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4/2061-JP LEVEL 4/2061-JPCLASSIFIED |
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Item #: SCP-2061-JPObject Class: KeterTiamat |

SCP-2061-JP(1986年撮影)
特別収容プロトコル
説明
SCP-2061-JPの基本情報 | |
---|---|
公転周期 | 75.3地球年 |
近日点距離 | 0.5860AU |
離心率 | 0.9671 |
近日点引数 | 111.3° |
昇交点黄経 | 58.42° |
軌道傾斜 | 162.3° |
核の大きさ | 14.4km×7.4km×7.4km |
反射能 | 0.04 |
絶対等級 | 5.5 |
SCP-2061-JPは一般にハレー彗星(1P/Halley)として認知されている彗星です。基本情報は右に示す表の通りです。
SCP-2061-JPが肉眼で視認可能1な光度に達し、かつその状態のSCP-2061-JPを直接視認した場合に異常性が発現します。SCP-2061-JPを直接視認した人物(以下、SCP-2061-JP-1)は、SCP-2061-JPに対して"近々2発生する不吉な出来事の前兆"(以下、"出来事")と認識するようになります。該当する"出来事"は大雨・台風・地震・津波・隕石落下などといった自然災害や、テロリズム・クーデター・内戦・他国間との戦争などといった軍事・政治的なものが一般的ですが、理論上起こり得ない、もしくはアノマリーや超常工学を利用しない限り発生しない現象を喚起したケースも報告されています。また、"出来事"はSCP-2061-JP視認時の社会情勢に大きく影響される傾向にあります。なお、複数の人物が同じタイミングでSCP-2061-JPを視認した場合でも全員がSCP-2061-JP-1に変容することが確認されていますが、喚起する"出来事"はそれぞれ異なるといった事例が報告されています。この原因については現在調査中です。
その後、SCP-2061-JP-1は2種類の症状・行動を示すようになります。症状・行動に応じ、それぞれSCP-2061-JP-1D、SCP-2061-JP-1Tの名称が付与されています。なお、いずれか一方の症状・行動のみが示されることが確認されています。
SCP-2061-JP-1Dは常に先述した"出来事"について深く考え込むようになり、次第に鬱症状やパニック症状を訴えるようになります。症状の進行度合いによっては、SCP-2061-JP-1Dは自殺を試みることがありますが投薬治療によって症状の進行や発症を抑えることが可能です。

"対処法"の事例の1つ。図内のSCP-2061-JP-1T(左下)は女性を火炙りにすることで天災が回避されると考えていた。
SCP-2061-JP-1Tは"その出来事の対処法"(以下、"対処法")を想起し、実行します。この"対処法"は人によって異なりますが、いずれも論理的に破綻したものであり、科学的根拠は一切ありません。これまでに確認された"対処法"の中には人体にとって有害なものであったり、人道的・倫理的にが大きな問題が生じたりするケースもあります。それにもかかわらず、SCP-2061-JP-1Tはこの"対処法"を"正しい理論に基づいたものである"と主張します。さらに、SCP-2061-JP-1Tは"出来事"や"対処法"を、様々な手段を用いて伝達します。SCP-2061-JP-1Tからの伝達を受けた人物は、SCP-2061-JPに対する認識の有無を問わずこれらの情報を"真実である"と認識するようになります。その結果、当該人物は伝達元と同様の行動を示すSCP-2061-JP-1Tへ変容します。SCP-2061-JP-1Tによって伝達される情報にはミーム的伝播もしくは認識災害をもたらすと推測されていますが、詳細は不明です。
上記の影響はSCP-2061-JPが肉眼での視認が不可能になってから2ヶ月以内に沈静化の兆候を見せ始め、6ヶ月以内に完全に消失します。しかし影響が消失するまではSCP-2061-JP-1Tによる伝達行為が続くため、伝達の阻止が困難となった場合、国家・州単位でのAK(ST)3-クラス:意識・行動変貌シナリオに発展する可能性が示唆されています。その為、SCP-2061-JPはKeterに指定されています。出現事例-AC1910を受けオブジェクトクラスの変更が承認されました。詳細は補遺/2061-JP.2を参照してください。
補遺/2061-JP.1 <発見・歴史>
SCP-2061-JPはイギリスの天文学者エドモント・ハレーによって発見されました。エドモント・ハレーは複数の彗星軌道の計算中に、現在のSCP-2061-JPに該当する彗星が過去の文献に記述された彗星と同一である、すなわち周期的に周回する彗星である可能性を示唆しました。その後、エドモント・ハレーは惑星との摂動4を概算し、SCP-2061-JPが1757年に回帰することを予言しました。エドモント・ハレーは1742年に死去しましたが、1758年にドイツの天文家ヨハン・ゲオルク・パリッチュによって回帰が確認され、ハレーの予言が正しいことが証明されました5。なお、上記の人物がSCP-2061-JPによる影響を受けていた記述は一切確認されていません。この原因については調査・研究が行われています。
この研究結果はHMFSCP6やエステート・ノワール(Estate noir)7など複数の財団の前身組織にも認知されました。その後、異常心理学を担当していた職員がSCP-2061-JPの出現年とヨーロッパで確認されていた一部の原因不明な異常行動の発生年が一致している点に気づき、SCP-2061-JPとの因果関係を指摘しました。
1835年、SCP-2061-JPが回帰したことに伴い、Dクラス職員を用いた実験が行われました。それにより、上記の異常性が判明しました。しかし地球との位置関係や天候悪化によって実施不可能となった実験が複数報告されたことから、SCP-2061-JPの完全な異常性の把握には至りませんでした。
さらなる調査により、財団(前進組織含む)が創設される以前からSCP-2061-JPと推測される彗星が中国や朝鮮など各国で確認されていたことが判明しました。以下は過去の出現事例のうち、SCP-2061-JPの影響が顕著に表れた事項を抜粋したものになります。記述文書欄の()内の国名は資料が発見された国を示しています。
補遺/2061-JP.2 <出現事例-AD1910>
補遺/2061-JP.3 <プロトコル・OCC>
画像出典
ソース: https://commons.wikimedia.org/wiki/File:Lspn_comet_halley.jpg
ソース: https://commons.wikimedia.org/wiki/File:Ubbelohde_otto_hexenverbrennung.jpg
ソース: https://commons.wikimedia.org/wiki/File:Tapestry_of_bayeux10.jpg
ページコンソール
批評ステータス
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- portal:5372876 (23 Jun 2019 07:02)