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アイテム番号: SCP-XXX-JP
オブジェクトクラス: Euclid
特別収容プロトコル: SCP-XXX-JPは建物周囲を3mの壁で囲い、常時監視します。さらに、SCP-XXX-JPの周囲3kmは一般人の出入りは禁止されます。SCP-XXX-JPからSCP-XXX-JP-Aが出現した場合、拘束し実験・インタビュー等を行い、その後終了または標準人型収容室に収容します。
説明: SCP-XXX-JPは北海道███市にある2階建ての建物またはそこを中心とする半径20m程度の空間です。この建物は調査により研究施設であると考えられており、使用されていた形跡があるものの、これを利用していた人物・団体に関する記録は現在見つかっていません。
SCP-XXX-JPは約1週間に一人の頻度で人型実体を出現させます。出現はSCP-XXX-JP範囲内のランダムな位置で発生し、現在まで出現の瞬間はとらえられていません。出現する人型実体(以下SCP-XXX-JP-Aと呼称)は通常の人間と後述の特徴以外に差異はなく、種々の計測の結果も通常の人間と同程度の値を示しています。SCP-XXX-JP-Aの特徴として、ランダムな人物(以下対象者と呼称)の関係者で存在しない人物を名乗ります。例として、兄弟のいない対象者の兄、未婚男性対象者の妻等が確認されています。対象者選出の規則性は不明ですが、SCP-XXX-JPに近い人物の中から対象者を選出していると考えられています。また、SCP-XXX-JP-Aは存在していたと仮定した場合に得られるであろう記憶・知識・能力を有しており、身体的特徴も自然なものです。現在までにSCP-XXX-JP-Aが実際に存在していたことの根拠となるものは一切発見されておらず、記録媒体・対象者を含む全ての人物の記憶及び証言は全く得られていません。また、現実改変等により根拠の消失の形跡もないことから、SCP-XXX-JPは存在しない人物を定期的に出現させるオブジェクトと結論付けられています。これは財団が有する多くの技術を用いた実験結果に基づくものです。
20██/██/██頃から北海道███市において、自分の関係者を名乗る見知らぬ人物が自宅等に押し入ろうとしてくるという旨の通報が短期間に複数あったことが財団の注意を惹き、その後の調査によりSCP-XXX-JPが発見されました。SCP-XXX-JPの出現に関する記録は一切ありませんでしたが、上記の不自然な状況の開始点が20██/██/██頃であるため、SCP-XXX-JPの出現/発生も同時期と考えられています。また、SCP-XXX-JP-Aに関わった人物には記憶処理を施した上で、SCP-XXX-JP周辺の立ち入りを禁止し、カバーストーリー「毒性ガスの噴出」を流布しました。現在までに出現したSCP-XXX-JP-Aは全て確保または終了したと考えられていますが、SCP-XXX-JP-Aが財団関係者を名乗る場合、情報漏洩の危険性があるため、上記と同様の通報は監視されます。
複数のインタビュー及び実験によりSCP-XXX-JPは存在しない人物を出現させる異常性を持つオブジェクトと結論付けられました。SCP-XXX-JP-A自体に危険性はないものの、それらが引き起こす混乱やSCP-XXX-JP-Aの持つ情報の流出によるインシデントを避けるため、SCP-XXX-JP-Aの監視及び管理は徹底して行われます。
インシデントSCP-XXX-JP-A-45: SCP-XXX-JP収容後、初となる財団関係者を名乗るSCP-XXX-JP-A-45が発生しました。SCP-XXX-JP-A-45はSCP-XXX-JPの収容を担当している三同博士の同僚を名乗り、SCP-XXX-JPを含むいくつかのオブジェクトの情報を持っています。SCP-XXX-JP-A-45出現後,インタビューを行い、現在は収容されています。SCP-XXX-JP-A-45が財団内の情報を持っているため、収容違反防止のために収容室の仕様を変更しています。以下にSCP-XXX-JP-A-45のインタビュー記録を示します。
最近は財団関係者が出てくる頻度が上がっている。数か月に一人だが、SCP-XXX-JPの周辺から対象者を選んでいるってのは間違いではなかった。大体私の知り合いらしいが、当たり前に一人も知らない。それに財団職員を名乗るならインタビューくらいちゃんと受けてほしいものだ。私との思い出を語る時間じゃないんだぞ。しかもリアルな話ばかり、私が忘れてるみたいに言ってくる。勘弁してほしい。何回調べたって記録が消えた結果なんて出なかったし、穴があるわけでもない。合ってるはずなんだ。でも相手はSCiPだぞ。証拠も残さず消すとかできるんじゃないか?それか証拠を証拠と認識できないとか。今度反ミーム系測定装置の開発の人らと話に行く。新しい測定法でもあればいいけど。
今日もSCP-XXX-JP-Aが現れた。今回は財団関係者ではなかったし、要注意団体関係者でもなかった。こういう時の対処は楽だ。軽くインタビューして後は終了するだけだ。終了するのも私じゃなくて別のやつが担当だし。悪いけど任せる。大丈夫。人間じゃないやつを終了するのに恐怖する必要なんかない。あいつらは全員存在しないやつなんだ。どこの誰でもないんだ。仕方ないことなんだ。
私に娘なんかいない。-三同博士の日記より抜粋
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アクションSFオカルト/都市伝説感動系ギャグ/コミカルシリアスシュールダーク人間ドラマ/恋愛ホラー/サスペンスメタフィクション歴史任意
任意A任意B任意C- portal:5381936 (24 Nov 2019 12:35)
嘘コンに参加予定です。
似たSCPがあったりしたら教えてください。
http://scp-jp.wikidot.com/toraya-s-proposal に似ている気はします。
『実際に起こっているのは報告書で書かれている事と異なるが、作中世界の人物はそれに気付いていない』ネタはSCP-1191やSCP-794-JP等、既に多くの記事で使われています。ある程度記事を読んでいる読者の場合、説明の第二パラグラフの時点で真の異常性に気付いてしまうため意外性がほとんどありません。
この記事の場合は博士の日記の『私に娘なんかいない』で読者の感情を揺さぶるのが狙いなのだと思いますが、あまり上手くいっていません。特に必要もないのに被害者を終了したり、記録や記憶を消去している可能性に思い当たっているにも関わらず放置したりする描写はむしろ財団の無能さをより際立たせているからです。既存の記事と差別化する為にはその辺りを修正した上で更に深く掘り下げを行ったり、読者の想像を上回るようなどんでん返しを用意する必要があるのではないでしょうか。
Torayaの提言とは異常性も記事の構成も完全に異なっており、似ている要素は特に無いと思います。
批評ありがとうございます。
私の狙いとしては
実際にただ人型実体が出てくるだけの異常性だが
財団職員なら疑い深くなるんじゃないか、というものだったのですがどうでしょうか。
きれいに記録が無さすぎて本当は居たんじゃないかと
考えるのでは、と思い書きました。
いかがでしょうか。
kamimori様の批評を受けて
意図が伝わるようにメタタイトルを変えてみました。
疑ってもらえればいいのですが。
引き続きご意見頂ければ幸いです。