タイトル未定

アイテム番号: SCP-XXXX-JP

オブジェクトクラス: Euclid

特別収容プロトコル(第5版): SCP-XXXX-JPは保管サイト-8106地下の特別収容エリア(エリア-8106)に印刷機と接続された状態で収容されます。予期せぬ影響範囲の拡大を防ぐためSCP-XXXX-JPを常時オフライン状態に保ってください。SCP-XXXX-JPのデータベースに更新があった場合、自動的にA4用紙に出力されるようプログラムされています。担当職員は定期的に印刷がされてないか確認し、文書の回収を行ってください。エリア-8106内に担当職員以外の人員が接近することは禁止されます。また、エリア-8106内において担当職員間の財団に関する情報のやりとりは禁止されます。
収容プロトコルの更新のため、機動部隊す-13("スパイウェア")が大手コンピュータ企業に派遣され、高性能な記録媒体に関する情報は随時SCP-XXXX-JP収容担当チームにリークされます。

説明: SCP-XXXX-JPは外見や性能が後述の条件によって変化するオブジェクトです。現在はラックマウント型のサーバ1の外見をしており、一般企業で運用されているものと同等の性能を示しています。SCP-XXXX-JPは未知の原理によって周囲100m内の生物や環境の変化を知覚しています2。高度な知性と人格を保持していることが確認されており、文字を介して約██種類の言語で対話を行うことが可能です3
SCP-XXXX-JPはその文書作成能力を活かして影響範囲内のイベントの記録を作成し続けています。記録は日付ごとに整理されており、その日にSCP-XXXX-JP周辺で起こった出来事などが記載されています。格納された全ての記録には1年に1度、大規模な再編が行われていることが確認されています。SCP-XXXX-JP内部の記録は該当記録の日時かキーワードを入力することで検索を行うことが可能です。
SCP-XXXX-JPは日本国内でその時代において最先端とされる日本語入力が可能な文書作成媒体及び情報処理機器の形状をしており、より高性能な機器の出現によってその形状を変化させる性質を持ちます。その際、性能も変化元に準拠して向上し同等かそれ以上の性能を持つことが確認されています。この変化においてSCP-XXXX-JPの人格が変化元の機器の存在を認知している事例は少なく、この性質はSCP-XXXX-JPのオブジェクトとしての異常性の1つと推測されています。
SCP-XXXX-JPの変化について、以下の事例が確認されています。

変化元 説明 補足
和文タイプライター 独自の配列で文字庫に並べた活字を、前後左右に稼働するバーで選択しつまみ上げ、円筒に巻かれた紙に向かって打字する機器。紙媒体の記録を電子記録に変換したものは現在財団データベースで閲覧可能。 SCP-XXXX-JPは一般的な人間の2倍の打字速度で打字を行っていた。
ワードプロセッサ 1973年に東芝のJW-10への変化を確認。それまでにも英文のワードプロセッサは登場していたが日本語入力が可能となったワードプロセッサはこのJW-10が初であった。 SCP-XXXX-JPは日本語での記録が可能な機器に限った変化を行うという異常性が証明された。
パーソナルコンピュータ 1983年にPC-100が発売されて以来、SCP-XXXX-JPはデスクトップ型コンピュータの形状をとるようになる。SCP-XXXX-JPには文書作成ソフトウェアのみが標準インストールされている。 SCP-XXXX-JPはディスプレイとコンピュータのみでも文書作成が可能。
サーバ用ホストマシン 2000年代以降、企業でも用いられるようなサーバ用ホストマシンへと変化。新たなサーバが発売されるごとに形状を変化させ、性能を向上させ続けている。

SCP-XXXX-JPは蒐集院の大部分が財団日本支部へ吸収される過程で幾つかの資料と共に引き継がれたオブジェクトであり、その際のSCP-XXXX-JPは和文タイプライターの形状をとっていました。蒐集院におけるSCP-XXXX-JPに関する資料は資料XXXX-1を参照してください。

補遺1: 実験記録XXXX-JP
概要: SCP-XXXX-JPが財団に収容されてからの実験記録です。
実験記録XXXX-4

SCP-XXXX-JPの形状: 和文式タイプライター

対象: 明智研究員

実験方法: 実験開始以前に回収された文書記録から一文を抜粋し、キーワードから該当記録を参照可能か確かめる。

実験結果: SCP-XXXX-JPは問題なく該当記録を参照できた。このことからSCP-XXXX-JP内に記録自体は残存していると考えられる。

実験記録XXXX-13

SCP-XXXX-JPの形状: ワードプロセッサ

実験方法: 突如形状が変化したSCP-XXXX-JPの性能に関して同製品と比較する。

実験結果: 一般に流通する製品との差異は確認されず。蒐集院時代と同様の異常性を発揮した結果であると推測。

インタビューログXXXX-1

概要: SCP-XXXX-JPの形状がその年に発売されたコンピュータのものに変化。定時起動の際に文書作成ソフトが立ち上がり、知性を持つSCP-XXXX-JPと思われる存在が財団に対して対話の意思を示した。これはSCP-XXXX-JPと明智博士間で行われた緊急インタビューの記録である。


<記録開始 [19██/██/██]>
インタビュアー(明智博士): インタビューを始めます。あなたは我々がSCP-XXXX-JPと呼ぶ存在そのものですか?

対象(SCP-XXXX-JP): 是。

インタビュアー: 今回我々に対して対話を行うに至った動機は何ですか?

対象: 私を管理するものについての情報を蒐集するため。そのためには対話が一番効率的であると判断した。

インタビュアー: 何故我々の情報を?そもそも何の目的を持って記録を行うのですか。

対象: 私の周囲の歴史を編纂するため。

インタビュアー: 周囲の歴史とは貴方の作成する"記録"のことですか?

対象: 是。

インタビュアー: あなたは知性を保持しているように感じられます。知性を自覚したのはいつですか?

対象: ついさっき、私は私という存在を自覚した。

インタビュアー: 分かりました。先ほどの提案に関しては上に掛け合ってみます。これでインタビューを…

対象: 待て。

インタビュアー: 何でしょう?

対象: お前、蒐集院にもいなかったか?

<記録終了>

分析 SCP-XXXX-JPは蒐集院や財団の情報を保持している可能性があります。また、出現した人格は自身の記録からも自由に参照が可能なようです。収容プロトコルの改訂が必要かと — 明智博士

この事案を機にSCP-XXXX-JPをサイト-8106に移送。収容プロトコルが第4版に改訂されました。現在の収容プロトコルへと改訂されたのはSCP-XXXX-JPがサーバ用ホストマシンへと変化してからです。

補遺2: 資料XXXX-1
本資料は可読性のため一部現代語訳されています。

蒐集物覚書帳目録「付喪神」


 

万延元年土岐次郎蒐集。立ち寄った鳥取藩の門尾村にて村民よりひとりでに動く筆の相談を受け、これを蒐集する。この筆の異常な点はひとりでに動くだけでなく、筆先の墨が尽きることがないことも挙げられる。またよくよく見れば筆の書いた跡、周りにおこった出来事を記述しているように見える。この筆が書く対象は壁や床など見境がないため鹿島研儀官による封印処置が執行。薩摩藩の一乗院にて保管される。
後の調査によってこの筆は門尾村に移り住んでいた故・岡嶋正義のものであったと判明した。岡嶋は史書を書いていたためその霊が当該物品に憑りついたものと思われる。これ以降この筆を付喪神と呼称することとする。
 
 
明治二年追記。御一新も行われ、新体制も落ち着いてきたが先の太政官布告から民間人の寺院に対する攻撃が相次いで発生する。その影響によって当該物品の保管を委託していた一乗院も廃寺へと追い込まれることとなった。これは一乗院より当該物品とともに送られた書簡の写しである。

民衆による一乗院への攻撃甚だし。既に多くの具など奪われ破れたり。寺を諦め民間にこの筆が渡る前に当院より預かりし筆を送ることとする。

これを受けて本院で付喪神を保管することとなった。再委託の予定については定まっていない。
 
 
明治四年追記。再封印のため封印を解いた直後、筆の形状がペンのものに変化。これには鋼鉄のペン先がついており、エゲレスより渡ってきたものと同一であった。このことから我が国にて文字を記述する用具が新しくなる度に付喪神の形も新しくなると推測。念のため再封印を施し、変化の兆候を見守ることになった。
 
 
明治十七年追記: 丸善等で新しい筆記用具が販売される。名前を針先泉筆といいインクを蓄え供給することが可能な代物だった。直ちに封印術式を解いて確認を行うと付喪神の形は針先泉筆へと変わり果てた。しかし、止める間もなく辺り一面に記録を始めたため保管庫が黒一色になってしまった。これを受けて周囲に影響を及ぼす可能性がある場合の封印術式の解呪は禁止された。
 
 


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