SCP-XXX-JP 猫.exe(改変禁止)

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クレジット

タイトル: SCP-XXX-JP - 猫.exe(改変禁止)
著者: ©︎SuamaX
作成年: 2020

アイテム番号: SCP-XXX-JP

オブジェクトクラス: Safe

特別収容プロトコル: SCP-XXX-JPは現在閉鎖されており、サイトのコピーが財団のイントラネット上に保管されています。SCP-XXX-JP-1に関する実験は常にサンドボックス領域内¹で行ってください。

財団のwebクローラによってSCP-XXX-JP-Aを公開しているサイトが発見された際は即座に閉鎖され、公開した個人を特定したのち事情聴取と記憶処理、SCP-XXX-JP-Aの隠蔽を行います。

説明: SCP-XXX-JPはhttps://███.████-██.███.jpのアドレスが割り当てられていたサイトです。SCP-XXX-JPにアクセスした場合、即座に閲覧した端末にSCP-XXX-JP-Aのインストールが開始されます。このインストールに対しセキュリティソフトなどを用いたブロックは機能しませんが、大体の場合においてSCP-XXX-JP-Aの約2.3TBという莫大な容量からインストールは失敗します。

SCP-XXX-JP-A実行中のスクリーンショット。

SCP-XXX-JP-Aはcat.exeと名付けられた実行可能ファイルです。解析班によるSCP-XXX-JP-Aの内部構造の解析は失敗しました。SCP-XXX-JP-Aを実行した場合、実行した機器の画面のマウスポインタの一つ下のレイヤーにネコ(Felis catus)の映像が流れます。画面内に映るネコは常にマウスカーソルを意識するような動作を見せ、目線を向ける、マウスカーソルにじゃれる等の素振りを見せます。SCP-XXX-JP-Aの実行は問題なく終了することが可能です。

SCP-XXX-JP-Aの実行中、実行中の端末に対し複数の現象が発生します。現象の大半はSCP-XXX-JPによる任意コード実行によるサイバー攻撃により発生しますが、一部の現象は端末に対し不明な手段で物理的に干渉します。以下はその一例です。

• 同端末内のファイルの破損。
• スピーカーから猫の鳴き声を発せられる。
• ペットフードメーカーの公式webページへの複数回のアクセス。
• 通販サイトなどのペット用品の購入。
• マウスカーソルの存在する位置の液晶画面上に端末側から約200gの衝撃が加わる。²

これらの現象はサンドボックス領域内でSCP-XXX-JP-Aを実行した際には発生せず、また通常の領域内で実行した場合でも財団の従来のセキュリティシステムで問題なく発生を阻止することが可能です。

実験記録: SCP-XXX-JP-Aの性質を理解するため、幾つかの実験が行われました。

実験記録＃1

実験方法: SCP-XXX-JP-Aを端末から削除する。

結果: 端末からSCP-XXX-JP-Aは問題なく取り除かれた。

実験記録＃2

実験方法: SCP-XXX-JP-Aを複製する。

結果: 複製先のファイルは複製元のSCP-XXX-JP-Aと同様の振る舞いをした。

補足: ファイルの複製には長大な時間を要したため、次回以降の実験ではSCP-XXX-JP-Aのデータ圧縮

実験記録＃3

実験方法: SCP-XXX-JP-Aを圧縮し、他端末へ移動させる。

結果: 展開後、SCP-XXX-JP-Aは110KBとなった。展開後のSCP-XXX-JP-Aは問題なく実行可能であったが、画面の最上部レイヤーに夥しい血液とネコと思われる動物の死骸が描画された。画像解析の結果、画面に表示されたネコの死因は全方向からの強い圧力による圧死であると判断された。

補足: 展開後のファイルの内部構造の解析は失敗した。なお、当ファイルは問題なく消去された。

(以下、38個の実験が省略されています。完全な実験ログはこちらを参照してください。)

補遺: SCP-XXX-JP-Aと思われるファイルが個人ブログで公開されているのを財団のwebクローラが発見しました。サイトにはSCP-XXX-JPへの旧アドレスとSCP-XXX-JPが閉鎖されていたためにSCP-XXX-JP-Aを二次配布する旨が記載されており、SCP-XXX-JP-Aが10個のファイルに分割された後zip形式に圧縮されて公開されていました。

ブログの公開者は住所特定を行い事情聴取を行いましたが、SCP-XXX-JP-Aの二次配布は無断転載であるためSCP-XXX-JPの作者とは連絡を取っていないという旨の主張を述べており、新しい情報は得られませんでした。聴取後は公開者の自宅からSCP-XXX-JP-Aの回収を行った後記憶処理を施し解放しました。ブログに関しては、公開されていたデータからのSCP-XXX-JP-Aの復元は不可能³でしたが、ファイルが解析不可能であるという異常性自体は存在するため記事は削除されました。

批評していただきたい点

当記事は、
子猫ちゃん(猫)
サンドボックス(特別収容プロトコル)
＃(＃の読みはハッシュ、hashは英語で「細かく刻む、切り刻む、細切れにする、台無しにする」という意味を持つ)(あと、一応本文中に偽リンク構文 [# ]を使っている、実験記録に＃を使っている等)
の言霊を含みます。

・中盤までの猫のかわいがり描写から実験記録で落とすという構成は成功しているか。
・中盤の猫のかわいがり描写は不足/過剰でないか？
・内容が薄味でないか？
・その他、気になる表現は無いか？
以上の点を中心に批評していただきたいです。よろしくお願いします。

scp jp 猫 コンピュータ Safe オンライン ウィルス

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ページ情報

執筆者: SuamaX

文字数: 3000

リビジョン数: 35

批評コメント: 2

最終更新: 03 Jan 2023 15:27

最終コメント: 31 May 2021 14:47 by SuamaX

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  Nekokuro 31 May 2021 12:26

  拝読いたしました．個人的に好みでした．猫は可哀想ですが…

  まとめていただいた考慮点に沿ってコメントさせていただきます．

  + 見せる

  ・中盤までの猫のかわいがり描写から実験記録で落とすという構成は成功しているか。
  → 構成自体は成功していると思います．ああ，可哀想に…と強く感じました．

  ・中盤の猫のかわいがり描写は不足/過剰でないか？
  → かなり不足してるように感じます．最初に読んだ時点では「子猫のような挙動をする正体不明のウィルスソフト」であり，まずはその警戒心を解く必要があると思います．
  現時点では「よく分からないけど，どうも子猫っぽいな…」と感じた程度で圧殺されてしまっており，感情移入する前にオチが来てしまった印象です．

  ・内容が薄味でないか？
  → 「無害な子猫」という印象を持たせる部分が膨らめば，問題ないかと思います．
  蛇足かもしれませんが，このソフトを作った者の思惑などがあればよりオチが際立つかもしれません．

  ・その他、気になる表現は無いか？
  → いくつか気になった点がありますので，以下に列挙いたします．

  　・解析班によるSCP-XXX-JP-Aの解析は失敗しました。
  　→ どんな解析をしたのか，少し気になりました．作成者や配布元などでしょうか？

  　・この映像は実行するたびに違うものが流れ、
  　→ 個体としては同じ猫なのでしょうか？それとも全く別の猫の，別の映像なのでしょうか？

  　・これらの現象はプログラムの実行により発生するものではありませんが、
  　→ すみません，ここの文意がよくわかりませんでした．「実行中に生じる現象の例」という上の表記と食い違いを感じます．

  SuamaX 31 May 2021 14:47

  批評ありがとうございます。

  中盤の描写について

  ありがとうございます。もう少し猫のかわいらしさを前面に出す方針で改稿を検討してみようと思います。
  ソフトを作った人間の思惑については、一応裏設定はなくはないのですが財団側からソフトを作った人間と接触するようなシーンを入れると実験記録をオチに据えるのが難しいかと思っているのでひとまず保留とさせてください。

  気になった描写について

  確かに指摘していただいた部分はどれも主語が欠けていたり前後の文脈とずれていたりしますね……適宜修正します、

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利用ガイド

1. portal:5585175 (02 Feb 2020 16:56)

Footnotes

1. 外部へのアクセスが制限されており、内部のプログラムの所作が外部に影響を及ぼさない領域。

2. 特筆すべき点として、衝撃が加わる際、画面内に写っているネコはマウスカーソルに向かって手を振り下ろす動作を見せる。

3. 実験記録#3及び#10を参照