泣く花(没)

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アイテム番号: SCP-XXX-JP

オブジェクトクラス: Euclid

特別収容プロトコル: SCP-XXX-JPはエリア-8188内の生物保管用コンテナ内にそれぞれ収容されます。SCP-XXX-JPの絶滅を防ぐために現在実験は禁止されています。
SCP-XXX-JPの花冠は1日に1度職員が清掃することで清潔に保たれます。その際チョウ目(Lepidoptera)を餌としてコンテナ内に入れてください。

説明: SCP-XXX-JPはチューリップ(Tulipa L.)に酷似した植物ですが花冠の外観はスキンヘッドの男性の形をしておりそれぞれの花冠で独自の精神を持っており花冠同士で独自の言語をもって会話を行います。
DNA検査により、花弁部のDNAは人(Homo sapiens)のDNAと100%一致しており、花弁部以外はチューリップ(Tulipa L.)の60%DNAが一致しました。花冠部とその他の部位のDNA一致率は3%程度であり、別の生物である可能性が高いです。
SCP-XXX-JPの花冠部はストレスを感じると致死性の神経系ガス(以下SCP-XXX-JP-1)を放出します。そのため職員はガスマスクを装着しての作業が義務付けられています。花冠からSCP-XXX-JP-1を放出するとSCP-XXX-JP自身も即死ではないものの毒により衰弱し最悪の場合は死に至ります。
花冠ごとにストレスを与える要因は異なりますが、すべての花冠に共通して以下のことをするとSCP-XXX-JP-1を放出することが判明しています。

  • 花冠同士の会話の邪魔をすること
  • 動画の撮影・カメラで撮影をすること
  • 必要以上に花冠に触ること
  • 生まれた時に植えてあった土や植木鉢を変えること
  • 催涙ガスを散布させられること
  • カメラ等によるフラッシュ光

SCP-XXX-JPを適切な環境(気温15℃〜25℃ 湿度70%〜75%でかつ、十分な水と餌が与えられている)で生育させると花冠の目と思われる箇所から約0.5mlの液体を定期的に生成し放出します。(以下SCP-XXX-JP-2)
SCP-XXX-JPの目と思われる部分にはSCP-XXX-JP-2の回収のため小瓶が装着されています。
SCP-XXX-JP-2の水分を適切に蒸発させシート状にし(以下SCP-XXX-JP-2-1)、体内残存臓器40%以上の負傷した臓器や傷に移植することでSCP-XXX-JP-2-1は移植された臓器の一部となり患部は再生されます。SCP-XXX-JP-2は強力な中毒性があり、1度でも使用すると軽症でもSCP-XXX-JP-2を使用したいと訴え始めます。さらにSCP-XXX-JP-2自体が非常に希少であるためSCP-XXX-JP-2-1の使用が認められるのは、Cクラス職員以上でかつ他の治療が有効でない場合のみ使用されます。SCP-XXX-JP-2の使用の是非は医師に一任されていますが使用後はSCP-XXX-JPの担当職員であるDr.█████への事後報告が義務図けられています。

実験記録
 
実験記録001 - 日付████/██/██

対象: SCP-XXX-JP-1 Dクラス職員

実施方法: ガスマスクを着用させたDクラス職員コンテナ内にいれ、コンテナ内に大音量で音をながしSCP-XXX-JPの会話を阻害しSCP-XXX-JPの挙動を無線でDクラス職員に報告させます。SCP-XXX-JPがSCP-XXX-JP-1が放出され次第高気密性の集気瓶にいれガスの毒性を調査します。

結果: 音を流し始めて3分後にSCP-XXX-JPの花冠が不快感を顔に表しました。その後徐々に不快感を示し、10分後にはSCP-XXX-JP-1を放出し始めました。約20分後にはSCP-XXX-JP-1によって視界が真っ白になりました。その後徐々にSCP-XXX-JP-1の出が悪くなり40分後には全く放出しなくなりました。SCP-XXX-JP-1から生体反応は無く死亡していることが判明しました。SCP-XXX-JPの花冠はしおれていました。

分析: SCP-XXX-JPの花冠は感情を持ち、不快感を特に強く顔に出します。また、SCP-XXX-JP-1は汗腺と思われる穴から放出されます。SCP-XXX-JP-1を検査すると、非常に強力な神経系毒ガスが主成分であることが判明し、その毒性の強さからコンテナ全体に致死量のSCP-XXX-JP-1が一瞬で放出されると想定されています。SCP-XXX-JPが死亡した際に花冠がしおれていたことからSCP-XXX-JP-1はSCP-XXX-JPの花冠から放出されていると考えられていますがどのように大量のSCP-XXX-JP-1を保管できているのかは不明であり、今後解剖実験が予定されています。

実験記録002 - 日付████/██/██

対象: SCP-XXX-JP

実施方法: SCP-XXX-JPのコンテナ内に無色透明な高濃度の催涙ガスを散布し、SCP-XXX-JPの様子をガスマスクをつけたDクラス職員に報告させます。

結果: 散布直後からSCP-XXX-JPは通常の約50倍の25dlのSCP-XXX-JP-2を放出しました。それと同時にSCP-XXX-JP-1も大量に放出され一瞬でコンテナ内がSCP-XXX-JP-1で満たされ視界が悪くなりました。3分後にSCP-XXX-JP-2とSCP-XXX-JP-1の2つがほぼ同時に放出しなくなり、SCP-XXX-JPの死亡が確認されました。終了時点でSCP-XXX-JP-2は約26dl採取されました。

分析: SCP-XXX-JPに対し催涙ガスを使用して大量にSCP-XXX-JPを採取することは可能と判明しました。

実験記録003 - 日付████/██/██

対象: SCP-XXX-JP-2-1 収容違反██-████により負傷したD-615

実施方法: 収容違反██-████により肘より先の腕が引きちぎられたD-615の引きちぎられた腕の先端に10×10センチメートルのSCP-XXX-JP-2-1を移植しました。

結果: 移植後すぐにSCP-XXX-JP-2-1に触れている出血部分が止血されました。10分後にSCP-XXX-JP-2-1に触れていない出血部分が止血されました。5分後には引きちぎられた個所から大量の膿が排出されました。その膿は非常にサラサラしており、ふき取るだけで膿が取れました。約3時間後にSCP-XXX-JP-2-1が細胞となり成長し始めました。その後徐々に腕が伸びていき約1か月で神経も含め正常な腕が伸びました。

分析: SCP-XXX-JP-2-1は人(Homo sapiens sapiens)にも有効であることが確認されました。さらに、SCP-XXX-JP-2-1は臓器生成時に成長し移植時よりも大きな臓器を生成することが可能であることが判明しました。

補遺1:SCP-XXX-JPは████年██月██日にmc&d (マーシャル・カーター&ダーク株式会社)へ██████軍が違法取引摘発のため拠点を捜索した際に発見され、██████軍が全固体を押収し財団に引き渡され収容されました。なお、押収にかかわった██████軍の職員やSCP-XXX-JP関係した全mc&d職員にBクラス記憶処理が行われました。
以下はSCP-XXX-JPの発見、販売に関わったアダム・ジョーンズへ財団がインタビューを行った際の記録です。

インタビュー履歴

対象: アダムズ・ジョーン

インタビュアー: Dr.█████

<録音開始>

インタビュアー: よろしくお願いします

アダムズ: よろしくお願いします。

インタビュアー: まずはあなたの経歴と涙の花の発見に至った経緯を教えていただきたいです。

アダムズ: はい、私はMC&Dのエージェントとして販売できるものは無いかと情報収集をしていました。
そして、とあるとても古い█████語の古書を入手しました。そこには悪魔の花と書かれた奇妙な花に関する記録が残っていました。
その書物によると悪魔の花は全ての傷を癒やす悪魔と書かれており、更にそれが生えている場所まで記載されていました。
私は早速書物に載っている地域に向かいました。そこには小さな集落がありました。彼らに話を聞くと実際に悪魔の花を栽培していることが判明しました。私はそれを一株分けてほしいと頼みましたが断られました。なので金のインゴットと交換しようと交渉した結果あっさりとすべての個体を確保することに成功しました。その後彼らから生育方法や餌、そして悪魔の涙と呼ばれる傷を癒やす涙の使い方についても教えていただきました。
インタビュアー: 悪魔の涙には実際に治癒力はありましたか?

アダムズ: はい、実際に現地の住民が使用している姿を見ました。

インタビュアー: その後確保した花をどうしましたか?

アダムズ: はい、私はその花を持ち帰りすぐさま報告書を書き花の生育を行い、涙を販売しました。

インタビュアー: 軍に押収されるまでの売れ行きはどうでしたか?

アダムズ: ありがたいことに多くの顧客が喜んでいただきリピーター客も続出していました。

インタビュアー: ありがとうございました。以上でインタビューを終了します。

<録音終了>

終了報告書: インタビュー後アダムズにはBクラス記憶処理を行いこのインタビューの記憶を消去しました。

 
追記: 近年、「悪魔の薬」と呼ばれる認可外の医薬品が大量に市場に出回っていることが確認されました。「悪魔の薬」を一度でも使用したことのある人はたとえ軽傷であったとしても通常の治療を拒否し「悪魔の薬」での治療を懇願し、時には暴力を使用してでも「悪魔の薬」を欲するようになることが判明しました。「悪魔の薬」はmc&dが様々な業者を介して市場に供給していると推測されています。
財団が「悪魔の薬」を入手し実験を行った結果「悪魔の薬」には非常に強力な依存性と強力な治癒力を持った薬であることが判明しました。
「悪魔の薬」をDNA検査したところSCP-XXX-JP-2のDNAとは一致しませんでしたが「悪魔の薬」には意図的にDNAを改変した痕跡が残っており、財団による更なる調査が行われています。


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