1998カノン記事　超常災害

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クレジット

タイトル: SCP-2799-JP –
著者: ©︎Morelike ©︎Ryu JP
作成年: 2020

アイテム番号: 2799-JP

レベル2

収容クラス:

keter

副次クラス:

none

撹乱クラス:

ekhi

リスククラス:

warning

link to memo

[東京事変の画像を挿入]

特別収容プロトコル: [近隣国家の対応、パラハザードクラスに応じた発令、財団主導の事後対応など]

説明: [超常災害、東京事変が起点、小規模から大規模程度の異常現象、予測不可能、発生理論は補遺を参照]

補遺.2799-JP.1: 現在までに観測された、パラハザードクラス4以上の超常災害一覧

超常災害記録 #001

2017/12/17 [発生時間]
日本　東京

[画像]
名称: 東京現実崩壊性広域災害(通称東京事変)

パラハザードクラス:5

超常災害的属性: 変容性次元崩壊、アノマリー存在の出現・消失、建造物の再構築・転移、複数の概念的存在の変質、[その他現象]

概要: [東京事変の簡易な説明、複合的災害、地震の超常化、最初の超常災害など]

被害状況: [被害範囲、死傷者数、経済的被害、現在の封鎖状況]

添付資料: [○○○地点における発生時の映像記録、折り畳み]

補記: [新都心構想法案、首都機能の移転など]

超常災害記録 #1091

2023/01/19 09:54
南極　北北東部

[画像(あれば)]
名称: 群生的変異昆虫類南極侵食災害(通称南極侵食)

パラハザードクラス: 4

超常災害的属性: 広範囲におけるバッタ科存在(Caelifera)の身体的変異、主要因の存しない画一的召集・群生行動、単意識的異食

概要: 南極大陸で発生した、中東地域、西アフリカ、サハラ砂漠一帯由来のバッタ科存在の群生行動による侵食災害。生物学的理論の適用されない変異・異常行動が顕著に観測されたため超常災害に指定された。財団本部主導のもと、事態の収束を目的とした財団、GOC及び諸国連合軍合同の作戦が実行され、当該群生の殲滅により当該超常災害は無力化された。

被害状況: 南極大陸の面積約7%の喪失、死傷者14名、非常に軽微な経済的損失

添付資料: 観測タイムライン、作戦ファイル

► access-code-2799/phd-1091/files/timeline を展開する

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観測タイムライン

2023/01/19 09:54

報告事項: 各地域に点在したバッタ科存在が同時刻に飛翔行動を起こし、サハラ砂漠上空に推定4500万匹が群集した後に群生的な南下を開始した。同地域において、衛星情報サービスの運用によりバッタ科存在の分布データは適切に管理されており、非汚染性広範囲洗浄クラウドシステムによる定期的な殺虫剤の散布を実施していたと関連の保健機関は主張した。今回出現した大多数のバッタ科存在は、耐薬剤性に優れた変異種または地下などに生息していた潜在的リスクだと推測される。

正常性維持機関の対応: ほぼ同時刻、進路地域に位置するサイト-27GAは当該群生行動を感知し、本部及び周辺サイトへの連絡を図った。財団本部は暫定的パラハザードクラス2の警戒宣言を周辺諸国に発令し、衛星カメラを用いた常態的監視などの低脅威度警戒態勢の敷設を要請した。異常昆虫学の有識者らによる異常性評価の協議の結果、基線挙動から逸脱したものであると結論付けられた。財団本部は当該群生行動を正式にパラハザードクラス2に指定後、現況レポート及び協議資料を各種メディアに発表した。GOCは積極的支援の姿勢を示し、当該群生行動に関する情報連携の徹底を財団本部に求めた。

2023/03/19 20:44

報告事項: 当該群生は通常の群生相とは異なる暗赤色を呈する、脚部の伸長、全身筋肉量の増加、重低調な電子音に類する呼気音などの顕著な変異が確認された。また、天候、風向き等の気象状況に影響される様相は呈さず、進路を直進していた。移動途中、3名を乗せた観光ヘリと接触し、メインローター動力部に致命的な損傷を与えて墜落させた。

正常性維持機関の対応: 短期間における未知的変異を考慮の上、財団本部はパラハザードクラス3への引き上げを決定し、警戒態勢の強化を図った。この時点でサイト-27ICのウルヴォラ管理官により武力攻撃による事態の沈静が提言されるが、本部は避難が完了していない民間人への影響・既知行動の変化の可能性を提起した上で却下した。

2023/05/11 02:30

報告事項: 当該群生は南極大陸の海岸線北北東部に到達した。この時点で暗灰色を呈する、体長25cm程度に発達などのさらなる変異が観測されていた。到達後、当該群生は狭範囲に展開して氷床の摂食を開始した。後の解剖検査により、消化機能等に特段の変異は確認されず、栄養摂取を目的としない異食行動であることが判明している。また、体内組成の大部分を熱エネルギー保存性の優れたタンパク質が占めており、低気温の環境下に対応するための変異であると推測されている。

正常性維持機関の対応: 高度に発達した顎は硬い氷を容易く破壊することが可能であり、活動中の産卵による指数関数的な増加などを考慮して、財団環境リスク管理部門は数週間以内に南極大陸が消滅する可能性が非常に高いとの見解を示した。財団本部はパラハザードクラス4への引き上げを決定し、周辺諸国に当該群生への即時的武力攻撃を許可・要請した。ほぼ同時刻、GOCは武力的介入を決定し、財団、GOC及び諸国連合軍による合同作戦を提案する声明を発表した。財団及び諸国連合軍はこれを承認し、大規模な合同作戦の実行を決定した。合同作戦の詳細については別添作戦ファイルを参照。

2023/05/19 23:09

報告事項 8日間にわたる合同作戦により、当該群生を殲滅することに成功した。死骸の堆積群の中からは約2億個の卵が発見されたが、いずれの発見事例も非異常性であり、急激な気温の変化を要因として死亡していた。

正常性維持機関の対応: 殲滅を確認した後、財団本部はパラハザードクラス指定の解除及び事態の収束を発表した。財団、GOC及び諸国連合軍の各代表者らによる協議の結果、当該群生の事後処理及び研究を財団に委任し、研究結果の情報共有を約束した後に解散した。直ちに洗浄作業が実施され、一部のサンプルを除き回収された全ての死骸を溶解処理とした。

► access-code-2799/phd-1091/files/operation を展開する

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初期緊急配備

作戦レポート #01

戦闘資産: ミロード指揮官率いる、標準装備の連合軍地上制圧班 3隊/標準クラスの武装ボート 15隻

作戦概要: 武力攻撃を起点とした当該群生の既知行動の変化、特に敵対的行動を選択する可能性を考慮し、周辺諸国の所有する資産的損失の軽微な戦闘資産を用いた中規模掃討作戦を展開する。

結果報告: 殲滅達成率1%未満/人的・資産的被害はともになし

特筆事項: 筋肉とともに発達した外殻は優れた耐久性を有しており、機関銃による掃射は期待された効果を発揮しなかった。また、掃射に対する一切の挙動を示さず、氷床の摂食に注力する様相を呈した。ミロード指揮官は財団本部及びGOCに対して殲滅火力に特化した超常的戦闘資産の運用を提言し、両者はこれを承認した。

合同殲滅囲配備(一回目)

作戦レポート #02

戦闘資産: ザボルズ指揮官率いる、高出力レーザー銃装備の財団&連合軍地上制圧班 3隊、ライアン指揮官率いる、標準装備のGOC海上排撃班 5隊及び呪術式描写班 2隊/大型高速輸送船 3機、自律式焼却砲台 5機、神聖系ε-977存在出力マーカー・聖水性ペイント

作戦概要: 前回の作戦結果及びミロード指揮官の提言を踏まえ、財団及びGOCの戦闘員を部隊に編成し、大幅な人員増加を図った。付近の海上にブロックを設置し、GOC主導のもと呪術式描写班による六芒星式部分召還マークを作成する。その後、部分召還された神聖系ε-977存在 "Mermaid"の高誘引性ボイスにより当該群生の大部分をブロックに誘導し、自律式焼却砲台による焼却攻撃を実行する。誘導に失敗した個体については、財団及び連合軍の地上制圧班により適宜排撃する。

結果報告: 殲滅達成率5%未満/人的・資産的被害はともになし

特筆事項: 誘引に伴う一切の挙動を示さずに摂食行動を継続したため、主作戦は不発に終わった。同時に、高誘引性ボイスに反応を示さない単意識的摂食行動であることが証明されたため、起動に相当な時間を要する最上位クラス超常的戦闘資産の投入が財団及びGOCの合意により決定された。

合同殲滅囲配備(二回目)

作戦レポート #03

戦闘資産: ザボルズ指揮官率いる、携行型二次元ポータルスクリーン装備の財団&連合軍防衛支援班 6隊、ライアン指揮官率いる、余情報遮断ヘッドギア装備の呪術式描写班 5隊/神聖系α-019存在出力マーカー、滞空性祈祷加工ペイントスモーク、思念実体加工ペン

作戦概要: 包囲形式で呪術式描写班を配置し、当該群生の上空に滞空性祈祷加工ペイントスモークを撒布後、GOC主導のもと呪術式描写班による思念実体加工ペンを用いた多重芒星式イマジナル召還マークを作成する。その後、イマジナル召還された神聖系α-019存在 "Reaper"の致死性ミーマティックイメージ群により各個体の有するEVEエネルギーを消滅させる。財団及び連合軍の防衛支援班は携行型二次元ポータルスクリーンを展開し、味方軍に接近した致死性ミーマティックイメージ群を空次元に放出することで人的被害を抑える。

結果報告: 殲滅達成率100%/脳機能の過剰活動に伴う複数の症状による重軽症者 37名、死傷者 11名、資産的損失少

特筆事項: 神聖系α-019存在 "Reaper"の召還直前、当該群生は摂食行動を中断して地上150m付近の狭範囲に過剰群集し、身体同士の摩擦による大規模な発火を引き起こした。燃焼した個体は周囲に降り注ぎ、味方軍にわずかな人的・資産的被害をもたらした。鎮火活動の後に熱源感知調査を実施した結果、殲滅達成率100%を示した。

補記: 財団本部及び諸国政府の開発支援により、非汚染性広範囲洗浄クラウドシステムの害的存在駆除機能を大幅に強化した。また、補食存在の適切な分布を人為的に行い、潜在的リスクの軽減を図った。

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執筆者: Morelike

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最終更新: 15 Mar 2020 11:59

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