-JP-EX: あの、ありがとうございます。

██研究員: いえ、仕事なので。それに、特別扱いしているというわけではないですし。

SCP-XXX-JP-EX: だとしても、私にこんなに親切にしてくれる人はいなかったので。本当にありがとうございます。

██研究員: [5秒間沈黙] わかりました。これからは少し検査をした後、症状が落ち着くまで、あるいはずっとここで過ごすことになります。大丈夫ですか?

SCP-XXX-JP-EX: 大丈夫です。お願いしたいくらいです。よろしくお願いします。

<録音終了>

Explained認定の経緯: 1998年に行われた異常存在に関するガイドライン改訂に基づき、SCP-XXX-JP-EXの異常性の評価を行うため、Dクラス職員を50名用いてSCP-XXX-JP-EXの心理影響指数3の測定が行われました。

対象 心理影響指数
SCP-XXX-JP-EX 94.6±2.1
SCP-XXX-JP-EXを被写体にした写真 93.8±1.9
SCP-XXX-JP-EXの顔が写りこんでいる写真 87.4±1.8

以上の結果から、SCP-XXX-JP-EXは異常存在ではないと判断され、Explained指定されました。

補遺: 以下はSCP-XXX-JP-EXの処遇におけるサイト管理官のメッセージです。

SCP-XXX-JP-EXのExplained指定に疑義がある研究員が多いようですので、理由を述べさせていただきます。
SCP-XXX-JP-EXには確かに視認した人間を不快にさせる異常性があると考えられます。しかし、実験の結果から心理影響指数の基準値を超えていないと結論付けられました。
SCP-1841-EXの事例において、我々は重大なミスを犯しました。心理影響指数という基準は、あのような悲劇を二度と繰り返さないために作られたものです。それが基準としてある以上、その基準は絶対です。もちろん欠陥が発見された際には基準値の変更などはされるでしょうが、それは今ではありません。
基準値を超えていない以上、SCP-XXX-JP-EXは財団が収容すべきものではありません。
新しいシステムの導入により混乱が生じているのは理解していますが、異常か異常でないかを判断するのは財団であるということを忘れてはなりません。
以降、SCP-XXX-JP-EXの処遇に関する疑義は受け付けません。その他SCP-XXX-JP-EXに質問がある方は、旧XXX-JP収容チームに連絡してください。

サイト81██管理官

SCP-XXX-JP-EXは社会復帰プログラムを受けたのち記憶処理をしたうえで解放されました。以降、SCP-XXX-JP-EX及びSCP-XXX-JP-EXにより発生すると考えられる事件について財団は関与しません。


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執筆者: SuamaX
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最終更新: 02 May 2021 18:02
最終コメント: 16 Aug 2020 09:33 by SuamaX

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