nuuko-134--6b9d

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MULB-036505270、ニケと呼称されるアンドロイドは"Archival Strage(古文書倉庫)"のプレートが掲げられた主を無くして久しい部屋への扉を開けた。最もこの部屋の住人達もまた主を亡くした物達なのだが、0と1で形作られた感情の模造品しか持たないニケの目には旧いアナログな資料としか映らなかった。
"SCP"。もはや使われる事も使う者もいない単語。ニケが担当する人型アノマリーもかつてはそう呼ばれていた。
陶器を思わせる質感の滑らかな手が、何らかの液体が染みた跡のあるひび割れたタブレットを取る。静謐な空間に電源を押す乾いた音が数度響く。けれど、その画面に再び光が灯ることはなかった。ニケは落胆するでもなく、几帳面に整頓されたけれど薄らと埃が舞う部屋を後にした。

「過去の、財団に人がいた頃の映像または音声情報へのアクセスの許可を貰いたいのですが可能でしょうか。出来れば私が担当するアノマリーが映っていそうな…そう、例えばメインホールと食堂の防犯カメラ記録はありますか?」
ニケがやって来たのは正規の資料保管庫だった。アンドロイドと言えども電子化された情報に直接アクセスする事は制限されている上に旧い情報には機密となる物も多い。声を掛けられた保管庫の管理人は端的に目的を問う。
「あなたの業務に必要な物なのですか?」
ニケは先日の面会を思い返しながら答えた。
── 君は決してなることのできないものになろうとしている。
── 君は人間の中で何が起こっているかを決して理解できないし、君はただ…
「ええ。私が担当するアノマリーの心理状態が私には分からないのです。ですから、彼が何を見て誰と過ごし何をしていたのかを見たい。そこに彼が私に、私たちにはないと言った何かがあるはずです」
管理人を勤める女性型アンドロイドは暫しの間を置いた後、モニターへと向き直り幾つかの操作を終え、機密に抵触しない範囲の物ですがと付け加えながらUSBを差し出した。小さなそれを受け取り、ニケはありがとう、と僅かに口角を上げる仕草を見せ自室へと向かった。

── 私は彼らに戻ってきてほしい
彼の指す彼らとは誰なのか。喪失によって彼を友好的な人格から非友好的人格へと変えた何かがそこにはあったのか。ニケの疑問には自身の職務とは別の、人間への好奇心が多分に含まれていた。
自室へと戻ったニケは、ポートへとメモリを差し込み、自身に流れ込む情報を読み込み始めた。

▉月▉日AM10:27
複数人の職員がホール内のテーブルで談笑を交> わしている。数分後に担当中の男性型アノマリーが現在収容下にない女性型アノマリーと共に現れる。アノマリー達はホットミルクと缶入りの清涼飲料水を手にテーブルに付く。女性型アノマリーはしきりに隣に座る男性型アノマリーの腕や脚について質問を投げかけ、時たま衣服を捲りあげ腕を観察するなどの接触を繰り返す。それに対し、男性型アノマリーは笑顔で対応しつている。

▉月▉日PM20:46
夕食の時間帯を過ぎた食堂へ男性型アノマリーと女性型アノマリーが現れ、夕食を手にとり席につく。男性型アノマリーは女性型アノマリーへ、食事相手を自分ではなく他の職員やアノマリーにするべきだと提案するも却下。女性型アノマリーはトマトソースを取り除いたミートボールを食べ始める。

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  1. portal:5575729 ( 02 Nov 2019 12:24 )
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