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アイテム番号: SCP-XXXX-JP
オブジェクトクラス: Safe Euclid
特別収容プロトコル: SCP-XXXX-JPはサイト-81██の低危険度物品収容ロッカーに収容します。点検時など移動を要する際は、過去に絵師や画家を志望していない職員が行ってください。実験の結果を受け、倫理的懸念のため実験の申請はすべて却下されます。
説明: SCP-XXXX-JPは█████社製の製品に類似したボールペンです。回収された資料より、インクは非異常性であることが確認されています。分解の試みは、破壊耐性を持つことから失敗しています。
SCP-XXXX-JPの異常性は絵師や画家を志望する人間(以下、SCP-XXXX-JP-Aと表記)が手に持った際に発現します。SCP-XXXX-JPを手に持つと、持った腕は現存の著名な絵師や画家である人間(以下、SCP-XXXX-JP-Bと表記)の腕に置き換わります。置き換わった腕や接合部には傷はありません。インタビュー記録より、置き換わる際に痛みはなく急性拒絶反応も起きないと推測されます。置き換わった腕からはSCP-XXXX-JP-Bの遺伝子情報が検出されますが、SCP-XXXX-JP-Aはこの現象に対し疑問を抱かなくなります。後述の調査により、SCP-XXXX-JP-Aの筆跡、画風はSCP-XXXX-JP-Bのものに限りなく近くなります。
SCP-XXXX-JP-Bは置き換わりの際、腕を噛み千切られるような痛みを覚え、腕が分断されます。分断された腕はその場で消失し、SCP-XXXX-JP-Aの腕が出現します。SCP-XXXX-JP-Bの体に出現した腕は置き換わりません。SCP-XXXX-JP-BはSCP-XXXX-JP-Aが尊敬している人にあたると推測されています。
実験記録: 以下はSCP-XXXX-JPの特性を調べるために行われた実験です。これ以上の実験は却下されます。
対象: D-XXXX-JP-1
目的: SCP-XXXX-JPの異常性の特定
実施方法: D-XXXX-JP-1にSCP-XXXX-JPを持たせ、その後身体検査と腕のDNA鑑定を行う。D-XXXX-JP-1は以前のインタビューにおいて、画家志望であったこと、著名な画家である花沢 ██氏のファンであることを述べている。
結果: D-XXXX-JP-1の作画能力が極めて上達した。身体検査の結果、DNA鑑定によりSCP-XXXX-JPを持った腕が花沢 ██氏のものであると特定。実験終了3分後、花沢 ██氏が腕の切断により救急搬送されたことが判明。
分析: 異常性の特定はできた。しかし画家にとって非常に危険であり、人生を奪いかねない。これ以上の実験はしてはならないだろう。 — ██博士
補遺1: SCP-XXXX-JPは画家志望の大学生である須藤 ██氏が20██/██/██にSNS「X」に投稿した発言、画像により発見され、収容されました。また、SCP-XXXX-JPが収容される4日前に著名な画家である田中 ██氏が腕の切断により救急搬送されていた事が明らかになりました。
以下は、須藤 ██氏と行ったインタビュー記録です。
対象: 須藤 ██氏
インタビュアー: ██博士
<録音開始>
インタビュアー: 初めまして須藤さん、私は██と申します。須藤: は、はい。よろしくお願いします。
インタビュアー: 早速ですが、あのボールペンをどこで入手したか教えてください。
須藤: ええっと、あれは……。そうですね、確か█月██日だったかな。なんか将来本当に画家になれるのかなとか思ってたんです。講義受けても描き方がわかんなくて、自分に合った方法がわからなかったんですね。そんで暇つぶしにフリマアプリ色々見てたんです。そしたら、「あなたの目指す道はここに。目指すは神絵師の腕。画家のための魔法の筆」って感じの文句と共にあのボールペンが売られてたんですね。めっちゃバカバカしいのは分かってたんですが、何故か惹かれて、んで値段もまぁ安かったんで買いました。
インタビュアー: 成程。そこで販売主について何か知りましたか?
須藤: いえ、そこはあまり分からないんです。その人が住んでるのは██県と書かれていたので、3日くらいかかるかなとか思ってたら、翌日の朝にはもう届いて。それで返事を書こうとしたらアカウントが消されてたんです。
インタビュアー: 分かりました。須藤さん、ボールペンを持った時に何か感じたことはありますか?
須藤: そうですね、まずは何か、電撃が走るではないですが、頭が冴えた感じがしたんです。その日の前に悩んでたこととかが割とスッキリしました。そしてその次に分かってきたんです、描き方が。これは自分で導き出した描き方なのかどうかは分かりませんが、とにかく分かったんですね。それで描いてみたら絶賛されるわ講師に褒められるわでいい日々を過ごせてました。
インタビュアー: 分かりました。これでインタビューを終了します。
<録音終了>
付記: 須藤 ██氏は、クラスA記憶処理の後に解放されました。
インタビュー後に筆跡鑑定を行った結果、須藤 ██氏の筆跡は田中 ██氏の筆跡に97.21%一致しました。
以下は、須藤氏とのインタビューの後に行った田中 ██氏とのインタビュー記録です。
対象: 田中 ██氏
インタビュアー: ██博士
付記: 田中氏は前述の異常性により利き腕である右腕を失っている。
<録音開始>
インタビュアー: 初めまして田中さん、私は██と申します。
田中: はい……。
インタビュアー: 早速ですが、腕のことについて聞かせてください。
田中: ……はい。あの日は自宅にいました。自宅で朝ごはん食べてて、そしたら……。急にです、急に右腕を齧られたような感じがしたんです。そして痛いと思ったときにはもう千切れてて……。意味が分からなかったです。もう少ししたら個展もあるってのに……。最悪です。
インタビュアー: 分かりました。何か気がかりな点はありますか?
田中: 気がかりって言われても……。怖いですよ。こんな現実とは思えないことが起きたんですし。
インタビュアー: 分かりました。以上でインタビューを終了しますが、よろしいですか?
田中: あぁ、一つだけ。
インタビュアー: 何でしょう?
田中: ここで言ってもって気はしますが、怖いですけど、希望は失ってないんですよ。利き腕がなくなりましたが、左腕はあります。そして私は描き方をこの脳にインプットしてきました。なのでこれからも左腕で頑張っていこうかと思います。ありがたいことに、名声と金はありますから……。
インタビュアー: そうですか、今後が良いことに恵まれるといいですね。それでは、インタビューを終了します。
<録音終了>
付記: 田中 ██氏はクラスA記憶処理の後に解放されました。
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任意A任意B任意C- portal:5232109 (04 May 2020 15:29)
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