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警告: 以下のファイルはレベル4/2000-JP機密情報です
このファイルにレベル4/2000-JP承認無しで行われるアクセス試行は記録され即時懲戒処分の対象となります。
アイテム番号: SCP-2000-JP
オブジェクトクラス: Safe
特別収容プロトコル: SCP-2000-JPは1つの文化として世界中に広く浸透しており、除去不可能です。しかし、"召喚イベント"が観測された事実が過去10年以上に渡って確認されていないことからSCP-2000-JPは異常性を失ったものとしてNeutralizedへの再分類が検討されています。
"召喚イベント"の再発を防ぐために怪奇や異常に関するインターネット上のページの監視は継続されます。未発見のSCP-2000-JP-Aは能動的な自己収容状態にあると推測されており、捜索に伴うリスクから捜索は行われません。収容済みのSCP-2000-JP-A群は適切な収容プロトコルのもとに収容されます。収容プロトコルの詳細については各SCP-2000-JP-A個体担当職員のみが閲覧可能です。
担当職員以外の人員がSCP-2000-JP-A候補のリストを閲覧することは禁止され、厳正な処罰の対象となります。
説明: SCP-2000-JPは一般に怪談として知られている、他人の恐怖を煽る目的で架空の生物や怪物を登場人物とした話を伝える行為です。この行為における媒体は主に音声や文章であり、特に知名度の高い話である程後述する"召喚イベント"が発生する確率は高くなる傾向にあり、SCP-2000-JPの効果は重複することが判明しています。
"召喚イベント"とは現在日本国内でのみ発生が確認されているイベントで、SCP-2000-JPによって語られた架空のアノマリーが規定人数を超える人間に実際に存在すると判断された際に起こります。"召喚イベント"が起こった際、当該アノマリーを登場人物としたSCP-2000-JPが国内のランダムな地点1にSCP-2000-JPで語られたアノマリー(SCP-2000-JP-Aに指定)が出現します。後述するエリア-2000の観測は"召喚イベント"の成立条件にはなり得ないことが判明しています。
現在財団によって確認されている未収容も含めたSCP-2000-JP-A実例は███件であり、"召喚イベント"の成立は阻止されるべき事案です。唯一条件として膨大な人数が必要であることが判明しているため、今後"召喚イベント"が起こる確率はかなり低いと見積もられています。現在把握されているSCP-2000-JP-A候補の情報は詳細なリストと共に管理されます。SCP-2000-JP-Aは基本人間に発見されることを避ける傾向にあり、自身の性質をそのために行使します。認知度の上昇および定期的な観測により半永久的に収容を行うことが可能であることが研究者間で議論されていますが、詳細は不明です。
また、SCP-2000-JP-Aの保持する異常能力は人間の恐怖の度合いによって影響範囲等が変化することが判明しています。そのためSCP-2000-JP-A収容の際には勤務歴2年以上の職員が割り当てられ、原則として人事異動は起こり得ません。この時4/2000クリアランスを保持していない職員には別のSCPナンバーが割り当てられた報告書が配布されます。
発見経緯: SCP-2000-JP-Aは別プロジェクトにおける探査の過程で発見された異次元概念領域(エリア-2000)2の観測中に発見されました。エリア-2000内にはSCP-2000-JP-Aの他に開発初期のオーソニプターや夏目漱石「明暗」の原稿等の物品も多数発見されたことからエリア-2000は人類が今まで思考の中で生み出してきた生物や物体が生成される領域であると結論付けられました。
エリア-2000の定期観測中に前回の観測で観測されたいくつかのSCP-2000-JP-A個体が消失していたことが発覚。その後、国内に同様の外見をしたオブジェクトが複数発見されたことからエリア-2000と基底世界間に双方向の作用が存在するという仮説が立てられ、実験が行われた。ました。
SCP-2000-JP-A出現実験を行うという案が提案され、実際に行われましたが実行段階に日本支部理事"獅子"によって中止されました。SCP-2000-JPの存在はSCP-2000-JP-A-█初期収容時の目撃者に対するインタビューで示唆され、他のSCP-2000-JP-A目撃者にもSCP-2000-JPを行った旨の供述が得られたため、SCP-2000-JPはオブジェクトに指定されました。
補遺1: "召喚イベント"事例
アイテム番号: SCP-2000-JP-A-5
出現した実体: 小学生女児の外見を持つクラスⅢ霊的実体。基本小学校校舎のトイレにつき1体存在しており、発見時には███体が存在していた。以前までSCP-████-JPとして収容されていたが現在はSCP-2000-JP-A-5となっている。
出現経緯: 出所不明の噂が全国の小学生に広まった結果出現したものと思われる。子供の比較的怪異を信じやすい性質からか小学校の校舎内では多くのSCP-2000-JP-Aが発見されている。
2013/██/██追記: SCP-2000-JP-A-5を含む小学校校舎内で発見された怪異の殆どが同時多発的に消失したことが確認された。消失の原因は現在も不明であり、研究と調査が現在進行中です。消失の原因についてはSCP-2000-JP-A-45の資料を参照してください。
アイテム番号: SCP-2000-JP-A-45
出現した実体: 現在財団で収容済みの個体。基本は頭に皿を乗せ、水かきのような形状の手足をもつ全身が緑色の人型実体だが、伝承の食い違いから姿の異なる個体も存在する。
出現経緯と現在の状態: 水神の伝説の変化、安倍晴明の式神の伝承が転じた物など様々な伝承が残っており、実質的な起源は不明。そのキャラクター性から多くの娯楽作品として扱われており、そのイメージの除去は困難を極める。現在は収容を行うしかない状況である。現在個体の数の増加が確認されており、一部個体の終了が提案されている。20██/██/█時点で全個体の消失が確認された。多くの媒体でのメディア化等による陳腐化がSCP-2000-JP-A-45の実在を信じる人間を減らしたという仮説が立てられ、SCP-2000-JP-A-48を対象として実験が行われた。
アイテム番号: SCP-2000-JP-A-48
出現した実体: 黒のローブと帽子を着用している女性の人型実体。特定の手順や儀式を行うことで現実改変を引き起こす。これらの効果はスクラントン現実錨で抑制可能。個体の平均ヒューム値は2Hm。収容直後の分類はSCP-████だったがSCP-2000-JP-A-48に改称された。
出現経緯と現在の状態: 古代よりSCP-2000-JP-A-48は宗教と結び付けられており、存在が人間に信じられつつ排斥もされてきた。そのためSCP-2000-JP-A-48は多くの文献に存在を示唆されており、財団に確保されたSCP-2000-JP-A-48の個体総数は全体の4分の1程度と考えられている。欧米圏で特に実在が言及されたSCP-2000-JP-A-48が何故日本でのみ存在が確認されているのかは不明。
また、収容に要するコストも甚大であることから前述の複数のメディアを用いた陳腐化実験の対象となった。結果として収容中のSCP-2000-JP-A-48は消失。エリア-2000の定期観測中に財団が収容していた個体の約5倍の数のSCP-2000-JP-48群が発見されたため、SCP-2000-JP-A-48という存在も同時に消失したと推測されている。
アイテム番号: SCP-2000-JP-A-67
出現した実体: 江戸時代末期に確認された異常現象。空中に現地の社寺のお札が多数出現するというもので、これに乗じた騒動が全国各地で記録に残されている。
出現経緯と現在の状態: 蒐集院に残された資料によると、最初に観測された騒動の原因は京都でのもので、出自不明の団体が札をばら撒いていただけのものだったが、それが異常現象として瓦版や手紙、口伝によって広まった結果全国各地でも同様の現象が発生したと記録されている。当該団体に対する尋問記録では最初の犯行以外への関与はしていないと供述しており、人間の行動がSCP-2000-JP-Aに変化した例の1つと判断されている。現在、同様の現象は観測されていない。
アイテム番号: SCP-2000-JP-A-44
出現した実体: 異次元領域に存在する「如月」と題された駅と当該領域への唯一の交通手段である電車(SCP-2000-JP-A-44-1)。Dクラス職員を用いた調査の結果、GPSに表示される座標が毎回異なることや基底世界との通信等は制限はあるが可能であることなどが確認できた。また、SCP-2000-JP-A-44内では多くの異常存在が観測されており、人類に対する脅威になる可能性が高い。
出現経緯と現在の状態: 2000年初頭にインターネット上にSCP-2000-JP-A-44と思われる駅についての投稿が話題となり、財団は当該領域の実在に関する調査を行った。SCP-2000-JP-A-44は偶然SCP-2000-JP-A-44-1に乗車したエージェント・██による通報から発見された。当該領域の特定後に機動部隊が派遣され、エージェント・██は救出された。救出作戦時には4人の一般人も同時に救出され、カウンセリングを含めた観察期間を設けた後にAクラス記憶処理を施して解放した。20██年に行われた第4回調査の最中にD-47849からの通信が途絶。検証を行ったところSCP-2000-JP-A-44とSCP-2000-JP-A-44-1が消失したことが確認された。SCP-2000-JP-JP-A-44はNeutralizedに分類され、関連書類は██年後に削除予定。
補遺2: プロトコル・ブギーマン
2000-JP特別収容プロトコル
分類:Bogeyman 概要
SCP-2000-JPの影響は日本国にのみ確認されていますが、その性質から影響が拡大する可能性があります。一連の現象の原因は怪談という文化が広まったことと日本人が理屈では説明できないことに対して怪異という存在をその受け皿にしていたためです。後者については特に平安時代において顕著であり、実際に人間と怪異との交戦記録も存在します。現在未収容の怪異が全世界に存在することやそれらの人類に対する心象の不透明さから早急な追放手段の模索が求められていました。
そのために当該プロトコルが設定されました。セキュリティクリアランス4/2000を保持する職員及び日本支部理事"獅子"は以下のプロトコルに従事しなければなりません。
プロトコル・ブギーマン概要: SCP-2000-JP-Aの基底世界からの追放を最終目標として本プロトコルは策定されます。各4/2000-JP人員は現在収容済みのSCP-2000-JP-Aの上級担当職員に割り当てられ、担当オブジェクトの報告書が送付されます。各担当職員はオブジェクトの性質を理解し、収容の自動化及びオブジェクトに対する認知度の低下に努めてください。
財団日本支部の代表またはO5評議会に所属する人員はプロトコル・ブギーマンの統括を行い、プロトコルの円滑な運用に従事してください。プロトコル・ブギーマン最高統括責任者はO5-█、日本国における統括責任者は日本支部理事"獅子"が務めています。プロトコルの過程で発生した大規模インシデントに対するフェイルセーフ手段としてミーム改変エージェントを大規模曝露させる案が現在検討されています。
本プロトコルは以下の段階で進行されます。
フェーズ1: SCP-2000-JP-A群に関する各個体の認知度は定期的に調査されます。個体の認知度が基準値を下回っていた場合、可能ならば該当個体の歴史的資料の回収を行い、記された情報や辻褄合わせを含めた最終目標を該当個体の歴史的抹消とした情報の改竄を行います。基準値を上回るSCP-2000-JPは収容が続けられ、メディアへの出演等によるイメージの陳腐化が行われます。
フェーズ2: 歴史から抹消された/印象に恐怖を伴わなくなったSCP-2000-JP-Aは規定世界での存在が困難になります3。変化から3日程でSCP-2000-JPは基底世界から消失します。消失後に4/2000人員を含めた担当職員に対してAクラス記憶処理を施し別個体の担当への異動処理が行われ、該当個体のデータは削除されます。
フェーズ3: 最終的に全てのSCP-2000-JP-A個体の存在が確認されなかった場合、プロトコル・ブギーマンの関係者全員に対する記憶処理が行われ、SCP-2000-JPのデータは隔離され存在を秘匿されます。
新しくこのプロトコルに従事する諸君、我々は最早忘れなければならない。それに気づいた瞬間には収容しきれない程に怪異は増えすぎてしまった。
古代から日本人という民族は現象や異常に形を与えてきた。それは人間に一時の安心感や恐怖を与えたが、怪異という存在は長い時間世界に縛られ続けた。故人の後始末は今を生きる人間にしかできないのだ。我々は我々の生み出してきたものと向き合わなければならない。
プロトコル・ブギーマンとは人類のアイデアの終着点であるエリア-2000に彼らを再収容する為のプロトコルだ。我々は存在しえなかったものたちを基底世界より追放するためにここにいる。その為ならば我々は今までの歴史を改竄する。
確保、収容、保護。
日本支部理事"獅子"
ページコンソール
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- portal:5436018 (26 Jun 2019 15:33)
読ませていただきました。
軽微な記述ミスがあるように思います。
全般的に、段落ごとの空行が抜けているように思います。(主に、メール、特別収容プロトコル、説明など)。改行だけでなく、2回改行して空の行を挟むのが一般的に思います。
SCP-2000-JPの定義の記述が2回繰り返されますが、「SCP-2000-JPは一般に怪談として知られている、他人の恐怖を煽る目的で架空の生物や怪物を登場人物とした話を聞かせる行為です。」を定義とし、召喚イベントの原因である旨は、性質として2段楽目に記載した方が分かりやすいかもしれません。
ここのみ外部サイト(アニヲタ)にリンクしますが、なにか意図がありますでしょうか、特になければ元記事のSCP-3740にリンクすることが良いかと思います。
ページソースからすると意図する表現になっていないようです。以下が適切かと思います。
該当箇所を修正しました。ありがとうございます。
何というか、当たり前の事を言っている様に感じました。「原則として」の方が良いかもしれません。
・O-5評議会とありますが、ハイフンを入れずに「O5」とするのが一般的ですね。
・3740のリンクが今度はSB3へのリンクになっています。
リンクに関しては確認不足ですね…申し訳ありません。
既知が抑制の手段となるなら…と思い追加したのですが確かに表現としてはそちらの方がいいですね。
該当箇所をご指摘の通りに修正しました。ありがとうございます。
認知されることが枷となるというアイデアは面白いと思いましたが、私としてはこういう特性ならばパターンスクリーマーのような不気味さをもっと求めたいです。
今の記事からは、対話可能なこともあって、怖さや空恐ろしさというようなものがあまり感じられませんでした。
本記事をSCP-2000-JPコンテストに投稿させて頂くために本ページのステータスを批評終了に変更しました。
sanks269さん、ShinoguNさん、dr_torayaさん(遅くなりまして本当に申し訳ございません)ありがとうございました。