スシ

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<記録開始>

[カッパ-1がSCP-001-JP-3-εへと侵入する。]

nemesushi:誰だ。
E-1024:俺たちは機動部隊カッパ-1。単刀直入に言う。世界を喰らうのを止めてもらおう。 nemesushi:それは出来ない。我は敗者としての義務を果たさねばならぬ。敗者として、負けたスシの魂を背負い、更なる高みへと到達せねばならぬ。
E-1024:チッ。交渉決裂だな。どうやら、俺たちスシブレーダーが分かり合う道はひとつしか無いようだな。スシブレードバトルで俺たちが勝ったら、世界を喰らうのを止めてもらおう。
nemesushi:良かろう。だが我が勝った場合は、我は自らの義務を果たす。
E-1024:交渉成立だな。俺たちとお前、どちらが世界を背負うに相応しいか、この場で決定してやる!
nemesushi:さあ来るがいい!我は我が道を行く!いくぞ!

[カッパ-1構成員全員とnemesushiが一斉にスシブレードを構える。]

カッパ-1とnemesushi:3!2!!1!!!へい、らっしゃい!!!!
『闇』:フン!私のスシの道に神など不要!ましてこのような神を倒すなど私1人で十分!やれ!ラーメン!ゼロ距離スープ・バースト・ショット!!

[『闇』のラーメンがnemesushiのスシブレードへと急速に近づき、スープをnemesushiのスシブレードに向けて飛ばす。]

『闇』:貴様にもだ!

[『闇』のラーメンのスープがnemesushi自身の頭部へと飛んでいく。]

『闇』:なっ…!?

[nemesushiとそのスシブレードは一連の攻撃の命中にも拘わらず一切のリアクションを示さない。]

nemesushi:随分と手荒な歓迎だな。確かに、お前のスシの攻撃には魂が込められている。だがお前のスシは独りよがりすぎる。このままで我が魂達を越えられると思うな!!吹き飛ばせ!エンシェント・サルモニウム!

[『闇』のラーメンがnemesushiのスシブレードから発せられた衝撃波により5m程吹き飛ぶ。]

『闇』:フン…。このままでは確かに勝ち目はないか。一旦は協力しよう。
E-1024:協力ありがとうよ。『闇』。それじゃあまずはあの堅牢な守りを何とかするところから始めるか。
SCP-001-JP-A:私にいい案があります。さっきの攻撃時、一瞬だけ小型のスシが本体から出てきた後、シールドのようなものを貼り、それで攻撃を防いでいるのが見えました。まずはあのシールドを展開しているスシブレードを私がおびき出します。その後、『闇』さんとタカオさんは本体を叩いてくだされ。

[E-1024と『闇』はこれに同意する。]

nemesushi:作戦会議は終わったか?さあ、我にその力、見せるがいい!!
SCP-001-JP-A:では私の魂、とくとご覧に入れましょう。

[SCP-001-JP-Aのスシブレードがnemesushiのスシブレードへと接近し、ぶつかり合う。]

SCP-001-JP-A:さて、そろそろですかな。これが私の新たなる希望への道!神への抵抗!喰らいなされ!ネオ・スシピン!

[SCP-001-JP-Aのスシブレードから数本の針が生成され、射出される。]

nemesushi:何をしたかと思えば、ただの針をぶつけただけではないか。これでは我に届かぬ。
SCP-001-JP-A:ただの針ではございません。これは存在の曖昧なスシを現世に一時的に留めるものでございます故。

[数秒後、nemesushiのスシブレードから本体と比べて小型のスシブレードが2つ飛び出し、個別に回転し始める。]

nemesushi:ほう…。
SCP-001-JP-A:今です!お2人は本体に攻撃を!クニヒコ殿はそのサポートを!比良彼殿と灰原殿は右側のスシを!天国殿と私は左側のスシを無力化致します!あのスシ達が本体に再結合する前に終わらせますぞ!
比良彼:任された。
灰原:同じく。
天国:了解した。
クニヒコ:承知致しました。プロトコル・ケプラーを実行します。
比良彼:防御型、と言うより時間稼ぎのスシに性質は近いな…。強い一撃を与え続ければすぐに決着が付く。俺のスシのサビにしてやる。いくぜ!さあ、縦横無尽に舞え!ヒラメント!
灰原:私も若造には負けてられませんな。いきますよ!心綱寿司操術-力!

[灰原のスシブレードが強く激突することによりnemesushiの盾型スシブレードが1m程吹き飛ぶ。そこに飛び上がった比良彼のスシブレードが追撃する。]

比良彼:よっしゃ!アレのシールドがかなり弱まってきた。そろそろキメるか?灰原さんよ。
灰原:ですな。心綱寿司操術-飛!!

[灰原のスシブレードが上にnemesushiの盾型スシブレードを10m程打ち上げる。それと同時に比良彼のスシブレードも飛び上がる。]

比良彼:さあ、お楽しみの時間だ!今偽りの仮面破り、反逆の刃、突き立てろ!マスカレイド・スラッシュ!!

[nemesushiの盾型スシブレードが比良彼のスシブレードの攻撃により地面に勢いよく着地した瞬間、nemesushiのスシブレードが切り刻まれる。]

比良彼:ビンゴか。
灰原:あなたも、私と同じような心綱寿司操術が形は違えど出来るようで。私も見習わねばなりませんな。いつ、どの時代でも若者のエネルギーは力をくれるものですから。さて、少々話しすぎましたな。天国さん、そちら側は今どうなってますかな?
天国:天国だ。現状支障なし。加勢は不要。そっち側はもう終わったんだな。俺らもそろそろ片をつける。あのスシの動きが素早くてな、少々手間取ってしまった。
灰原:了解しました。幸運を。
天国:よし。それじゃあ校長、ちょっとあのスシの動きを鈍らせてくれねぇかな。俺の大技の起点にしたい。
SCP-001-JP-A:了解致しました。食い込みなされ!スシ針!

[SCP-001-JP-Aのスシブレードから射出された針がnemesushiの盾型スシブレードに食い込むように刺さる。]

天国:まだ刺さっただけで何にも起こってないが…。
SCP-001-JP-A:今に分かりますよ。

[刺さった針が爆発していく。スシブレード内部からの爆発により、動きが鈍くなっていく。]

天国:グッドだ校長!準備は整った!桜花の下に眠るがいい!爆刃鰆桜一閃!

[nemesushiの盾型スシブレードが無力化される。辺りには爆発の余波により黒くなった桜の花びらのようなものが舞っている。]

SCP-001-JP-A:こちらの方、完了致しました。タカオ殿、そちらは?
E-1024:相手のスシは盾が無くなってるからかな、結構攻撃的になってるぜ。まあこちらの攻撃が通ってるのも事実だ。この3人で何とかしてみせるぜ。
nemesushi:あまり無駄口を叩くなぁ!丁度いい。我が力、見せてやろう!やれ!サルモニウム!月影蛇縛!

[nemesushiのスシブレードはE-1024のスシブレードを集中して攻撃している。E-1024のスシブレードの回転力が弱まっていく。]

『闇』:タカオ!
E-1024:ぐわぁー!クソッ!サルモンと感覚を共有しているが故か…。だがまだだ!まだいける!今の攻撃で俺を倒せなかったのを後悔するんだな。
クニヒコ:プロトコル・ケプラーの準備が完了しました。タカオさんのスシの回転力を増大させます。
E-1024:それ頼むぜ。
クニヒコ:了解しました。プロトコル・ケプラー、実行。

[クニヒコのスシブレードが緑色に光る曲刀のようなもの1本を展開しながらE-1024のスシブレードに急速に接近していく。E-1024のスシブレードがクニヒコのスシブレードから展開されたそれの刃の内側に入り、金属音のような音がした後、E-1024のスシブレードは高速で逆回転する。]

E-1024:こりゃすげえ!これでまだまだ戦える!反撃の時間だぜnemesushi!!
『闇』:スシを超高速で逆回転させることによる回転力の増大。スシ運動量保存の法則を利用したものか。考えたな。AIも捨てたもんじゃない。

[3人のスシブレードとnemesushiのスシブレードがぶつかり合う。nemesushiのスシブレードの回転力が徐々に弱まっていく。]

E-1024:いいぞ!勝負の運はこっちに味方している!
nemesushi:何を戯けたことを。この程度で我は歩みを止めぬわ!そろそろ我がサルモニウムにも力が溜まってきた。さあ、今ここにいる3人に幕を引いてやろう。

[nemesushiのスシブレードがスシ・エナジーにより黒いオーラを放つ。]

[フィールドのスシ・エナジーが凝結し、nemesushiの妻のものと思われるスシ妖が現れる。]

スシ妖:おやめ下さい。彼らを倒したところで、何も起きません。
nemesushi:黙れ!例え我が歩みを妨げる者が妻であろうとも、我はその道を進むことをスシ達に誓ったのだ!!これ以上邪魔をしようものなら、容赦はせん!!消え失せるがいい!
スシ妖:nemesushi様…貴方様の目には私は…もう…。

[スシ妖がnemesushiのスシブレードへと絡みつき、動きを止める。]

スシ妖:今です!あの執念の魔物を、nemesushiを!早く!!私と共に消し飛ばして!!
E-1024:何言ってんだ!他になんか手があるはずだろ!アンタも一緒に消し飛ばすなんてできるかよ!
『闇』:ならば私がやる。生憎、私はリアリストでな。そういうことに躊躇はしない。やれ!ラーメン!爆雷のヒート・エッグ・ボム!!

[『闇』のラーメンから数個の煮卵がnemesushiのスシブレードへと発射される。]

[『闇』が指を鳴らす]

[置かれた煮卵が爆発し、nemesushiのスシブレードが大きく吹き飛ばされる。]

『闇』:覚悟を決めろ、タカオ。お前がトドメを刺すんだ。たかが妖のその場限りの生と、世界の一生、どっちが大事なんだ?
E-1024:クッ…!クソォォォォ!!やれ!サルモン!ビッグバン・サルモン・ファイアー!!

[nemesushiのスシブレードが炎に包まれる。同時に、スシ妖も燃やされる。スシ妖の顔の表情は笑顔である。]

E-1024:ありがとう…。スシ妖、『闇』…。大口叩いといて、俺は実際迷っていたんだ。nemesushiにもアイツなりの騎士道みたいなのがあって、それを断つなんて…ってな。だが今の行動で、俺の迷いは全て断ち切られた。もう、先に進むしかない。立ち止まって振り向く暇なんてないんだ。さあ、まだやるんだろ!!来い!!

[炎に包まれていたnemesushiのスシブレードから白い光が漏れる。]

『闇』:どうやら、感傷に浸る暇はないらしいな。
nemesushi:お前たちの意志と覚悟!とくと見た!ならば!我もそれに応えるのが筋というもの!サルモニウムよ!真の姿を現すがいい!!

[炎から白く輝くスシブレードが現れる]

nemesushi:さあ!打ち破って見せろ!そして見せてみろ!お前たちの真の力を!真の覚悟を!さあ、サルモニウムよ!我が魂の力を解き放て!
E-1024:皆怯むな!そして回転を止めるな!生き残るんだ!俺たちのありったけの覚悟と力を見せてやるんだ!

[カッパ-1全員がこれに同意する。]

nemesushi:まずは全員蹴散らしてくれる!さあトルネード・サルモニウムよ!嵐を纏い、尽くを消し飛ばせ!無我青嵐!!

[カッパ-1のスシブレード全てがフィールドの中心にある巨大な竜巻により吹き飛ぶ。竜巻の中心にはnemesushiのスシブレードが見える。]

E-1024:クソッ!とても近づけない!これじゃあ回転力を奪われるだけだ!
天国:いいや!まだ策はあるぜ。俺があの嵐を切り裂く。俺のスシに斬れぬものなど存在しない。
比良彼:ほーう、面白ぇ。俺も同行しよう。さあ、俺の世界では満足出来なかったんだ!コイツなら満足させてくれるよなぁ!いくぞ!

[天国と比良彼のスシブレードがそれぞれ刃を展開し、竜巻へと向かっていく。]

[2人が唸り声を上げる。]

天国:切り裂け!ハザワラグレイブ!!
比良彼:ぶった斬れ!ヒラメント!!

[竜巻に徐々にX字型の切れ目が入る。]

nemesushi:何ィ!?
天国、比良彼:嵐を斬り裂き、神をも越えたその先を掴め!!グランドクロス・シャインブレード!!!

[竜巻が4つに切られ、それぞれ消滅する。]
[nemesushiのスシブレードの動きが鈍くなり、隙ができる。]

比良彼:今だ!今のうちに俺ら以外の5人で奴を叩け!俺ら2人はこれ以上ぶつかったら敗走しちまうからな!
天国:まだまだ斬り足りないが、あとは頼んだぜ。さあ早くいけ!
E-1024:2人の作ってくれたチャンス、無駄にはしない!総攻撃だ!!

[各々のスシブレードがnemesushiのスシブレードへと向かっていく。]

SCP-001-JP-A:私が刺し!
灰原:私が吹っ飛ばし!
クニヒコ:プロトコル・スシライフル実行。撃ちます!
『闇』:私が爆破し!
E-1024:そして俺が燃やす!!
5人:これが、俺たちの足掻きだ!!!ジェネレーション・オーバー・クラッシュG・O・C!!

[nemesushiのスシブレードが攻撃に包まれる。回転の勢いはかなり弱くなっている。]

nemesushi:まだだ!まだ我は諦めん!我のために散っていったスシ達の魂を!我の未熟さを!我は全て背負っていかねばならぬ!!!ここで我が負けたら、我がスシに顔向けすらできぬ!!!

[nemesushiが唸り声を上げる。nemesushiのスシブレードの回転力が周囲のスシ・エナジーを取り込むことによって回復し、真っ黒なスシブレードと化す。]

nemesushi:これが我が意志の力だ!!我は一度世界を喰らい、新たなる世界を創る!!!そして全てを背負う!我はこの道を進まねばならぬのだ!!!これが我が究極の力だ!常闇を纏い我がスシは更なる高みへと飛び立つのだ!ダーケスト・ヴォイド・サルモニウムよ!我に立ち塞がるかのスシブレーダー共を蹴散らすがいい!!サルモニック・ヴォイド!!

[天井にnemesushiのスシブレードが作り出したと思われる黒い塊が形成されつつある。]

nemesushi:これが完成した瞬間!我はこのスシ共を一掃し、世界を喰らう!!我が世界を、散っていったスシ達の魂を背負うのだ!!!
E-1024:違う!この苦しみはお前1人が背負うものじゃない!!この苦しみを!過去に縛られたお前を!俺も一緒に背負ってやる!!!皆!俺に力を貸してくれ!俺がやつを止める!!

[カッパ-1全員が同意する。]

[カッパ-1のスシブレードから出現したスシ・エナジーがE-1024とそのスシブレード、及びnemesushiとそのスシを繋ぐかのように流れる。]

[E-1024が唸る。]

E-1024:伝わってくるぜ…。お前の今までの苦しみが、責任が、お前のスシ達の記憶が、魂が…。辛かっただろう…。さあ、俺はもうお前を背負う覚悟はできてるぜ!!お前を縛る鎖を断ち切ってやる!!いつでも来い!nemesushi!!!
nemesushi:ああ…。これが我の求めていたものだったのだ…。世界は、過去は我一人で背負うには重すぎる…。我はあの時、妻の手を振りほどいたが、本当は何一つ断ち切れていなかった…。この期に及ぶまで気づかなかったなんてな…。ありがとう、タカオ…。我はここに魂の安らぎを得よう。
E-1024:決まったようだな。スシ・エナジーよ!!俺とnemesushiの魂をひとつに!!!

[E-1024の肉体にnemesushi及びそのスシブレードがスシ・エナジーの流れを介して吸収される。]

E-1024:さあ、あとはあのデカい塊を何とかするだけだ!皆!そしてnemesushi!俺に、俺のサルモンに今一度力を貸してくれ!!

[スシ・エナジーの流れがE-1024のスシブレードに集中し、時折白く見える赤黒い炎のようなオーラを纏う。]

E-1024:これが、俺たちの魂の結束の力だ!!!いけ!ギャラクシー・カオス・サルモン!ギャラクティック・ヘヴンズスシフィスト!!!!!

[E-1024のスシブレードが天井の黒い塊とぶつかり合う。E-1024のスシブレードが黒い塊を貫通する。黒い塊が霧状のスシ・エナジーとなり、光り輝く。]

<記録終了>

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執筆者: TOLPO
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最終更新: 01 Jun 2020 14:02
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