アイテム番号: SCP-2486-JP
オブジェクトクラス: Euclid
特別収容プロトコル: 全てのSCP-2486-JP実例はサイト-8149の低危険度物品収容ロッカーに収容されています。当該オブジェクト異常性の変化の有無の確認の為に1週間に1度、クリアランスレベル4/2486-JPを持つ職員1名の承認を得た実例を用いて、Dクラス職員を着用者とする実験が行われます。
現在機動部隊ね-15(“小物買い”)及びWebクローラー("切り抜き動画")がSCP-2486-JPの発見及び回収の任務に当たっています。新たなSCP-2486-JP実例、それに類似したオブジェクトの流通、着用者が確認された場合は、機動部隊ね-15による関係者全員へ適切な記憶処理が実行され、情報の隠匿が行われます。回収されたオブジェクトはその形状によらずSCP-2486-JPに指定されます。
またSCP-2486-JPの影響末期の着用者は終了され、関係者にはカバーストーリー“自殺”が適用されます。その後着用者の遺体を偽装して、遺族に返還されます。
説明: SCP-2486-JPは一般に伊達鼻メガネと呼称される物品です。構成する物質の全てが、同一の未知の高分子化合物であり一般的な破壊方法による破損に耐性を持っています。
SCP-2486-JPを着用している人物(以下、着用者)が存在しない場合、最も近くでSCP-2486-JPを肉眼で認識した人物は当該オブジェクトを着用したい欲求を強く覚えます。
SCP-2486-JPを着用した場合、着用者の精神は未知の存在の精神(以下、SCP-2486-JP-Aと記載)に接続され、対象との交信を行う事が可能になります。その際着用者はこの異常性を他者からの干渉が無い限り、認識する事が出来ません。
SCP-2486-JP-Aとの交信を行う際、着用者は周囲の光景にポップアップ(以下、SCP-2486-JP-Bと記載)を知覚する事があります。多くの着用者はSCP-2486-JP-Bを「ゲームの実績のホップアップ」に似た形の幻覚と認識し、着用者以外には認識されません。着用者が外部に対する感覚を一切有していない場合、周囲の光景を理解しておらず論述が不可能な場合であってもSCP-2486-JP-Bを知覚する事が可能です。
SCP-2486-JPの着用が連続して30分以上経過すると、着用者に対して直接的・間接的な接触をする人物(以下、接触者)が発生します。接触者には着用者の外見が一般的なものとして対応させる強制力の影響が見受けられます。この異常性は着用者が死亡するまで継続します。
SCP-2486-JPの着用が1時間以上継続すると、着用者の約92%が軽度のうつ病を発症します。
SCP-2486-JPを連続して2時間以上着用した人物は、当該オブジェクトの影響末期の着用者として扱われます。当該人物は現在の記憶処理・接種、メンタルケアによるSCP-2486-JP-Bの完全な除去が不可能な状態となり、統合失調症を患い自殺を試みます。しかし着用者のほとんどは自殺を遂行する間に松果体の異常発達による脳組織の圧迫、頭蓋骨の膨張と破裂によって死亡します。前者の異常性の進行過程は、後者の影響により現在まで完全には観測されていません。
映像記録、着用者や接触者へのインタビュー、影響末期の着用者の遺体から抽出したイメージを解析した結果から、影響末期の着用者はSCP-2486-JPを着用していない状態であっても精神がSCP-2486-JP-Aと接続している事が判明しています。この事からSCP-2486-JPは着用者の脳に作用し、SCP-2486-JP-Aとの交信を継続させる異常性を付加する目的で作成されたものと推察されています。
発見経緯: SCP-2486-JPは20██/██/██に財団のWebクローラーが発見した若草 ██氏による複数の動画配信サイトで行っていたゲームの同時配信中に、若草 ██氏がSCP-2486-JP-Aと交信する様子が異常な現象として認められ、財団の興味を引いた事をきっかけに発見されました。この一連の発見経緯は事案2486-JP-1に指定されています。
当時若草 ██氏の配信には累計███名の視聴者がおり、その全員を捕縛・尋問した後にクラスB記憶処理を施して解放しました。これ以上のメディアでのSCP-2486-JPの情報が拡散しなかった理由は不明です。
その後の調査で若草 ██氏がSCP-2486-JPを購入したとみられる雑貨店██████、██店に当該オブジェクトが複数個販売されていた事が判明しました。当該店舗は購入した記録の無い、SCP-2486-JPを含む物品を商品として取り扱っていましたが、店舗の関係者らはこの異常を一切認識していませんでした。
実験記録2486-JP-1 - 日付20██/03/██
着用者: D-95564
実施方法: D-95564にSCP-2486-JPを着用させ、倉林博士を注視させる。
SCP-2486-JP-Bの内容: 実績を解除 ムカつくニヤニヤ顔
メモ: そういうのはよくないと思いますよ博士。 -田草川実験補佐
ごめんよD-95564。耐えられなかった。 -倉林博士
実験記録2486-JP-2 - 日付20██/03/██
着用者: D-95564
実施方法: SCP-2486-JPを着用した状態のD-95564に実験室内の椅子に座らせる。着用者には認識する対象について明確な指示は出していない。
SCP-2486-JP-Bの内容: 実績を解除[編集済]回目の鼓動 / 実績を解除[編集済]回目の瞬き / 実績を解除[編集済]回目の焦り
メモ: 着用者は当該オブジェクトを外すまでSCP-2486-JP-Bが出現し続けた、と主張した。同時に複数の「ホップアップ」が視界いっぱいに映し出されて前が見えなくなる事もあるらしい。 -倉林博士
認識する事象の無い場合は、着用者が主観的に認識した自身の生理現象が「ホップアップ」の対象に選ばれる様です。 -田草川実験補佐
実験記録2486-JP-3 - 日付20██/03/██
着用者: D-95564
実施方法: SCP-2486-JPを着用した状態のD-95564に、Dクラス職員数名が収容房に移送される様子を観察させる。
SCP-2486-JP-Bの内容: 実績を解除 ドナドナ
メモ: この実験の対象は録画され、後日実験で使用された。
実験記録2486-JP-4 - 日付20██/03/██
着用者: D-95564
実施方法: D-95564にSCP-2486-JPを着用させ、上記の実験で録画した映像を視聴させる。
SCP-2486-JP-Bの内容: 実績を解除 見慣れた風景
メモ: 同じ内容でも表示される「ホップアップ」は違うらしい。 -倉林博士
実験記録2486-JP-5 - 日付20██/03/██
着用者: D-95564
実施方法: SCP-2486-JPを着用した状態のD-95564に、自身の鏡像を視認させる。
SCP-2486-JP-Bの内容: 実績を解除 実験とはいえ虚しいね / 実績を解除 不安の始まり
メモ: 2つ目の「ホップアップ」は実験終了直前に、私を見た時に出たと着用者は報告した…このオブジェクトは実験の事を認識してはいないか? …以降の実験では当該オブジェクトの異常性の精査の為、着用者はD-95564のみとする。 -倉林博士
実験記録2486-JP-6 - 日付20██/03/██
着用者: D-95564
実施方法: SCP-2486-JPを着用した状態のD-95564に、████博士を視認させる。両者に面識は無い。
SCP-2486-JP-Bの内容: 実績を解除 ████博士との出会い / 実績を解除 SCP-████-JPとのなれそめ
メモ: このオブジェクトにオブジェクトクラスの再分類が必要かもしれない。 -倉林博士
実験記録2486-JP-7 - 日付20██/04/██
着用者: D-95564
実施方法: D-95564にSCP-2486-JPを着用させ、机上にあるリンゴ1つを視認させる。
SCP-2486-JP-Bの内容: 実績を解除 すっげえあほらしい実験
メモ: まあ対象の異常性は実に阿保らしいが。只、間違いなくオブジェクトは着用者の記憶を理解している。 -倉林博士
実験記録2486-JP-8 - 日付20██/04/██
着用者: D-95564
実施方法: SCP-2486-JPを着用した状態のD-95564に、机上にあるスターフルーツ1つを視認させる。
SCP-2486-JP-Bの内容: 実績を解除 すっげえあほらしい実験
メモ: 全く同じ文面の「ホップアップ」も出現する様です。 -田草川実験補佐
この対象の異常性も阿保だが。しかしイラストだけちゃんと星形だったのは興味深い。 -倉林博士
実験記録2486-JP-9 - 日付20██/04/██
着用者: D-95564
実施方法: SCP-2486-JPを着用した状態のD-95564に、床に直置きされている状態のパンの木の実1つを視認させる。
SCP-2486-JP-Bの内容: 実績を解除 諦め悪いよ倉林博士 でも何でそれを用意したの?
メモ: SCP-2486-JP-Aと交信をする。ちょっと言いたい事が増えた。 -倉林博士
対象: SCP-2486-JP-A(以下、対象)
インタビュアー: 倉林博士(以下、倉林)
付記: インタビュアーは精神影響等の異常性に耐性を有しています。また形態はインタビュアーのイメージを抽出したものから作成されています。
<記録開始, >
倉林: こんにちは。
対象: [10秒沈黙]
倉林: 聞こえているといいけれども。認識していますよね?
対象: びっくりした。ええとにほんぎょ。に、日本語っと。
倉林: 初めまして。私は倉林と言います。
対象: ああ。初めまして。私は、わた、私は日本語のカタカナで、グヴェヌスと言います。い、以後お見知りおきを。あの、怒っていますか?
倉林: いいえ。グヴェヌスさん。これからお話したい事があるのですが、お時間よろしいでしょうか?
対象: 大丈夫です。時間からは離れているので。
[対象に対する複数の質問と回答。詳細の閲覧にはクリアランスレベル4/XXXX-JPを提示してください]
倉林: 最後の質問です。何故貴方はこの様な接触が出来るのですか?
対象: ええと、今から少し前にセールスマン、が来たんです。「いい商品があります。よく売れているんですよ」って。確か「存在っていいな」という名前だったかな。後で聞いたら友達のヘダバシゥとかも買っていましたね。私はその時に今使っているのを、持っている知識の提供で定期購入の契約をしたんです。今も買っていますよ。お話機能は全然使っていませんが、色々実体がある世界だとかが見れて面白いんですよ。
倉林: 購入した際の領収書はお持ちでしょうか?
対象: リョウシュウショ? あ、領収書ですね。ええと、あれ、えっと。貰ったっけ。説明書ならあったんですけれど。あれ、これ今倉林さんが着けている「めがーねね」という物体のですね。今は私のとだけリンクしているらしいです。複数の存在とと同時交信可能! ほっぷあっぷは送信している情報の概略です、頭が悪いと死ぬ、とか日本語で書いてありますね。
倉林: …利用している商品の保証書はお持ちでしょうか、グヴェヌスさん?
対象: すみません、保証書って何ですか? よく分からないんですが。
倉林: …今日はお忙しい中質問に答えていただきありがとうございました。
対象: あ、はい。ありがとうございました。倉林さん。
<記録終了, >
終了報告書: SCP-2486-JPは娯楽商品としてSCP-2486-JP-A及び複数の存在に対して販売されていた様です。またSCP-2486-JP-Aは以前に行われた実験において日本語以外の英語、中国語等の言語によるコミュニケーションが可能であり、着用者を介した情報を知識として保有している事が判明していますが、法意識に著しい欠落が見られます。
後の調査で多数のSCP-2486-JPに類似したオブジェクトが市場に流通している事が確認されました。以下は事案2486-JP-4の際に当該オブジェクトが複数個梱包されていた段ボール箱から発見された文書です。
企画番号: 73-476-雨川-24㊙︎
企画の優先度: 最重要案件
販売時の商品名: 甲. 実体っていいな。体験アドオン(製品版) / 乙. これで人気者⁉ シリーズ第3弾華メガネ(メカの方もご利用いただけます!!!)
(それぞれ概念、現地語の解釈と翻訳なので変更の可能性もあり)
商品の説明: 共に[未知の言語]の娯楽商品。甲は「包括」して乙からの情報を「吸収」する情報生命体向け実感受信用機構・アドオン、乙は人間向け抽象化テレビジョン送信機器。乙は人間に装着させて、認識した情報を甲に送信する。その際人間の脳が発達していなかった場合は、その松果体を発達させて機能させる。甲と乙には、それらの主機能以外に相互アクセスを可能とする機能があるが、上り下りの情報の量と質が同等価値で無かった場合に乙側の使用者が重篤な精神状態となり自殺するケースが報告されている。これには乙の[未知の言語]から作られた生体パーツに人間が耐えられなかった可能性がある。また本来ならば海馬に作用する為の機構が、松果体に作用している機構にさらに(構造上不可抗力ではあるが)干渉して送信体が死亡するケースも報告されている。両者のケース全ては知能の低い人間にのみ発生している。
企画の概要: 自己満足会本部からの案件。[未知の言語]が事業の一部を仮委託した形。[未知の言語]の[未知の言語]次元の[未知の言語]社から商品は購入。販売体系基準世界-73における20██/██/██時点の米国ドルで転売価格を$██にすると、1つ$██相当の利益が出る。甲は既に[未知の言語]社グループの子会社からその在庫と販売権利を購入済み意識集合体[未知の言語]、複数の情報生命体に全て売却済み。利益は別紙を確認。乙は市場展開時に頒布に[未知の言語]テレビジョンとの、この企画での獲得した新規視聴者の初年度受信料の年額約10%が仲介料として自己満足会に支払われる契約がなされている。
乙の販売ターゲット層: 主に販売先世界73に準する人類種。知能は現地の指標のIQで110以上ある人間が好ましい。
留意する事: 乙の転売は現地の治安組織、特にGOCによって押収される可能性が高いのでいつもよりも早く売り抜ける事。アメリカ合衆国はマーケットとしては不適切な程訴訟が多いので無視する事。甲に関しては、解約を出来なさそうな幼体をターゲットとしたが、成長して契約解除を目的とした裁判を起されない様に振舞う事。クレームが来た場合は交信機器を着信拒否にするか破壊して逆探知が出来無い様にする事。
最後に、自己満足会のブランドを高め続ける事。
事案2486-JP-4において、回収されたオブジェクトいくつかはSCP-2486-JP-A以外の存在との交信可能な物品である事が判明しています。また“自己満足会”なる団体については引き続き調査中です。
拝読しました。以下、批評です。
記事を読む限り重要な情報では無さそうなので、異常性を説明した後に持ってくるか、削ってしまっても良いかもしれません。
ここの部分の説明ですが、若干の分かりにくさを感じたので改良の余地があるかもしれません。また、脚注にある説明が重要すぎると感じました。脚注は捕捉的な情報の方が読みやすいと思いますので、整理して文章を組み替えても良いかもしれません。
また最初の実験記録:ですが、確かにSCP-978にはこのタイプのフォーマットが使われていますが、現状の記事傾向から行くと、執筆用のフォーマットの消し忘れと勘違いされ、DVの要因になり得てしまうと思います。また、後に続く、実験記録も何となく報告書としては違和感があったり、深い意味のない[編集済み]が使われていると感じたので、ここ半年以内で投稿されたSCP報告書を参考に改善すると、読者からの評価を得られやすいと思います。
全体的な感想としては、現状はDVしてしまうかと思います。要因としては、既存記事のアイデアとの差別化が出来ていない上に、物語としての面白さが不足している所にあると思います。
参考にしたというSCP-978と異常性や記事構成も被っているため、新規性が薄いです。新規性が薄いと感じられると、DVに直結するため、何らかの差別化が必要になります。実績が見える眼鏡、という部分の要素をどう生かせば面白くなるのか、それぞれの要素について深く調べ、練り直していくと良いかもしれません。
また、物語としての面白さも考えていく必要があるかと思います。SCP-978の特徴としては、クロスリンクを上手く使った面白みがありますが、本記事はそういった特色が無く、また起承転結が無く単純に異常性を紹介していくだけの構成となっています。
特色を出す目的として、クロスリンクを上手く使うのは難易度が高く、そこを真似するのは個人的にはオススメしません。(ただ、自分はこれが書きたいという明確なイメージがそういう形なのであれば、話は別です。書きたい物をかけなければ、そもそも記事を完成させるモチベーションが生まれないので…)上述の異常性を要素に分けて何を面白くしたいかを練るのに合わせ、どういった特色を出したいかも練ると良さそうと感じました。
また、物語としての展開を作るうえで、物語上の説明が不足しないよう気を付けるとおすすめです。「なんでそうなったの?」と感じる唐突な描写や、何が理由でこうなったのかを描写しないと、モヤモヤを読者に抱えさせてしまいます。
こういった異常性を持つ眼鏡
→どうして、こういう異常性なのか。
→なぜ眼鏡なのか。
→何が原因で、こうしたオブジェクトが生まれたのか。
といった感じで、どんどん「何故」と「理由」を設定していくと、物語が作りやすくなると思います。
以上です。何か参考になれば幸いです。執筆応援しております~!
拝読しました。
「実績解除が見える」という異常性は面白いと思いましたが、それ以降のストーリーにあまり魅力を感じませんでした。
若草氏関連の展開について、説明部で「メガネを掛け続けると実績に侮辱され鬱になり自殺する」と言われてしまっているので、その後にオブジェクトの被影響者が自殺するストーリーが描かれても意外性がありませんでした。また、デメリットとなる異常性の内容自体も、後の展開の為に恣意的に設定されている感がありわざとらしさを感じました。
補遺2の文章について、かなり読みづらかったです。「団体のまとまりのなさ」は伝わりましたが、それを伝えるためにここまで読みづらくする必要はないかなあと感じます。ネット上でのチャットログ形式にするなど、他の形で記述した方が良い気がします。また、現状ではこの団体を登場させる意義がまだ薄いと感じます。
改稿の方向性として、せっかく異常性にオリジナリティがあるので、胸糞系のよくあるストーリーに寄せるよりは異常性を掘り下げた方が面白くなりそうです。
たとえば、メガネに知性があることを活かし、メガネが何を望みとしているのかを考えてみると良いかもしれません。「人間がいろんな面白い実績を解除するところが見たいので、変わり映えの無い暮らしをしているとキレて侮辱するような内容の実績を出す」「面白い人生を送るやつが掛けると明らかに良い内容の実績が出るが、ちょっとでも暇になるとネタを催促してくる」とか、メガネ自体を掘り下げる方向でやると全体の統一感も出るかなと思います。
以下、細かい点です。
>「実績のHOP」
「実績のポップアップ」とかの方が分かりやすい気がします。
>抗うつで大量飲酒した事が直接の死因だが、氏の遺体は首を吊った状態で発見されたの解剖時に脳は認識災害を引き起こすアノマリーの研究に活用される。
インタビューログの網掛けからはみ出ています。また、誤字があるようです。
タイトルについて。
おそらくですがこの異常性でしたら、タイトルはuniookedではなくunlockedではないかと思います。
特別収容プロコルについて
2文目、"当該オブジェクトの確認のために"当該オブジェクトの確認だけでは、どんなことを意図しての実験か判断できません。異常性の変化や喪失の有無の確認であればなんとなくそういった確認なのかなと思いながら読み進めることはできますが、そうであるならそう書いてしまったほうが良いです。
3文目、着用時間とクリアランス承認は文を分けたほうが良いです。定期的に行ってる実験であるなら、クリアランス承認の文言は、定期的に行っている旨と併記したほうが良いでしょう。1週間に1度、クリアランスレベル4/XXXX-JPを持つ職員1名の承認を得た実例を用い~のような形です。
第2段落1文目、中点で併記されているものと続く文章がバラバラです。実例と類似オブジェクトは回収、着用者は記憶処理と2文に分けたほうが良いでしょう。また、ほかの文は○○されますの形で区切られているのに、隠匿を行ってくださいとなっているので統一しましょう。第3段落の遺族に返還も同様です。3文目ですが主述の対応が不適切です。インタビューによって得られた情報を早期収容に役立てるということだと思うのですが、特別収容プロトコルにわざわざ書く必要のある内容ではないと思います。得られた情報を役立てることも、一般人に影響しかねないものの早期収容に努めるのも書くまでもなく行うものに思えます。書くとしてもインタビューの付記あたりでよいでしょう。
説明部分について
第一段落2文目の読点までの記載は、1文目の記述とほとんどかぶっているため削ってしまってよいと思います。また、破断はあまり使われるものではなく、同志的に用いられることはさらにまれであると思うので、別の語に変えたほうが良いと思います。
第二段落1文目、"SCP-XXXX-JPの最も近くで認識した人物"は、不適切な助詞になっています。のではなくをにしましょう。
2文目、容易に克服が可能とするより、影響が薄いなどのほうが良いと思います。販売されているものであれば眼鏡をかけていても買ってみようかなと思うでしょうし、そうでないなら、眼鏡をかけていようがそうであるまいが、道端に落ちてたり自分のものでないものをかけようとは思わないでしょうから、その程度の強い欲求を生じさせているのに、眼鏡かけてるからやめておこうとはならないように思います。
第三段落、対象の内容とありますが、内容という語では不適当かと思います。また、1文目の文構造がごちゃごちゃです。SCP-XXXX-JPを着用した場合、周囲の光景にポップアップ(以下、SCP-XXXX-JP-Aと記載)を知覚することがあります。多くの着用者はSCP-XXXX-JP-Aを「ゲームの実績のホップアップ」に似た形の幻覚と認識し、着用者以外には認識されません。などのような形のほうが良いでしょう。
第四段落。前段落に引き続きSCP-XXXX-JP-Aの説明がされているため、段落訳は不要に思います。また、重複する記載とSCP-XXXX-JP-Aの定義のわかりづらさから非常に読みづらくなっているため、整理してまとめなおしたほうが良いです。
第五、第六段落。接触した人物、接触を試みようとしている人物であるなら目撃者ではなく接触者としたほうがいいんじゃないでしょうか。また不明な原理で接触というのがどのようなものであるかわかりません。接触には物質的に触れ合う意味であったり他人と交流するという意味がありますが、この部分の記述ではどういった接触を指すのか判別できません。"着用者を周辺の空間で認識している人物が複数人存在している場合抑制が可能です"この記述が説明をより分かりづらくしています。目撃者は着用者を認識している人物ではないのですか?着用者を認識せずに着用者に接触することは不可能に思いますが。この認識という単語も様々な意味があり、認識だけでは何のことだかわからないので正確に記述してください。"目撃者は自身の認識災害を客観視します"についても、自分が変な眼鏡をかけた人間に違和感を感じていなかったことに気づくという意味だとは思うのですが、こ記述では正直わかりづらいため修正したほうが良いです。
第七段落。もともとのポップアップの内容は"着用者が認識した対象の内容"なのに、変化後は"長期の外出をを促す内容"と統一されていない印象を受け、変化前の内容が不要に思えます。また、"SCP-XXXX-JP-Aを「目視」している間はその病症は観察されません"ですが、SCP-XXXX-JP-Aを「目視」しているのは着用者ですが、病症を観察できるのは着用者以外の人間であるため、文がごちゃついています。一つの文章に二つ以上の視点が存在するのであればその視点も記載してください。
第八段落。これまでの記述から、着用者はSCP-XXXX-JPを着用している人物のことを指していたと思いますが、この段落以降の記述を読むとSCP-XXXX-JPを着用したことのある人物についても着用者と記述されているようです。定義時と用法が異なっているため、どちらかを修正してください。また、"完全な除去が不可能な状態"とありますが、これまでの着用者も着用はやめるだけではSCP-XXXX-JP-Aは見えたままだったのでしょうか?そうでないなら、二時間以上着用するとSCP-XXXX-JP-Aは着用をやめても見えたままになるということを記載してから除去できなくなることを書きましょう。読んでいる側からすると、急に除去と言われてもわけがわかりません。眼鏡をはずせば?となるだけです。記憶処理・接種、メンタルケアとありますが、接種は不要でしょう。
第十段落。"着用者がSCP-XXXX-JP-Aを対象、特に知的生命体として扱った場合に"、対象を知的生命体として扱った場合、でしょうか。特には不要でしょう。
発見経緯について
"ゲームの同時配信に異常性が認められ"とのことですが、どのような異常性が認められたのでしょうか?このオブジェクトの異常性は着用者以外には基本的に確認できないものです。外部から確認できるのは伊達鼻眼鏡をかけた変な人物やそれに違和感を覚えず接触する人ですが、これらを異常に思って調査することはあっても、それは異常性が認められたためではなく、異常な現象が見られたためではないでしょうか。
実験記録について
結果だけでは何のことかすぐにわかりません。結果ではなくポップアップの内容とするか、結果部分に「○○というポップアウトが出現」と書くなどしてください。また、対象という部分もよくわかりません。Dクラス職員にはどのように指示を出しているのでしょうか?○○を見てほしいと言っているのならば実験記録の前にその旨を書くべきです。
Dクラスのナンバリングにはオブジェクトナンバーはあまり使われません。ほかの記事をいくつか読んで参考にしてください。
メモとはいえヤバいぞという表記はあまり的確ではないでしょう。
インタビューについて
終了報告書の文体が砕けすぎです。このような部分で書くべくことは、セールスマンに対する対策、情報生命体に関する対応の考察などであり、博士の感想を書く場所ではありません。
補遺について
留意することで急に命令口調になるのが不自然です。企画書なのであれば急に文体が変化することはないはずです。
全体を通して
主述の対応、助詞の使い方など文法的なミスがいくつか見られます。また、一文が長く、そのせいでごちゃごちゃになっているものが散見されるため一文を短くして一つの文で説明するのはできれば一つ、多くとも二つでまとめるようにしましょう。また、一度書き終わったら全編通して音読などをしてみると変なところ、わかりづらいところが見つけやすいと思います。文章読み上げソフトなどを使ってみてもよいです。
認識、対象などの語がどのような意味で使われているのか、何を指しているのかわからない、わかりづらい部分が多いです。
異常性に不要な部分が多いです。実績が解除されるというのをメインにしたいのであれば、実績解除に対する報酬があるだとか、情報生命体をメインにしたいのであれば実績は情報生命体にとって必要不可欠な何かであるといった方向に伸ばしていったほうが良いです。現状伊達鼻眼鏡であることと、セールスマンについてはこの異常性を生かしているとは言えないため、そこは深堀せず、あるいは一切省いてしまったうえで、終着点を見つけなおして再構成したほうが良いと思います。