天神菓子 - SCP-JPサンドボックスⅢ

天神菓子

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アイテム番号: SCP-XXXX-JP

オブジェクトクラス: Safe

特別収容プロトコル: SCP-XXXX-JPは冷蔵保存機能のついた収容ロッカーに収容します。
ロッカーは暗号鍵をかけ、実験を行う際に暗号がレベル4職員に公開されます。
実験の申請はレベル3以上の職員がレベル4職員が指導の下、適切な書類に記入して申請を行います。申請が通った場合にはレベル4職員に収容ロッカーの暗号が開示されます。
実験に参加するレベル4職員は、実験対象や下レベル職員の監視、オブジェクトの管理、現場の監督が任命されます。

説明: SCP-XXXX-JPは、異常性を有した天神菓子¹278個(2019年までに回収された総数)の総称です。
SCP-XXXX-JPは摂食可能です。摂取するとその異常性が発揮されます。しかし効果が表れる程度は個人によって左右します。
SCP-XXXX-JPは2011年2月、学校給食に提供されていた12個を摂食した児童達が身体の異変を訴え、財団の興味を引き、フィールドエージェントが調査し、回収、収容に至りました。その後2019年までに265個が回収されました。製造元の調査も行いましたが、異常は見られませんでした。
SCP-XXXX-JPを天神菓子の願掛け²に則って摂取すると、被験者の教養や運動能力等に関わらず、摂食した部分に応じて身体能力または知能の顕著な向上が見られます。
以下は、特に顕著な効果が見られた被験者の例です。

被験者	摂食した部分	結果
DXXXXJPA(両足に障害あり)	天神様の右足	右足障害からの完全回復
DXXXJPB(知能に若干の遅れ)	天神様の頭	IQ95からIQ120への向上
DXXXJPC(左半身麻痺)	天神様の左半身	半身麻痺からの完全回復
DXXXJPD(右腕の欠損)	天神様の右腕	動作に支障の無い右腕が再生

SCP-XXXX-JPは再生の効果を持つことが証明されましたが、個々人によってその効果は大きく変化しました。
例)
・異常性が発揮されるまでに要したSCP-XXXX-JPの個数
・身体障害、欠損の有無によらない異常性の発揮
これらの結果を受け、摂取の際の思考によって左右されると仮説を立て、被験者には何も伝えず、願掛けに則らない条件下での実験を行いました。

被験者	摂食した部分	結果
DXXXJPE(身体障害無し)	右半身	身体的な変化無し。饅頭に似ていると表現。SCP-XXXX-JPは砂糖菓子か饅頭に変化していた。
DXXXJPF(心身共に健全)	頭部	特に変化無し。梅の花の味がしたと証言。SCP-XXXX-JPは摂食部から梅の花に変化していた。
DXXXJPG(カトリック信者)	全体の3/1を残して食べる	体調不良を訴える。腐肉のような味と証言。SCP-XXXX-JPは腐肉に変化していた。
DXXXJPH(食人宗教団体に属し、殺人を行った経緯あり)	全て	人肉の味がしたと証言。SCP-XXXX-JPの成分を調査すると、人肉であることが判明
DXXXJPI(不思議の国のアリス症候群)	食べなかった	SCP-XXXX-JPが全て梅の花に変化した。
DXXXJPJ(元日本史教授)	食べなかった。	SCP-XXXX-JPは菅原道真の姿(SCP-XXXX-JP-2)に変化。SCP-XXXX-JP-2は意志疎通の可能なSCPオブジェクトとして登録、収容されました。

以上の実験結果から、SCP-XXXX-JPは、摂食する対象の思想によって形状や外見、性質が変化する異常性を持つことが判明し、収容プロトコルとオブジェクトクラスが改定されました。

アイテム番号: SCP-XXXX-JP

オブジェクトクラス: Euclid

特別収容プロトコル: SCP-XXXX-JPはSCP-XXXX-JP-1とSCP-XXXX-JP-2に分類されます。
SCP-XXXX-JP-1は冷蔵保存機能のついた専用の収容ロッカーに収容し、暗号鍵で厳重に保管されます。
SCP-XXXX-JP-2は専用の人型収容室に収容します。収容室内は常時5℃に保ち、SCP-XXXX-JPの腐敗を防ぎます。

現在までのSCP-XXXX-JPの総数は142個です。

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