”ねこ”との接触

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ブライト博士がSCP-914で変な機械を作った。本人いわく、「”ねこ”具現化マシーン」らしい。
おそらく”ねこ”はSCP-040-JPの影響で現れる”ねこ”のことだろう。
「楽しそうだろ!!君も来ないか!?」
私は誘いを断ったが、ブライト博士は上機嫌でサイト-8120へと向かった。
わざわざこのためだけにサイト-81██に来たのか…?


しばらくして気付いた。
ねこが具現化すればより可愛くなるのでは?
とりあえず様子でも見に行こう、かわいくなってたらいいな。
私はブライト博士の後を追った。

サイト-8120に着いた頃には既にブライト博士の手にはあの”ねこ”が「物体」として抱きかかえられていた。
「どうだい!凄いだろ!やっぱり私の発想は完璧だね!」
ブライト博士は嬉しそうにしている。
「さすがですね、ちなみにねこは元に戻せるんですか?」
なんとなくで聞いてみる。
「え?無理だよ、この機械は精神体を物体には出来るけどその逆は出来ないよ、それ専用の機械を作らなきゃね。」
当たり前の事と言わんばかりにブライト博士は言う。
「ねこはいてはだめですか?」
「うわ喋った!こいつ喋れるのかよ…いや、正確には脳内に直接話しかけている…?」
ブライト博士は驚いている。
「ねこは…ここにいたらだめですか?」
いつもは恐ろしく感じる”ねこ”の目が少し潤んでいるように見える。
なんとなく可哀想だ。
「とりあえず後から考えましょう、ねこが戻せる状態になったら戻してあげましょう。」
私は諦めてしまった。
「ねこうれしいです」
”ねこ”が笑った。いや、笑い声は聞こえないので微笑んだと言った方が良いのだろうか。
ブライト博士も笑っている。
そうして私たちとねこはサイト-81██へ戻った。

ブライト博士は他の博士やエージェントたちに散々見せびらかし、生誕祭とまで言っているが、ねこ本人はあっけらかんとしている。
ねこは私たち職員を見つめては私に聞いてくる。
「あのひとたちだれですか」
「あの人たちはな、ここの偉い人だよ」
私はねこをそっと撫でた。

なにこれ



スベスベ!!!!
えなにこのスベスベ触り心地凄くいいなにこれかわいいなでなで!なでなでつるつる!
「ちょっと」


「やめてください」

「おい」
ねこは撫でる手を跳ね除けた。
「ああ、すまない。君の触り心地がとても良くてね、つい」
私としたことが少し夢中になり過ぎていた、しかし…

この感触はなんだ?ブライト博士はこのねこを持ち上げた上で何も反応しなかったのか!?
ありえない。

この時から私はこのねこが可愛く見えてしまった。
私が昔猫を飼っていたので、サイト-81██の自室にキャットタワー、猫用トイレと爪とぎ器を用意した。
しかし、ねこはというとこの一点張りで猫用トイレは頑なに使おうとしなかった。
「ねこはあいどる?なのでといれしません」


しばらくして、珍しくねこが欲しいものがあると言ってきた。
「ねこはあのつつほしいです」
初めは”つつ”が何を言っているのか分からなかったが、後に井戸の事だと分かった。
そのため、私はサイト外に出て採石場で石を採り、簡易ではあるが井戸を作ってやった。
「ありがとうございます」
「ねこはかんしゃですよ」
かわいい。
分かってるよ、といいながら頭を撫でてやるとねこは目を細めた。
ねこが実体を持ったとはいえ、認識災害の影響はあるようだ、ねこがずっと脳裏に浮かぶ。
いや待て、これは単に飼い主が心配している状態なだけではないか?昔もそうだった。

わからない。これが答えだった。


それからまたしばらくして、ブライト博士が私にこう言った。
「戻す装置出来たよ!サイト-8120に行こう!」
「え?出来た…ってねこを?」
「そう!君が言ってただろう?戻せたら戻そうって」
「その話なんですが…もう少し待っていただけますか?」
「え」
「その…ねこが可愛くみえてしまって…」
そういうとブライト博士はゲラゲラと笑い出し、終いには涙を流していた。
「まさか平治くんがそんなに言うとはね!私もびっくりだよ!」
「何があったんだい?」
「実はその…ねこ、を撫でた時にですね、その触り心地というか、それがとても良くて…」
私は顔を真っ赤にしながら説明した。
「それに…一緒に暮らしているとねこも安心してるみたいで…」
ブライト博士は大きく頷いた。
「うん、分かった。この装置は君に渡しておくよ。」
「君が満足したら帰してやってくれ。」
ブライト博士の協力もあり、私はもう少しねこと暮らす事が出来る。
ねこも寂しがっていた。 私がいる事で多少は寂しさも紛れるだろう。
私も飼っていた猫が死に、一人になった時に寂しさに苦しんだ。
その苦しみから救えたなら、私も幸せだ。
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