SCP下書き「信仰の底」
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正午に撮影されたSCP-1498-JP起点の様子

アイテム番号: SCP-1498-JP

オブジェクトクラス: Safe/Euclid/Keter (クラスを示しましょう)

特別収容プロトコル: SCP-1498-JP発生指定区域は工事中を装って夜間通行止めを行い、一般人の侵入を防いでください。一般人の侵入を許したが、侵入から1時間にわたって侵入者からの何らかの反応が観測されない場合は消失したと断定されます。遺族にはカバーストーリー「爆発事故」を適用し対象が消失した事実を隠蔽してください。処置を行ってもなお遺族がSCP-1498-JPについて調査しようとする場合はAクラス記憶処理を実行してください。

説明: SCP-1498-JPは福島県磐越自動車道下り線██トンネル付近を起点として発生する、走行中の自動車の消失及び一連の異常現象の総称です。この領域は午前2時から一時間異常を発生させる活性状態に移行しますが、それ以外の時間帯では一切の異常性は確認されていません。

指定時間にトンネル内に走行する車両が侵入すると異常性が発生します。走行中の車両は即座にあらゆる地表観測システムから瞬時に消失し、外部からの観測が不可能になります。しかしこの時点では車載カメラやドライブレコーダー、また車内からの通信は通常通り行うことができます。車内に居る人間は外観上の違和感を感じないため、外部の人間に指摘されるまで異常性に気づくことはありません。異常区域内では通常時と同様に何台もの車両が走行しSA・PAなどの駐車場所が存在していません。しばらく車両は走行を続け、平均して1時間が経過すると車両に対するあらゆる通信が途絶え完全に消失します。この時点での車両の消失時までの走行距離は約90kmであると推定されます。

財団交通データベースの情報より、少なくとも1980年の時点で異常現象はみられなかったことが判明しています。

以下はSCP-1498-JPに対する第一次調査の音声ログです。

SCP-1498-JPに関する探査記録

日付: 2009/07/12

対象: SCP-1498-JP発生指定区域

部隊員: エージェント・吉田、古瀬、伊藤、長倉

交信担当員: 長門博士、鹿島研究助手

探査車両:  ████自動車 73式大型トラック 迷彩


[ログ開始]

エージェント・吉田: これより調査を開始。全員、居るな。

エージェント・長倉: はい。

エージェント・古瀬: はい。

エージェント・伊藤: はい。

司令部: よし。開始してくれ。可能な限り車の外には出るな。

エージェントらが乗った車両が時速82kmでトンネル内に侵入。直後にGPS(全地球測位システム)から車両の反応が消える。

司令部: 聞こえるか?

吉田: 大丈夫だ。本当に入ったのか?何も変わった様子は無いようだが。

古瀬: いや、少し暗いな。雨も降ってる。

司令部: 気象情報によると、今その場所は雲一つないそうだ。

吉田: なるほど。

古瀬: とりあえず道なりに走ってみることにする。

司令部: 了解した。

6分間走行する。おもむろにエージェント古瀬が車体の背後をのぞく。

古瀬: おい。あの白セダンなんかおかしくないか?

長倉: あれか?

古瀬: ああ。さっきから見かけるんだよな。目で追ってたんだが、ずっとくっついてくる。あれはどうも俺らを気にしてるような気がするんだ。

司令部: 状況の報告を求める。

長倉: 今俺らの車の後ろに白いセダンが走ってる。なんか俺らにぴったりくっついて来てるみたいだ。おっと、危ねえ。

古瀬: 車両ナンバーは[編集済]。照合を求む。

司令部: 確認したが、それらしき車両は観測されていない。

吉田: 車線変更してもぴったり後ろに付いてくるんだ。何かおかしいぞ。

司令部: 逐一報告を。

長倉: 分かってる。

22分間走行。白いセダンは未だ車両の後方を走行中。

長倉: 今白セダンが車の前に出た。吉田、様子はどうだ?

吉田: どうって、待てよ。危ない!

セダンが調査隊の乗った車両の前方で蛇行する。運転手の吉田は車両を追い抜くために車線変更を行うが、その都度速度を変更する。

吉田: ダメだ。抜けねえ!揺れるぞ!

古瀬: 司令部、前方で車が暴走してる。こちらも危険な状態だ。

吉田: クソ、雨が強くて何にも見えねえぞ!

司令部: 落ち着け。視界はどうだ?

吉田: 暗すぎる。

長倉:このままじゃ事故っちまうよ。

司令部: 追い越すことは可能か?

吉田: 今やってみるよ。

10秒沈黙。

長倉: …司令部。追い越しに成功した。当該車両は…あれ、どこ行った?

古瀬: 車両の反応がない。近くにいないものと思われる。

長倉: 消えたのか?

吉田: クソッ。訳わかんねえ。

10分走行。雨が強くなり、視界にはほぼ何も映らなくなった。探査車両の他に車両は走行していない。

吉田: もう何も見えなくなった。

長倉: 俺らは何処を走ってるんだ?

古瀬: 何があるかわからん。減速して—

突如視界が暗転する。次の瞬間、身長140cm程度の人間が車両の前方に現れる。急ブレーキ。

吉田: [不明瞭]

画面がフェードアウトする。30秒間の無音が記録された。

[ログ終了]


補遺: 物理的に確実な衝突があったにも関わらず急ブレーキ音及び衝突音は記録されなかった。なお、探索部隊の生死は不明である。

探査の結果を受け、救出作戦が計画され、機動部隊に-3(“セーフガーダー”)が派遣されました。

探索映像ログの書き起こし

日付: 2009/07/14

探索部隊: 機動部隊に-3(“セーフガーダー”)

対象: SCP-1498-JP発生指定区域

部隊長: エージェント・カミラ

部隊員: アロイス、ドミニク


[ログ開始]

エージェントカミラ: 暗いわ。

アロイス: ええ。負のオーラって言うんでしょうか。ここだけ一段と暗くなってますね。

ドミニク: 今回は車から降りて捜索ってことでいいんだよな?

司令部: ああ。

エージェントらが乗った車両が時速95kmでトンネル内に侵入。直後にGPS(全地球測位システム)から車両の反応が消える。

カミラ: 寒い。

ドミニク: そして予想以上に暗くなってる。前のやつはこの天気で運転したのか?イカレてるな。

アロイス: とりあえず消失地点まで車で行ってみましょう。

車両は7分間走行する。異常性は確認されない。

アロイス: 子供だ!子供が窓の外に!

カミラ: …女の子?何人いるの?

アロイス: 至る所にいます!先輩の後ろのガラスにも!

司令部: 人物の特徴は?

ドミニク: ここから先は降りた方が良さそうだな。

司令部: 了解した。ただし、無線の類は必ず持っていてくれ。通信手段を失えば我々は君を消失したと認めざるを得なくなる。

機動部隊はエージェント・吉田らが消息を絶ったと推定される地点に到達し、路肩に車両を放置して捜索を開始する。

カミラ: 今夏よね?

ドミニク: それに静か過ぎる。車も他の生き物もいない。

10分間道路に沿って移動する。

ドミニク: 白いセダンってあれか?

機動部隊は路肩に駐車してある白のセダンを発見する。

アロイス: 形が、車の原型を留めていません。溶解しているように変形している。

カミラ: 開くの?

アロイス: ちょっと硬いですが、普通に開きます。

ドミニク: 何か匂わないか?

ドアを開ける

アロイス: ひっ…。

カミラ: 待って。これは…子供の死体?

アロイス: そうだと思います。腐敗が激しいですがこれは、12,3歳の女の子の死体かと。

ドミニク: 虐待を受けたんだな、クッソ、こんな暗くて狭い場所に子供を閉じ込めやがって。

[ログ終了]

補遺: SCP-1498-JP発生地点は1988年より開発が進められ翌年高速道路として開通しましたが、過去に当該地域には200人程度が居住する村が存在していました。この村は他地域から隔絶された生活を行っており、独自の文化を持っていたことがインタビューによって判明しています。

回答者: [インタビューを受ける個人やSCP]

質問者: [インタビュアー;█を使って隠すことも]

前書: [インタビューを描写する短い節]

<記録開始, [任意の時間情報]>

質問者: [スピーチ]

個人: [スピーチ]

[必要なだけ繰り返し]

<記録終了, [任意の時間情報]>

後書: [インタビュー後に分かったことについての短い要約と節]


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