自明 - SCP-JPサンドボックスⅢ

自明

SCP-JP SB3 » kskhornのサンドボックスポータル » 自明

クレジット

タイトル: SCP-XXXX-JP - 明らかな冗談
著者: ©︎kskhorn
作成年: 2022

誤伝達部門より通知

以下の報告書は自明である事柄について言及していますが、そのことが直接的に報告書の自明性を担保するものではないことに留意してください。オブジェクトの研究は完了しておらず、また現時点の記述が正確ではない可能性があります。

— エリ・フォークレイ、誤伝達部門主任

アイテム番号: SCP-XXXX-JP

オブジェクトクラス: 自明

特別収容プロトコル: SCP-XXXX-JPは自明であるために、他の概念と接触を必要としません。SCP-XXXX-JPはそれ単独で自明であるため、相互作用が確認された場合その対象についても原則的に自明の物と見なし、オブジェクトカテゴリーを変更したうえでサイト-8168の専用収容房に収容してください。また、SCP-XXXX-JPの自明性について言及する場合を除いては、その意図していない相互作用の発生を防止するため、オブジェクトを指し示す際にも言外のニュアンスを用いて表現してください。

説明: SCP-XXXX-JPは自明の理です。

無関係の言及: 人間はオブジェクトが意味しうるものの理解は可能ですが、定量的・定性的な思考に基づいてそれが示す概念の範囲を限定しようとする試みは、その不可能性についての説明のみが導出される結果に終わります。

この性質からその外形の定義は非常に困難ですが、誤伝達部門の研究の結果以下の事項は完全に自明であると定義されています。報告書執筆時点でこの概念の定義について言及可能な特徴はこれらのみであり、これ以外の要素による直接的言及は失敗しています。

SCP-XXXX-JPに関する定義文:
・SCP-XXXX-JPは自明の理である。
・SCP-XXXX-JPはその範囲を限定しうる概念的な枠組みである。
・SCP-XXXX-JPは過去および将来のいかなる時点においても完全に自明である。
・SCP-XXXX-JPの自明性は他の概念へ作用することが可能である。

無関係の言及: 特徴の通り、オブジェクトは侵略的作用を及ぼすことが可能です。オブジェクトの自明性を前提として、他の概念や論理的構成の説明あるいは定義を試みた場合、その対象もまた何らの根拠も必要とせず自明となります¹。

何らかのインシデント事案: 先の性質から、オブジェクトは言及や説明を困難とする異常性を有するアノーマリーと相互作用することで、その明確な定義を固定することが可能であるという仮説が立てられました。この仮説に基づき、誤伝達部門主導の実験によってSCP-1210-JPを対象とした実験が実施されました。

しかし結果として、SCP-1210-JPは自身の自己認識と、オオカミであることが自明となった事実との間で大きな認知的齟齬をきたしました。このために混乱したSCP-1210-JPは暴走し、周囲の概念やアノーマリーに対して、無差別的にオブジェクトを作用させました。以下は本インシデントによって作用が及んだアノーマリーとその結果です。

SCP-1210-JP
SCP-1208-JP
SCP-20██.█.██-JP

ページコンソール