SCP下書き「濁流顕現(Queen's Accession)」

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アイテム番号: XXX-JP
レベル4
収容クラス:
keter
副次クラス:
{$secondary-class}
撹乱クラス:
amida
リスククラス:
danger

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SCP-XXX-JPの主要構成要素、"貯水機構"の一つ。

特別収容指示: SCP-XXX-JPの直接的収容人員は別紙.02 "新禁酒法時代"の熟読が義務付けられています。その他の職員は補遺.4を参照してください。

説明: SCP-XXX-JPは大規模な給水システムであり、異常な超自然的神性飲料の数々を保有しています。SCP-XXX-JPは[編集済]の約1.7ヘクタールの面積を物理的に占有しています。

SCP-XXX-JP構成要素の内、貯水機構の内部に含まれている前述した液体はSCP-XXX-JP-1に指定されています。SCP-XXX-JPには多種多様な種類のSCP-XXX-JP-1が含まれており、これらは種類によって異なった異常性質を帯びています。分析調査の結果はこれらの性質がSCP-XXX-JP-1と概念的にリンクしている神魔象徴Demiotic Symbol1に起因することが判明しています。貯水機構には特定のパイプ及びバルブが取り付けられており、これを操作することによって外部へSCP-XXX-JP-1を供給することが可能です。

SCP-XXX-JP-1を保管する77つ全ての貯水機構内部には性別不明のヒト胎児が存在します。この胎児は母体内の非異常のそれと同様に振る舞いますが、貯水機構から引き上げる試みが全て失敗している2ことから当実体の大部分の性質及び影響は不明確です。

補遺.1 以下は調査の過程で発見されたSCP-XXX-JP-1一覧からの抜粋です。

指定番号: #01
構成要素 摂取反応 関連象徴
大麻の葉を全体の8%程度含む黒ビール。 暴露者は覚めるような強力な活力を経験します。長時間(最低でも30時間)に渡って疲労や眠気が大幅に軽減される他、身体的苦痛が身体的快楽に置換されます。 熱された獣の肉(動的エネルギー、暴力性、傲慢、快楽の絶え間ない追求)
指定番号: #06
構成要素 摂取反応 関連象徴
強い甘味を持つ豚血液。 暴露者の健康状態と身体の汚れが劇的に改善され、体臭等の臭気は洋酒に似た果実のような香りに変化します。この香りは概ね好意的に扱われますが、成分的には[編集済]系の媚薬と一致を示します。また、暴露者の約30%は摂取後に被虐趣味的な性的嗜好に強い関心を抱くようになったと主張しています。 切り落とされた足、赤い靴(性的倒錯、愛欲、服従、権威主義)
指定番号: #10
構成要素 摂取反応 関連象徴
以下の混合物。コカ・コーラ、モンスターエナジー、チョコレートアイス、ココナッツオイル、糖蜜、[編集済]、[編集済]。 暴露者は自身の精神が上昇を遂げたと主張し、超神学的・現実改変に及ぶ[編集済]を行使します。この実例を用いた実験は禁止されました。 果ての泉(特異点、トリックスター、起源、宇宙的恐怖)
指定番号: #14
構成要素 摂取反応 関連象徴
未知の乳白色の液体。母乳似た味と匂いを示す。 暴露者は即座に入眠します。暴露者は入眠後のREM睡眠で必ず明晰夢を経験します。明晰夢の中で暴露者は多数の神話的シンボルと遭遇し、それに伴い性的な満足感を得ます。 抱擁する大樹(大地、オリジン、生命力、母性)

補遺.2 実験においてD-50338はSCP-XXX-JP-1(指定番号#14)を1日1杯ずつ摂取することを義務付けられていました。実験開始から7日後、D-50338は標準の単純業務中に突如として昏睡状態に陥りました。D-50338はサイト-E58内の意識観測セルに移送され、観念制御部門から人員が召集されました。招集後ただちにD-50338は アルフォード自己観念接続装置(Alford Self-Concept Connector)に接続され、職員による探査が開始されました。以下はジア博士によって記録された観測記録です。

観測記録#365-9JE-カシア・ジア、サイト-E58。


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観念映像#05Y-48612

SCP-XXX-JP-1自体の、接種者に対し薬物的依存症を発症させる性質は初期からよく知られていた。SCP-XXX-JP-1に暴露させた全ての実験対象は、ほぼ必ずと言っていいほどそれを非常に美味であると見做し、2杯目を要求した。初期の分析においてこれらは単なる依存性の強い飲料であると考えられていたが、暴露者に対する精神治療の試みがこれを覆した。

D-50338の観測内容を提示する以前にこの資料を確認してほしい。これはSCP-XXX-JP-1を4度にわたって摂取した暴露者の記録だ。

暴露者の潜在意識は重度の汚染状態だった。意識内は無秩序な象徴の残響とグロテスクな風景が広がっていた。(観念映像#05Y-48612を参照)通常の場合、このような象徴災害の被害者へは精神技術者Psycegineerによる干渉と対話による治療を行うのが基本となるが、干渉は技術者に対する致命的な反応を引き起こす可能性があった。それほどにこの暴露者の汚染は深刻だった。

Abstract2.jpg

観念映像#06D-50338

それを踏まえたうえでD-50338の観念映像を見てほしい。どうだろう、先ほどの映像よりも整然として見えるのではないだろうか? 象徴抽出の結果においても両者に明確な違いが垣間見える。



あるはずの目の泥、雪の日……ヒマワリの製本が海の奥に。溶ける……溶けるのその日。束縛の詩人は存在……二重をすることはない、サイレンが鳴り、どこかで銃声の傷が……。

3日目、我々の君主は手を空に伸ばした。太陽の双子はそれを清く思い、ねじれる。存在しなかった空は唸り声をあげ、黄金の雨を降らし続けた。我らの君主は満足し、今日を書に刻んだ。

前者が#05Y-48612、後者が#06D-50338の抽出結果だ。前者が典型的なサラダワード状を形成しているのに対し、後者はある程度文章の意味を成しているように見えるはずだ。

端的な仮説として、SCP-XXX-JP-1を多量に摂取した場合汚染は乱雑なものからより秩序だったものに変化する、というものが挙げられる。これは何ら不思議なことではない。神性作用物、今回の場合SCP-XXX-JP-1だが重度の使用による深刻化は作用物にとって珍しい性質ではない。我々が収容しているアノマリーの中でも"摂取を続けることで神格化へと至る聖杯"、"知れば知るほど全知へと近づく古書"など、挙げればきりがない。

しかしながら謎が残る。前述した異常象徴的アノマリーの大半は複数回使用すれば深刻な象徴災害に曝される他、基本的には蓄積作用によってより無秩序になるのだ。SCP-XXX-JP-1の性質とは全く真逆だ。この秩序的な抽出結果にはやはり疑問が残る。

ロック管理官はこの観点に関して更なる研究の必要性を主張している。実験を継続する。

補遺.3 2026/05/19の現地時間13:21、サイト-E58の全ての外部通信システムが同一の認識災害性汚染情報を受信しました。以下はその内容です。

我が君は大粒の雨を流された。醗酵した液体が地上を包むとき、我らは唯一なる君主の抱擁を受け入れるであろう。我らの君主が天へ上昇される、上昇される、上昇される、上昇される、上昇される、上昇される、上昇される、上昇される、上昇される。

この受信がなされた直後、サイト-E58内の水道菅が破裂し大量の赤ワインが放出されました。このインシデントはEE-XXXJP08に分類され、これは23名の職員の死亡と39名の職員及び既知の全てのSCP-XXX-JP-1暴露者の失踪を招いたと結論付けられました。

インシデントの発生に伴い、SCP-XXX-JPに関連した複数の情報ファイル及びアーカイブの再確認が行われたところ、複数の異常な点が見受けられました。インシデントは以下のような点に何らかの接点を持つ、あるいは起因すると推定されています。

  • SCP-XXX-JPの起源及び初期発見記録の欠如。
  • ロック管理官が実験委員会、情報アーカイブ局並びに観念制御部門本部に正式な許可を得ないまま、SCP-XXX-JP-1の実験を最低でも26回行っていた。
  • EE-XXXJP08の開始時刻は、ロック管理官が正式な実験を含めて77人目の対象にSCP-XXX-JP-1を暴露させた時刻と一致する。
  • ロック管理官の雇用記録と存在証拠の欠如。

機動部隊サン-59 (“非降臨説”)がロック管理官の身柄を確保するため、同管理官の家屋に派遣されたところ既に対象は存在していませんでした。家屋内の全ての物品は嗜好用の様々なアルコールで汚染されていましたが、書斎のテーブルに置かれた羊皮紙のみは汚染がなされていませんでした。以下はその内容です。

私は昨日輝かしいイメージを経験した。唐突に、私自身が浜辺の上で様々な色彩の星を見つめていることに気付いたのだ。私は星に近づくため、海に入水する。それは海水ではなく、黒ワインだった。それを飲み干したとき、私は星の数々がコカの実であることを知った。浜辺の砂はヘロインであり、空を構成するものはビールだった。

やがてビールの夜が母乳の昼に移り変わる。君主の流した雨が乳から落ち、私の心そのものを白く洗い流す。我が君の日が始まったことを知り、私は甘い涙を流す。

私は今日最初の殉教者となる。私は神へといたる君主の一部分となり、永遠にグラスに浸されるだろう。私は今日幸福になる。


当該インシデントから7日以後、世界的な異常現象が確認され始めました。詳細は補遺.4を参照してください。

補遺.4: 以下は2026/05/26以後に捕捉された、SCP-XXX-JPを原因とする超常現象の記録です。

  • ニューヨーク市東部のコカ・コーラ在庫の70%がSCP-XXX-JP-1(実例#10)に置き換わりました。影響物品の大部分は現地の財団資産によって回収されました。
  • コルカタ、釜山、大阪にて17分間、アルコールを多量に含んだ降雨が確認されました。カバーストーリー"ファフロツキーズ現象-F03.錯覚性"が適応されました。
  • 世界的な宗教分離主義運動が発生しています。新たな宗教的共同体は多くの宗教的信念と異なり"禁欲"の概念を完全に拒絶しており、アルコールや違法薬物を用いた儀式的"上昇"を指向しています。ヨーロッパの地方選挙におけるセクトの影響を排除するためのキャンペーンが進行しているにも関わらず、これらの宗教運動は北アフリカ、中東、南アジアに波及しています。
  • 南極(座標████████████████)に"樽の天使"3が出現しました。

これらの同時多発的な超常現象に伴い、包括的収容プロトコル "新禁酒法時代"が制定されました。また、再度の脅威分析評価に基づき、SCP-XXX-JPはKeter/Amida/Dangerにアップグレードされました。

補遺.5: 以下はSCP-XXX-JPのアップグレードに関連した観念制御部門職員の分析ディスカッションです。特にSCP-XXX-JP-1暴露者及びロック管理官の存在はSCP-XXX-JPの重要な異常性質に関与していた可能性があり、研究と評価の見直しが求められました。

Discuss

暴露者の観念

  • もう一度再生を試みてみた。やはり不自然だ。-ファニング博士
    • 同感です。私の目にも法則に準拠していないように見受けられます。-志島研究員
      • 何らかの意図?まるで外部から操作されたかのような。-シェルバ.AIC
        • 干渉の可能性はあると思います。-志島研究員
  • 精神技術者たちはこの観念内に集合的無意識的なパターンを見出している。-ドーパ博士
    • パターンの象徴はどうなります?-志島研究員
      • パターンは典型的に、神々、大地、旅路、説法を描く。-シェルバ.AIC
        • これと同じものを私たちは知っているのではないか?-ファニング博士

ロック管理官の存在

  • このような人物の雇用履歴は存在しない。-ドーパ博士
    • どのようにしてSCP-XXX-JPに割り当てられた? そもそもなぜ財団によるSCP-XXX-JPの発見は記録されていない?-ファニング博士
      • 反ミームや存在消去災害の可能性は?-志島研究員
        • 現状の研究においてその可能性は低い。-ファニング博士
          • むしろ消失/消滅ではなく後天的な出現の線が濃いのでは。-シェルバ.AIC
  • サイト-E58の管理機構自体が変化したのではないか?-ドーパ博士
    • 少なくとも何らかの再構成が発生した可能性は黒い。-ファニング博士
      • 再構成?仮にロック管理官が象徴的顕現であったならば基底現実に埋め込まれた? -シェルバ.AIC
        • 我々は再構築を認知できなかったのではないか?-ファニング博士
          • そうなればCK-クラスシナリオ自体を観測できなかったのではないだろうか。-ドーパ博士
  • SCP-XXX-JPの発見記録が消失したのではなく、アノマリーが初めから存在したことになった? -シェルバ.AIC
    • その仮説に基づけは説明はつくと思う。-ファニング博士
      • ロック管理官はSCP-XXX-JPのEE-XXXJP08イベントに対して重要な役割を果たしました。それが一連の現象に繋がっています。-志島研究員
        • 役割、もしくは神話的構造そのもの。-シェルバ.AIC

神格

  • 現在の宗教運動は女性的神格の1柱を崇拝しているように見受けられる。母性的-大地のシンボルもそれを示している。-ファニング博士
    • "君主"及び"上昇"という単語/象徴も頻出している。-ドーパ博士
      • 上昇というワードは英雄的象徴経路を表しているのではないか?-ファニング博士
        • 平民-君主-神格という概念的上昇は集合的無意識内の神話的世界観とも一致。-シェルバ.AIC
  • なぜこの形而上存在は君主として言及されている?-ドーパ博士
    • この形而上存在は神格へと至っていない?-ファニング博士
      • 発生中の一連的超常現象は神格へ至るまでの物語的かつ、神話的な顕現なのではないですか?-志島研究員
        • 上昇自体がこの現象を表現している。-シェルバ.AIC
          • 上昇は女王が神格化する過程だ。-ファニング博士

[残り307のログを省略]


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観念映像#1Q3-94211。現在のSCP-XXX-JP-Γ宗教運動支持者の観念。

追加説明: SCP-XXX-JP-Γは強力かつ敵対的な神魔象徴Demiotic Symbolであり、概念的成長と顕現によって基底現実に悪影響を与えています。

SCP-XXX-JPはSCP-XXX-JP-Γの初期的な概念的成長によって顕現したと考えられています。観念制御部門の神話的シフト関連理論による考察では、SCP-XXX-JP-Γは過去のいずれかの時点で君主的象徴の形而上存在へ成長しました。この事象がCK-クラスシナリオ"再構築"シナリオを引き起こし、SCP-XXX-JP及びロック管理官の存在を基底現実に固定化しました。

ロック管理官(以下、SCP-XXX-JP-2)は君主が神格へ至るための"下僕的象徴"であったと推定されます。神話的シフトに基づけば、SCP-XXX-JP-2の目的はSCP-XXX-JP-1を用いて暴露者の観念内に神話を形成することでした。神格化のための同一の神的イメージが一定数担保されたことによって多数の超常現象が生じました。現在の現象は神話的世界観の発露、顕現推移であることが現在の主要な理論です。

SCP-XXX-JP-Γの完全な神格化、ACG-クラスシナリオ"異常文化発芽"シナリオの可能性は不確定です。


新禁酒法時代-ページ12.収容計画
観念制御部門・ミーム部門・宗教部門・大衆宣伝部門・超常現象抑制局


概要: 観念制御部門主導の下、SCP-XXX-JP-Γの神格化の阻止のための特別収容プロトコルが取られます。神話的シナリオ"神々の闘争"に準じ以下の戦術的配置が行われます。

信念
ミームワクチン#34J9D
SCP-XXX-JP-Γの宗教的イデオロギーへの対抗。ミームにおいて当該信念は異常なるものの脅威の抑制に重きを置いている。神話内で描写される終焉の洪水への供物による制御は、確保理念と収容違反の教訓として機能する。
信奉者
Q3クリアランス財団資産
SCP-XXX-JP-Γ影響者の対抗。Q3クリアランスを与えられた255名のDクラス職員は、財団製の超自然的存在を中心とする様式の下で生活している。大部分の職員は敬虔な生活態度を維持している。民間でのSCP-XXX-JP-Γ影響を相殺するため、宣教師及び正式な聖職者の作製が検討中である。
教会
エリア-E92
各地で勃興している宗教施設の対抗。エリア-E92は民間に開かれた大規模な礼拝堂として認知されている。エリア-E92の存在は民間のミーム的信仰の効果を大幅に増大させ、ポジティブな反応を引き出すことに成功している。駐留中の職員による説法には奇跡的反応を誘発する目的で認識改変が用いられる。
実力機能
機動部隊サン-36 (“天命の舌”)
南極に存在している"天使"は終了する必要がある。全ての痕跡は聖水で洗浄された後に処分される。
神格
超ミーム複合領域体
SCP-XXX-JP-Γの対抗。理論的には領域体が神格に上昇し、SCP-XXX-JP-Γをその座から蹴落とすことによって恒久的な収容が可能である。

Qのコンテスト参加予定記事です。使用したのは女王(Queen)です。
この記事はdārum tracerシリーズに属しています。

話の流れに無理がないか、象徴等の説明の納得感があるかが気になっています。


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