SCP-XXX-JP 別れのチャイム
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アイテム番号: SCP-XXX-JP

オブジェクトクラス: Keter

特別収容プロトコル:

説明: SCP-XXX-JPは、あらゆる再生機器から突如として再生される音声です。再生される音声は、フレデリック・ショパンの「ワルツ第九番」をオルゴール調にアレンジされたもので、主に閉店ナレーションや、夕方のチャイムなどで使用される、「別れのワルツ」や、「蛍の光」という曲として知られています。

上記の通りSCP-XXX-JPは、突然再生機器に発生し、その条件や傾向は不明であり、完全なる収容が困難な為、オブジェクトクラスはKeterに分類されています。

SCP-XXX-JPが再生機器に発生した場合、再生された機器の付近にいる人物のうち、1人のみSCP-XXX-JPを認識できます。(SCP-XXX-JPが再生された機器をSCP-XXX-JP-1、SCP-XXX-JPを認識できた人物をSCP-XXX-JP-2と定義されます。)
SCP-XXX-JP-2はこの時、別れに対する強烈な哀情が発現します。これは曲が進むに連れ更に増していきます。

曲が中盤になると、SCP-XXX-JP-1付近にいる、SCP-XXX-JP-2以外の人物に精神的な異常がもたらされ、「いかなければならない。」や、「旅立たなくてはならない。」などの意味不明な思考や発言が見られるようになります。また、SCP-XXX-JPが影響を及ぼす範囲は、SCP-XXX-JP-1が出す音の届く範囲と一致します。

曲が終盤になると、SCP-XXX-JP-2はその場で号泣し始め、SCP-XXX-JP-2以外の人物は原因不明の心停止により死亡します。

SCP-XXX-JPは埼玉県██町の私立高校1の最後の卒業式内の放送にて初めて発生し大勢の犠牲者が出た為、カバーストーリー「体育館大崩落事故」が施行されました。

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補遺-XXX-JP-1: 初発生当時のSCP-XXX-JP-2(SCP-XXX-JP-2-a)に対するインタビュー記録

対象: SCP-XXX-JP-2-a (本名 ██ ██)

インタビュアー: ██博士

付記: インタビュー終了後、SCP-XXX-JP-2-aはクラスB記憶処理を施行し解放。

<録音開始>

██博士: それでは始めましょうか。

SCP-XXX-JP-2-a: はい…よろしくお願いします。

██博士: まだ現実を受け止めきれないだろうから、ゆっくり落ち着いて話してくれ。

SCP-XXX-JP-2-a: はい…わかりました。

██博士: それじゃあまず、あのような事が起きるまでの経緯を教えてくれるかい?

SCP-XXX-JP-2-a: えっと…あの学校の最後の卒業式だったんです。だからこそ皆本気で練習してきていました。

[中略]

SCP-XXX-JP-2-a: そして、「旅立ちの日に」の合唱が終わった時ですね、伴奏と指揮の人が席に戻って行く途中に、急に体育館のスピーカーから夕方によく聞く「蛍の光」が流れはじめたんです。

██博士: それについて心当たりはあるかい?

SCP-XXX-JP-2-a: いえ、予行練習でもそんな事は聞いていませんでした。ただ、それを聞いていると「みんなと別れたくない」って強く思うようになってきて…

██博士: 他に変わったことは?

SCP-XXX-JP-2-a: 急に流れはじめたものだから、困惑して隣の友人に小声で聞いてみたんです。そしたらその友人、「そんな曲聞こえない」って…。周りの人も全く気にしてないんです。

██博士: つまり、自分以外の人に「蛍の光」が聞こえていないと考えた訳だね?

SCP-XXX-JP-2-a: はい、その後卒業生代表がメッセージを読んでいたのですが、流れている曲のせいでほとんど聞こえませんでしたし、先生も曲を止めようとしていませんでした。

██博士: それは確かに体育館のスピーカーから流れていたんだね?

SCP-XXX-JP-2-a: はい、空耳でも耳鳴りでもありません。確かにスピーカーから流れていました。

██博士: この後の事については話せるかい?

SCP-XXX-JP-2-a: ……はい、曲が進むに連れて僕の「別れたくない」って言う気持ちも強くなっていきました。そしたら急に周りの人たちがざわつき始めて、みんな「もうすぐ旅立つんだ」みたいな事をずっと呟いていました。

██博士: 君はそんな事を思わなかったのかい?

SCP-XXX-JP-2-a: はい…卒業するので旅立つ事には間違いないと思います。でも急にそんなことを言われると少し気持ち悪いですね…。

██博士: なるほどねぇ…。

SCP-XXX-JP-2-a: あの…ちょっといいですか。

██博士: どうかしたかい?

SCP-XXX-JP-2-a: みんなが死んじゃったの…僕のせいなんでしょうか…。

██博士: どうしてそんなことを。

SCP-XXX-JP-2-a: 僕だけにあの曲が聞こえて…曲が終わりそうになった時、みんなその場でバタバタと倒れていって……僕は泣いてるだけでどうすることもできなくて…。

[9秒の沈黙]
██博士: いや、きっと君のせいじゃないさ。我々が真相を突き止めてみせるよ。

SCP-XXX-JP-2-a: でも……。

[16秒の沈黙]
██博士: 今日はここまでにしよう。

<録音終了>

終了報告書: インタビュー終了後、SCP-XXX-JP-2-aは重度の精神疾患と診断されました。これ以上のSCP-XXX-JP-2-aに対するインタビューは望ましくありません。

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補遺-XXX-JP-2: 20██/█/██、SCP-XXX-JP発生場所周辺の調査にて、未知の怪電波が検出されました。追跡によると、██県██市の旧放送施設のアンテナから発射されていると判明しました。

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