SCP-XXXX-JP - 時間を食う

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クレジット

タイトル: SCP-XXXX-JP - 時間を食う
著者: kubotuki
作成年: 2023

アイテム番号: SCP-XXXX-JP

オブジェクトクラス: Pending

特別収容プロトコル: SCP-XXXX-JPはその特異性形質により原因の調査の継続が必要であると結論付けられており、十分な情報が収集されるまでの間クラス分類は保留されます。また当該オブジェクトによる影響に対してはカバーストーリーの流布による隠蔽が主な処置となります。

説明: SCP-XXXX-JPは弱い自己記述性を有した伝染性概念、並びにそれによって引き起こされる現実不全現象群です。SCP-XXXX-JPに長時間曝露した殆どの人間は19日程の潜伏期間を経た後、一般に規則的と評される生活態度になります。その様な状態になった曝露者はSCP-XXXX-JP-Aと呼称されます。

SCP-XXXX-JP-AはSCP-XXXX-JPの伝播に積極的ではなく、これは当該オブジェクト群に対するインタビュー調査の結果あくまでもSCP-XXXX-JP-Aがその意思によって伝播に加担していない事が判明しています。

SCP-XXXX-JP-Aの生活に関わる人間は非異常性の理由によって、当該人物の性格と生活態度が変化したという認識をします。その為両者間の接触が長期にわたって行われた場合、ベクター基準に則った形態でSCP-XXXX-JP伝播率の上昇に伴ったSCP-XXXX-JP-Aの増加が指数関数的なものに変化します。しかしその変化は約10時間程度で拡大率保存収束をします。これはSCP-XXXX-JP-A及び非曝露者間の積極的なコミュニケーション形態に依存している事が原因として有力視されていますが、明確な理由は判明していません。

SCP-XXXX-JP-Aの生活圏における単位面積当たりのSCP-XXXX-JP-A人数比密度が10.28人/㎢を超過した場合、特にSCP-XXXX-JP-Aの所有する電子機器類に対して電子遡航を伴う時空間現実不全が継続的に発生します。その時間流速変化量はSCP-XXXX-JP-A個体ごとに異なりますが、その変化量は0.03秒から10時間程度です。またSCP-XXXX-JP-Aを現実改変作用者とみなした際における当該オブジェクト内部の現実性密度変化量は‐0.07~+1.24Hm、実行範囲は影響点を中心とした密閉空間或いは街灯効果の影響範囲内と非常に広い範囲に及びます。この際殆どのSCP-XXXX-JP-A個体は生活のリズム合わせに使用・依存している電子機器類に密接している事から、脳神経系統に時速変化による負荷がかかり寝坊をする様になります。しかしその状態は当該オブジェクト群の社会活動中において一切露見しない事から、当該現象発生直後に基底現実側からの正常化作用による現実不全状態の整合・解消が発生しているものと考えられています。またオネイロイ干渉が確認されない事から、SCP-XXXX-JP-A群は実際に発生した現実不全現象による不利益を単に夢であったと認識するケースが報告されています。

補遺: 以下はSCP-XXXX-JP-Aが口にするフレーズの例です。

自身は[任意の時間]に寝たはずだった。
急に体調が悪くなった。
カバンに入れたはずの物品が何故か自室にあった。
何故かバス・電車等の公共交通機関が運行していなかった、或いは遅延していた。
テスト等の重要な要件の前ではあるが眠っていなかった。

上記の内容は実際に発生した現実不全現象によって、SCP-XXXX-JP-Aがストレスに曝された事によるものとされています。しかしこれらの発言は関係者にSCP-XXXX-JP-Aの勤勉さを損なわせるものと認識させ、当該オブジェクトはそれによる非異常性の理由から社会的に孤立します。また鬱状態となり。SCP-XXXX-JP-A個体はその異常性を自認する事が非常に困難です。

一部のSCP-XXXX-JP-A個体はこの異常性を理解・利用しており社会的成功を収めている事が判明しています。その様な実例において時流速変化を明白に自身の利益の為のみに活用するケースは確認されていません。

スポイラー
真面目な人にさせる概念です。それの曝露者が多くなるとその曝露者の時間の流れが変化する現実不全を引き起します。その負荷の所為で寝坊したり、または利用する人がいます。

付与予定タグ: scp jp euclid ちいさなざいだん

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