アイテム番号: SCP-2207-JP
オブジェクトクラス: Euclid
特別収容プロトコル: SCP-2207-JPはサイト-81██の2×2㎡の非自律性オブジェクト収容室の照明を完全に消灯し、外部からの光線が侵入しない状況下に根部全体が土に埋まった状態で収容、サーモグラフィーを用いて常時監視を行ってください。24時間毎にDクラス職員を用いて1.5Lの淡水に澱粉質を溶解したものを与えてください。
SCP-2207-JPまたは死亡したSCP-2207-JP-1を視認した可能性のある職員の外出は23時から4時の間のみ許可されます。死亡したSCP-2207-JP-1の捜索は夜間に行われなければなりません。
SCP-2207-JPに関連する実験はセキュリティクリアランス3以上の職員による監視下で行われなければなりません。実験により生じたSCP-2207-JP-1は目隠しをした職員に焼却処分させてください。これ以上のSCP-2207-JP-1の収容は不必要です。
説明: SCP-2207-JPは外見、物質共に分類学上ヒルガオ科アサガオ種(Ipomoea nil)に分類され、同種の著しい変異体とされる一本のアサガオの根、茎、葉、花です。収容初期は根は15cm、茎は30cm、花は█輪でしたが、現在では花のみ██輪まで増加しています。根、茎、蔓、葉等の各部で現在まであらゆる成長、衰弱などは確認されていません。
SCP-2207-JPの異常性はSCP-2207-JPを視認した時、視認した人間(SCP-2207-JP-1)が直射日光を身体のいずれかの部位に照明されることで発現します。SCP-2207-JP-1は共通して脊髄に約0.5センチメートルの骨成分突起が発生し、それにより背部の一部の皮膚が突き破られます。
SCP-2207-JP-1が直射日光に照射された場合の異常性は次の通りです。
視認した部位 | 異常性 |
---|---|
根 | SCP-2207-JP-1の脚部が枝分かれするように展開され、地面の材質に関係なく恒常化する。この異常性の発現に伴いSCP-2207-JP-1の脚部の骨は消滅する。 |
茎、蔓 | SCP-2207-JP-1の体内での消化管の切断と再編成による2種の新規の消化管と思わしき筒状のものを生成する。この異常性の発現に伴いSCP-2207-JP-1の心臓、腎臓が消滅する。 |
葉 | 腕部が裂傷し、内部から流体化した骨成分が流出し平面的に拡大後、凝固する。 |
花 | 頭部が[編集済]し、[編集済]。 |
通常は発現後30分以内、茎、蔓を視認した場合は発現直後にSCP-2207-JP-1は死亡します。約5時間後にSCP-2207-JP-1内部の水分が完全に消失し、新たな蕾がSCP-2207-JPに生成され、その時点における次の午前7時に開花する速度で成長します。この異常性によって生成された花の花弁、萼、雌蕊、雄蕊は他のSCP-2207-JPの花のものと全く同じであることが調査により判明しています。
これらの異常性のいずれも、SCP-2207-JP本体から切断された状態にあるもの、また死亡したSCP-2207-JP-1を視認した人間が日光に照明された場合もこの異常性が発現します
SCP-2207-JPは20██年、██県██村で起きた村民の一斉失踪事件を調査していた警察官全員の失踪が財団の目を引き捜索され、財団エージェント4名の犠牲を伴い原因として特定されたSCP-2207-JPが木造家屋の縁側に植えられた状態で発見、収容され、現在の異常性が確認されました。この捜索において死亡した職員はサイト81██に収容されています。
初期収容時のSCP-2207-JPに存在した花の数は██村の村民の数より少数となり一致しませんでした。現在までに財団の実験以外で発生したと思われるSCP-2207-JP-1が発見された例はありません。
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ジャンル
アクションSFオカルト/都市伝説感動系ギャグ/コミカルシリアスシュールダーク人間ドラマ/恋愛ホラー/サスペンスメタフィクション歴史任意
任意A任意B任意C- portal:5253895 (15 Nov 2019 13:19)
こういった、シンプルながら脅威のあるSCPは大好きです。
全体もわかりやすくまとまっていて、個人的にはUVです。
ただ、あれ、こいつ収容できてなくね?というオチはありきたりかもしれない。ということが心配です。(私は好きですが、他の方がどう思われるのかと)
以下気になった点
SCP‐XXXX‐JPを視認した時、の誤字でしょうか。
拝読しました。
簡潔に言えば、オブジェクトの異常性がストーリーに生かされていないと思います。内容のシンプルさと比較して異常性がかなり複雑で、そのすべてが必ずしもこの記事のストーリーに必要なものとは思えません。例えば視認した後もう1アクションで異常性が発現するとか、その1アクションで発現する異常性が分岐するとか、視認する部位によって異常性が異なるとか、そこらへんはあまりオチに寄与していないはずです。何なら、異常性の分岐を増やしているせいで、「失踪者の数が合わない」という部分がよくわからないものとなっています(花をつけずに人を殺すパターンも存在するように読み取れるため)。
思いきって異常性をもっとシンプルにし、ストーリーの動線を分かりやすくしたほうが良いと思います。また、「失踪者の数が合わない」というのもそこまで驚きのあるオチではないので、そこもこのオブジェクトならではのオチを考えられたらなお良いでしょう。
遅くなりました、御二方ともありがとうございます。
異常性の複雑さとオチの関連に関しては盲点でした。想定外の捉え方にならないよう修正しようと思います。
オチに関しても、もう少し捻りを加えられるように推敲しようと思います。重ねてありがとうございました。
追記: 従来に加えて二段目のオチとなる実験記録を追加しました。